幼稚園受験が白熱化
幼稚園のお受験は、人気の有名大学の付属幼稚園では必須というのがほとんどです。また、幼稚園の時代から受験することで大学受験が有利になることもあり、年々幼稚園受験は白熱しつつあります。
パパとママが幼稚園受験に一生懸命で、子供の意思ではないことが明らかですが、幼稚園受験から小学校、中学校と受験を経験することで、子供の将来に大きくかかわる事もあるので、親は必死です。
幼稚園の受験は事前に準備が必要です。いつから行動を起こすべきなのか、また、どんな準備を進めて行けばいいのか、参考にしてください。
幼稚園受験とは
幼稚園受験は地域によって盛んな地域とそうではない地域に分かれます。特に都心部などの都会は、両親自身が幼稚園受験を経験しており、自然な流れで受験をする家庭も多いです。
一方で、地方などの受験がない地域から引っ越してきた場合や両親が受験を経験していない場合、幼稚園受験自体がよくわからないということもあります。
一般的な幼稚園では願書を出して、簡単な面接のみで入園できることが多いのですが、受験が必要な幼稚園では、文字通り「受験」となり、親も子も面接を受けますし、知能テストなども行われ、その結果から入園の選考が行われます。
幼稚園受験の目的
首都圏を中心に、有名大学の付属幼稚園など、大学までエスカレーター式で進んでいく幼稚園では、一度入園すれば、入試なしでそのまま内部進学で上がれる場合があります。
また、難関大学への進学を目指し、教育に力を入れている園も多数あり、希望者が多い人気園では、園の教育方針に合った子供を絞り込むという形で受験を実施します。
地方でも人気の私立幼稚園を中心に、幼稚園受験を実施する幼稚園が増えています。首都圏と同様に、一定水準を満たしたレベルの子供を集めることで、高い教育を目指していることが多いです。
受験までのスケジュールの目安
受験は思いつきで受けられるものではありません。スケジュールをしっかりと把握し、事前準備が必要です。すべてにおいて期日を守らなければ、受験することもできません。
入園説明会
一般的に7月から9月にかけて入園説明会が開かれ、募集要項と願書が配布されます。願書は練習用の下書きとして、数枚コピーを取っておくようにしましょう。教室では願書の添削も行っています。
幼稚園によっては5~6月から入園説明会が開かれるところもあります。事前にきちんと調べておきましょう。また、不合格だったときのことを考えて、2~3の園を併願する家庭が多いです。
願書と受験
11月上旬には願書受付、考査と面接があります。準備期間中にもらったパンフレットやホームページは隅々までチェックしておき、掲載されていることを質問しないように気を付けて下さい。
合格発表
11月中旬には合格発表があり、合否の結果が出ます。無事合格ができたら入園手続きや制服などの注文があります。2月には入園説明会があり、4月には晴れて幼稚園生になります。
入園後にかかる費用
私立幼稚園に入園後の年間費用は、平均すると年間43万円程度かかります。ただしこれはあくまでも平均です。
人気の付属幼稚園になると、初年度は入園金と呼ばれる納入金を入れて、年間100万円から150万円近くかかる園もあります。
2年目以降も、有名幼稚園では年間50万円から80万円程度の費用がかかり、3年間払い続ければトータル200万円から300万円もの費用がかかることが分かります。
受験をするための教室の費用はもちろん、交際費や制服代もかかります。幼稚園受験には多額の費用が掛かるということを認識しておきましょう。
幼稚園受験に向けて幼児教室へ
幼稚園受験と言えば、まず思い浮かぶのがお受験対策の幼児教室です。幼児教室といっても、幼稚園受験に力を入れている教室とそうではない教室がありますので、通う前に受験経験者から情報を集めることも必要です。
幼稚園受験の準備を始める時期
受験をするにあたって1歳前後から教室に通いだすなど、準備をスタートさせる人が多いです。子供の成長に合わせて1歳から1歳半ぐらいの時期に準備を始めると良いでしょう。
教室に通うペースは、始めは週に1回程度、慣れてきたら週に2~3回に増やすのがスタンダードです。子供の体力や成長に合わせてあげるようにしましょう。
受験準備に幼児教室や塾は必要か
