子育てHOWTO

ママも楽しむ男の子の育て方

男の子の育て方は褒めること!楽しい子育ての年齢別接し方

男の子の育て方は性別が違うママにはわからないことがたくさんあります。女の子とは違うからどうやって育てて良いのかよくわからず戸惑ってしまうママもいます。でも大丈夫、愛情をいっぱい注いであげると素直で優しい男の子に成長していきます。男の子の育て方を解説します。

男の子の子育ては大変?個性を伸ばすかかわり方

男の子の兄弟が身近にいないで育ってきたママも多く、男の子の育て方がわからないこともありますよね。ママは女性なのでどうやって接していいのか戸惑ってしまうのも当然です。男の子の子育ては女の子と違う楽しさもいっぱいあります。
男の子の子育てで大切なことは何か、どのように接していけば良いのか、子供によって違う個性を伸ばすにはどのようにしていけば良いのかをご紹介します。

男の子の子育てあるある!大変で楽しい男の子の子育て

まわりに「男の子って大変だね」と言われたことのあるママもいると思います。男の子は異性なのでママ自身もわからないことがいっぱいです。でも、男の子を育てるのは本当に大変なのでしょうか?楽しいことはあるのでしょうか?

男の子の遊びはママにとってはわからないことだらけです。それのどこが楽しいの?男の子のママならおもわず口ずさむ「あるある」「ウチも一緒」納得の遊び方のご紹介です。

あるある!男の子の子育てに共通しがちな遊び方

男の子の子育ての中で、どういうわけか共通して見られる遊びの「あるある」があります。誰かが教えたわけでもないのに、多くの男の子に見られるものばかりです。あなたの息子さんはやっていませんか?

石や木の枝を拾う

石をたくさんポケットに入れて持ち帰ったり、木の枝が大好きな男の子。長い枝ほど価値があるのか奪い合って拾うこともあります。
家の中は拾ってきたコレクションであふれてしまい、あまりにもたくさん持ち帰るので「一つだけにしようね」とのママとの約束を忘れたくさん持ち帰ってしまうのはやっぱり男の子。ポケットの中身を確認せず洗濯をしてしまったときの洗濯槽は、さながら小宇宙です。

チラシを棒状に丸めて戦いだす

雨の日は外に遊びに行けないので家の中で、チラシを丸めてするチャンバラは、力比べなのか挨拶の代わりなのかママには不可解です。「小さい子がいるから気をつけて」とママはハラハラすることもありますが、子供達はとっても楽しそうですよね。

電車や車ラブ!「カッコいいもの」はもれなくリスペクト

男の子はかっこいいものには目がありません。電車や車、ロボットなどが大好きです。ママのお友達がくるとコレクションを見せて「僕のおもちゃかっこいいでしょ」と目を輝かせながら堂々と自慢する姿は可愛いですね。

傘は一回で壊す

買っても買っても傘は一回で壊してしまう。使い方が荒いのはもちろんだけど、どうやら小枝や水溜りなど気になるものがあると傘でつついたりしているみたい。
振り回してチャンバラをしたり、ひっくり返して雨水を溜めてみたり、傘の骨をいじって壊すことも好奇心旺盛な男の子ならではの遊びかもしれません。

男の子って大変!と思うところ

男の子の育児をしていると、大変だと思う場面が多々あります。1人目が女の子で2人目が男の子の育児をしているママは男女の差に手を焼いているのではないでしょうか。

言うことを聞かない

何度、注意しても同じことをすぐしてしまうのは男の子に多いです。「危ないから木に登っちゃ駄目」とママが注意しているのにちっとも言うことを聞かないからママはハラハラドキドキしてばかり。
でも、男の子は「この木に登ったら楽しいだろうな」と目先のものにとらわれてしまうためで悪気はなく、けっしてママを困らせようとしているわけではないのです。
それに男の子特有の目立ちたい心理もあるのです。「僕ってかっこいいでしょ」と他の男の子ができないことをしてみたいという気持ちがあります。

でも危ないことはビシッと言い聞かせましょう。「こんなに登れるようになってすごいね」と少し褒めて認めてあげて「でも危ないことをみんなまねすると危険だよ」と教えましょう。

言葉よりも手が出る、言うでなく行動してしまう

お友達の持っているオモチャが気になり「今、遊んでいるから後で」と言われると無理やり奪ってしまったり、女の子に「駄目だよ、順番だよ」と言われ「うるさい、バカ」と叩いてしまうことも。
言葉よりも手が先に出てしまうのは男の子の特徴で、「何を考えているかわからない」と悩むママも多いです。

どうして、先に手が出てしまうかと言うと、男の子は女の子に比べて少しことばがゆっくりだとされています。
言葉で上手く表現できないのでつい、手が先に出てしまいます。一般的に女の子はママの言葉をまねる傾向にあるので言葉が早くなると言いますが、家庭でパパやママが子供にたくさん話しかけてあげるとあまり大差がないとされています。

