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重曹入浴剤の使い方と作り方

重曹入浴剤は体の芯から温まる!使い方と作り方

重曹は入浴剤としても高い効果を発揮します。掃除や洗濯など家庭でマルチに使用できる重曹の使い道が広がる入浴剤としての使い方や作り方を紹介します。何故重曹は入浴剤として使えるのか、そしてどのような効果があるのか具体的に解説します。入浴剤に重曹を使った後のお肌ケアの仕方も必見ですよ!

重曹入浴剤はこんなメリットも!期待できる効果と作り方

様々な香りや色、効果の入浴剤。バラエティストアやドラッグストアで売られています。「今日のお風呂はどれにしようかな…?」と迷うのも楽しいですが、重曹を使うと意外と簡単に手作りできますので、自分で作ってみることもオススメです。

重曹入浴剤にはどのような効果があるのか、また、簡単に作る方法について探っていきましょう。

重曹は温泉成分の1つ!だから効く!温まる!

重曹は温泉成分の一つで、体に優れた効果をもたらしてくれます。肌がすべすべになったり腰痛の痛みが緩和されるなど、温泉はまさしく自然の恵みと言えます。

重曹をお風呂に溶かすだけで、重曹泉になる?

もちろん、温泉には重曹以外の有効成分がたくさん入っています。それらの有効成分も、重曹と同じように、肌をすべすべにしたりする効果を発揮します。また、重曹は弱アルカリ性ですので、皮脂や汗などの酸性の汚れ・臭いなどを落とす効果もあり、衛生的に体を保つことも可能になります。温泉のような複合的な効果はなくても、重曹を溶かした湯に入ることは、何も溶かしていない普通の湯に入るよりも格段上の効果が得られると言えるのです。

重曹はお湯に溶かしやすいのもポイント

重曹は水には溶けにくいという性質があります。ですが、30℃から40℃程度のぬるま湯なら溶けやすいですので、お風呂のお湯(38℃から42℃)にも溶けやすく、「重曹風呂に入ろう!」と思い立ったときにすぐ重曹風呂を準備することができます

重曹入浴剤入りの風呂はこんなに簡単!重曹を溶かすだけ!

入浴剤を作るというと、「手間が面倒なのでは?」「材料を準備するだけでも大変なのでは?」と考えるかもしれませんが、重曹入浴剤に限ってはそのような心配は不要です。ドラッグストアやスーパーマーケットで手軽に手に入る工業用もしくは食用の重曹を準備し、お風呂のお湯に溶かせばできあがりなのです。

溶かす重曹の量も、厳密に決まっているわけではありません。普通の浴槽(水量200L)なら重曹は大さじ2、3杯、小型の浴槽や半身浴をするとき(水量150L)なら重曹は大さじ1.5~2杯程度を入れ、よく溶かして入浴して下さい。

重曹ひとつでお風呂がもっと楽しくなる徹底活用術をてんこ盛りにご紹介!汚れが集中しやすい排水口など浴室を隅々までピカピカにするお掃除テク、日常的な入浴剤としての使い方から自分好みのアレンジの仕方も解説♪

重曹入浴剤が入った風呂の入浴後は普段よりも念入りに保湿ケアを

つるすべ効果が嬉しい重曹入浴剤ですが、通常のお湯よりも皮脂を落とす効果が強いですので、入浴後の皮膚が乾燥しやすくなってしまいます。入浴後、体の水気を拭き取ったら、すぐにボディーローションやボディーミルクなどで普段よりもしっかりと保湿ケアをしてください。

プレゼントにも!かわいい重曹バスボムの作り方

溶かすだけでつるすべ効果が得られる重曹ですが、重曹そのものは香りや色もありませんので、香りや色などによるリラクゼーション効果は得られません。「肌がすべすべになるだけでなく、もっと心からくつろげるお風呂タイムを楽しみたい!」と言う方は、重曹を使った見た目にも癒される『重曹バスボム』を作ってみるのはいかがでしょうか。

アロマの香りで癒される!香りつき重曹バスボム

お気に入りのアロマの香りが浴室全体に広がれば、もっとお風呂の時間を楽しむことができます。アロマ入りの重曹バスボムの作り方を紹介します。

香りつき重曹バスボムの材料(丸型バスボム1個分)