幼児教室に通うことで、人前で話す力や、集団で過ごす力がつきます。特にママから離れることが苦手な子や、人前で緊張しまうタイプの子は、教室に通って徐々に慣れていくことが大切です。
幼稚園受験をするに当たって、教室や塾に通う方が多数います。特に人気の幼稚園を受験させる家庭では、ほとんどの人が教室に通っています。
さらに「〇〇学園に強いのは〇〇教室」と、それぞれの幼稚園に特化している教室があります。もし行きたい幼稚園が明確に決まっているのであれば、行きたい園に特化した教室がおすすめです。
特化している教室では行きたい幼稚園の特色にあった対策と指導をしてもらえます。また、同じ教室に通っている方から情報を得ることもできます。まだ決まっていないのであれば、教室を見学し、子供に合った教室を選びましょう。
生活習慣やしつけが行き届いていない限りは、教室に通っていても意味がありません。普段から愛情をたっぷり与えた上で、規則正しい生活やしつけをきちんとすることが大切です。
幼児教室にかかる費用
教室に入るには入会金が必要で、平均して5万円程度の費用がかかります。個人の教室より大手の教室の方が3万程度割高になっています。
月額費用は受験コースであれば月3万円前後が通常ですが、その他教材費などがかかり、年間で最低40万程度の費用が必要です。
幼児教室以外にも、音楽教室や体操教室に合わせて通っている方も多数おり、交通費や夏期講習、冬期講習など、すべてを合わせると受験対策として年間50万円から80万円程度かかっている家庭が多いです。
受験で合格して入園後も多額の費用を幼稚園に払い続けなくてはなりません。幼稚園受験をする前に、これらの多額の費用を払い続けることができるかどうかも家族で話し合うことが大切です。
幼稚園受験では実際どんなことをするのか?
幼稚園受験と言えば、面接と考査があります。園によって見るポイントは様々なので、事前にきちんと練習しておくことが大切です。
もちろん、子供だけではなく親自身も、教育方針などをしっかり勉強することが必要となります。
幼稚園受験の面接
幼稚園受験では面接があります。形式は、親と子供を離してそれぞれ、親子一緒に面接など様々な形があります。面接では、志望理由はもちろん、教育方針、家庭での過ごし方や親の仕事などについて聞かれます。
特に幼稚園側は園の教育方針をきちんと理解してもらえる保護者を求めているので、幼稚園の教育方針をしっかりと学んだ上で面接を受けるようにしましょう。
子供の面接では、自分の名前や年齢、好きな物などについて聞かれます。面接する先生方は、子供がきちんと答えられるかどうか、座って話を聞くことが出来るかなどを見ていますので、普段から家族だけではなく、お友達や先生など様々な人と触れ合い、コミュニケーション能力をきちんと養っておくことが大切です。
両親自身が幼稚園受験に挑んだことが無い場合でも、幼稚園の教育方針について熱心に語ったという家庭が合格したというケースもあります。このことからわかるように、教育方針を理解していることが重要なのです。
幼稚園受験の問題はどんなものがあるの?
幼稚園受験では考査と呼ばれるテストがあり、個別に問題も出されますが、集団の中での行動や運動能力なども見ます。
テストでは、マットや体操などの運動能力やパズルや簡単な数の問題などで知能を測ります。さらに、絵画や集団での行動観察、お片付けなどの生活習慣が出来ているかどうかを見られます。
面接と考査の内容は、幼稚園によって様々です。また、同じ内容の面接や考査であっても幼稚園によって言われたとおりにきちんとできる子、発想力のある子など、求めている子供の特色は変わりますので、家庭で求めている教育方針も大切ですが、自分の子供に合った幼稚園選びがポイントとなってきます。
幼稚園受験での服装
幼稚園受験では、服装や身だしなみもその幼稚園にふさわしいかどうか、チェックするうえで重要な項目となります。清潔感を第一にし、目立つ格好をしないようにしましょう。
父親の服装
父親の服装は、紺やグレーのスーツに白いシャツ、ネクタイに革靴です。会社に着ている物で十分ですが、シンプルで質の良い物を選んでください。
目立つ色のシャツや、派手な色柄のネクタイは印象が悪くなるのでやめましょう。また、クリーニングに出して、しわが無いようにすることが大切です。