落ち着きがない

レストランで隣の席の女の子は静かに座っているけど、「ウチの子は男の子だからお友だちと走り回って大変」などの話も聞きます。「みんなと一緒で楽しいな」とハイテンションになってしまいママの話が聞けないこともあります。
目先のものにとらわれやすいのは男の子だからなのですが、少しずつ落ち着きが出てくるのでむりやりじっとしているように強制をするのはなかなか難しいです。本やお絵かきのセットなどテーブルで、まわりに迷惑のかからない遊べるものを持参しましょう。

女の子と比べて体調を崩しやすい

子供の親世代に「男の子はからだが弱いから大事に育てて」「女の子は丈夫だから楽よ」と聞かされたことがあるママもいますよね。医学的統計や遺伝子上の理由が根拠とされていて、たしかに小さいときは女の子に比べて男の子は、風邪をひきやすかったり体調を崩しやすいです。
けれど、少しずつ免疫がついてくるので男の子と女の子の差がなくなっていくので心配しなくても大丈夫です。

男の子の子育てが楽しいところ

男の子と女の子、両方の育児を経験したママに聞くと、娘はもちろん可愛いけれど、息子はもっともっと可愛いと口を揃えていいます。自分とは違う性別の子供を育てることで、知らなかった発見がたくさんあり、育児を楽しむことができます。

誰よりもママが好き

男の子にとってママは特別な存在。女の子よりも甘えん坊だし抱きついてくるし、手間がかかるのも男の子です。でもママに「今日も可愛いね」「ママ、大好き」などと嬉しいことを言ってくれるのも男の子ならではですよ。
女の子だと小さくてもしっかり見て服装のチェック。「そのスカートの色が上着と合ってない」「着替えたほうがいいよ」などと大人顔負けの指摘に「グサッ」と来るママが多いです。誰よりもママが好きな男の子はママの小さな恋人のようです。

意外と男の子の興味にはまるママ多し

男の子を持つまでは興味がなかったトミカや戦隊ものにママ自身がはまってしまうことがあります。タカラトミーのミニカーは車が好きな男の子に大人気。
種類が豊富で中には、「キティちゃん」「スヌーピー」「マイメロディ」「リラックマ」といった女の子に人気のキャラクターとコラボしたものも。

あまりの可愛さにママがコレクターになってしまったり、イベントが待ち遠しくなってしまうこともあるのでママの世界も広がります。

個性と向き合う男の子の育て方

「男の子だから大変」「男の子を育てるのは難しい」と言うことはなく、女の子でもやっぱり子育ては大変です。男の子を育てる上でのポイントを見ていきましょう。

男の子の子育ての基本は以下。

男の子の育て方の基本

  • 外で身体を動かして遊ばせよう
  • パパやおじさん、おじいちゃんにも子育てに参加してもらう
  • 頼りにはならなくても「頼りにする」
  • やってみさせる・経験させる
  • 粘り強さと忍耐をもって見守る!

年齢・発達で見る男の子の子育てポイント

年齢によって子供の発達は違います。その時期に何をしてあげることが一番良いのか考えながら子育てをしましょう。

1~2歳は信頼関係の土台を築くスキンシップが重要

この時期はたくさん話しかけて、言葉を教えてあげることが大切です。一般に男の子は言葉がゆっくりとは言いますが、環境によっても違ってきます。
甘えたいだけ甘えさせて抱っこしたり「大好きだよ」と言葉でスキンシップを取ることによっても、愛されていると実感し褒めることで自信が生まれます

魔の2歳と言われる時期は「イヤイヤ」がはじまりママも大変ですが、長くは続かないので安心してください。基本的な生活習慣もこの頃から身につけさせていきましょう。

3~4歳はイライラせずに

会話を大切にする

男の子は女の子に比べて言葉の発達がゆるやかな傾向があります。パパやママが積極的に話しかけて「チーズ」と単語だけで話したら「おなかが空いているならチーズを食べようね」という感じで、文章で少しずつ伝えられるように教えていきましょう。はじめは上手く言葉が出ませんがイライラせず待ってあげると、ママが代弁しなくても自分の言葉で言えるようになります。

目を離さない

活発な男の子は遊びが大胆になる頃。大人が思いもつかない危険な遊びをしてしまったり、交通事故に遭わないように「だいぶお兄ちゃんになってきたから安心」と手をつながないと事故の原因になってしまうこともあるので注意してください。

