壁収納の方法

賃貸でも安心してできる壁収納の裏技や取り付ける時の注意点

壁収納が欲しいと思っている方に知っていてほしい注意点や裏技を紹介します。子供がいる人、ペットがいる人に、壁収納を作る時は何に気を付けるべきか?どんな壁収納を利用すべきか?などの疑問を1つ1つ丁寧に解説していきます。

賃貸でも安心してできる壁収納の裏技や取り付ける時の注意点

壁収納はだれにでもできます

壁収納を考えているけど、色んな種類のものがあってどれが自分に合っているのかわからない。そもそも壁収納ってどんなものがあるの?使い方は?そんな方も多いと思います。特に賃貸に住んでいる方だと穴はあけてはいけないし…など一気にハードルが上がってしまいがちです。まずは壁収納のメリット、種類や使い方を考えましょう。

壁収納を利用するメリット

壁収納を設置することで言えるメリットは、

  • お部屋がオシャレに見える事
  • とるスペースが小さいのでものが少なくすっきりして見える事
  • 小さい子供がいる家庭では、子供の手が届かない場所に危険なものを収納でき、安全にものを管理できる事
  • 使いやすい位置にものを収納できさっと壁からものを取り出せる事
  • DIYをしようと考えている人は、他の収納家具より比較的簡単に低コストで自分好みのものが作れること

という点です。

小さい子供がいるけどお部屋をスッキリオシャレに見せたい、もうこれ以上部屋にものを増やしたくないけど収納家具が欲しい、ペットや小さい子供がいるから危険なものは絶対に手の届かない場所に収納したいなどの色んな悩みを解決してくれるのが壁収納です。

壁に設置されたフックタイプの棚

壁収納は、大事な注意点さえ押さえて使いこなせればとても便利でオシャレに見えます。ぜひ壁収納を使いこなして素敵でスッキリ、オシャレな部屋を作ってください。

壁収納は使い方を考えてから種類を選ぶ

壁収納には様々な種類のものがあります。壁に穴をあけて使うもの、つっぱり棒や画びょうを使って壁を傷つけず使うもの。小物を並べてインテリア代わりになるような小さなものから食器などを収納する大きなものまで様々です。

まずは自分がどういう物を収納したいのか、インテリア感覚で使いたいのか、がっつり収納として使いたいのかを考えてみてください。また、安全面も考慮し、自分のお部屋に合ったサイズの壁収納を選ぶといいでしょう。

壁収納の小ワザと注意点を「インテリア重視派」「がっつり重視派」タイプ別に紹介

では、壁収納を使う上での注意点やちょっとした裏技をご紹介していきたいと思います。

壁収納にはいろいろな種類があると言いましたが、具体的な作り方や使い方、どんな使い方をしたい方にどんな壁収納が合っているのか、またそれを使う場合の注意点やちょっとした裏技を解説していきます。自分が利用したい壁収納のイメージをふくらませながらお読みください。

インテリアを重視しているタイプの壁収納の作り方

一枚板の棚

特別何か収納したいわけじゃないけど壁が寂しいしオシャレにしたい、そんな方におすすめなのが低コストでインテリア重視な壁収納です。このタイプの壁収納の多くはつっぱり棒を用いて写真を吊るしたり、小さい収納スペースに小物を並べたりすることが多いです。

今は何でも100円ショップなどで売っているので、このタイプの壁収納が欲しい方はお店に行けばいくつかの種類が見つかると思います。売っている種類の中で自分がしたい、置きたいものを考えてぴったりの壁収納を購入すると良いでしょう。

DIYをしようと考えている人もこのタイプの壁収納は比較的小さく作れるので、材料から作成まですべて100円ショップで揃う場合が多いです。小さい子供がいる家庭でも簡単にスッキリしたオシャレ部屋に出来るのでおすすめです。

インテリア重視の壁収納を使うときの注意点

インテリア重視のタイプの壁収納はサイズが小さいものが多く、がびょうなどで簡単に取り付けられるので作る分には簡単で安心です。ですが、ここで気を付けたいのが小さいゆえにいくつも同じ壁の面に壁収納を設置してしまう事です。

私も実際にインテリア重視の壁収納を自宅で使っていますが、いくつかレイアウトしたときに壁の余白はさみしい、でも、壁が埋まるとごちゃごちゃして見える。という事に気付きました。なので、1つの壁の面に2~3個までにしておくと素敵でスッキリオシャレ部屋に見えるでしょう。

それから、簡単に取り付けられるがゆえに強度がほかの壁収納よりも劣ります。がびょうなどで取り付けた場合の多くは長期間設置していると強度が緩み、小さな衝撃で落下してしまいます。なので、ひと月に1回の頻度で少しずつずらして設置しなおすことをお勧めします。

