子供の仲間はずれの原因や対応
子供の仲間はずれに親が対応すべきコツ!原因は何だろう
子供が仲間はずれにされたら、親として対応に悩むママもいるでしょう。幼稚園になると仲間はずれをする子、される子がいます。その原因と対策を把握し、成長過程として子供を見守ることも大切です。親同士も仲間はずれで友達同士がトラブルにならないように対策しましょう。
子供の仲間はずれはいつから?
自分の子供が仲間はずれにされているとママは不安になってしまいます。子供が小さいころは仲間はずれなんて関係ないと思っていても、幼稚園にあがるとそうではありません。
仲間はずれは、子供の成長の段階ではよくあり、その場限りの仲間はずれも珍しくありません。しかし、注目されたい、ストレスのはけ口にしているなど、自分の欲求を満たすために仲間はずれをしている場合は注意が必要です。
仲間外れされている、しているとわかったら、ママが様子を見て原因を探る必要があります。
幼稚園で仲間はずれは始まる
仲間はずれは、小学生などある程度年齢が上の子供以降の問題のように感じますが、幼稚園や保育園の子供同士でも仲間はずれは始まります。
3歳くらいまでは、基本的に子供は一人遊びで過ごします。その後、徐々に周りの子供に興味を持ち始め、一緒に遊ぶようになります。4歳頃から自己主張がしっかりしだし、仲良しのお友達が出来るとおもちゃの取り合いやささいなケンカが起こるようになり、仲間はずれがはじまるのです。
小さい子供でも、感情や人間関係は大人のように複雑なものです。子供が小さいから仲間はずれなんて…と思うのではなく「なんだかおかしいな」と感じたら、子供の様子をしっかりと見てあげるようにしましょう。
仲間はずれにしてしまう原因
なぜ小さい子供の間でも仲間はずれが起こってしまうのでしょうか。子供が仲間はずれをしてしまう原因には次のようなことがあります。
- 相手の気持ちや周りにまだ気を配れない
- やっていい事と悪いことを学んでいる途中
- 子供なりのルールがある
- 自分と違うものをまだ受け入れられない
相手の気持ちや周りにまだ気を配れない
子供はまだ社会性を身に付けている途中のため、相手の気持ちを思いやることや周りに気を配ることが上手にできません。
遊んでいる途中でほかの子供が一人だけ外れていると、周りから見れば仲間はずれにみえるでしょう。ですが、子供自身はただ遊びに夢中になっているだけで、外れている子供のことが見えていないということもあるのです。
やっていい事と悪い事を学んでいる途中
やりすぎたり、やられたりを繰り返しながら相手の反応などを学び、そこからやってはいけない事を学んでいくのです。
子供なりのルールがある
子供には意外と頑固な面があり、ママにはわからない子供なりのルールもあります。この遊びは4人でするもの!男の子はダメ!というような、子供独自のルールに沿っているだけの場合があります。
自分と違うものをまだ受け入れられない
大人になれば苦手な相手や違う相手に対しては近づかないなど対処することが出来ますが、子供はその対処をすることが出来ません。そのため、悪気がなくても自分と違っているものをのけ者にしようしてしまうことがあります。
親はどこまで介入すべきか
子供が仲間はずれにあっていると親としては心配であれこれしたくなりますが、そこはこらえて子供自身の力で解決できるようにしてあげましょう。基本的には子供の意思を尊重し、ママが解決するのではなく、子供が自分で考え動けるように導いてあげるようにしましょう。
ママにとって仲間はずれはショックなことですが、子供の成長にとって大事な過程でもあります。子供が友達との付き合い方を試行錯誤しながら学んでいく機会ともなります。見守ることはママにとっても辛いですが、子供の成長のため頑張りましょう。
見守るからと言って放置をしないようにしてください。子供の話を聞いたり適度なアドバイスをして、子供の様子はしっかりと見てあげるようにしましょう。子供が頑張ったときや、心が折れそうなときは思いっきり抱きしめて存分に甘えさせてあげてください。