見てみて攻撃

3歳頃からはじまる見て見て攻撃。「ママ、見て見て」と忙しいときに言われるとイライラするのはわかります。けれど、「へえーすごいね」「頑張ったね」など共感してあげると満足します。「今、忙しいから後にして」「ご飯作っているからあっちに行ってなさい」と拒絶されると「ママに話してもわかってもらえない」と悲しくなったり、不安を感じ自分に自信をなくしてしまうこともあります。どんなに忙しくても手を止めて受け入れてあげましょう。

お手伝いを開始

食事の前にはテーブルを拭かせたり、家族の一員としてお手伝いをさせていきましょう。誰かを助けて喜ばれる気持ちを知ることは大人になってからも大切です。

5~6歳は体と心を育てる

体を動かす

からだを動かすことで基礎体力がつき、ストレス発散にもなります。外で一緒に遊んであげたり、運動前後にはストレッチをして見せることで怪我の予防ができることを小さい頃から教えてあげてください。

強い心の育て方~のびのびと育てましょう

のびのび育てるのは、わがままに育てるわけではありません。だめなことはしっかりと教えながら他の子供と比べずその子らしさを大切にしてあげましょう。

何かあったときに困難に立ち向かえる精神力を少しずつ付けてあげてください。型にはめずに挑戦させ、失敗をして戻ってきたら受け止めてあげ再挑戦させるそのためには、ママの言ったことがその日の気分で違うと子供は戸惑ってしまいます。

ママ自身がぶれない信念を持ちネガティブな言葉を話さないようにしましょう。強い心を持った子は優しい子に育つので何よりも愛情を注ぐことが大切です。

小学校低学年7~8歳は生活のしつけ

躾を学校に丸投げしない

小学生になってホッとすることも多い時期ですが、基本的なしつけは家庭でしっかり身につけさせてください。集団行動など迷惑をかけてはいけないことも教えてあげましょう。パパやママが学校の様子をしっかり聞いて問題がないかなどの把握をしましょう。

将来の夢を具体的に持たせる/職業体験アトラクション

「勉強しなさい」とだけ言ってしまうと反発したりすることがあります。家庭で学習する習慣を身につけさせながら、将来は何になりたいか、そのために何をすべきかなど小さいときから目標を持たせることが学習意欲にもつながります

色々な体験をさせることにより、将来に対する具体的な夢や理想が膨らみます。住まわれている地域によっても違いますが、職業体験ができるチャンスが学校や自治体、民間であることも多く利用してみるのもおすすめです。

小学校中学年9~10歳は信頼関係を再確認

少しずつ多感な時期に入るので、悩みを持つことがあります。何かあったときに相談してできるような信頼関係をつくり、パパやママは何があっても絶対に見方であることを話して、何か困ったことがあったら人生の先輩としてアドバイスをすることを伝えましょう。
男の子はママに言い出し難いこともできてくるかもしれません。パパには日頃から父親として協力してもらい、おじいちゃん、ママのお兄ちゃんや弟など日頃から会わせて何かあったときには、まわりに相談ができる環境づくりをしておきましょう。

男の子の子育てでやってはいけないこと

男の子を育てていく中で、やってはいけないことがいくつかあります。ママとして当たり前と思ってやっていることが、子供のためになっていないこともありますので、注意が必要です。

何でもかんでも手と口をださない

何かするときに子供に代わってママがすべて先回りしてしてしまうことがあります。そのほうが早いので急いでいるときは、ついついしてしまうことも。
けれど、子供が自分で考えて行動する体験はとても大切です。失敗の経験を重ねながら学んでいくので、ママが良かれと思ってしてしまうと、自分で考えて行動できない子供になってしまうので要注意です。

男の子の意見を代弁しない

男の子は女の子に比べ小さいときは言葉がゆっくりめです。ママが代わりに「男の子だから青がいいよね」「この子は本当はみんなと遊びたいの」と言ってしまうと自分で伝える努力をしなくなります。子供は自分の気持ちを自分の言葉で表現することにより成長するので、ママは静かに見守ってあげるようにしましょう。

型にはめない、他の子と比べない

「まったく他の子はできるのに何であなたはできないの?」と他の子やお友だちの名前を出して比べてしまうのは止めましょう。どんどん自信のない子になってしまったり、すねてしまいます。できないことや苦手なことは誰にでもあるので、できたことや得意なことを褒めてあげてください。

頭ごなしに叱らない

小さくたって男の子はプライドの高い生き物です。間違ってもお友達の前で「駄目じゃない」と叱っては自尊心を傷つけられ心が折れてしまいます。上手に褒めてあげることで積極的にママのお手伝いをしたり頑張れる子供に育ちます。

Q&Aこんな男の子、どう接したらいい?

