小学生のゲームはルールが大事
小学生のゲームは勉強の敵?上手な約束ルールの作り方
小学生にゲームは必要ないから禁止すべき…というのは、今の時代にはあまり適さない考えになってきました。ゲームは小学生にとっては友達とのコミュニケーションツールですし、ゲームが達成感や判断力をアップさせるという意見もあります。勉強に支障を来さないためには、約束やルールを設けましょう。
小学生のゲームに賛成or反対?親はゲームのなにが心配なの?
小学生にゲームを与えることには賛否両論で、ゲームを与えるべきか迷ったり、与えたものの「本当によかったのかな?」と時に考えてしまう親御さんは多いでしょう。ゲームに夢中になって「宿題や勉強が疎かになるのでは?」という心配も尽きません。
しかし、ゲームは最近では多くの小学生が持っているもので、子供にもお友達との付き合いがあります。「やりすぎは困る」と思いながらも、『ゲーム禁止』という教育はしたくないというご家庭も増えています。
小学生がゲームをするのに賛成の親の意見
今の親世代は子供時代に友達と楽しくゲームの話をしたり、ゲームに感動した経験のある方も多いでしょうから、「ゲームはくだらない」と頭ごなしに否定する方は減ってきています。時代を考えると「子供にゲームは必要なのではないか」と親のゲームに対する認識も改められています。
- ゲームで感動したり、ゲームを通して自分の好きなことが見つかることもある
- 文字を読んだり行動を考えたり、ゲームの中でも学んでいることはある
- 子供の意見を尊重してあげたい
- 自分の子供時代以上にゲームが普及しているため、持っていないと子供が可哀そう
- 夏は外遊びもままならない。外で何時間も遊ばすことができないので、家で遊ぶ手段も必要
ゲームを買い与えた時のメリット・考えられる好影響
子供同士の会話で話題に入りやすいことやゲームを通して友達の輪も広がります。
本人もクリアできた時の達成感を味わえるのでストレス発散になったり、記憶力、判断力が向上します。雨の日や夏の暑い日は家族のコミュケーションツールとしても活躍します。
ゲームを買い与えることのデメリット・考えられる悪影響
ゲームに執着して勉強をなかなかしてくれないことにより成績が下がったり、外で身体を動かして遊ぶ時間が減るため体力が低下したり、長時間画面を見続けることでの疲労 ゲーム以外の遊びを楽しめなくなる可能性があります。
小学生がゲームをするのに反対の親の意見
実際にゲームを買い与えているかどうかは置いといて、小学生がゲームをするのをあまり快く思えない親の意見です。
ゲームが悪いとはいわないけれど1日に使える時間は限られていますから、せっかくの小学生時代をゲームに夢中にならずに有意義に使って欲しいと願っている様子が伺えます。
- 一緒に旅行へ来てもゲームをしている子供を見ると何のために来たのかと思う。もっと大ことなことがあるのではないか
- 現実とゲームの世界との区別が心配
- 物ことの良し悪しをまだしっかり判断できない年齢なので、問題行動のきっかけやヒントになってしまうのではないか
- ゲームばかりして成績が落ちるのではないか
- 買い与えても、習いことや学校の宿題に忙しくゲームをする時間がそんなにとれない
ゲームを与えないという選択のメリット・考えらえる好影響
ゲームに費やす時間を他のことに利用できること、画面を見続けることで視力が落ちることも防げます。ゲームがしたくて宿題に集中できない、次々に発売されるゲーム機やソフトにかかる費用が浮きます。
ゲームを与えない場合のデメリット・考えられる悪影響
禁止されたばかりに欲求が膨らみ友達のものを借りて親に隠れてゲームをする可能性、将来より深くゲームにのめり込む危険性もあります。
自分の家でできないからと、友達の家でゲームばかりするなどの行動がみられ、友人関係のトラブルになる子もいます。
ゲームについて親が自分が子供の頃はどうだったか振り返ってみる
子供の頃にゲームをしてきた人、全くしなかった人、過去を振り返って自分の経験はどうだったかを振り返ってみましょう。
親と子供は別の人間ですから、「同じようにすれば幸せ」「ためになる」というものではありませんが、自分にとってゲームとはどんな存在だったのか1度考えてみましょう。
- 家族で楽しくゲームをした良い思い出が残っている
- ゲームばかりで勉強をあまりしなかった
- もっと勉強や他のことに時間を使えばよかった
