いい子症候群の治し方

子供をいい子症候群から救う治し方

子供をいい子症候群から救えるのは親だけです。いい子症候群になる原因と子供の特徴、いい子症候群が将来にもたらす影響を知り、ならないように気を付けてください。子供が明るくのびのびと成長するために、親が気を付けたいことをご紹介します。

子供をいい子症候群から救う治し方

子供がいい子症候群に陥る理由、子供のいい子症候群を治す方法

とても良い子で育てやすくまわりの評判が良い子供。でも「いい子」を演じているだけで、本当の子供の姿は別にあるのかもしれません。いい子のほうが育てやすいし、わがままを言わないから親としては助かります。

しかし、本当にそれでいいのでしょうか。今回は、子どもがいい子を演じるいい子症候群について考えます。子供がいい子症候群になった時の治し方も、知っておきましょう。

いい子症候群の特徴

おとなしそうな女学生

本来、親の子供に対する愛情は無償です。子供を可愛いと感じることに理屈はありません。けれど、子供にとっては、親のささいな言葉や行動で有償の愛に思えることがあるのかもしれません。もしも、いい子でいることが親に愛される唯一の手段と考えて行動しているとしたら悲しい事です。そんないい子症候群の子どもの特徴を見ていきましょう。

反抗期がなく手がかからない

反抗期は心の成長の証です。自立心が芽生えて親に自分の意見を主張し、意見をぶつけ合うことで自主性が育っていきます。けれども親の意見が絶対で、「反発してもどうせムダ」と知らず知らずのうちに思わせてしまっていたのなら、小さいころから手のかからない子どもであったはずです。

子どもは、自分で判断させることで少しずつ自立していきます。もちろん反抗期が目立たない子供もいますが、親が忙しすぎてゆっくり話し合う時間を持てなくて、反抗する機会さえ与えられなかった場合は、子供との関係を見直し修復する必要があります。

小さい頃から優等生

小さいころから優等生だった子どもは、「勉強ができないと親から好きになってもらえない」と言う気持ちを抱いていたかも知れません。

子どもは、親の期待に応えようと一生懸命に勉強をします。しかし、親に認められたい、褒められることだけが目標なので、自分のしたい勉強ではありません。根底には「勉強ができないと親に好かれないのではないか」という不安が潜んでいます。無理をし過ぎて過労になることもあるので危険です。

親に逆らわずいいなり

親に逆らわずいつも言いなりになっている子どもは、「自分の意見を言ってもどうせ認めてもらえない」とあきらめています。「○○ちゃんはこれがいいのよね」と常に子どもの気持ちを親が代弁すると、親を悲しませたくない、言ってもムダだと自分の気持ちを押さえ込んで親に合わせるようになってしまいます。進路も親のいいなりになることが多いです。本人の希望ではないので、ある日突然、キレてしまうことがあります。

感情を抑えて表に出さない

子供が感情を抑えて表面に出さないようにしているのは、自分の気持ちや感情を出せる雰囲気の家庭ではない、夫婦喧嘩が多いことなどが原因で、家庭内に波風がたってほしくない、自分が我慢することで上手くいくと思わせるようなことが家庭内にあるタイプの子供だからです。空気を読みながら会話をするので、家庭内が安らぎの場所ではなく疲れが溜まってしまいます。

いい子症候群がもたらす影響

ストレスを抱えている女の子

いい子症候群の子供は、本当に「いい子」なのです。まわりに必要以上に気を使い親を困らせることはありません。しかし、「いい子」とは「親にとって都合のいい子」であって、本人にとっては「悪いこと」しかないのです。無理に自分の感情を抑えて生きていくことは不自然なので、将来に影響が出てしまいます。

自分に自信が持てなくなる

親の愛情が足りないと、子供らしい甘えを経験しないままに育ちます。甘え方を知らないまま育ってしまうと、人の愛し方も分からないので、結果的に自分の事を愛することもできなくなり、自分に自信が持てなくなります。

こうなると、自分を大切に思ってもらえる方法は、唯一、「いい子になること」だけです。いい子を演じることだけが、自分を見てもらえる方法と勘違いしてしまうのです。

自分を表現する方法を知らないまま育つ

どうすれば褒められるかを常に考えて行動していくうちに、自分の個性がなくなってしまいます。子供は色々な経験の中で個性が育まれていくのですが、いい子を演じてきたので、人格形成が上手くできずに、そのまま大人になってしまいます。

過剰なストレスがのしかかる

つらいのに無理に笑ってしまったり、本当はイヤでも我慢してしまうので、限界に達することがあります。自分の髪の毛を抜いたり、ある日、疲れて何もしたくなくなって無気力になってしまい、自宅にひきこもることもあります。頭ごなしに感情を抑えるような話し方をしないように、親が気をつける必要があります。

心が不安定になる

いつもまわりの目を気にしていると、心が落ち着きません。人に嫌われることを恐れて、人の顔色だけをうかがいながら生きてしまい、自分をさらけ出すことができません。我慢してコントロールしていた気持ちをいきなり爆発して心が折れてしまわないように、親が心を解放してあげなければなりません。

自分で物事を考えられなくなる

親にどう思われるかだけを考えて行動しているので、自分で決めることができなくなります。親の意見が絶対なので、自分の意見や主張を持たないように生きた結果として指示待ち人間となったり、自分の意志で生きていくことができなくなるのです。

大人になっても自分で物事を決めるのが不安で自分で判断することができません。そもそも自分の意見がないので、どうしたいのかすら選べなくなってしまうのです。

どうしていい子症候群になってしまうの?何が原因?

