子供が時計の読み方を学ぶのは小学校から
時計の教え方は、子供によって時計を読むことに苦手意識を感じたり、すんなり覚えてくれたりするので、子供に合わせて色々な教え方があります。小学校1年生から時計の読み方を学ぶようになりますが、幼稚園や保育園前から時間がわかる子供もおり、差が大きく開いてしまいがちなのが時計学習です。
デジタル時計が普及している現代ではスマホでも時計の表示はデジタル表示で、そのためか、アナログ時計を小学生でも読めない子供がいます。では、時計が読めるようになる年齢はいつ頃からで、時計が読めない子供の原因や対策法はどういったことがあるのかみていきましょう。
子供に時計の読み方を教えるのは小学生前がグッド
子供が時計の読み方を学ぶタイミングは比較的早く、小学校1年生の算数で時計の読み方を、2年生では時刻や時間の勉強をします。その後、3年生でも学びます。だんだんと時間についての応用問題が増えていき、高学年では時間、距離、はやさの関係性で解く問題が多くなってきます。
時計の問題は1年生で苦手と感じると、2年生の授業でも苦手意識を抱えてしまいやすく、小学生になる前に、あらかじめ幼稚園や保育園の頃から入学準備として学んでおきたいところです。
小学校1年生で学ぶ時計の読み方
小学校1年生では、日常生活で時刻を読めるよう時計を読む練習をします。7時、8時といった読み取りやすいちょうどの時刻のほか、1~100の数を覚えて、1分単位の読み方を覚えます。7時01分、7時02分の読み方を覚えます。
小学校2年生で学ぶ時計の読み方
小学校2年生では、1日が24時間あり、1時間は60分ある概念を学びます。例えば、お昼12時からご飯を食べ始め、12時20分に食べ終わった時に何分の食事時間があったかという計算問題が出題されます。ほか、8時に学校に到着し、12時に帰宅した時、学校には何時間いたかを計算によって解いていきます。
そのほか、8時10分前は何時なのかといった、〇分前の概念も学びます。1年生の学習内容が理解できていないと2年生の学習内容が理解できなくなります。
小学校3年生で学ぶ時計の読み方
3年生では算数の学習で、時間の計算問題が出題されます。時間の足し算、引き算の問題が出題されるので、2年生の学習内容を理解できていないと問題を解くことができません。
例えば、家を7時40分に出発して学校に8時5分に到着したら何分かかったかの問題では、7時40分から8時まで20分間あり、8時5分の5分間と合わせて25分かかったことを頭の中で計算しないといけません。1年生、2年生で1時間は60分あることを予備知識として覚えておかないと解けないようになっています。
小学校に入ると時計の数え方が必要!
算数の授業では、時計の数え方が必要になってくるため、アナログ時計の読み方を知っておきましょう。1年生では、時刻の表現、6時24分といった1分単位の表現を学ぶほか、2年生になると1時間は60分の概念まで学ぶことになります。3年生では時間の足し算引き算も加わり、苦手と感じると問題が解けなくなってしまいます。
子供に時計の読み方を教えるコツ
時計の時刻がすんなり読めるかどうかの学習進度は、子供によって違います。幼児時代から自然と時刻を覚えることもできる子供は、デジタル時計だけではなくアナログ時計にも接する機会が多いです。
また、無料アプリで時計の時刻問題を解けるものもあり、慣れ親しんでいることからゲーム感覚で解ける場合もあります。自宅にアナログ時計を用意するのはもちろんですが、ない場合、時刻の問題が苦手な子に対して親ができることはどういったことがあるのかみていきましょう。
日常生活から時計を意識させる
幼稚園に通うようになると、時間に合わせて行動することが必要になってきます。例えば、朝の8時に幼稚園に向かう、昼の12時にお昼ごはんを食べるといったことです。
小学校の算数授業で習う時計の時刻表現ですが、毎日、規則正しい生活を送っていると、自然と時計を覚えることができる子供も多いです。
フラッシュカードで時計を教える
学習方法のひとつとして人気のフラッシュカードにも時計学習の教材があります。フラッシュカードとは、すばやくカードをめくっていくことで、短時間で記憶する力を養い、早期教育を促す教材です。
