パパ好きになってもらう育児

パパ好きの子供に育てるための育児の役割・与える影響

パパ好きの子供に育ってくれるととても嬉しいですよね。パパが好きな子供の特徴、子育てにおけるパパの役割などを紹介します。最近ではママよりもパパの方が子供の将来に与える影響が強いと言われています。パパ大好きと言われるようになる接し方を紹介します。

パパ好きの子供に育てるための育児の役割・与える影響

好かれるパパと嫌われるパパの違いは何?

小さいころは「パパ!パパ!」と懐いていたのに、気がつくと「パパの洗濯物と一緒に洗わないで」と娘に言われて悩むママも多いですよね。できるならずっと子供に好かれるパパになりたいですよね。「好かれるパパ」と「嫌われるパパ」の違いはどこにあるのでしょうか?

父親が嫌い!という思春期の娘や息子が父親を嫌う理由
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パパだけでなく家族関係も重要

パパだけでなく家族関係も重要

もちろん、パパ自身の性格や接し方は大切ですが、家族内でパパがどのように扱われているかも重要になってきます。どんな家族関係が理想的なのか見ていきましょう。

ママの対応が鍵

子供はママの影響を強く受けるため、ママがパパを馬鹿にした態度をとったり、悪口を言ったりすると子供はパパをそのように扱ってよい人だと思い込んでしまいます
子供がパパを好きになるには、ママのパパへの対応も大切です。「パパは毎日お仕事頑張ってくれてるのよ」「パパのおかげで美味しいご飯が食べられるのよ」といったことを子供に伝えましょうね。

子供は夫婦関係をよく見ています

ママの対応はもちろん、パパがママを大切にしているかも子供はよく見ています。お互いに尊敬し合う夫婦を見て育った子供は「パパが好き!」という子供になる傾向にあります。
どちらかが相手を見下したり、悪口を言ったりすることはやめましょう。「夫婦円満」というのが、子供といい関係を作る秘訣ですよ。

娘に好かれるパパの共通点とは?

「パパが好き」という女の子を観察すると、いくつかの共通点がパパにあるようです。

着ている服がおしゃれ

パパの着ている服がおしゃれ

これは娘にとってはとても重要なポイントです。娘だけでなく妻もお洒落なパパでいてほしいですよね。お洒落なパパでないと、思春期を迎えた娘にとっては「一緒に外出したくない…」と思われてしまうかもしれません。

夫婦が仲良し

子供はいつもお母さんの味方です。過ごしている時間も長いですし、ママからの愛情をたっぷり受けて育ってきている娘。
そんなママに対してパパが冷たい言葉をかけたり冷たい態度をとったりすると、子供はパパが嫌いになってしまいます。娘と仲良しなパパはお母さんにも優しいです。

しつこくない

しつこいパパは娘に嫌がられるようです。ベタベタしようとしたり、娘に干渉しすぎるパパは嫌われる傾向にあります。

聞き上手

娘の話をよく聞いてあげましょう。女の子は話をすることが大好きです。「うん、うん、それで?」とパパが話を聞いてくれると嬉しいと思います。

息子に好かれるパパの共通点とは?

「パパが好き」という男の子にも、いくつかの共通点があります。

パパは楽しい遊び相手

子供は小さいうちからよく親を見ています。面倒くさそうに子育てに参加しているパパのことも見抜いているのです。ママにはできないダイナミックな遊びをぜひやってあげましょう。例えば公園での砂遊びやおもちゃの組み立て、体を動かすスポーツなどです。短時間でも良いので、子供と本気で遊ぶ時間を作ってあげましょう。

ママの良い助っ人である

これは女の子とも共通していますが、子供はママ至上主義でママとの一体感を常に求めています。そして世界の誰よりもママが大好きです。ママの敵は即刻倒しにいきたいくらいなのです。
その代わり、ママの味方は自分とも友好関係と考えています。パパがママを大切にして、ママもパパを大切にしていると友好関係はその三者間でも成立します。

パパはママの良い助っ人

子育てにおけるパパの大切な役割とは

家庭の中のパパ像がぶれないということは、子育てにおいて何より大切なことです。パパの役割が明確になっている家庭は、子供の精神状態が安定すると言われています。

パパの役割は子供の年齢によって違います

子育てにおけるパパの役割とは、どんなものなのでしょうか?年齢別にみていきましょう。

乳児期

乳児期の子供はママに対して安心感やストレスの回避といったことを求めます。一方パパには遊んでくれる人、楽しい人という刺激を求めています。ママの安心感に包まれながらパパからの刺激を受けることが脳の発達を促し、社会的発達、精神的発達、知的発達にいい効果を与えているのです。

