子育てHOWTO

赤ちゃん返り理由と対処法

上の子の赤ちゃん返りの理由・子供の心の成長を促す対処法

上の子の赤ちゃん返りの理由を知ると今まで手こずってきた赤ちゃん返りにもうまく対処していけるはず!ママを困らせる言動には子供の抱える不安や寂しさが隠れていたり、ママのお手伝いをしたいけどうまくできないゆえの失敗だったりするのかも?!絶賛赤ちゃん返り中の子供の対応を考えてみよう!

これは…もしや赤ちゃん返り?子供が赤ちゃん返りをする理由、対処法

「やっとお兄ちゃん(お姉ちゃん)っぽくなってきたな」と我が子の成長を嬉しく思っていたのに、いきなり赤ちゃんに逆戻り?「えーっどうして?」パパとママはびっくりしてしまいます。
けれど赤ちゃん返りをしてしまうのには理由があるんです。どうすれば良いのか困ってしまう赤ちゃん返りは子どものサイン。
みんなの体験や対処法、気をつけたい言ってはいけないNGワードなどについて解説します。

赤ちゃん返りに見られる子供の言動

赤ちゃん返り中の子供の言動は親を困らせるかのようなものばか。
でもそれらは全て「こっちを見て!」という子供のサイン。子供たちはどんな手段でパパママの気を引こうとするのでしょうか?

ママに甘えて抱っこをせがむ

妊娠中のママに抱っこをせがんだり、赤ちゃんを抱っこしているのに抱っこをせがまれるとうんざりしてしまうかも…。また、抱っこはパパやおじいちゃん、おばあちゃんでもよかったのに「ママじゃないと嫌」と、今までは言わなかったことを言い出し、かたくなになります。

今までできていたことをしなくなる

きちんとできるようになったことをいきなり「できない」と言い出します。
例えば、やっとトイレトレーニングをしてトイレに行けるようになったのに、おむつを履きたがるようになったりママにご飯を食べさせてもらいたがるように…。
何かと手をかけさせようとする言動も目立ちます。

わがままになる

赤ちゃんのお世話をしていると、「これやって、できないの」「ママ、聞いてあのね」など自分に関心を持たせようとします。園に「行きたくない」と毎朝ごねたり、ママに抱きついて離れなくなってしまったり…。朝は忙しく、そんな我が子を置き去りにするように園を去る日も。

子ども自身も友達やおもちゃを見ると気が紛れて園にいるうちは忘れて過ごすことも多いでしょうが、『子供が漠然と不安を感じている気持ち』を理解しつつ帰ってきたら楽しい時間を設けるようにすると良いかもしれませんね♪

赤ちゃん行動が見られる

妹や弟ができてベビーカーに乗せようとすると、歩けるのに赤ちゃんの代わりに自分がベビーカーに乗ろうとしたり、指しゃぶりや赤ちゃん言葉を話したりします。叱るのは逆効果でかんしゃくを起こしてしまうことも。

下の子に意地悪をする

赤ちゃんを叩いたり顔をひっぱったりしてしまうこともあります。
このような傾向が見られる場合は、赤ちゃんに対してだけではなく、保育園や幼稚園でもお友だちに乱暴なことをしていることが…。

怒っても泣いたりすねたり何の解決にならず悩んでいるママもいますが、怒鳴るのではなく、叩いてはいけないことを都度根気よく教えていく必要があります。

おねしょをしたり夜泣きをする

おねしょをしなくなって安心していたのにまたするようになるのも、一つの赤ちゃん返りでは?と言われます。他にも、夜泣きが再発しでママが眠れなくなってしまうことも。昼間に思いきり遊ばせても効果がないと、困ってしまうママも多いですが、『我慢している子ども』にありがちとされています。

