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ラン活はいつから始める?

ラン活の早期化がとまらない!後悔しないランドセルの選び方

ラン活は、来年度に小学生になる年長児のためにランドセルを購入することです。ランドセル商戦は年々激化しており、2019年は4月からランドセルを発売するメーカーあり、有名ブランドのランドセルも人気を集めています。ラン活はいつから始めるべきか、後悔しないランドセル選びのポイントを紹介。

ラン活とは?小学校入学前のランドセル選びが早期化している理由

ラン活とは、小学校入学を迎える幼稚園や保育園年長の子供のランドセル選びを指します。ランドセル+活動の造語で、インスタグラムやツイッターなどのSNSなどでは「#ラン活」と記されていることも珍しくなくなりました。

ここ数年、メーカーや小売店が、毎年ランドセルの販売開始期間を早くしているため、ラン活も早期化の傾向にあります。中には年長にあがってすぐ、時には年中児からラン活を始めるケースもあります。
いくら義務教育の小学校には必ず入学するといっても、なぜ1年も前からランドセルを選ぶ・探す必要があるのでしょうか?

ランドセルは早い者勝ち?こだわりがあるなら早期ラン活が必要

「ラン活」というと、早く買わないといけない!とプレッシャーに感じる方もいると思いますが、特にこだわりがないのなら、入学前の3月に大き目のデパートに行けばランドセルは手に入ります。

ただし、「豊富なデザインやカラーの中から好きなランドセルを選びたい」「6年間使用するつもりで、高品質のものを購入したい」と考えるなら、やはりラン活の出遅れは防ぎたいところです。

オーダーメイド・工房系ランドセルは制作数に限りあり!予約しないと手に入らない

現代では、ランドセルの色や種類が多様化し、職人による手作りのランドセルの人気も高まっています。オーダーメイドのランドセルは、生産数が決まっていますので、早期に予約しないとまず手に入りません。

オーダーメイドではくても、工房の職人さんが細かな手作業をしたり、ブランド価値を損なわず高い品質が保てるよう自社工場のみで作るランドセルは、大量生産のように多くは作れず、生産予定数に達した時点で販売終了となります。そのため、欲しいランドセルがあるのなら、早めに予約するしかないのです。

量産型ランドセルも好みのカラーやデザインが売切れる可能性あり

以前ランドセルといえば、以前は男の子なら黒、女の子なら赤のランドセルでしたが、現在は、パープル、ピスタチオグリーン、水色のランドセルもあります。ただし、すべてのカラーが同じだけ入荷されている訳ではありません。

ランドセルはデパートや量販店によって入荷数が決まっています。個性的なデザインやカラーのランドセルは入荷数がさほど多くないので、売切れたら販売終了となる可能性が高いです。

パンフレットを見ると「こんなにカラーがあるんだ!」「この色がいいな」という希望が生まれると思いますが、購入が遅くなると欲しかったカラーが品切れで残りのカラーから選ばないといけないということもでてきます。

ラン活はいつから?2019年のラン活スケジュール

かつてランドセルといえば、入学前の年が明けてから購入するのが普通でしたが、ここ数年でランドセルを購入する時期は、幼稚園や保育園年長の夏、小学校入学の6~7カ月前とかなり早くなりました。

年長の夏にランドセルを購入する理由としては、お盆休みにおじいちゃんやおばあちゃんの家に帰省したときに一緒にランドセルを選んで購入してもらう家庭が増えたことが挙げられます。

少子化が進んだ現代では、「祖父母からの入学祝いにランドセルをプレゼント」という意識が浸透しやすかったのでしょう。どうせなら子供の好きなものを一緒に選びたい、そのためにはお盆休みが最適だったのです。

2017年頃からお盆前のランドセル商戦が激化!4月に予約を開始する工房もあり

ここ2~3年でラン活はさらに早期化しており、お盆前に展示会に足を運んだり、ネット予約をする方も増かしています。一部のかばん専門店のオンラインショップではランドセルの発売日にサーバーがダウンしたことがニュースになったほどでした。

2019年4月入学のためのもラン活も早く、一番早いブランドでは4月中旬から子供用ランドセルの予約を開始しています。2019年モデルも売り切れてしまったら終わりなので、ブランドや色の指定、こだわり条件があるなら早めに購入するようにします。

2019年のラン活スケジュール

4月中旬:鞄専門店でWeb予約販売が開始に(6月に売り切れ商品あり)。
5月:ランドセルフェアが全国で開催される。
6月上旬:各デパートでランドセルが販売開始。
それぞれ気に入った商品があったら注文
2019年2月~3月:商品が自宅に届く

ランドセル展示会もあり!デパートでのランドセル購入タイミングは?