重曹大さじ2、塩大さじ1、片栗粉もしくはコーンスターチ小さじ2、アロマオイル5滴、水少々、ラップ

香りつき重曹バスボムの作り方
  1. 重曹と塩、片栗粉もしくはコーンスターチをよく混ぜ合わせます。
  2. 全体にアロマオイルを振りかけます。
  3. 水を少しずつ加えて固めていきます。手で強く押すとほろっと崩れる程度にまで固めます。
  4. ラップに包み、球形に成型します。
  5. 1日ほど寝かせて、不必要な水分が抜ければ完成です。

泡がぶくぶく出るから子供も嬉しい!発泡重曹バスボム

入浴剤を溶かして泡がぶくぶく出ると、普段よりもずっと温まる気がします。お風呂が苦手な子供も、泡が出ると喜んでお風呂に入ってくれるかもしれません。香りもプラスしたい方は、お好みでアロマオイルを5滴ほど入れて下さい。

発泡重曹バスボムの材料(丸型バスボム1個分)

重曹大さじ2、クエン酸大さじ1、片栗粉もしくはコーンスターチ小さじ2、水少々、ラップ、香りをプラスしたい方はアロマオイル5滴

発泡重曹バスボムの作り方
  1. 重曹とクエン酸、片栗粉もしくはコーンスターチをよく混ぜ合わせます。
  2. 香りをプラスしたい方は、粉を混ぜてから全体にアロマを振りかけます。
  3. 水を少量ずつ加えて、固めて行きます。一気に加えるとバスボムが部分的に固まってしまいますので注意して下さい。指で強く押すとほろっと崩れる程度が目安です。
  4. ラップに包み、球形に成型します。
  5. 1日ほど寝かせれば完成です。

プレゼントにも!形が楽しい重曹バスボム

球形のバスボムも良いですが、色々な形があれば、見た目にも楽しい重曹バスボムが作れます。また、かわいく形が作れたら、キレイにラッピングしてお友だちへプレゼントすることもできます。簡単に作れますので、子供と一緒に作るのも良いでしょう。ただし、重曹を直接触ると皮膚がかぶれてしまうこともありますので、ゴム手袋やナイロンの使い捨て手袋を装着させるようにしてください

材料(シリコン型トレー1台、バスボム8個から10個分)

重曹1カップ(200ml)、クエン酸2分の1カップ、片栗粉もしくはコーンスターチ3分の1カップ、アロマオイル30滴、水少々、氷やチョコレートを作るシリコン型トレー1台

形が楽しい重曹バスボムの作り方
  1. 重曹とクエン酸、片栗粉かコーンスターチを手で丁寧に混ぜ合わせます。
  2. 全体にアロマオイルを振りかけます。
  3. 水を少しずつ加えます。量が多いですのでついまとめて水を加えたいという気持ちになりますが、この水を加える工程で出来上がりが左右されますので、丁寧に少量ずつ加えるようにしてください。
  4. 手で押すとほろほろと崩れる程度になったら、バスボムを作る個数に合わせて等分します。
  5. シリコン型に入れていきます。余計な空気が入らないように、丁寧に押して詰めていきましょう。
  6. 1、2時間ほどするとシリコン型から抜けるようになります。シリコン型から抜くときに形が崩れてしまいそうなときは、あと数時間放置してから、型から抜くようにしてください。
  7. かわいいナイロン袋などに1つずつ入れてラッピングします。崩れやすいですので、注意して保管して下さい。

ついでに浴槽もキレイになる!重曹入浴剤で掃除も簡単に

体が温まるだけでなく、皮膚がつるつるになる効果もある重曹入浴剤。なんと、人だけでなく浴槽もキレイになる効果もあるのです。短時間で浴室全体がキレイになる、重曹風呂に入った後の掃除の仕方を見ていきましょう。

入浴中のひと手間!お湯のラインを指でゴシゴシ

入浴中に、お風呂のお湯のラインのあたりを指先で軽くごしごしとこすってみましょう。重曹には皮脂を落とす効果がありますので、湯垢もキレイに落とすことができます。お風呂に入っているときに湯垢が付きそうなところを指でこすっておけば、あとはシャワーでさっと流すだけで浴槽がキレイになります。

「指先で湯垢をこするのはちょっと・・・」と抵抗がある人は、ブラシの毛が難くない掃除用のハンドブラシでこすってみるのはいかがでしょうか。中に洗剤をセットできるタイプのブラシもありますが、重曹風呂に入った後なら、洗剤なしにこすっても汚れ落ち抜群です