赤ちゃん返りに困惑エピソード

上の子が赤ちゃん返りで指しゃぶり

もともとそのくせがなかったのに、指しゃぶりを始めたなら、赤ちゃん返りのサインかも。癖になる前に都度そっと手を外してあげたり、気をそらしたりしてあげて。

上の子の赤ちゃん返りに怒ってしまうママ

ママは忙しいのでイライラしてしまいつい怒ってしまいがちですが、怒ることは逆効果です。ママに甘えたいという気持ちが強くなっているのを受け止めてあげましょう。

赤ちゃんを待つ気持ちと不安な気持ちで赤ちゃん返り

弟や妹が生まれることを喜びながら、はじめての経験に戸惑ってしまうのは仕方ありません。

保育園の環境が変わって一人っ子なのに赤ちゃん返り

今まで通えていても環境が変わることで不安になったり、ストレスを感じてしまうことがあります。

幼稚園の環境に慣れてなくて赤ちゃん返りでママに構ってもらいたい

大人でも新しい環境に馴染むまでは時間がかかります。まだ幼児なので環境に慣れるまでは甘えさせてあげることで、安心して自立が早まることがあります。

子供が『赤ちゃん返り』をするのには理由があります

ママが下の子を妊娠、出産したり職場に復帰、保育園や幼稚園に通うことになって、子どもの生活が今までと変わることがあります。そんなときに起こるのが赤ちゃん返り。今までできていたことが「できないからママやって」と甘えたり、とうの昔に飽きたはずの赤ちゃんのときのおもちゃを引っ張り出してきたら、それは『赤ちゃん返り』かもしれません。

子どもが「もっとこっちを見て欲しい」と言わんばかりに、一生懸命ママの気持ちを引こうとする赤ちゃん返りには理由があるのです。

赤ちゃん返りをする理由はママの愛情を確かめたいから

下に兄弟ができてママを取られてしまう

今まで一人っ子だったのに赤ちゃんが生まれると「ママを取られてしまう」「自分だけのママじゃなくなってしまう」と子どもが不安に感じることがあります。ママが赤ちゃんのお世話をしていると「もっと自分のことも構って」という気持ちから甘えたりわがままを言ってしまいます。決してママを困らせたいわけではありません。

ママの職場復帰など環境の変化

兄弟ができたわけでもないのに赤ちゃん返りをするようになったのは、ママが職場に復帰して保育園や幼稚園に行くことなど、子どもの環境が変化したり今まで通っていた園でも先生やクラスメートが変わったりしたときです。
赤ちゃん返りは、ママと離れることに対する不安や環境の変化に戸惑ったり、自立することを求められた寂しい気持ちからしてしまう行動なのです。

子供に『赤ちゃん返り』が見られる年齢もチェックポイント

赤ちゃん返りは1歳の乳幼児から6歳頃の子供が突然、もしくは普段にも増して赤ちゃんのような言動をする様子を指します。子どもの生活環境が変わることで起こるので、年齢ははっきりと決まってはいませんが、自立の1歩を踏み出す第一反抗期にある種の不安感や寂しさを子供が感じると起こりやすいかもしれませんね。

第一次反抗期と赤ちゃん返り

第一次反抗期は自我が芽生える時期。なんでも自分でやりたいという自立心が生まれますが、まだまだ思ったように上手にできずに癇癪を起しやすいとき。ふとさみしくなると、ママにおもいきり甘えたい気持ちでいっぱいになります。

「赤ちゃんみたいなことをしないの」と叱られてしまうと自分の存在を拒否されたような不安を抱えてしまいます。赤ちゃんみたいなこと、というか、それ以外に甘えたり不安な気持ちを打ち明ける術を持たないために、さらに赤ちゃん返りがひどくなってしまうことがあります。

赤ちゃん返りはいつまで続くの?

新しい環境に慣れる半年位で少しずつ治まることが一般ですが、個人差や家族の対策によって短くなったり1年以上続いてしまうこともあります。焦ったりうっとうしいと思うと子どもは敏感に察知してしまい余計こじらせてしまうので、気持ちに余裕を持てるようにしてください。

しっかり子供と向き合って対処しよう!

赤ちゃん返りは子供の気持ちの表現手段とも言えます。「ママを独り占めしていたい」「仕事に行かないで」「幼稚園に行きたくない」という気持ちは、言い換えれば不安や自立することへの寂しさや我慢からきています。
また、下に赤ちゃんが生まれると「可愛いね」とみんなの注目が赤ちゃんのほうに集まってしまうと、やきもちしちゃう気持ちも当然ありますよね。パパとママが子どもの気持ちをわかってあげてしっかりと受け止めましょう。

忙しいけど心を込めて!赤ちゃん返り対処法

赤ちゃん返りを受け止める

環境の変化についていくにはまだ小さな子どもです。ママも大変ですが、できるだけ心を大きく持って甘えさせてあげましょう。

例えば、おむつトレーニングなどは赤ちゃんから子供へ成長するために欠かせないとは言え、ひとつひとつが子供にとって試練でもあります。
子供がストレスを感じているようなら、今まで以上に抱きしめてスキンシップをとるように心がけ、あまりプレッシャーをかけないようにしてあげましょう。