有名デパートでランドセルを購入するためには、まず発売日前にパンフレットをもらうところからはじめます。2019年は5月頃からランドセルの特設展示会場が設置され、6月から発売になるところが多いです。

過去には帰省の時に買ってもらうランドセルでしたが、6月の発売に下見をして、希望ランドセルの品番を教えてインターネットなどでおじいちゃんに注文してもらう場合もあります。

ラン活はなにを基準に?後悔しないランドセルの選び方 

ランドセル選びは、1人目の子供だとはじめてのことだらけで、どういった点を考慮して選んでいいのかわかりにくいです。現代ではランドセルの機能もパパママ世代に比べて進化してきています。ランドセルを選ぶポイントをご紹介します。

価格は ブランドにより1万~10万越えまでピンキリ!予算を設定しよう

ランドセルを購入する時、予算を決めて購入した方が良いでしょう。一般的にデパートで購入するランドセルの多くは5~7万円ですが、工房系のランドセルは10万円を超えるものもあります。
その他、有名な洋服ブランドが手掛けるランドセル、イタリアのかばんメーカーが作るランドセルなど、現在では多数のブランドがランドセルを発売をしています。

「ラン活」に夢中になると、つい高い商品でなくてはいけない気持ちになってしまいますが、大型ショッピングセンター、インテリア用品店では3~4万円のランドセルがあるほか、インターネットで去年のモデルを購入すれば1万円未満で購入できることも忘れないようにしましょう。

安い商品だと保証期間がないこともありますが、お金をできるだけかけたくないのなら安い商品を買うのもいいでしょう。

素材は高級感のある 本革と軽量のクラリーノ(人工皮革)が主流

ランドセルを購入する時、本革かクラリーノ かは好みで決める人が多いです。
以前は本革が主流で、パパやママの世代だと本革のランドセルを選んでいた人が大半です。ただし、ランドセルは教科書やファイルを入れると重くなるため、軽さが魅力のクラリーノも人気です。

ランドセルには、本革、人工皮革、それぞれのメリット・デメリットがあります。本革でもコードバンは値段が高く、牛革はそこまで高くありません。クラリーノ(人工皮革)は値段が安く耐水性に優れています。

クラリーノ(人工皮革)にも種類がある?

人工皮革のクラリーノも種類が細分化してきていて、2014年に登場したリピュートを含めると5種類になっています。

クラリーノの種類

  • クラリーノ……軽さが魅力のロングセラー商品
  • クラリーノエフ……革に近く風合いが人気
  • クラリーノレミニカ……傷に強いタイプ
  • クラリーノタフロック……クラリーノで最も傷に強いタイプ
  • クラリーノリピュート……メタリックのような質感で高級感を感じられる素材

色・カラー・デザインは子供とよく相談して!

ランドセルの色は、男の子が黒、女の子が赤の時代は終わってきています。ランドセルメーカーもたくさんの色を発売していて、紺色、茶色のほか、緑、チャコールグレー、茶色、キャメル、オレンジ、ピンク、ラベンダー、水色、ピスタチオと幅広いカラー展開をしています。

また、基本カラーに黒や赤を選んでも、縁のアクセントカラーや刺繍のデザインなどによって見た目の印象は異なります。子供はランドセルの素材よりも、こうしたカラーやデザインに目がいくでしょうから、よく相談して、使う本人が気に入ったランドセルを選んであげましょう。

フィット感は1度背負ってみてチェックしたい

ランドセルは毎日使うものですし、成長期の子供が背負うものなのでフィット感も重要です。インターネットではデパートにはないブランドの製品を購入できるメリットがありますが、やはり1度はランドセルを背負ってみて、どんな感じなのか確かめるのが一番なのは昔も今も同じです。

背当てのクッション性、ベルトの長さ調節、重い教科書を入れたときの感じ方どうかはチェックしておきたいポイントです。ただし、フィット感には好みがあり、男の子で肩幅が広い子だとフィットしすぎることを嫌う子もいます。

商品の保証期間は6年間がベスト!

ランドセルを購入するときには、保証期間についても確認しておきましょう。特に女の子に比べて男の子はランドセルを乱暴に扱う傾向があります。

6年間保証があると小学校に通っている間で壊れたりしても、代替品を0円で貸してくれたり、修理対応してくれたりするサービスがあるので余分な出費がかかりません。

その他、サイズの大きさや反射板のつけやすさなどもポイントに!