- ゲームを与えてもらえずいつも周りが羨ましかった。少しくらいはしたかった。
- ゲームのおかげで交友関係が広がった
小学生のゲームとの付き合い方!禁止ではなく約束を守って楽しみたい
親は何故ゲームを遠ざけたいのでしょうか。宿題をしない。夢中になりすぎる。
しかし、これはゲームが悪影響を及ぼしているというより、根本的に子供が親との約束を守れていないことが原因です。
ゲームを全面禁止にするりも、ゲームと上手く付き合っていく方が現実的ですし、人生における娯楽や趣味への時間の使い方を教えるという意味でも有益ではないでしょうか。
小学生のゲームとの上手な付き合い方を考えて見ましょう。
子供とゲームについて話し合う・小学生のゲーム事情に耳を傾ける
小学生になれば親子でゲームとの付き合い方を話し合うのが良いでしょう。
子供になぜゲームが欲しいのか、どんなゲームがやりたいのかなどを聞いてみましょう。「みんな持ってるから買って!」と言われときは、お友達はどんなゲームをしているのか、いつもどんな話をしているのか1度じっくり耳を傾けてみてください。
「今時の小学生はそんなゲームをするんだ!」「お友達とこんなお話をしてるんだ」など親にとってはどれも新鮮な子供の世界なはずです。
ゲームばかりするのが心配なときは、日々の生活で必ずしなければならないことはあるということ、勉強、宿題、習い事、友達と外でおもいっきり遊ぶことも大切だという思いを率直に子供に伝えてみましょう。
大切なのは「ゲームをするとき」と「しないとき」のメリハリ
遊ぶときはめいっぱい遊んでも良い、でも勉強する時、家族で過ごす時はゲームのことは忘れよう。そうメリハリを付けることができるのが1番です
楽しいことに夢中になるのは当たり前です。ゲームとの上手い付き合い方、良い距離感は子供には加減が分からないものです。親が誘導して教えてあげましょう。
ゲームに関するルールを決めよう!(できるなら買い与える前がベター)
「子供にゲームを買い与えてもいい」と思ったら、できれば実際にゲームを始める前に約束事を決めましょう。既に買い与えている場合は「最近、ゲームやりすぎてないかな?」と話を切り出し、話し合いの時間を設けてください。
ゲームをしていい時間を決める
ゲームは1日〇分までなど、ゲームをしていい時間を決めましょう。1日単位ではなく、習い事のない日だけ、週末だけ、1週間で何時間までなど、ご家庭の事情にあわせて構いません。
時間だけでなく、「宿題が終わってから」「お手伝いが終わったら」などの条件を設ける方法もあります。もちろんル-ルは一方的に押し付けるのではなく、子供の意見も聞くようにしましょう。
ゲームをする場所を決める
ゲームをするのは自宅や友達の家で遊ぶ場合のみ。家族で外出するときは持って行かないなど、明確なルールを決めましょう。
せっかく外で遊んでいるのにゲームをしていたり、旅行先でもゲームをしている子供をみるとがっかりしてしまうことは多いもの。ゲームの中は現実ではありえないことも起こるので魅力的ですが、小学生のうちは友達とみんなで外で遊ぶことも必要ですし、家族で旅行を楽しむことも大切です。
ゲームに関する約束を守れなかっときのペナルティを決める
ゲームする時間や場所を守れなったときは、どうするのかといった点も決めておきましょう。ゲームを取り上げる・2度とさせないは行き過ぎですが、「守れなかったら〇日間はゲーム禁止」など親子で話し合ったうえで、ペナルティを決めましょう。
子供が約束を破ると親としては悲しくなりますが、子供を怒鳴ったり、責めるのはNG。淡々と当初の約束通りペナルティを実行すればいいだけです。
小学生で自制心の高い子というのはそう多くありませんから、誘惑に負けて約束を破ってしまうのはある意味では当然です。失敗を繰り返し、少しずつ自制心を身に着けていくことを期待しましょう。
ルールやペナルティは紙に書き出し、目に見える場所に貼る
子供と親の約束は、口頭だけだと曖昧になり、自然消滅してしまうことが多いです。
ゲームに関するお約束は、しっかり守れるように子供部自身に紙に書かせて、目に見える場所に貼っておくようにしましょう。
子供が繰り返し見て確認できますし、約束を守った上でゲームができるのだということも分かります。
大人がスマホゲームばかりなら、子供への説得力はなし
最近では子供と一緒にゲームを楽しむ親御さんも増えてきて、親子のコミュニケーションツールになっていることもあります。