≪インテリア重視の壁収納の裏技≫

上記の注意点でたくさんの壁収納はごちゃごちゃして見えると書きましたが、実はこの注意点には抜け道があります。そんなこと言われてもたくさん飾りたい小物があるという人は、ぜひ実践してみてください。

棚の対称配置

まず、壁収納を偶数個使用したい場合は、2つのチームに分け、縦か横に並べて出来るだけ近い位置につけます。そして2チームを対称に置くと、スッキリした壁に見えます。同じ数の壁収納でも法則的に並べた場合はオシャレ度がUPする場合があります。

奇数個の壁収納を使用したい場合は、偶数個を上記と同じように分け、あまりの一つを2チームの中心部分に作ります。するとごちゃごちゃ感は消え、スッキリオシャレな壁に見えるようになります。ただし、壁の面積が極端に狭い場合はこの裏技を使ってもやはりごちゃごちゃして見えてしまうのでたくさん作るのはお勧めしません。

インテリア重視の壁収納の中でも、少し大きめの壁収納を1つ置くだけで、かなりオシャレに見えるようになると思います。

がっつり収納を重視しているタイプの壁収納の作り方

収納したいものが決まっていて、たくさんのものを収納したいから大きめの壁収納が欲しい、そんな人におすすめなのががっつり収納重視の壁収納です。このタイプの壁収納は食器や様々な日用品を収納したいという人向けで、ホームセンターやネット通販などで自分の置きたいものとマッチしている
ものを選ぶと良いでしょう。ものを収納する場所を上手に考えれば、使いやすい位置に安全にものを収納出来て便利です。

ボックス棚を椅子を挟んで左右配置

ちなみにDIYして自分で作ることも可能ですが、慣れていない場合は逆にコストがかかってしまったり、不格好なものが出来上がってしまったりするので注意が必要です。

しかしDIY歴が長く材料や道具などが一通りそろっている人は、ぜひ自分で作ることをお勧めします。なぜなら壁収納は大きいサイズでも収納家具の中では骨組みさえしっかりしていれば簡単に作れるからです。ぜひ挑戦してみてください。

がっつり収納重視の壁収納を使うときの注意点

がっつり収納重視タイプの壁収納はサイズが大きいものが多く、取付けにはネジやドライバーなどを使って取り付けるものが多いです。ちなみにDIYして自分で作る方もいらっしゃいますが、大きく置くものの重量も重たいので、しっかりと固定することが大切です。

壁収納でがっつり収納する場合は、基本的に収納するものを、さらに箱や収納ケースに入れてしまう方が良いです。子供が触ってしまうという危険も箱に入れてしまう事で多少は防げます。食器や書籍など見えても汚く見えないものならそのまま収納した方がオシャレに見えますが、それ以外のものは基本的には見えていない方がすっきりして見えるので、100円ショップなどで自分好みの収納ケースなどを探すと良いでしょう。小物(写真や小さい置物など)をちりばめて置くとさらに綺麗にオシャレに見えます。

賃貸で大きい壁収納は可能か?という疑問を持っている人は多くいるでしょうが、もちろん可能です。壁収納はネジやドライバーなどで取り付けるものが多いと書きましたが、特殊ながびょうや、つっぱり棒で固定してしまえるものや、有孔ボードという立てかけるだけでOKな壁収納もあります。ただし、やはり強度が劣ると思うのであまり重いものを収納する際は注意しましょう。

≪がっつり収納重視の壁収納の裏技≫

大きい壁収納を簡単にDIY出来る方法があります。それは‘‘つっぱり棒‘‘を使用することです。長いつっぱり棒もネットで調べれば安価なものがあると思うので、それを利用すれば比較的低コストでなおかつ強度の優れた壁収納を作ることが可能です。

ちなみに100円ショップなどに売られている2×4板を利用した壁収納も、少し小さめにはなるかと思いますが比較的簡単に作れます。購入した壁収納を取り付ける前にアレンジしてしまうのも可愛いです。リメイクシートで全体の雰囲気をガラッと変えたり、ペイントを施したり、部品を変えたりしても楽しいです。

突っ張り棒で収納力をアップしよう!DIYのアイデア例満載!
突っ張り棒で収納力をアップしよう!DIYのアイデア例満載!