例えば、こだわり条件として、A4フラットファイルが入るかどうか、ワイドサイズか、雨の日のカバーがついているか、学童保育に通う子だと反射板がついていて夜道でも安心かどうかなどをポイントとして見る人もいます。

その子供にとって、その家庭にとって良いランドセルとは様々なので、ブランドものだから、人気だから、といった視点のみでの購入はオススメしません。自分なりの指針をもってラン活に望むと後悔しないで済むでしょう。

ラン活をしたママたちの体験談

ラン活をした保護者の意見を集めました。ラン活に出遅れた人もいれば、簡単にラン活が終了した人、ママ友にあわせたラン活がめんどくさい人など、現代のランドセル選びの悲喜こもごもです。

みんな早いので、ラン活に出遅れの危機でした

Kotoko3(35歳)


同じ年長のママに聞いたら、6月でデパートにも行っていないママは私一人でした。義理の父や義理の母に買ってもらう計画でいて、夏休みの帰省時に一緒に買いに行く予定でした。

同級生のママのブログやインスタでは、4月からラン活は始まっていると書いてあって驚きました。さっそくデパートでパンフレットをもらい、娘の希望を聞いたら水色のランドセルだと言います。デパートの担当者によると、ピンク系は多いものの水色ランドセルは入荷数が少ないと言われました。その年のモデルも入荷して売切れたら終わりだと言います。

8月まで待つ予定だったのですが6月中旬にデパートのランドセル発売があったので、売り切れないうちにと早めに購入しました。
年の離れた兄弟が1人いて、購入したのは5年前。その子の時は8月購入でも充分間に合ったので、2019年の今年も同じスケジュールだと思っていました。お店によっては4月に販売開始することもあるようです。

お得に購入!ラン活はあっという間に終了

あかつき(43歳)


兄弟が多いので、我が家ではランドセルは大型倉庫店スーパーで購入しました。ラン活は「底値のランドセルを探す」ことを中心に行いました。
安いランドセルを買う目的はありましたが、6年保証は譲れなく、口コミで読んで気になっていた商品にしました。価格は3万円以下です。

大型倉庫店のスーパーでは年会費が4000円ほど必要なのですが、年会費を払ったとしても3万円以下のランドセルが買えるので1回でも元が取れる計算です。色は、男の子は黒、青の2色のみ。女の子はチェリーピンクと赤のみ。我が家は男の子で、「黒!」と言ってくれたので黒で即決し、ラン活終了となりました。

マウンティングあり?周囲のラン活状況

北斗七星(40歳)


幼稚園に通わせていて、年長にあがってからはラン活の話をよく聞きます。そして、こだわりを持ったママが多いからか「どこで買った?」の話題でもちきりになります。

幼稚園ママは「Aちゃんママは〇〇鞄で買ったっていうから7万円の商品」「Bちゃんママはインテリアショップの安いのだから3万円の商品」とウワサをしていて、マウンティングのネタになってしまっています。

正直私はそこまでランドセルにこだわりはありませんが、結局安すぎないものを購入しました。周囲の相場の6万円の商品で、デパートで購入しました。早期購入でランドセルカバーをつけてもらったほか、イニシャルのストーンもつけてもらえました。

面倒くさいと思うのが、マウンティングママによると「ボーナス前に買える家庭はお金に余裕がある家庭、ボーナス後にしか買えない家庭はお金に余裕がない家庭」なのだそうです。「ラン活をする人なんてバカ」とブログやインスタグラムに書く人もいるようですが、確かに子供のランドセルまでマウンティングネタにしてしまうのは滑稽だと思います。

ラン活はくだらない?ばかばかしい?本当の「ラン活」の意味

「ラン活」という言葉からは、単に入学に備えてランドセルを選ぶ・購入することだけではなく、「婚活」「保活」のように、『ほしいものがあるのなら事前準備や努力が必要』をプレッシャーを感じてしまう側面もあります。

そのため、「ラン活」を批判的にとらえて、親の自己満足、くだらないという批判も聞かれるようになりました。実際に、子供のランドセルを他の家庭とのマウンティングの材料とするのは、馬鹿馬鹿しい行為でしょう。

しかし、小学校入学を控えた子供のランドセルを一緒に選ぶのは本来は楽しい行為ですし、長く使うランドセルは丈夫で愛着のもてるものにしたいというのも立派な親心です。
周囲の声にまどわされず、ご家庭の経済状況を考えて、親子がともに満足できるランドセルを選ぶこと、親の希望を押し付けるだけはなく子供が小学校入学が楽しみになるような買い方をするのが本当の「ラン活」と心得ましょう。