時計学習だと、最初は7時、8時といった長針は00分の位置からはじめ、7時30分、8時30分のわかりやすい時刻を選ぶようにします。
学習ドリルで時計を教える
時計学習のためのドリルがあります。対象年齢は5、6、7歳と書かれていることが多く、算数のドリルでも時計の問題だけを集めたものがあります。苦手意識がある場合、ドリルで集中的に問題を解くことで克服することができます。
アナログ時計のおもちゃを使う
アナログ時計のおもちゃを使って時間の読み方を教えることができます。タイマー機能がついているものもあり、タイマーを利用することで時間になったら終わることを徹底でき、「あと10分で出かけようね」「今日は20分だけ室内で遊ぼうね」など、時間制限をしながら生活をすることができます。
子供が時計を読むことが苦手な理由
時計の時刻を把握するのは子供にとって得意、不得意が分かれやすい分野です。時計を読むのが得意な子供は、幼稚園に入る前から「12時にお昼ご飯を食べる」、「15時におやつを食べる」を理解しているため、小学生の学習も問題ありません。
時計を読むのが不得意な子供は、長針の時間が2年生以降になってもわからなくて時刻を理解できないことがあります。そうなると小学生の時刻問題が全て苦手になってしまう可能性があるだけではなく、算数自体に苦手意識を持ってしまうことがあります。
時計は60分の単位ということが理解できない
時計の時刻を読む時、苦手意識を感じやすいのは「60分が1時間」の60進法だからです。朝の7時、8時、そして昼の12時、15時、18時のちょうどの時間は子供にもわかりやすいです。
ただ、時間ではなく分の理解は難しく、「1の数字に長針が来たら5分」「3の数字に長針が来たら15分」「6の数字に長針が来たら30分」が、なぜなのか思い悩んでしまいます。
長針と短針の意味が理解できない
苦手意識を抱える子は、1の数字に短針が来ている時は1時、1の数字に長針が来ている時は5分の区別ができていません。解決法としては、長針のための数字を文字盤に書いてしまうことです。
時計おもちゃでも、短針の1~12が書かれているほか、長針の0から59も書かれている商品があります。商品によっては0~59が書かれていないこともありますが、苦手な子にはちゃんと0~59が書かれている商品を与えるようにしましょう。
時刻読みが苦手な子どもへの知育時計の選び方
・短針の文字盤、1~12が大きく書かれていて読みやすい
・長針の文字盤、0~59が書かれている(線ではなく数字が書かれている)
・合わせた時刻を音声で教えてくれる機能があるとゲーム感覚で楽しめる
時計の教え方はこうしました!ママの体験談
自宅で時計の読み方を教えたママの体験談を紹介します。参考にできる体験談があったら、ぜひ自分の子供に教えるときに生かしてみましょう。
生活の中で時計のおけいこ
たつきママ(35歳)
幼稚園に入る前からタイムスケジュールは徹底させていました。朝の7時に起きて朝ごはん、9時になったら外遊びで公園に、帰宅して12時にお昼ごはん、そして午後13時からはおひるね……。夕ご飯も我が家は18時と決めていたので、早めから時間を教えることができていました。
苦手意識が多い長針の数え方ですが、テレビの番組の時間で教えました。最初はわかりやすく、『いないいないばあっ』は8時25分から8時40分まで、その前は8時から8時24分までは『おかあさんといっしょ』だね、と言いながらアナログ時計も指差していたら、自然と覚えていました。『おかあさんといっしょ』は24分に終わるので、「24分59秒までなんだよ」と説明。60秒で1分の概念も理解できていたようです。朝も早く起きると0655の6時55分から5分間の短い時間のテレビ番組を見ることができます。子供が好きなテレビ番組に連動して時間も覚えました。
現在も園に通っているのですが、テレビで時間を教えています。「7時に起きて朝ごはんを食べて、7時15分の『はなかっぱ』がはじまったら洋服のお着替えをしてね」と指導。テレビの番組と一緒に時間を学んでいます。
苦手な子と得意な子がいる!
