小学生の通信教育はおすすめ?
小学生の通信教育の効果は?親が感じたメリット&デメリット
小学生に通信教育はおすすめ?それとも効果なし?進研ゼミ、スマイルゼミ、くもんなどの学習内容を比較しつつ、やってみたママ達の体験談を紹介します。最近ではタブレット学習の実践者も増えていますので、参考にしてください。やめてしまった体験談からは、向いていない子供の特徴も見えてきます!
小学生の通信教育は効果あり?親から見たメリットとデメリット
小学生のうちに、家で勉強する習慣をつけさせたい!
そんなママ達に気になるのが、子供向けの通信教育です。テレビのCMやネットなどでキャンペーンの情報も多く見かけますし、「体験学習(お試し)無料」と聞くと心が揺れ動きます。
ただ、塾に比べれば安い価格にはなっていますが、やはり始めるからには子供に続けてほしいですし、効果も実感したいもの。
今回は、通信教育を今現在も続けている小学生のママ、かつてやっていたけれどやめてしまった小学生ママの体験談をご紹介。
通信教育をはじめた時期や続けた期間、やっていてよかった点、不満な点などを赤裸々に語ってもらいました。
小学生の通信教育でママが感じた効果やメリットとは?
通信教育は、「学習意欲の向上、勉強への理解に効果あり!」と感じたママの体験談です。
- 予習として取り組むor復習として取り組む
- 紙の教材orタブレット
など通信教育の内容や各家庭での位置づけは様々ですが、子供に家庭学習の習慣をつける際に役立ったという意見が多く寄せられました。
進研ゼミ小学講座(チャレンジ)
学生向け通信教育の最大手であるベネッセの進研ゼミ小学講座。『チャレンジ』の名称で親しまれており、ママやパパの中にも、進研ゼミの小学講座を受講していた人は多いでしょう。
クラスでも必ず誰かはやっているので、口コミでの評判を色々耳にする機会は多いはずです。
ベネッセの教育講座は、以下のような特徴があります。
- 幼児向けの『こどもちゃれんじ』がある
- 新一年生(現在年長)向けの『チャレンジ1年生』がある
⇒小学校への勉強への以降がスムーズに進みやすい。
また、最近ではタブレット端末での通信教育も盛況ですが、ベネッセの小学講座では以下の3種類が選択可能です。
- 紙教材の『オリジナルスタイル』
- タブレット使用の『チャレンジタッチ』
- テキストとiPadを組み合わせた『ハイブリットスタイル』
費用目安(小学1年生)※2017年6月現在
1ヶ月 2,705円
(オリジナルスタイル・タブレットスタイル・12ヶ月一括場合)
塾ではなく、しばらくは通信講座を継続したい
中村ゆき(40代後半)
3歳から5歳までしまじろうが好きでこどもちゃれんじをしていました。現在小学2年生ですが、その流れのまま6歳の1年生から進研ゼミ小学講座を受講しています。
こどもちゃれんじの時は、紙ベースで教材が毎月届いていましたが、進研ゼミ小学講座からは、チャレンジタッチへ変更し、毎月25日になると新しく国語と算数の教材がタブレットに配信されています。事前に通っている小学校を登録しておくと使っている教科書に添った内容が配信されます。
主にわが家では、予習として利用しています。利用して約1年過ぎた所ですがこの教材のおかげで学校の勉強をほぼ理解し、勉強が遅れたりといったことはありません。
受験して通っている小学校は、成績に関しては厳しく、テストで94点以下を一度でも取ると通知表で「大変よく出来ました」を取る事が出来ない学校ですが、それでも問題なくテストもこなせているので小学4年生になるまでは、塾を考えずこのまま継続しようと考えています。
進研ゼミを続けています。
もかもか(40代前半)
小学1年生から、進研ゼミを始めました。以前から、お友達がやっていた「しまじろう」に興味があったので入学前準備として始めたのがきっかけでした。5年生になった今でも続けています。