幼児期

幼児期になると子供の行動範囲は圧倒的に広くなってきます。そんな中でパパとの遊びというのは安全でありながら冒険的な経験を子供に体験させ、遊びを通じてルールや制限を守ることの大切さを教えているのです。

パパと遊ぶ子供

小学生時期

小学校に入る頃の子供に新しい経験をさせ、それを子供が一人で成し遂げられるようにパパがサポートすることで子供は「自分でできた!」という成功体験ができます。
こういった体験を重ねることで子供はパパの手本を真似、努力することの大切さを学び、努力すれば結果という報酬が得られるということを学ぶのです。

思春期

小学校時代はパパと一緒に遊んでいた子供も、思春期になると友達同士で遊んだり、部活動や塾で忙しくあまり関わりがないという家庭も多くなります。
思春期の子供には世の中のルールや社会の厳しさを教えていきましょう。

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男の子と女の子によっても違います

成長していく過程で、男の子女の子それぞれ必要なパパの役割も違ってきます。赤ちゃんの頃は愛情をたっぷり注ぐだけでよかったのに、思春期になるとまるで男女は別の生き物になったように扱い方も変わってきますよね。

特に男の子は、パパをモデルにして生きていくと言われています。そして女の子は、ママが幸せに暮らしている姿を見て幸せに育つと言われています。ママが幸せに暮らすためにも、パパの存在は大きいですよね。

パパが子供に与える影響

子供はパパとの関わりの中で自然と精神的な成長をしていきます。子供の認知機能の発達、学業成績の向上、問題にぶつかったときの解決能力、パパとの関係から学んだ人とのコミュニケーション能力など、こういったことからパパは子供にとってとても大きな影響を与える大切な役割を担っているということがわかります。女の子、男の子それぞれに与える影響を見ていきましょう。

女の子に与える影響

パパが女の子に与える影響

女の子にとってのパパ像がもたらす影響についてみていきましょう。パパ像とは、異性観以外にもさまざまな影響を与えるのです。例えば、あなたにとってのパパが「怖い存在」あるいは「いつも叱られる存在」だったとしましょう。
そうすると、あなたは社会に対しても「怖いところ」「ミスすると叱られるところ」と考えてしまい、いつもビクビクしながら消極的に過ごしてしまいます。

これとは逆に、パパのことをバカにして育つとやがて社会全体を見下してしまうようになります。
そして自分のわがままが通らないことに腹を立て、社会や他者に対して攻撃的になったり、批判的になったりしてしまうのです。男性のことを信じることも尊敬することもできず、将来良い恋愛をすることが難しくなる可能性もあります。

女の子は「パパと似た人を好きになる」って本当?

パパは娘の将来のパートナーについての影響力があるといわれています。つまり娘にとってのパパ像は、将来結婚相手を選ぶ際に直接的な影響を持つのです。パパが正しい行いをしていれば、娘はいつかパパと同じような人と結婚したいと思うでしょう。

パパと似た人を好きになるメリット

パートナーを選ぶ際、娘はなぜパパに似た人を好きになるのでしょうか。子供は「異性の親」からテンプレートを作り、その知覚される図式(容姿)が似ているパートナーを探し求めるという説があります。パパは、娘の人生で保護下にあったので安心感があるのです。

また自然と家族になっていける心地よさがありパートナーがパパに似ていることで親近感を持ちやすいのです。また、結婚後もパートナーとパパが似ているので、パートナーとパパが良好な関係を築きやすいというのもメリットの一つです。

女性の男運はパパで決まる?!

女の子は「パパと似た人を好きになる」

あなたは自分の男運がいいと思いますか?「なんだか恋愛がいつも上手くいかない…」「好きだと思っていた男性にひどい扱いを受けてしまう」そんな男運の悪い女性は結構沢山います。実は、「女性の男運はパパとの関係で決まる」と言われています。

パパと似たダメ男ばかり好きになる「家庭内ストックホルム症候群」とは?

パパがダメ男だった場合はどうでしょうか。よくダメ男ばかり好きになってしまう女性がいますよね。パパとよく似たダメ男を好きになってしまう原因として「家庭内ストックホルム症候群」というものがあります。

このタイプの女性は「パパと同じ欠点を持つ男性に惹かれてしまう」という習性があります。例えば、パパから殴られて育った女性は「女性を殴らずにはいられない弱さ」を持っている男性を無意識に探し出し、魅力を感じてしまうのだそうです。次の項目に全て当てはまる女性は「家庭内ストックホルム症候群」の可能性があります。

  1. 小さいころはパパと仲が良かったが、思春期以降パパのことが嫌いになった
  2. 両親の夫婦仲はあまりよくない
  3. ママがパパのことを馬鹿にしている。もしくは悪口をいう