たーぼー母さん(43歳)
我が家の子供たちは、時計が得意な子と苦手な子がいます。女の子は時計を小さい頃から気にして門限の5時も守ってくれたのですが、男の子は門限なく暗くなっても遊んでいる子で……。そのせいか、時間の感覚がなく2年生になっても教えています。
思い返すと、女の子は長女ということもあって「あと15分で帰ろうね。15分は長い針が3つ先に進んだ時間で……」ときちんと時間を制限して遊ばせていました。男の子は2人目ということもあり、親がつきそわずに勝手に遊びに行ってしまったこともあります。
周囲を見ていても得意な子、苦手な子がいます。時間をあまり気にせずにいる子は覚えるのもスローペースな気がしています。今はゲームのようにアプリを入れて、時刻クイズ、時間クイズを解いてもらっています。
指の形でおやつの時間
もゆん(30代後半)
子どもが2人いるのですが、上の子の時は小学校入学前に時計が読めないとまずいことを知ってドタバタしたので、下の子は興味が出始めた年少さんの3歳くらいから少しずつ、時計や時間を意識させる声かけを始めました。
初めは3時から。右手でLの形を作って、時計の針がこの形になったらおやつの時間だよと教えました。「3時だからおやつだね」「Lの形になったよ」などと声かけを続け、わかるようになったらたくさん褒めました。そのうち褒められて楽しくなってきたのか、時計の針が動く絵本などで、自分で3時の形を作って見せてくるようになり、時間に興味が出てきたところで、12時や6時など形のわかりやすいものを少しずつ教えていきました。
時間や時計に慣れてきた頃には「長い針が◯で短い針が◯だと◯時だよ」などと声かけを増やしていき、「今何時?」とクイズを出したりして遊びながら覚えさせました。子供も楽しんで時計が読めるようになりましたし、早めに始めたことで、お友だちよりも時計が読める事が自信にもつながったように思います。
シールで認識させる
あいみ(20代後半)
2歳になったころからすこしずつ時計の概念を教えました。数字はお風呂で数えられていましたが理解できるかはあやしかったため、12、3、6、9、の部分にシールを貼りました。沢山キャラがいるのでアンパンマンのものを使いました。
長い針がアンパンマンのところにいったら終わりだよ。アンパンマンとバイキンマンのところに針がいったらおやつにしよう、など本人が視覚でわかるように説明しています。ご飯やおやつなど自分が楽しみにしている事は割と早めに覚えてくれました。「バイキンマンだからおやつだね!」と催促されたこともあります。
半年ほどでシールをはずし、今は数字で説明しています。完璧に理解が出来ている訳ではありませんが、片付けなどの節目のときに今何時だね、と伝えるようにしています。特別急いではないので、すこしずつ理解してくれたらいいなと思っています。
いまなんじ
あんずママ(40代)
時計の読み方を教えると、時間の管理に繋がると思い、早めに教えました。幼稚園前におおよそは理解できるお友達も多かったです。まずは1~12の数字をしっかり覚えてから、時計のおもちゃで針を動かせるシンプルに遊べる物を買いました。
おやつの時間は?と言って3時間に針を合わせて見せて、3時におやつをたべます。公園から帰る時間は4時だね。と時計の針を合わせて一緒に確認します。好きなテレビの時間やお昼ご飯など、毎日の決まった習慣を時計の針を合わせて確認し、行動します。この時は長針が12に来るようにします。
慣れてきたら、半(30分)を加えて、次に15分、45分と徐々に増やしていきます。時計のお話の絵本も沢山ありますし、絵本に時計が付いていて読みながら遊べるものもありました。
絵本からも時間の概念を取り入れていくと分かりやすいかもしれないです。大体慣れてきたら、腕時計を与えて、ちょくちょく時間を訊ねるようにしました。