仲間はずれにされたときの対応
子供が仲間はずれにされてしまったとき、ママはどうすればいいのか悩んでしまうのではないでしょうか。子供が仲間はずれにされた時の対応のポイントは次の通りです。
子供の様子をよく見てあげる
子供によって性格もさまざまです。自分の子供が一人ぼっちになっているからと言って、仲間はずれにされていると慌てるのではなく、まずは子供の様子を見てあげましょう。
子供が気にしていないようなら心配する必要はありません。ただ、気持ちをしっかり言えない場合もあります。日ごろの子供の様子をみて悲しんでいるのか、そうでもないのかの確認をしてみましょう。
子供の話をしっかり聞いてあげる
子供が仲間はずれにされていることに傷ついている場合は、その思いを聞いてあげましょう。このとき、片手間で適当に聞き流すのではなく、しっかりと目を見て話を聴いてあげるようにしてください。
ママがいつも話を聞いてくれることが分かれば、子供も何かあったときに話しやすくなります。日ごろから子供の話に耳を傾け、いつでも子供が気軽に相談できる環境を作っておくようにしましょう。
常に子供の味方でいる
ママはいつでも子供の味方でいることを伝えてあげてください。子供は自分にはちゃんと味方がいるのだと分かれば安心できるものです。また、ママが自分を受け入れてくれると分かれば、自分の存在価値を認めることが出来るようになります。
子供に自信をもたせる
お手伝いが出来た、嫌いな食べ物が食べられたなど、ささいなことでも思いっきり褒めてあげましょう。このとき結果だけを見るのではなく、努力の過程をみて失敗したとしてもその努力を褒めるようにしましょう。ママがいつも自分を見て褒めてくれれば、子供の自分の価値を認め自信をつけることが出来ます。
居心地のいい家にする
外で嫌なことがあっても家に帰ればホッとできるように、家を居心地よく過ごせる環境にしてあげてください。
ママやパパがいつも笑顔で迎えてくれる、あったかいご飯やお風呂、お布団などの簡単なことで大丈夫です。子供にとって落ち着ける場所を作ってあげるようにしましょう。
気を付けたい対応
子供が仲間はずれにされているとき、ママの態度によっては余計に子供が傷ついてしまうことがあるので注意しましょう。気を付けたい対応には次のようなことがあります。
仲間はずれにされていることを責める
子供がママに仲間はずれにされていることを相談した時に、アドバイスのつもりで子供自身のことを責めたりしないようにしましょう。
「あなたがもじもじしているから悪いの、もっとはっきり言わないからじゃないの?」など、仲間はずれにされる方が悪いというメッセージが含まれていることがあります。そんなメッセージを子供は敏感に感じるものです。
せっかくママに相談しても、自分を否定されてしまうと心を閉ざしてしまうことにもつながります。相談されたときママは基本的には聞き役に徹し、子供を責めることがないようにしましょう。
親が勝手に判断して動く
子供が仲間はずれにされているからといって、ママが解決のために勝手に動いてしまわないようにしましょう。
親が勝手に動くと事態が悪化してしまうこともあります。まずは、子供がどうしたいのか、子供の意思を聞いてあげるようにしましょう。
深刻になったり落ち込んだりしない
仲間はずれはママにとってもショックなことですので、落ち込んでしまうことや、どうすればいいのかと深刻に悩んでしまうこともあるものです。
ですが、ママが落ち込んでしまうと、子供は自分のことでママを悲しませたと思ってしまいます。ママを悲しませないようにしようと話さなくなる場合もありますので、あまり落ち込みすぎずに子供を前向きにフォローできるようにしましょう。
ママが不安な顔を見せない
ママが不安そうだと子供も不安になってしまいます。ママが笑顔で子供を送り出すことで、子供も前向きになれるようになるのです。
仲間はずれは親のせい?