無表情の仮面をつけて母親に後ろから抱きついている女の子

いい子症候群は、誰でもなってしまう可能性があります。子供は、親が思う以上に親を見ています。親が自分よりも他のことを優先させていると子供が感じてしまうと、振り向いてもらおうと必死になっていくのです。ここでは、子どもがそんな風になってしまう原因を考えてみましょう。

もっと愛されたいという愛情不足

親の事情によって家庭内で寂しい思いをしてしまう子供がいます。「もっとかまってほしい」と言う気持ちが強く、親の期待を裏切らないように限界まで努力します。つらいとか嫌だと言ってしまうと、親との関係が悪くなってしまうことに不安を感じ、窮屈でも我慢します。糸がプツッと切れるように爆発したり、無気力になる危険をはらんでいます。

親を悲しませたくないという気持ち

親の価値観に縛られて、つらくても「言うとおりにしなくてはいけない」と我慢してしまうのは、親を悲しませたくないという気持ちがあるからです。子どもは、自分がしたことで喜んでもらえることや自分が褒められることで、自分の存在価値を見出そうとします。そんな子には、子供の存在そのものに価値があると教えてあげましょう。

いつも相手が喜ぶ答えを意識しているから

長年に渡って「いい子」を演じていると、相手の顔色を見ながら何て応えたら喜ぶかを計算するようになり、次第に自分の意見がなくなっていきます。あまりにも抑圧された場合にはストレスとなり、家や学校と他で見せる顔を使い分けることにもなりかねません。

子供をいい子症候群にしてしまう親の特徴

夫婦喧嘩が嫌で耳を塞いでいる女の子

自らなりたくて、いい子症候群になる子どもはいません。ここでは、子どもをいい子症候群にしてしまう親の特徴を考えてみましょう。

完璧を目指す

いい子に育てたい、誰もが一目置くような人になってほしいと言う気持ちが強すぎて、子どもに完璧を求めます。そんな家庭で育った子どもは、常に緊張状態に陥り、親に甘えたり感情をむき出しにすることが許されないと孤独を感じています。完璧な親も子どももいません。肩の力を抜いてみてください。

子どもに親の理想を押し付ける

親は数々の経験から将来子供が苦労しないように、こんな仕事に就いて欲しいなどと考えがちです。けれど、親に逆らうことが許されない雰囲気の家庭で育ってしまうと、自分の意見を言わない、親の意見に合わせざるを得ない子供になってしまい、大人になっても自分が何をしたいのかわからない、自分で考えて行動することができなくなってしまいます。

夫婦仲が悪い

本来子供はわがままで、泣き虫で、感情を上手くコントロールできません。けれども、夫婦仲が悪かったり、親が忙しすぎて子供と会話をあまりしていないと、子供は素直に甘えたりわがままが言えません。その結果、家庭内で自分の居場所を作ろうと必死になり、親に好かれる「いい子」を演じるようになっていきます。

親が感情をむき出しにする

親とは言っても人間なので、いけないとは思っても、ときには機嫌が悪くイライラをぶつけてしまうことはあります。ちょっと悪いことをしただけで過剰に反応して叱ってしまい、後で自己嫌悪になってしまう人もいます。

「親が怖い」と感じたり「叩かれたくない」と思わせるようなことがあると、子供は萎縮してしまいます。外では、自分より弱いクラスメートを馬鹿にするような行動に出ることもあるので気をつけてください。

ルールが多すぎる

「勉強しなさい」「これは危ないからやったらダメ」など上から目線のルールが多い家庭では、子供は自発的に何かをすることができません。次から次に言われてしまうと、こなすのがやっとで、ルールでがんじがらめになり身動きが取れなくなってしまいます。指示待ち人間になったり、自分で考えることができない子供にしていくのはこのタイプの親です。

いい子症候群の治し方・親はどう接すればいい?

子供に普通に接する母親

子供にとっては、小さければ小さいほど親がすべてです。子供の心が置き去りになり迷子になったまま育ってしまわないように気をつけてください。子供がいい子症候群になっているかもと感じたら、これからご紹介するいい子症候群を治す方法を試してみて下さい。

子供は別の人格を持っていることを理解する

自分の叶わなかった夢や理想を子供に押し付けてはいけません。「えーっ、将来お花屋さんになりたいの?」「医者になってほしいのに・・・」「何のために塾に通わせてると思ってるの!」「お医者さんになってママに楽をさせてちょうだい」などと、子どもの将来を期待するような話し方は避けましょう。子供は自分とは違う別の人間です。親が子どもの将来を決めつけてはいけません。

子供の価値を認める

「あなたが生まれて来てよかった」と、言葉に出して言うことで子供に自信が生まれます。子どもは自分が愛されていることが分かると、自分の存在意義を認めることができます。決して他の子供とくらべてはいけません。子供を観察して、お子さん本来の姿を見極め寄り添うことが大切です。

干渉しすぎない

「あれもダメ、これもダメ」と干渉するのは控えましょう。子供のしたいようにさせてあげることで子供は自然と伸びていきます。子供が自分の意思を自由に言えるように、やりたいことを自由にできるようにのびのびとさせてあげてください。

「いい子ね」と言って褒めない

子どもは、いい子でないと価値がないわけではありません。「○○ちゃんは本当にわがままを言わないいい子よね」と褒めるのはやめましょう。いい子であることをほめるのではなく、「後片付けができていい子ね」というふうに、できたこと自体を褒めてあげてください。

子供をいい子症候群から救ってあげられるのは親だけ

子供がいつもいい子を演じてしまうのは、「自分を見てほしい」と願う助けてのサインです。裏を返せば、子どもがいい子症候群になるのは、子どもをよく見ていない親に原因があると言えます。

過剰な期待は控えましょう。子供が笑顔で毎日を楽しく過ごせる息苦しくない環境を作ることが大切です。子どもをいい子症候群から救ってあげられるのは、親しかいないことを心得てください。

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