全て当てはまる方は、家庭内ストックホルム症候群の可能性があります。

男の子に与える影響

息子との関係を良くしていく上で、子供の成長に合わせたコミュニケーションが必要です。例えば子供が小学校ぐらいまでは、パパは何でもできるスーパーマンであり、思春期にはパパは乗り越えるべきライバルであり、大学生ぐらいになると挑戦を認めてくれるよき理解者であることが求められます。パパは息子に対してどんなことを心がければよいのでしょうか。

パパと息子

「してはいけないこと」は厳しくても伝える

やはり「してはいけないこと」は間違いなく伝える必要があります。例えば人に暴力を振るってはいけないなども当てはまりますよね。子供のことを思えば、嫌われる勇気もときには必要です。

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息子のよきライバルになる

一番身近で比較できる同性がパパです。そのため思春期に差し掛かると自分との差を感じてなんとなく避けたい存在、なんとかして乗り越えたい存在に変わっていきます。この時期は一層、パパが果たすべき責任に向き合う必要があります。例えば、仕事へ向かう姿や家族を大切にする姿など今まで以上に行動で示していきたいですね。

息子に自分の夢を押し付けない

同性の息子には「自分の夢を叶えてくれるのでは」と思うパパも多いようです。でも、子供には子供の人生があるということを忘れないようにしましょう。もちろん自分が頑張っていることや、自分が理想にしていることを話すのは社会を知る上で大切です。ただしそれを子供に押し付けすぎると自分で考える力が育ち難いと言われています。

パパと息子

ママへの愛情を表現する

ママは子供にとって情緒面でサポートする大切な存在です。その大切な存在がどう扱われているかは、息子に限らず子供にとって大切なことです。また、息子が将来どのような家庭を築くかにも影響するので、夫婦の関係も良くしていきたいですね。

危なくなったときは颯爽と登場する

息子も成長すると、ライバルであるパパにあれこれ言われると嫌な気持ちになることもあります。放任で自由にしているように見えて、困ったときには登場する。そんな自由だけど安心できる距離感が、パパと息子の信頼関係に重要です。

男の子のママ離れをサポート

小学校3~4年生になると、男の子のママ離れが始まります。自分は男性だからパパのようになろうと考え始めるからです。
パパは「男の子のママ離れ」をサポートしていきましょう。ママとしては息子の気持ちが少しずつ自分から離れていくのは寂しいですよね。でも息子がいつまでたってもママから心身共に離れられないのは不安ですよね。

ママがいなければ何もできない男性、結婚できない男性、それは息子にとっても不幸になりますよ。このママ離れをサポートするのがパパの役割です。子供に男としての自覚を持たせ「ここぞ!」というタイミングで男同士の会話をするようにしましょう。男同士の会話=男同士の約束でもあります。男の子の憧れのパパから「男」として見てもらうのはとても嬉しいことなのです。

子供の性格はパパで決まる

子供の性格はパパで決まる

子供の性格は、接する時間の長いママではなく「パパの影響力の方が大きい」と言われています。それはなぜなのでしょうか。今までは子供と接する時間、密度が濃いママの影響が大きいと考えられていましたが、最新の研究では意外な結果が発表されました。
パパの愛情はママの愛情よりも子供に与える影響が大きいというのです。「ママよりパパの愛情を多く感じて成長していく子供は、より幸福感や人生の充実感をもつ兆候がみられる」のです。

成長期によくパパと交流する子供は「非行に走らず学業成績が優秀」「人間関係が良好」「新しいことへの挑戦心、達成意欲が高い」という特徴が見られます。性格だけでなく、学業や人間関係にも影響してくるのです。子供と接するときのポイントは、とにかく多くの時間を子供と一緒に過ごすことが重要です。
何か特別なことをするのではなく一緒に過ごしてあげるだけでいいのです。仕事から帰って疲れていても、休日に休息をとりたくても子供達との時間を積極的に持つことが大切です。

子供が「パパ大好き!」と言えるような家庭を作っていきたいですね。

子供が「パパ大好き!」と言えるような家庭を

パパと子供の関係は、そんなに重要視していない方も多いと思いますが、実は子供の成長にはパパの存在はとても大切なのですね。
やはり小さな赤ちゃんの頃はママとの絆が深いように思いますが、ここで見てきたようにパパとママでは子育てにおける役割が違います

同じように接していても「パパには懐いてくれない」ということもあり得ると思います。子供の成長段階をしっかりと理解していれば、そういったことにもショックを受けず前向きに子育てができるかもしれませんね。ママと協力して子供が「パパ大好き!」といえるような家庭を築いていきたいですね。