髪の毛も短くカットし、少しだけ整髪料で整えておきましょう。ワックスの付けすぎや、流行りの眺めのヘアスタイルは避けた方が良いです。
母親の服装
母親の服装もスーツスタイルが基本です。定番のカラーは紺色です。髪はきちんとまとめ、清潔感のあるスタイルを心掛けましょう。降ろす場合は、ハーフアップや耳に掛けたスタイルにします。
また、派手なヘアゴムやアクセサリーは使わないようにします。アクセサリーを使う場合には、冠婚葬祭で使うシンプルな真珠のネックレスやイヤリングがおすすめです。
バッグも同様に、黒や紺などの地味な色でまとめます。資料を渡されることも多いので、A4サイズが入る物を選びます。
さらに足元は、必ずストッキングを着用します。肌の色に合った自然なカラーを選び、タイツやハイソックス、靴下は絶対着用してはいけません。
靴はシンプルなパンプスが主流です。冠婚葬祭や、就活で使用するようなシンプルでヒールが高すぎないものを選びましょう。また、先が尖りすぎているタイプや、光沢が強いタイプは避けて下さい。
男の子の服装
男の子の場合、紺色や黒色のスーツを着用がふさわしいです。ジャケットと半ズボンの組み合わせが多いです。ジャケットはエンブレムなどの装飾が派手すぎない物を選びましょう。
ジャケットの中には白シャツを着用します。蝶ネクタイもしくはネクタイは着けないことが多いです。また、肌寒い場合には、白シャツの上にニットのベストを着用しても構いません。その場合も落ち着いた紺色がおすすめです。
足元は白か紺色の靴下に黒のローファーがベストです。靴下の長さは足首かひざ下くらいまでにしましょう。ワンポイントが付いていない無地の物が人気です。また、全体的にサイズがピッタリサイズの物を選ぶとだらしなく見えません。
女の子の服装
男の子に比べると、バリエーションがあるため、迷いがちなのが女の子の服装です。紺色やグレーのワンピースにジャケットもしくはカーディガンが定番となっています。
ワンピースを選ぶ際、襟付きの物にすると、きちんと感が出る上に顔色が良く見えます。デザインはなるべくシンプルで清楚な物を選びましょう。スカートの丈はひざくらいにし、短すぎないように注意してください。迷う場合にはデパートで一式そろえてもらうと間違いありません。
髪の毛が長い場合は、きちんとまとめておきましょう。一つ結びや二つ結び、三つ編みなどシンプルな髪型だと清潔感があり、好印象です。前髪は目にかからないように切りそろえるか、おでこにかからないように上げておきます。
靴はストラップ付の黒いシューズが定番です。リボンや花などがついた派手な物は避け、シンプルなデザインを選びます。素材が固く、足が痛くなりがちなので、試し履きして子供の足に合ったものを購入して下さい。
親の持ち物
面接の際に忘れてはならないのがスリッパです。スリッパは紺色や黒で、音がうるさくないものにしましょう。携帯用スリッパならかさばらず、袋もセットになっているので便利です。歩くときはスリッパをパタパタさせないよう、注意しましょう。
また、ハンカチやティッシュ、受験票や筆記用具も忘れずに持参しましょう。さらにばんそうこうや、服や手を汚してしまった場合に拭くためのウエットティッシュを用意しておくと安心です。
子供の持ち物
親と同様に履物が用意されていないことが多いので、上靴を持参していきましょう。上靴も真っ白のシンプルな物を選んでください。脱ぎ履きが難しいようであれば、マジックテープ付きの上靴がおすすめです。
ハンカチやティッシュも忘れずにポケットに入れていきましょう。ハンカチは薄手のシンプルなデザイン、ティッシュは滑って落としやすいので、ケースに入れておくと良いです。また、無くさないように名前をフルネームできちんと書いておきます。
幼稚園受験を乗り切りましょう♪
幼稚園受験は塾通いに事前準備と、大変な点があります。特に未就園児ではまだ言われた通りにすることが難しいため、ママが苦労することもあります。ですが、親子で力を合わせて頑張ることはとてもいい経験になります。
幼稚園の受験は願書をもらうずっと前から始まっていますが、願書の記載内容も重要視されます。幼稚園願書完全マニュアル!願書作成のコツや提出方法は?を参考にし、家族の絆で幼稚園受験を乗り切りましょう。