進研ゼミは、毎月1回届きます。だいたいの内容は、テキストと副教材と保護者向けの資料です。夏休みや冬休みには、また、別にドリルのようなものがあります。
子どもの興味が向くような付録が、たくさんあります。学校の授業にそった教材を選べるので、子どもが嫌がらずに取り組めると思いました。
子どもも、自分宛てに届く分厚い郵便物が楽しみな様子でした。届くと、すぐに中を広げ、興味のあるものをチェックします。始めたころの低学年では、机に向かう習慣づくりや知らないことを知る楽しさがあったと思います。勉強に対する苦手意識が少ない時期だったからこそ、効果が高かったのだと思います。
好みはあると思いますが、我が家は進研ゼミ
まるる(40代前半)
子供が通信教育を始めたのは小学校入学と同時、つまり1年生の時です。そして、小学校4年生になる今も継続しています。やっているのは進研ゼミ(チャレンジ)。
低学年の頃は結構色々なおもちゃのような教材が頻繁に届きましたが、さすがに4年生になる今はちょっと落ち着いてきています。
毎月届くのは問題集と答え、そして科学系の読み物とお便りなどのお楽しみ本。それにプラスして数か月に1回はゲームもできる教材が届きます。
通信教育を始めようと思ったきっかけは、小学校入学前から頻繁にダイレクトメールが届いており、本人がやりたいと言ったから。でも私自身も小中高と進研ゼミをやっていたので、モノはいいのはわかっていました。
通信教育をやって、勉強の習慣がついたのは良かったと思います。ただ最近は値段も上がってきたし、チャレンジじゃなくてもいいかな…と思っているので退会も検討しています。
思ったより計画的にできていて良かった
りょう(40代前半)
小学6年生の娘なのですが、5年生の夏休みから、夏期講習と冬季講習だけ近くの塾に行っていました。それは、長い休みをだらだら過ごさないために行かせていただけだったのですが、「受験したい」と言い出し、塾に行く必要ができてしまいました。
しかし、週に2~3回の空手だけは辞めたくないとのことで、せっかく塾に行かせても半分は月謝が無駄になってしまうし、そもそも3万円前後かかるので、余計にもったいなくて、進研ゼミの小学講座「チャレンジ」を始めました。
春から始めると、歴史年表など色々とお得な特典がつくしと思って、特に期待していなかったのですが、4月も5月も自分で計画的に済ませて「答え合わせして」と持ってきたし、郵送すると赤ペン先生に添削してもらえるテストも月末にはきちんと持ってきています。
教材の中を見ると、歴史は漫画があったり、算数は図形があったり、カラーで興味をひく作りになっていて、今も楽しみながらやっているようです。面白いみたいで、夜寝るのが遅くなることも時々あるのですが、空手とも両立できるし、良かったなと思っています。
自然と自発的に取り組むようになっていきます!
kainママ(43歳)
我が家には12歳の息子と10歳の娘がいます。二人とも、3歳から通信教育(ベネッセ)をやってます。
幼稚園時代は幼児用ドリルを取り組みながら机に向かうことを覚え、小学校に入学してからも継続して続けています。学校の宿題は復習として取り組んでいるようなので、ベネッセ(チャレンジ)の方は予習用として取り組んでいます。
息子は小学4年生からはタブレットに切り替え、短時間で集中して学習に取り組めるようにしました。高学年になると、スポーツ少年団もスタートして、勉強時間を長くはとれなくなってしまいます。学校から出される宿題と共に、無理なく取り組めるように配慮した結果の選択でした。
チャレンジの方は朝学習に使い、学校からの宿題は帰宅後の夜に取り組み頑張っています。通信教育によって、自発的に勉強するようになってくれたのでよかったと思っています。おすすめですよ!
予習として取り組むことで、授業も積極的に!
