重曹を消臭剤として使う方法
重曹を消臭剤として使うための効果的な方法
重曹は消臭効果があるので消臭剤として活躍することができます。掃除や洗濯だけでなく洗顔や入浴剤などマルチに使える重曹を家の中のイヤな臭いを消す消臭剤として使えるなんて嬉しいですよね。どのように効果を発揮するのか、また、どのように使用できるのかについて説明します。
イヤな臭いは重曹でシャットアウト!重曹消臭剤の効果と作り方
テレビコマーシャルを見ていても、消臭に関わるアイテムの宣伝が増えていますよね。トイレの臭いを取り除く消臭剤、室内干しや汗などの独特のにおいを押さえる洗剤や柔軟剤、ゴミの臭いを押さえる掃除機など、人々がますます不快なにおいに敏感になっていることが窺えます。
家庭内を見渡してみましょう。トイレや洗面所、シンクの排水口付近、ゴミ置き場、靴箱、クローゼット等々、イヤな臭いがしやすい場所がたくさんありますよね。ですが、防臭剤1つは数百円ほどでも、数ヶ月で効果がなくなってしまいますから、臭いが気になる場所すべてに防臭剤を置くことはかなりのコストがかかることと言えるでしょう。
そんなときに活用できるアイテムが重曹です。重曹ならkg単位で購入しても数百円なので、家中の気になる場所に消臭剤として置いても、ローコストに押さえることができます。重曹消臭剤の効果と作り方について探っていきましょう。
不快な臭いは酸性が多い!だから弱アルカリ性の重曹が効く!
汗のにおいや皮脂のにおい、カビのにおいなど、イヤな臭いの原因は大抵特定されていますよね。これらの臭いの元のほとんどは酸性なので、弱アルカリ性の重曹で中和させれば、自然に臭いもしなくなってしまうのです。
イヤな臭いがするといっても、家庭内のことですから、できれば安全な材料で消臭したいものですよね。重曹なら食用や薬用もあるほど安全性には定評がある物質ですから、適切な方法かつ適切な量を使用すれば、安全に臭いの元から断ち切ることができますよ!
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重曹消臭剤1.重曹を粉のままで使用する
重曹を粉のままふりかけるなら、高い消臭効果を発揮することができます。もちろん、粉のまま使用するのですから、周囲に飛び散らないように注意するだけでなく、赤ちゃんと一緒に暮らしている方やペットを飼っている方は口や手に触れない場所だけに使用するように注意して下さいね。
重曹消臭剤2.重曹を容器に詰めて使用する
重曹をビンやプラスティックなどの容器に入れて、水切りネットやストッキング、ガーゼなどで蓋をすれば、置き型重曹消臭剤のできあがりです。適当な容器がないときは、ストッキングを2重にして直接重曹を入れ、口を縛っても良いですね。臭いが気になるところにおいて、消臭効果を実感して見ましょう。おおよそ2、3ヶ月ほど、消臭効果が継続します。
ただし、湿気があまりにも多い場所ではすぐに重曹が固まってしまい、消臭効果を感じられないこともあります。お風呂場などには置かないようにしてくださいね。
重曹消臭剤3.重曹水を使用する
衣類などの繊維の奥深くに染み込んだ臭いには、重曹水が効果を発揮します。水4Lに重曹を2分の1カップ(100ml)ほど溶かし、衣類をしっかりと浸けこんで、繊維の奥の奥まで重曹を域割らせましょう。その後、軽く水でゆすぎ、通常の洗濯物と同じく洗濯機で洗えば臭いを落とすことができます。
重曹は冷たい水には溶けにくいという性質がありますので、溶けにくいときは30℃から40℃のぬるま湯で溶かしてくださいね。ただし熱湯は使用すると、生地そのものが傷んでしまったり縮んでしまったりすることもありますので注意が必要です。
重曹消臭剤4.重曹スプレーを使用する
スプレー容器に水100mlと重曹大さじ1、2を入れ、しっかりと振って重曹を溶かしましょう。溶けにくいときは水の代わりに30℃から40℃のぬるま湯をいれてもOKです。気になる部分にさっと振りかけて消臭することができますよ。
こんな臭いにも重曹が効く!家庭内で利用できる場所・モノ
粉のままの重曹と容器に詰めた重曹、重曹水、重曹スプレー。重曹を使った消臭剤の4形態を、どのように家庭の臭いに使うことができるのか見て行きましょう。