しかし、一方でソファの上でママやパパがだらだらスマホゲームに何時間も興じているようなケースもあります。息抜き程度にやるならいいですが、そうした態度が子供に良い影響を与えることはあり得ず、不公平な気持ちが湧いてくるだけです。
友達とのゲームは学ぶことも多い!ただし、友達の家でのマナーは守らせる
小学生は学校の友達とゲームで遊ぶことが多々あります(中にはオンラインゲームで学校外の子供や大人とゲーム友達になっていることもあり)。自宅では決められた時間を守っているけれど、友達の家でタガが外れたようにゲームばかりしている子は珍しくありません。
友達と一緒にゲームをすることで、楽しいこと・学ぶことはたくさんありますので、できるだけ寛容に接してあげた方がいいですし、現代の小学生の重要なコミュニケーションツールなのは確かです。
しかし、たくさんゲームがあるから、ゲームに関して親がなにもいわない(又は親が不在がち)な家庭だからと、特定の友達の家に入り浸るのは問題です。
ゲームに関しては各家庭によって教育方針が大きく違いますから、よく遊びに行く友達・遊びに来るお友達の親御さんとは顔見知りになっておきましょう。
低学年・中学年・高学年など年齢にあわせてルールは見直す
小学1年生と6年生では、プレイするゲームやお友達の状況も変わってきますので、時にはルールを変更してあげた方が良いときもあります。
低学年のうちは3DSなどのゲーム機器で1日30分のゲーム時間で満足していた子も、高学年になると「もっとやりたい」といった要望してきたり、スマホゲームなどをやり始めることもあるでしょう。
こうした場合、年齢やお友達との付き合いに応じて、ゲーム時間を増やしてあげてもいいでしょう。
子供の要求を全面的に受け入れる必要はありませんが、年齢に応じて話し合いながら親子でゲームのルールを話し合うことは大切です。
小学生のゲームをより楽しく有意義に!こんな使い方はいかが?
一人でも楽しんだり、お友達とのコミュニケーションツールにもなるゲームですが、実や上手に取り入れれば勉強の意欲を高めたり、運動不足を解消することもできます!
学習ソフトを使ってゲーム感覚で勉強してみる
漢字や算数、英語などの学習ソフトは、ゲーム感覚で楽しんで勉強ができるので、取り入れている家庭も多いです。クリアすることを目標とするので、子供も力を入れて頑張ります。勉強嫌いな子供も、これなら自主的に勉強をしてくれるということもあります。
ですが、RPGなどに比べれば娯楽性が低いゲームも多いものですから、親が一緒に競うなどの工夫が必要となってくるでしょう。
おもしろいだけじゃない!実は勉強に繋がるゲームもある
現代の20代・30代の人の中には『桃太郎電鉄』で日本地図を覚えた、『信長の野望』で歴史に興味を持ったなど、ゲームによって特定の知識を得た、興味を抱いた経験をした人も多いのではないでしょうか。
ゲームに限らず、漫画やアニメなども子供の興味・関心を引き出すきっかけとなることはたくさんあります!
ゲームによる運動不足が心配なら、室内運動にゲームを取り入れてみる
ゲームをするようになると運動不足が心配となるのなら、画面をみながら体を動かすゲームをみんなで楽しめるようにするのはどうでしょうか。
屋外スポーツに比べたら運動量はさほどでもありませんが、雨の日や雪の日でもできますので、本来なら元気の有り余っている子供が外で思いっきり遊べないとき、家族団欒として楽しむ遊具として利用してみるのも手です。
小学生はゲームのせいで勉強しないのではない!
それぞれの家庭で子育て方針・教育方針がありますから、ゲームについて「絶対にこうでないといけない」という決まりはありません。
ただ「子供が勉強しないのはゲームのせい」かというと、恐らく違う可能性が高いです。子供の学習時間のゲームプレイ時間の統計を見ても、ゲームをする子の成績が悪いという事実はありませんし、東大生も小学生時代は他の子と同じようにゲームをしていたことが様々なアンケートなどで分かっています。
子供がゲームばかりで悩んでいる親御さんは、小学生の子供が勉強しない時にやる気を促す親の接し方を参考にしてみてください。
また、親としてはゲーム以外の実体験を積ませてあげることを意識するのはどうでしょうか?お金のかからない遊び10選!親子で大満足な休日の過ごし方なども参考に、「ゲームも楽しいけれど、それ以外にも面白い遊びはある」と伝えてきましょう。