maki(6歳後半)
6歳の小学校入学の半年前から、小学校1年生現在も続けています。ベネッセの『チャレンジ1ねんせい』という教材で、一冊の本が毎月1度届きます。
片面から算数、片面から国語があり、両方を最後までやると真ん中にテストが添付されていて、その問題をやったら送付して、赤ペン先生の回答が返送される仕組みです。
CMで見た付録に子供が興味を持ったことがきっかけで、子供のお友達でやっている子がいて、口コミが良かったので始めてみました。
小学校の宿題が始まってから、最初の頃は両立する事に親子共々、戸惑いはありましたが、宿題に慣れてきてからは授業でやっている内容が先に出来ることの喜びを覚えてたようで、進んでやるようになりました。
学校の授業の予習が出来ることで、積極的に発表したり、勉強に興味をもってくれるようになったので、このまま続けていきたいと思っています。
ふろくにもテキストにも夢中
ゆず(20代後半)
小学校入学から、小学校2年生の現在に至るまで、チャレンジを続けています。月に一回、付録などと一緒にどっさりと自宅に届きます。親向けの冊子もついているので、助かっています。
もともと小学校に入学したら、何かの通信教育を受けようとは考えていました。外で学ぶことも考えましたが、やはり小さなうちから家で勉強をする習慣をしっかりとつけておきたいなと思ったためです。
届いた最初の頃は、とにかく付録に夢中になっていて、「ちゃんとテキストもやってくれるのだろうか」と気になっていたのですが、一通りふろくに触れた後は取り組んでいるようでした。今のところ、たまることなくスムーズにできているので、やって良かったと思います。
進研ゼミ1年生講座を受講しています
田中めぐみ(40歳)
子供が小学1年生になるにあたって、進研ゼミの小学1年生講座を受講し始めました。幼稚園のころに『こどもちゃれんじ』を受講していて、そのまま同じ通信教育を続けたほうが他を探すよりも良いかなと思ったので、ベネッセの進研ゼミに決めました。
まだ受講し始めて数ヶ月なのですが、子供が結構気に入っているので受講して良かったです。教材は月に1度届くのですが、1年生講座では国語と算数の問題集、そして理科、社会系の本が主に届いています。たまに教育玩具も届くようになっています。
今のところ進研ゼミの内容は学校の授業よりも少し遅めかなという感じなので、学校の勉強の復習用に使うようにしています。全ページカラーだし、毎月付いている赤ペン先生のテストを出すとシールとかも届いたりするので、子供は喜んでいます。
それなりに効果も出ているようなので、これからも続けようと思っています。
『こどもちゃれんじ』から続けて10年目
野沢洋子(40代前半)
通信教育を始めたのは長女が2歳のころ。母子二人っきりの一人目の育児に行き詰まり、なにか打開策がないかと思った時にベネッセのこどもちゃれんじ「しまじろう」を見つけました。
最初のころは毎月一回おもちゃが届きました。幼児期は絵本とたまにおもちゃが送られてくるという感じで「親子のつながりを大切にするんだな」と思いました。
内容はお勉強というよりは「経験を増やすもの」。トイレトレーニングや食事のマナー、公園でのお友達との接し方など生活面のしつけも多く含まれていました。
ベネッセは途中情報漏洩などで評判悪くなったこともありましたし、おもちゃが多すぎるという批判もあるようです。
ですが、娘はずっと続けていて、もう10年目です。教科書に沿った内容、たまにもらえるおもちゃ(教材)、中身も悪くないし、娘も気に入っています。私はベネッセ好きですね。
スマイルゼミ
スマイルゼミは、タブレット端末で学ぶ小学生・中学生向けの通信講座です。
進研ゼミと同様、新1年生(年長児)から始められ、難易度によって標準クラスと発展クラスに分けられ、受験を意識して発展クラスではアサヒ小学生新聞などが追加で配信されます。
タブレット学習の良さは、なんといっても勉強へのハードルが低く、隙間時間にこなせるという点です。毎月の学習内容がタブレットに更新されるので、山ほどの教材を前に尻込みする心配もありません。
費用目安(小学1年生・標準コース)※2017年6月現在
1ヶ月2,980円
(12ヶ月一括場合。専用タブレット代別途)
通信教育のメリット
アリババ(42歳)
我が家には12歳の娘と、18歳の息子が居ますが、2人とも通信教育にお世話になり、息子はスポーツ推薦ですが無事に大学生になりました。
我が家の子供は、2人ともスポーツに力を入れているので、通塾の時間が無く、学校のワークなどの課題もたくさんあるので、課題、クラブは朝練、夕練あり、両立だけでも大変です。でも、勉強もやらないとダメなのも現実!ここで色々試した結果、スマイルゼミをやってます。
スマイルゼミの良い所は、定期テストの計画を立てて、苦手を重点的にやってくれる所と、定期テスト以外の期間はタブレットによる勉強なのでスキマ時間でも取り組めるところです。