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洗う前の洗濯物には重曹を粉のまま振りかける
毎日こまめに洗濯するのは手間もかかりますし、水や電気代ももったいないですから、2、3日分まとめて洗うというご家庭も多いと思います。ですが、何日分か洗濯物を溜めておくと、汗や皮脂の入り混じったイヤな臭いがもわっと出てきますよね。
そんなときには重曹を粉のまま振りかけることができます。重曹が皮脂や汗などの匂いを消してくれますので、数日分洗濯物を溜めても、洗面所や洗濯置き場にイヤな臭いがこもりません。重曹は皮脂や汗などを分解する作用がありますので、洗剤に混ぜて使うことで汚れ落ちをアップさせる効果もありますよ。
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排水口のぬめりにも重曹をそのまま振りかけて
毎日、水やお湯を流していても、キッチンのシンクの排水口の周りや浴室の洗い場の排水口の周り、浴槽の排水口の周りがなんとなくぬめぬめしてきますよね。このぬめりにも、重曹が効果を発揮します。ぬめりのある部分に直接重曹を振りかけて、スポンジでこすってみましょう。イヤな臭いが消えるだけでなく、重曹の細かい粒子でキレイに磨き上げることもできますよ。
まな板や密封容器にも重曹をふりかける
まな板や密封容器などのキッチンアイテムも、どんなに毎回キレイに洗っても、プラスティック独特のにおいや魚や肉、脂などの臭いがついてしまいますよね。こんなときにも重曹が効果を発揮します。重曹を粉のまま振りかけて、10分から20分ほど放置し、きれいにスポンジで洗って見ましょう。しみついて取れなかった臭いがすっきりと落ちるだけでなく、なんとなくぬめぬめしていた感触もすっきりとなくなりますよ。
ただし、木のまな板や木の容器に使用するときは注意が必要です。重曹の成分が木の奥に染み込み、黒ずみの原因になることもありますよ。
カーペットに染み付いた臭いにも重曹を振りかけて
カーペットやラグなどの長い繊維がある敷物も、いつの間にか不快な臭いがしみついてしまうものです。そのような長い繊維に染み付いた臭いも、重曹で効果的に落とすことができるでしょう。
カーペットに染み付いた臭いを重曹で取る方法
- カーペットやラグに重曹をまんべんなく振りかけます。
- 次にゴム手袋を装着した手で、重曹が繊維の奥に染み込むように丁寧にもみ込みます。
- 2、3時間ほど放置します。
- 掃除機を丁寧にかければ、イヤな臭いだけでなくべたつきも解消されます。
靴箱やクローゼットには容器に詰めた重曹を
靴箱を開けると、もわっとした臭いが出てくることがあります。ひどい場合には靴箱の扉から臭いがにじみ出て、玄関全体が臭くなってしまうこともありますよね。玄関が臭いと、不意の来客や宅配便の集配員も不快になってしまいます。玄関をさわやかにするためには、まずは臭いの根源である靴箱を消臭することから始めましょう。
靴箱に容器に詰めた重曹を消臭剤としてセットしましょう。不快な臭いは下に溜まる傾向がありますので、重曹消臭剤も靴箱の下段におく方が効果的です。靴箱が大きい場合やウォークインシューズクローゼットの場合には、重曹消臭剤を2、3個セットしましょう。
また、クローゼットもいつの間にかイヤな臭いが染み付く場所です。コートやジャケットなど、一度着ただけではクリーニングに預けないものも収納しますから、汗や皮脂、その他のほこり由来の臭いが充満してしまうのです。
クローゼットにも重曹消臭剤を置くことで、不快な臭いを撃退することができます。クローゼットの床部分に置きにくい場合は、重曹を2重にしたストッキングや布袋に詰めた『重曹ぶくろ』を作成し、クローゼットのポール部分に結んでおくこともできるでしょう。
リビングや寝室もビン詰め重曹で爽やかに
家族みんなが長く過ごすリビングや布団などの布が置いてある寝室も、イヤな臭いがこもりやすいところです。もちろんこのような広い空間にも重曹消臭剤が効果を発揮します。テレビの後ろやベッドの下などの見えにくい場所におけばインテリアを損なうこともありません。
ただし、はいはいしている赤ちゃんがいるご家庭や何にでも興味を示す猫などのペットがいるご家庭は、置き場所などに注意して下さいね。