ほめて認める

ママの愛情を確かめたくて、赤ちゃん返りをしてしまう子は少なくありませんね。
上手く自分の口では表現できないけれど、心の奥底にあるのは不安な気持ち。成長していく子供を認めて、「ボクは赤ちゃんじゃくても大丈夫!」と思えるように接してみましょう。

積極的に保育園や幼稚園であったことを聞いたり、「すごいね、そんなことができるようになったんだね」何かお手伝いをしてくれたときには、大げさな位にほめてあげると自信に繋がります。

子供が赤ちゃん返りをしてしまうときは妹や弟ができたときや一人っ子でも環境の変化が生じたときがありますが、ママを困らせる言動の多くが神殿も抱える不安の表れということも!赤ちゃん返りの対応を考えていきます!

上の子を優先する

赤ちゃんのお世話を先にしてしまい、ついつい上の子を待たせてしまうこと多いのではないでしょうか?「赤ちゃんだからしょうがないのかな」と心の何処かで感じながら、寂しい気持ちでじっと我慢をしていることがあります。ですが、これを繰り返すなら、いずれ「赤ちゃんのほうが大切なの?」という言い知れぬ悲しさに包まれてしまうでしょう。

だからこそ、ときには上の子を優先して上げることも大切。結果的に上の子も赤ちゃんに対する優しさや思いやりの気持ちが自然に育ってきます。

赤ちゃんがお昼寝中に一緒に遊ぶ

赤ちゃんのお世話に取られる時間は決して少なくありませんので、あまり上の子を構えないのは仕方のないことでしょう。しかし、まだまだママに甘えたい年頃の子供には理解が難しいかもしれませんね。
寂しい思いをさせてしまいがちなら、赤ちゃんがお昼寝している隙に、ほんの少しの時間でも一緒に遊んであげてください。そのほかにも赤ちゃんのお風呂はパパに任せたり、「赤ちゃんには頼めないけど(←ここがポイント)、○○はお兄ちゃん(お姉ちゃん)だから、お料理のお手伝い頼んじゃおうかな♪」と夕ご飯の準備に誘って実際は手伝わなくてもコミュニケーションの時間を作ったり、上の子との時間は工夫してでも確保するようにしましょう。

ママと上の子だけの時間を作る

赤ちゃん返りはママの愛情を確かめたい不安からの言動なら、休日には赤ちゃんのお世話をパパやおじいちゃんおばあちゃんに積極的にお願いして、ママと上の子、2人だけの時間を過ごすことでお互いの精神的安定を図れます。

ハグ+大事なこどもだと言葉で言う

赤ちゃんのお世話や家事、仕事で忙しいと、どうしても言葉がわかるようになった上の子の相手はおざなりになってしまいがち。

成長につれハグなどスキンシップが減り、言葉でのコミュニケーションが主になっていくものですが、小学生2~3年生くらいまでは言葉の理解も完全完璧ではないところはあります。つまり、このころまではハグを通して親の愛情を伝えることも必要、小学校入学前の子どもなら尚のことです!

シッカリ子供をハグして「大好きだよ」「○○はパパとママにとって大事な子どもなんだよ」と言葉に出して毎日、言うことで自信がつきます。また、愛情表現は赤ちゃん扱いとは違いますよ!

赤ちゃん扱いばかりしない!子供が安心して心も成長する最大のコツ

子どもは常に成長しています。少し赤ちゃん返りが治ってきているようなら成長を認めて褒めまくりましょう。子どもは親の愛情が感じられると嬉しくて安心するので「赤ちゃんとは違う」という自覚が育ちもっともっと成長していきます。

赤ちゃん返りがかえってひどくなるNGワード

甘えてくる子供に対し、赤ちゃん帰りが益々ひどくなる言ってはいけないNGワードがあります。ついつい言ってしまいがちなことばかりですので、ママもパパも注意しましょう。

2歳児のしつけは本当に大変です。なんでもかんでもイヤイヤだからどうしてよいのか難しいですよね。しつけや大変なときの対処法とは?情緒を育てるために何が大切なことかについて解説します。

「お兄ちゃんorお姉ちゃんでしょ」

「もうお兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんでしょ、赤ちゃんみたいなことしないで」などと言ってはいませんか?このような発言は、ついこの間まで赤ちゃんだった子に弟、妹ができたから、幼稚園に行くようになったからと気持ちを切り替えろといっているようなもの。冷静に考えると、子供には無理ですよね。

子供は今まで通りに甘えたい気持ちでいっぱいなのに、拒否されてしまう理由がわかりませんし、スネてしまうことがあります。大きい赤ちゃんのお世話をする位のつもりで乗り切りましょう。