男の子の育児中、男の子ならではの悩みに直面することも多いでしょう。ママばかりが育児に悩むのではなく、パパにも協力してもらい、ときには男同士の会話も必要です。

Q落ち着きが全くない

年長さんなのに落ち着きのない息子に手がかかりへとへとです。とにかくじっとしていません。お店に入ると勝手に何でも触るので落としたらどうしよう、といつもハラハラ。スーパーマーケットでは走り回って人にぶつかったり、どこに行ったか探してまわって買い物どころではなく困っています。

A落ち着きなくて当たり前

男の子は落ち着きがなくて当たり前です。好奇心旺盛で色々なものが気になって仕方がないのです。一日5分でも何かに集中する時間をつくるのも効果的です。年齢とともに少しずつ落ち着いていきますが、園でも落ち着いて行動ができないなど気になる症状がある場合は専門家に診てもらってください。

Q物静かで女の子っぽい

物静かで乱暴な男の子ではないので子育てが楽なのですが心配なことがあります。5歳の息子は、お姉ちゃんとおままごとやお人形で一緒に遊ぶからか、女の子っぽい遊びが好きでこのままでは将来はどうなるのか不安です。

A物静かなのも子供の個性

今はおままごとが楽しい時期なのかもしれません。小学校に上がったら遊びが変わることもあります。個性なのでむりやり男の子の遊びと女の子の遊びと分けず、自由に遊ばせてあげてください

Qとにかく頑固で困る

ウチは5歳の男の子ですが、とにかく頑固で叱るとぷいっと横を向いたままで意地でも謝りません。手に負えなくて困ることもあって、このまま大人になっても大丈夫なのか心配です。

A欠点ではなく個性として認める

子供は大人の思い通りにはなりません。頑固な子供はパパかママの遺伝の可能性もあります。頑固な子供は自分の信念がしっかりあるので、欠点とせず個性としてみてあげると将来、まわりに流されない自分の意志で行動できる人間になります
いつもいつも納得して動き出すまでに時間がかかるのは困ってしまいますが、一度子供の考えを受け止めてあげると納得&解決が早いようです。

それに女の子だって洋服選びは慎重だし、自分で決めて譲れないことに関してはとても頑固です。男の子は褒めたりおだてるとその気になるので扱いやすいかもしれません。

嘘をついてはいけない理由を話す

子供は「パパやママに叱られたくない」と言う思いから、ついつい嘘をついてしまうことがあります。本当のことを話してくれたら頭ごなしに怒らず「正直に話してくれてえらかったね」と褒めてあげることも大切です。

ただし、嘘の中でもお友だちに「カッコいい」「すごい」と思わせる嘘をつくこともあります。本当は行かないのに「今度の日曜日にディズニーランドに行くんだ」と言ってることも。「今度は行けないけどいつなら行けるよ」と行けない場合は理由をきちんと説明して、「嘘をつくとなぜいけないのか」を少しずつわかるように話をしましょう

男の子の心に届く言葉をもって接しよう

男の子に何か言い聞かせるときは、命令ではなくお願い口調がいいでしょう。ありがとうという感謝の気持ちを伝えたり、褒めるときは大げさなくらい褒めてあげることで、子供の自主性を延ばしてあげることができます。

何か言い聞かせたいことがあるときは「カッコいいね!」

男の子には理屈が通用しないことがあります。叱るよりも褒めることが大切。車や電車などカッコいいものが大好きな男の子なので、「お片づけができたらカッコいいね」と言うと普段なら文句ばかり言うのに一生懸命にがんばります。

お手伝いをしてくれたら「ママ助かるな、ありがとう」

何か、お手伝いをしてくれたら「ありがとう」と伝えることで、役に立って感謝される気持ちを学んでいきます。「人の役に立つって嬉しいな」と言う優しい心が芽生えます。何かあったときには助け合うことが必要だということを少しずつ教えていくようにしましょう。

些細な変化を見つけて褒める、褒めるところがないときも褒める!

男の子は常にママに見てほしいのです。「僕ってこんなこともできるようになったんだ」「僕ってすごいでしょ」とママを意識して褒めてほしいのです。ほんの些細なことでも以前はできなかったことや苦手なことが、すんなりできるようになったら大げさに褒めてあげることで子供は伸びます

パッと見褒めるところがないように思えるときはちょっと深呼吸!子供に対して期待があると、褒めるところが見つけにくくなってしまいます。褒めるところがなくても、一生懸命探して褒めてあげると素直なまでにぐんぐん伸びる傾向を持つのが男の子なんです!ただし、「甘やかす」とは違うので、悪いことをしたときにはメリハリをつけて叱るようにしましょう。

心に余裕を持って子育てを楽しみましょう!

「男の子だから大変」「女の子だから楽」はありません。子育ては性別に関係なく大変なことが多いですが、その分楽しいことも沢山あります。「大好きだよ」と目を見ながら話し抱きしめてあげるだけで頼もしい男の子に育っていきます。完璧なパパやママはいません。子育てを楽しむ心の余裕を持ちましょう。