生乾きのイヤな臭いは重曹水で撃退
室内干しにしたときや、洗濯物が乾ききっていないままタンスやクローゼットに収納してしまったとき。服に何とも言えないイヤな臭いが染み付いてしまいますよね。そのようなときは、重曹水に30分から1時間ほど浸けこんでから洗濯することで、イヤな臭いを撃退することができます。
雑巾やタオルの不快臭は重曹水で煮込んで撃退
熱湯を使って洗濯すると、生地を傷めたり縮めたりしてしまいますので、洋服の臭いを取るときには必ず水かぬるま湯を使ってください。ですが、雑巾やタオル、ハンドタオルなどの生地の傷みや縮みが気にならないものには、重曹+熱湯で消臭効果をアップさせることができます。
染み付いた悪臭にも効く!重曹煮込み
- 鍋に水をたっぷりと入れます。できれば3Lから5Lほど入れられる、大きな鍋を選んでください。
- 鍋を火にかけます。水が温まってきたら、重曹を2分の1から3分の1カップほど溶かしこみます。
- 煮立ってきたら洗いたい雑巾やタオルを投入し、弱火で20分ほど煮込みます。
- 煮込み終わったら、水でよくすすぎます。布が非常に熱くなっていますので、やけどしないよう注意して下さい。
- 洗濯機に入れて洗濯します。雑巾の場合は、洗濯機に入れずによく絞って乾かします。
家庭の気になるにおいには重曹スプレー
その他、家庭の様々な不快な臭いには、重曹スプレーをシュッと吹きかけて撃退します。重曹スプレーは重曹の濃度も高くはありませんので、そのまま振りかける方法と比べると格段に安全な方法として利用することができます。また、布に振りかけてもシミにはなりませんので、気軽にシュッと吹きかけることができますよ。ただし、シルクなどの高級素材は、重曹水に含まれる水で縮むこともありますから使用しないでくださいね。
また、コットンや化学繊維のカーテンなど、気軽に洗濯できない布にも使用することができます。カーテンは部屋の中でもかなりの広い面積を占めますので、意外と臭いが染み付いていることがありますよ。
除湿剤として重曹を使う!カビの予防にも
重曹には、消臭効果だけでなく除湿効果もあります。重曹除湿剤の作り方は、重曹消臭剤の作り方と同じです。重曹を適量ビンやプラスティックの容器に入れて、ガーゼや水切りネット、ストッキングで蓋をすればできあがりです。
クローゼットに
臭いだけでなく湿気もこもりがちなクローゼット。重曹除湿剤を置けば、臭いも湿気も同時に撃退することができます。さわやかな香りをプラスしたい方は、重曹にアロマオイルを数滴吹きかけてください。香りの効果は1週間ほどでなくなりますので、こまめにアロマオイルを吹きかけて、クローゼットを心地よい空間に仕上げましょう。
押し入れに
なかなか乾燥させることができない押し入れ。除湿剤を入れても、すぐに効果が切れてしまいますよね。ですが、重曹除湿剤ならわずかなコストで作ることができますので、こまめに入れ替えて、押し入れを乾燥したスッキリ空間に変身させることができます。
特に、押し入れに客用布団などの水分を含みがちなものを収納している人は、必ず除湿剤を入れるようにしてください。水分を含んでいると、使用するときにお客さんが気持ち悪くなってしまうだけでなく、カビやシミの原因にもなりますよ。
キッチンの棚に
キッチンでは煮炊きをしますので、どうしても湿気が溜まりやすくなります。キッチンの棚に重曹除湿剤を置けば、湿気を効果的に取るだけでなく、カビや細菌の発生も防ぐことができます。衛生的に食器やカトラリーを使用するためにも、ぜひキッチンの棚にも除湿剤を置いておきたいですね。
洗面所の棚に
洗面所も湿気が溜まりやすい空間です。洗面所の洗剤置き場やタオル用の棚にも、重曹除湿剤で効果的に湿気を取っていきましょう。湿度が高くなりやすい場所なので、他の場所よりもこまめに重曹除湿剤を交換してくださいね。
重曹で爽やかな暮らしを
重曹と言うと家庭内の掃除に使用するイメージが強いですが、実は、洗濯や入浴剤、シャンプー、洗顔剤等、色々なシーンで色々な方法で活用できるスーパーアイテムなのです。もちろん、消臭剤としての利用法も忘れてはいけません。重曹を消臭剤として活用し、不快な臭いのない爽やかな暮らしを実現しましょうね。