「ママは赤ちゃんのお世話で忙しいの」

上の子は『ママが自分を構わない理由』を赤ちゃんのせいと考えてしまったのなら、赤ちゃんのお世話をするたびに、まるで「捨てないで」と訴えるように甘えてくることがあります。
このときに「ママは赤ちゃんのお世話で忙しい」「後にして」などといった言葉で返してしまうのは子供を傷つけてしまうだけ。「ママは赤ちゃんの方が大切でボクはもう要らない子どもなの?」と、ひねくれてしまいます。

赤ちゃんと張り合うのでなく、赤ちゃんの存在を認めてもらうにはどうしたら良いのでしょう?実は上の子はただヤキモチを焼くのではなく、ママと赤ちゃんの行動をしっかり見ているもの。一つの方法として、赤ちゃんのことを上の子に聞いてみるのも手かも知れません。

「〇〇くん、赤ちゃん泣いているけどどうしたのかな?」と話しかけると「おむつなんじゃない?僕が持ってくるね!」など素直に(しかもお兄さん風をちらつかせながら)言葉を返してくれることがあります。
また、「あなたが赤ちゃんのときはね」など話してあげると「ボクも赤ちゃんと同じだったんだ」と安心するかもしれませんね。

「ママを困らせないで」

育児を抱えての家事は思い通りに行かないことの連続です。特に赤ちゃんがいる家庭ではその傾向は顕著でしょう。

「やっと赤ちゃんが寝てくれたのに、これから急いで晩御飯を支度しなければいけないのに、結局昨日もお洗濯していなくてやること山積みなのに…お前は今それをやるか!!!!」(←特に興味のなかったなかなかの音量を誇る音の出るおもちゃで遊びだした。しかもめっちゃ音が響いて赤ちゃん起きた)

というときはあります。そう、育児とはひとつも思い通りになんてならないモンなのです。でも、子どもはママを困らせるつもりはありません。
特に下の子がやっと寝てくれた…というタイミングでの「ねえねえ!!ママ!!このオモチャすごいんだって!!今度トイザリアン行こうよ?!!」(←チラシ片手に)といったKY行動には、思い余って「ママを困らせないで!!」の一言を放ってしまうときもあるでしょうが、悪気のない子供の心を傷つ毛てしまいかねません。

ママが上の子の行動にいちいちカチンとくるなら、それを疲れがたまったバロメーターとし、コントロール不能になる前に心と体を安める機会を設けるようにしましょう。この場合赤ちゃん抜きでママと上の子での休息時間がおすすめです。

子育ては非常に疲れるものです。なぜ子育てはこんなにも疲れるのか、イライラして疲れる理由にはどのようなものがあるか、そしてどのようにリフレッシュできるのか説明します。

「赤ちゃんに意地悪をしたら駄目でしょ」

子供が赤ちゃんに乱暴をしたように見えても、「何やってるの、赤ちゃんが嫌がってるでしょ」「赤ちゃんに意地悪をしたら駄目でしょ」は、状況をよく知った上で使うべき言葉。

例えば、上の子が2~3歳でうまく気持ちを表現できなくても、子供の気持ちを代弁しながら、何故そうしたのか?何がしたかったのか?をお互いに理解するようにしましょう。「泣いている赤ちゃんをボクがだっこしてあげたら、ママは助かるかな?」と思ったゆえの行動だったとしても、小さな子はママのように上手く抱っこできません。

また、それくらいの年齢の子供が力加減もわからないことも踏まえると、乱暴をしているように見えた行動が『お手伝いがしたかった』気持ちによる失敗であることは十分に考えられます。

そんな小さな思いやりを踏みにじらないように、「ありがとう、ママ助かるわ」とほめてあげながらも、「落としちゃったら赤ちゃんはけがしちゃうから、赤ちゃんを抱っこするときはママを呼んでね」など、どうすればよいかを教え、上の子にもできる赤ちゃんのお世話を手伝ってもらいましょう。

赤ちゃん返りをしながら子供の気持ちは育っていきます。

せっかく赤ちゃんを卒業したと思ったのに、赤ちゃん返りをされると本当に困ってしまいますよね。けれど子供の赤ちゃん返りは気持ちを言葉で表現できない子供からのメッセージ。パパとママが子どもの気持ちを受け止めてスキンシップをし、今まで以上に抱きしめて「生まれてきてくれてありがとう」と言ってあげてください。子どもは笑顔に変わるはずですよ!