次に目隠しについてです。色々なものを収納したい場合人目に触れてほしくないものも出てくるかと思います。そんな時は一部分にだけカーテンを付けてしまうのがおすすめです。原則としては上記に書いたように収納ケースに入れるのが1番ですが、カーテンならつっぱり棒を利用しフックをかけてしまえば簡単に目隠しになるのに加えて、大きな壁収納の1部分にだけカーテンをすることでオシャレに見える場合がありますのでぜひチャレンジしてみてください。子供がいる家庭であれば、どうしても散らかってしまうおもちゃや生活感が出てしまうものは、がっつりDIYで隠してしまいたいところですが、カーテンであればさっと隠すことが出来るのでお勧めです。

どんな壁収納でも考えられる危険やデメリット

一通りの壁収納についてのご紹介が終わりました。ここからは実際に私が壁収納を利用するうえで気を付けている点や、壁収納を使用する際の危険やデメリットを知ってもらいたいです。

壁に収納するという事は危険と隣り合わせ

壁に取り付けた棚から落下する花瓶

壁収納は、名前の通り壁に収納家具を作り収納するという事です。そうなると、必然的に高い位置にものを置くという事になります。上にものを置くという事は、ものが落ちてくる危険性があるという事です。

私は実際に壁収納を利用していた際に1度だけですが落ちてきてしまったことがあります。インテリア重視の壁収納だったので小さい花瓶にお花を挿して飾っていたのですが、がびょうが緩んでいたのか落下してしまい、床は濡れ、花瓶は割れてしまいました。

このように、落ちてくるだけならまだ良いですが、子供やペットが怪我をしてしまう可能性がありますし、大きい壁収納の場合は怪我をしてしまう可能性もあります。大きい収納の場合は簡単には落ちてこないでしょうが、地震などの災害がおきた場合は危険です。

壁に収納する、という事をしっかりと理解したうえで壁収納を付ける場所、収納するものを決めると良いでしょう。

ペット、特に猫ちゃんを飼っている家庭は壁収納の位置に注意する

猫が棚へ飛び乗る

ペットを飼っている家庭での壁収納はちょっと不安になるかなと思います。特に猫ちゃんを飼っている場合に壁収納を付けると、のぼって行ってしまう猫ちゃんが多いです。基本的に頭が良く運動神経の良いのが猫ちゃんなので、怪我はせず自力で降りてこられるとは思いますが、歳をとっている猫ちゃんや体調の悪い猫ちゃんは落下してしまい怪我をする恐れがあります。

猫ちゃんやペットを飼っている家庭では、壁収納を検討する時にしっかりと壁収納を付ける場所を決めるようにしてください。ただし、これは棚などの場合の話なので、フックをかけて使用するタイプや猫ちゃんがのぼれるようなタイプではない壁収納の場合はどこに設置しても大丈夫です。

小さい子供がいる家庭では子供が触れないところに壁収納を設置する

棚によじ登る赤ちゃん

小さい子供がいるご家庭での壁収納の注意点は、絶対に子供が触れない位置に壁収納を付けることです。壁収納自体は床まであるタイプを使っていても、床部分に収納するものは危険ではないものにすることが大事です。

これは私の失敗談なのですが、ソファにのぼれば子供が触れる位置に壁収納を作ってしまい、1歳半のわが子が収納しているものを全て引っ張り出してしまったという経験があります。まだ中身を出しただけだったから良かったですが、壁収納ごと落ちてしまったり、重いものを頭にぶつけてしまったりなど様々な危険がありますので、壁収納を付ける際は必ず子供の手が届かない場所につけるようにしてください。

さらに気を付けたい人は、子供の行動範囲内の壁には壁収納を利用しないほうがいいでしょう。強度に気を付けて壁収納を設置した場合でも、長期間使用していると強度が緩み落下してしまう可能性があります。極力子供の行動範囲外の場所に取り付けた方が危険はないでしょう。

壁収納は注意点をおさえて使いこなそう

最後に壁収納の使い方や注意点をまとめてみましょう。

  • 使い方や種類は様々、インテリア重視や収納重視など
  • 自分に合った壁収納をイメージして利用しよう
  • 低コストに仕上げたいのなら100円ショップが助かる。
  • DIYする際も必要な材料が100円ショップに売っていないか確認しよう。
  • あまり壁収納で壁を埋めてしまわないように注意しましょう。
  • ごちゃごちゃしすぎる壁は不格好…たくさん使用する場合は場所を考えたり、規則性を持たせてオシャレにスッキリ仕上げよう。
  • 壁収納には危険がある、高い位置に置いては危険と判断したものは置かないでおきましょう。
  • 壁収納の強度や置くものの重量などをしっかりと把握して安全に壁収納を利用しましょう。

では皆さん、壁収納を利用して素敵でオシャレなお部屋にしましょう。