子供が仲間はずれにされる、または仲間はずれにしてしまう原因の中には、ママやパパが知らず知らずのうちにやってしまっていることがあります。
ママやパパの意見を押し付けている
ママやパパの希望や意見を子供に押し付けてしまってはいないでしょうか。押し付けられてばかりでは、子供は自分で考えことが出来なくなってしまうことや、自分の気持ちにふたをして何も言えない子になってしまうことがあります。
その状態では仲間はずれにされても何も言えずに対処できないことや、反対にストレスから仲間はずれをしてしまうことにつながるのです。
ママがなんでもやってしまう
気が利いてしまうママだと、子供が自分で欲求を伝えるより先にママが気づいてしまい対応してしまうことがあります。
そんなママが常に一緒にいればいいですが、そうはいきません。一人になったときに、自分が何も言わなくても誰かがやってくれると思ってしまい、自分のピンチもただ助けを待つだけになってしまうことがあります。
ママがなんでも先回りせずに、子供が自分の意思を自分で言うことが出来るようにしてあげましょう。
ママやパパの日常の態度
ママやパパは、家庭で人の悪口や子供のお友達のことを悪く言ったりはしていないでしょうか。子供は思っている以上に大人のことを見ているものです。
ママがしていることは子供にとっても、していいことだと思ってしまいます。ママは子供の手本となれるように日ごろの言動には注意しましょう。
子供が仲間はずれをしているとき
自分の子供が仲間はずれをしているときはどう対応すればいいのでしょうか。次のことを参考にしてみてください。
仲間はずれがいけない理由を説明する
子供が仲間はずれをしているときは、なぜ仲間はずれがいけないのか、どうすればいいのかを子供の立場に立って説明してあげることが必要です。ママが一方的に伝えるのではなく、子供がきちんと理解できるようにわかりやすく伝えてあげてください。
また、子供を問い詰めるのではなく、子供の話にも耳を傾け、仲間はずれをしてしまう原因をママが理解するようにもしてあげましょう。
原因を理解したうえで、どうすればいいのかを教えてあげてください。仲間はずれがいけないことを伝えるときのポイントには次のようなことがあります。
- いけない・ダメではなく理由を伝える
- 相手がどんな気持ちになるのかを伝えてあげる
子供相手だからといって、理由もなくただダメやいけないと禁止しても子供は納得できません。なぜダメなのか理由をきちんと教えてあげましょう。
仲間はずれにされた子供の気持ちをママが伝えてあげることで、子供もより理解できるようになります。
仲間はずれがいけない理由例
- 相手がいやな気持ちになる
- 相手がひとりぼっちで寂しい気持ちになる
- 誰かが仲間はずれの真似をするかもしれない
- 仲良くしている方がみんな楽しい
- 仲間はずれにしているのを見られると意地悪な子だと思われる
子供自身を否定しないようにする
子供が悪いことをした場合は叱ることも大切ですが、このとき「ダメな子」というように子供自身を否定しないようにしましょう。
子供は自分自身をママに否定されると、傷つき自分に自信が持てなくなってしまうものです。叱るのはあくまでやったことに対してだけにしましょう。
仲間はずれをしない子に育てる
子供が友達を仲間はずれにしないためにはどのようなことが必要なのか、次のことを参考にしてみてください。
気持ちの共感が出来るようにする
仲間はずれをしないようにするためには、相手の気持ちを理解できることが必要です。そのためのサポートに、絵本を活用することが出来ます。
絵本を読みながら、「この子はどんな気持ちだと思う?」と言うように語り掛け、登場人物の気持ちを考えることが出来るようにしましょう。そうすることで自然と相手の気持ちを考え共感することが出来るようになっていきます。
いいことをしたときは褒める
子供がいいことをしたときは思いっきり褒めるようにしてください。子供は褒められることが大好きです。褒められることで自分に自信を持ち、心に余裕が生まれほかの人にも優しく接することが出来るようになります。
褒めるときは誰かと比べてしまうと間違った優越感につながってしまいますので、誰かと比べずにその子自身の成長を褒めるようにしましょう。
スキンシップを積極的にとる
日常の中で積極的にスキンシップをとって、愛情を伝えるようにしてあげてください。ママから愛情をしっかり感じることが出来れば、子供は自分に自信を持つことが出来ます。また、コミュニケーションをとることを通じて周りの人へ共感できるようになります。
親同士はどう対処すればいい?
子供同士のことを対応するために、ママ友とのトラブルに発展しないよう注意してください。ママ同士が険悪になってしまうと、子供同士にも悪い影響が出てしまうものです。親同士は常識をわきまえた対応ができるようにすることが大事です。
また、相手の子供へも、大事に接してあげることが大切です。自分の子供を攻撃されれば誰でも嫌に思うものです。相手の子供や親の荒を探したりせずに、大事に対応してあげましょう。
子供の仲間はずれは成長の第一歩にもなる
子供が仲間はずれにされると、ママもショックで動揺してしまうものです。心配のあまり手を差し伸べたくなりますが、仲間はずれは子供が自分で解決し成長する機会でもあります。見守るだけなのは辛いですが、子供を信じ、ママがいつでも味方だと伝えて見守ってあげてください。
子供が仲間はずれにされるのはつらいものですが、友達ができないのもつらいものです。友達ができない子供…どこまで首を突っ込む?を参考にし、友達作りのお手伝いをすると共に、仲間はずれが起こったら、子供の気持ちのサポートをしてあげましょう。