重曹入浴剤入りお風呂の残り湯でお風呂の小物をキレイに

「あー、気持ちよかった!」と、お風呂をあがると同時に浴槽の栓を抜いて、お風呂のお湯を全部流してしまう人もいます。ですが、重曹を入浴剤として使用したときは、すぐにお湯を流さないで、重曹風呂をフル活用しましょう。

フル活用といっても、難しい作業は一切ありません。残り湯にお風呂のふたや手桶、洗面器、お風呂用の椅子など、湯垢や汚れが付着しているプラスティック製品を浸けこむだけです。一晩おいておくだけで、しつこい汚れや赤色の水垢、もわっとしたニオイなどもキレイに取れています。あとは、シャワーでキレイに流せば、お風呂の小物の掃除が完成です。

重曹入浴剤入りの残り湯なら湯垢や皮脂がつきやすい床や壁もキレイに

お風呂の洗い場の床や浴室全体の壁。キレイに磨かないとカビが発生してしまうということは分かっていても、面積が広いですので、掃除することが面倒な場所の1つです。ですが、重曹風呂の残り湯を使えば、かなりの広範囲でも簡単にキレイにすることができるのです。

まず、残り湯を手桶や洗面器ですくい、まんべんなく洗い場の床や壁に掛けます。そのまま1、2時間ほど放置してからスポンジで軽くこすれば、浴室掃除用の洗剤をつけなくても皮脂や湯垢が簡単に落ちるのです。もちろん、スポンジでこするのも面倒な人は、シャワーで全体を軽く流すだけでもOKです。

重曹入浴剤入り風呂でキレイになる!ココだけは注意しよう

入浴剤としても浴室掃除の洗剤としても便利に活用できる重曹。とても便利かつ経済的なアイテムですが、次の4点だけは注意して下さい!

重曹入浴剤の量を調整する

薬用や食用にも使用できる重曹ですが、人によってはかぶれやすいと感じることもあります。敏感肌の人など、ちょっと気になる場合は浴槽に溶かす重曹の量を半量程度にしてみてください。また、水とは異なりお湯には溶けやすい重曹ですが、場合によっては溶けきらずに固形のまま残ってしまうことがあります。しっかりと溶けたか確認してから入浴するようにしてください。

重曹入浴剤は週に1、2回程度にする

皮脂や汗などをキレイに落としてくれる重曹。皮脂というと「汚いもの」「不要なもの」と認識している人が多いですが、実際のところは肌を乾燥から守るために必要不可欠な天然のバリア成分なのです。もちろん過剰な皮脂は取り除く方が良いですが、取り除きすぎてしまうと、皮脂分泌を活発化させてしまうのです。

必要な皮脂まで取り除くことがないように、重曹入浴剤を入れた風呂は週に1、2回程度にとどめておきましょう。また、重曹入浴剤入りの風呂に入ったときは皮脂が普段よりも取れやすくなっていますので、スポンジやタオルなどで皮膚をこすりすぎないように注意して下さい。洗浄力が強いボディーシャンプーやスクラブ剤なども、重曹風呂のときは使用しない方が良いでしょう。

重曹入浴剤入りお風呂の後は保湿ケアをたっぷりと!乾燥肌体質の人は特に念入りに

お風呂上がりのつるつるした肌をキープするためにも、入浴後、すぐにボディークリームなどで保湿するようにしてください。普段よりも念入りにすることはもちろんですが、すぐに乾燥してしまう人やかゆみが生じやすい人、空気が乾燥している冬期は、さらに念入りにケアして下さい。

重曹入浴剤入りの風呂上りで浴室掃除をするときは、湯冷め対策を完璧に

お風呂場全体が温まっている入浴直後は、汚れも落ちやすくなっていますので浴室掃除にベストのタイミングです。ですが、せっかく温まったのに湯冷めしてしまったり、保湿ケアが十分でないばかりに皮膚の乾燥が進んでしまったりするのは本意ではありません。

入浴タイムが終わったら、すぐに体の水気を拭き取り、しっかりと保湿ケアしてから、浴室掃除をしてください。いくらキレイに掃除ができても、風邪を引いてしまっては元も子もありません。

低刺激だから家族みんなに嬉しい重曹入浴剤

低刺激な重曹は、入浴剤や浴室掃除、洗濯、水周りの掃除など、家庭のありとあらゆるところで活躍できる万能アイテムです。kg単位でも数百円と手軽に入手できるというメリットもありますので、重曹利用法をマスターし、家族みんなの健康生活にも活かしていきましょう。