毎日、疲れててやる気が無くても、15分ぐらいでもやる様にしてます。毎日、少しでもやることが大事だと思うので、我が家の子供達にはあってます。
ほとんど机に向かわない子供が向かうようになった
田中沙汰(42歳)
子供に通信教育を始めさせたのは、小学1年生の2学期からでした。スマイルゼミをやっていて、タブレットによる学習がベースで毎月データが更新されます。
タブレットを使用しながら勉強するので、子供が好んで勉強をやるという姿勢が養えています。また、間違えればその場でわかるような学習内容になっているので、わかるようになれる喜びも感じています。
スマイルゼミによる通信教育を始めたきっかけは、宣伝を見たり、友達から聞いた影響により子供が自分からやりたいと言ってきたので、勉強意欲があるならと思い始めました。
通信教育を始める前は、机に向かう時間が宿題の時だけでしたが、始めてからは率先して机に向かい、勉強をする意欲がついたと実感しています。この姿勢は、今後のためにも大きなメリットなので、始めて良かったと思う部分です。
くもん(公文式通信講座)
『くもん』というと教室での学習を思う浮かべる方が多いかと思いますが、公文式通信学習では、教室での勉強と同じように算数、英語、国語の各教科を学ぶことが可能です。
月に1回の返送日にプリントを郵送すると、担当指導者が採点し、アドバイスとともに返送してくれます。学年を超えて、その子の成熟度に合わせた教材の選択が可能なので、本当の基礎から学習したい、又は、もっとレベルの高いものに挑戦させたいといったニーズにも対応してくれます。
費用目安(幼児・小学生)※2017年6月現在
1ヶ月1教科7,560円
4歳でくもんを始めさせて
モモンガ(35歳)
10歳の娘がいます。もともと私の姪っ子(兄の娘)がくもん式で国語、算数、英語を習っていたので、4歳の時に兄の家に行った時に、くもんの教室に連れて行ってもらったらしく、えらく興奮した様子でくもん式について私に話して来ました。
くもん式を始めたいのか聞くとそうだということだったので、家の近くの教室に娘を連れて行き、体験教室をさせました。ただ、もともと娘には他の習い事もさせていたのと、私が正社員で働いているという理由から、通わせる時間がなかったので、くもん式の通信教育で習わせることにしました。
教材は幼児用から大学受験まであり、娘は国語と英語の幼児用教材から始めました。1週間に1度教材はくもん式のセンターから届きます。国語、英語の両方ともアイウエオ、アルファベットの練習からですが、娘はとても楽しんで、歌いながら教材をこなしていました。
現在はその娘も10歳になり、国語は学年相当を学習していますが、英語教材に関しては中一相当のG1教材を学んでいます。先取り学習ができるので、親としてもこの先がとても楽しみです。
通信教育で思うような成果が出なかった体験談
通信教育をやってみたものの、思うような成果が上がらず、途中でやめてしまったママ達の体験談です。
通信教育の向き・不向きは、やはり子供の性格も影響するので、通信教育の効果がいまいち実感できない子、塾の方が力が伸びる子というのもやはり存在します。
お子さんがどういったタイプなのか、また親自身がどの程度、勉強に関われるのかといった点も、通信教育を検討する上で整理しておきましょう。
親のサポートがないと、やっぱり難しいみたい
田原 香代子(45歳)
最初に通信教育を始めたのは子供が小学校1年生の時です。チャレンジ新一年生特別号のたくさんの特典に惹かれてやり始めました。規則正しい生活が出来るようにキャラクターの時計が届いたり、付録がたくさんついてくるので、初めのうちは楽しんでやっていました。
しかし、段々と面白いところだけに手をつけて、他はやらない感じになってしまいました。やった後にまとめて丸付けをするのが面倒みたいです。やらなくなってしまったので4年生の時にやめました。
通信教育だと自分が気になったところ、面白そうなところしかやらなくても済むので、親がきちんとついて、勉強を見てあげたりしなければ、よほど意志の強い子じゃないとたいへんだと思います。
うちの子は、答え合わせも解らないところや間違ったところを理解するというよりもただ丸をつけているだけだったので、苦手科目の克服にはならなかったようです。
うちの子は友達と競いたいタイプだった
FYI(40代後半)
小学2年生の時に値段も安く、気軽に始められそうだったので、通信教育を始めてみました。
ですが、子供は学校の宿題後はテレビを見るし、スポーツクラブにも行き始めてしまったので、なかなか通信講座を予定通りに提出できませんでした。教材がたまる一方で、6か月ほどでギブアップしてしまいました。
うちの子は自分一人で勉強するよりは、まわりに友達などがいた方がモチベーションがあがるタイプであることに気が付き、その後、公文の教室に通うことになりました。
教材が悪かったわけではないと感じますが、通信教育はその子の性格によって向き不向きがあるとつくづく実感しました。