チクタク
くれあさん(30代前半)
保育園の年長になる頃に、保育園でも時計を確認して行動が出来るようにしたいという事で、5歳になってから時計の読み方を教え始めました。最初の頃は1から10までの数字は分かっていても11、12がいまいちピンと来てない様子でした。
1が5分というのはまだ5歳児には難しかったので、教え始めは「数字の3までにお片づけね」と分かりやすい数字で話かけて、言葉で時計を見る機会を増やしてそれが分かって来たら「数字の3が15分だから15分までにお片づけね」と日常生活の中で時計に関わりを持たせるように意識しました。そのうち子供が小学校に上がる少し前から「20分になるまでテレビが観たい」などと言うようになっていました。
思ったより時間はかかりましたが、無理矢理教え込むよりは自分の中で自然に理解してくれる方がいいものだなと思いました。我が家では時計を10分進めているのですが、小学生なって算数を覚えてからは逆算をして今2時だよね。などと本来の時間を言ってきたりします。
時計を覚える方法
あまたえ(40代後半)
時計の読み方を教えた歳は6歳の小学校にはいる前。うちの子はおぼえるのが苦手だったので、すぐには読めるようにはなりませんでした。教え方は、まず簡単なドリル、市販で売られている時計のドリルを1ページずつ毎日させて、数字を覚えました。それからこどもチャレンジの時計を使って1分から読ませていき、長い針が1進むと1分、2進むと2分、と言った感じで時計の針を一緒に動かしながらおぼえました。
だいだい理解をしてきたら、今は何分?と聞いて時計を読ませていきました。うちの子はすぐに何分とは答えられなかったので、自分で時計を一生懸命みて、動かない時計を使い1、2、3と数えて、答えをだしていました。
今は5、10、15と数えて時計を読んでいます。短い針も同じように、こどもチャレンジの時計で長い針が1周回ると1時という感じで覚えていきました。
時計を覚えるのが本当に苦手なので、毎日、今、何分?今、何時何分?と本人が理解するまで、あきらめずやっています。いつかは覚えますので大丈夫ですよ。
日々の会話の中に
ぷー子ちゃん(45歳)
幼稚園の年長の時に3時のおやつから始めました。まず「おやつの時間を教えてね」は、すぐに分かる様になり、起きる時間や寝る時間なるべく丁度の時間から覚えていきました。問題は分と秒を覚える事でした。なるべく大きな時計を用意して、1分ずつ数える事を毎日ひたすら何回も!と言う感じで覚えていきました。
子供が3人いますが三者三様で、小学一年生の時には普通に読める子もいましたが、末っ子の時は苦手だった様で大好きだったポケモンの腕時計を買い、学校から帰ってきたら時計を付ける事を習慣にして、少しでも読める様になりたい!と思ってもらえる様にがんばりました。
2年生の時ぐらいにも本当に分かっているのかあやしい時もあって、分かっていないじゃないかと心配になる事は沢山あったのですが、なるべくストレスにならない様にこちらは笑って誤魔化しましたが内心大丈夫かと心配した事を今でも覚えています。
子供に時計の読み方を教えるとメリットがたくさん
時計の時刻が読めることで、小学校の算数の授業の予習になるばかりか、朝の身支度も何時までに着がえて、何時までにごはんを食べてということが頭の中で計算できるので、スムーズに進みます。親子で幼稚園の期間中に時計を覚えてしまいましょう!
時計の読み方を覚えやすいのは、起きる時間や幼稚園や学校に行く時間、おやつや寝る時間です。時間に余裕を持って時間を覚えられるのは寝る時間です。夜更かしダメ!体内時計が狂う夜更かしと子供の健康への影響を参考に、夜更かしがなぜいけないのかを把握し、毎日決まった時間に子供が自ら時計を見て眠れるようにしましょう!