2026.6.22

ラン活はいつから始める?

ラン活とは?いつから始める?ランドセルの後悔しない選び方やスケジュールとママ友対策

ランドセルの色選びで親子ゲンカに!?子どもが派手な色を選んだ時の上手な声かけや、6年間大切に使うための心理的なアプローチを紹介。さらに、ママ友からの「どこのブランド買った?」マウンティングをかわす会話術や、祖父母との意見の食い違いを防ぐコツなど、ラン活の人間関係の悩みも解決します。

ラン活とは?いつから始める?ランドセルの後悔しない選び方やスケジュールとママ友対策

ラン活とは?小学校入学前のランドセル選びが早期化している理由と親の心理

「ラン活」とは、小学校入学を迎える幼稚園や保育園の年長の子供のための、ランドセル選びや購入に向けた活動全般を指す言葉です。ランドセル+活動の造語で、InstagramやX(旧Twitter)などのSNSでは「#ラン活」「#ラン活終了」というハッシュタグが飛び交うこともすっかり珍しくなくなりました。

ここ数年、ランドセルメーカーや小売店が毎年ランドセルのカタログ配布や販売開始の時期を前倒ししているため、ラン活も早期化の傾向にあります。中には年長にあがってすぐ、時には年中児の冬ごろからラン活の準備(カタログ請求など)を始めるケースも増えています。義務教育の小学校には必ず入学するといっても、なぜ1年も前からランドセルを選ぶ・探す必要があるのでしょうか?

子育ての現場からは、「情報が多すぎて疲れる」「周りのママ友が早くから動き出していて焦る」という声が多数聞かれます。ラン活の早期化の裏側にある業界の事情と、ママたちのプレッシャーの背景について、子どもの心理や先輩ママの知恵を交えながら一緒にみていきましょう。

年中から始まる?いまどきの「ラン活」事情とプレッシャー

「えっ、〇〇ちゃんもうランドセル予約したの!?」と、幼稚園のお迎えの立ち話で驚いた経験はありませんか?現在のラン活は、年中の1月〜2月頃に各メーカーから一斉にカタログの申し込みがスタートし、春先には展示会が行われ、ゴールデンウィークには人気のモデルが完売し始めるという、驚くべきスピードで進んでいます。

心理学的に見ると、親がラン活に対して過度なプレッシャーを感じやすいのは、「ランドセル=子どもの小学校という新しい社会への切符」という特別な意味を持っているからです。「出遅れて希望のものが買えなかったら、子どもが可哀想な思いをするのではないか」という親の愛情ゆえの不安が、ラン活への焦りを加速させています。

しかし、焦って行動する必要はありません。「周りが買っているから」という同調圧力に流されるのではなく、「我が家はいつまでに、どんな基準で選ぶか」を夫婦で事前に話し合い、カレンダーに大まかなスケジュールを書き込んでおくアクションが、過度なプレッシャーからママの心を守る第一歩になります。

ランドセル選びが親の「愛情の証」になりやすい心理的背景

ラン活がここまでヒートアップする理由の一つに、「少子化」と「シックスポケット(両親+両祖父母の6つの財布)」の影響があります。子ども一人にかける愛情と予算が大きくなった結果、ランドセルが「成長を祝う最大のプレゼント」として象徴的な役割を担うようになりました。

親の心理として、「6年間毎日使うものだから、最高のものを与えたい」と願うのは当然のことです。しかし、その思いが強すぎるあまり、「職人手作りの本革でなければ」「〇〇という有名ブランドでなければ」と、親の価値観や見栄が先行してしまうケースも少なくありません。

発達心理の観点から言えば、子どもが本当に喜ぶのは「ランドセルの品質」ではなく、「大好きなママやパパが、自分の成長を心から喜んで一緒に選んでくれた」という体験そのものです。カタログを見ながら「〇〇ちゃんはどれが好き?」と子どもの意見をしっかり聞き、その選択を尊重してあげるというアクションが、子どもの自己肯定感を大きく育む最大のプレゼントになります。

ランドセルは早い者勝ち?こだわりがあるなら早期ラン活が必要

「ラン活」というと、早く買わないといけない!とプレッシャーに感じる方もいると思いますが、特にこだわりがないのなら、極端な話、入学直前の2月や3月に大きめのデパートや量販店に行けば、ランドセル自体は確実に手に入ります。「買えなくてリュックで登校した」ということはまずありません。

ただし、「豊富なデザインやカラーの中から好きなランドセルを選びたい」「6年間使用するつもりで、高品質な工房系のものを購入したい」と考えるなら、やはりラン活の出遅れは防ぎたいところです。

「のんびり構えて夏休みにデパートに行ったら、娘が欲しがった刺繍入りの紫のランドセルはすべて完売していて、店頭で娘が大泣きしてしまった」という先輩ママの失敗談は毎年繰り返されています。「絶対にこのブランドがいい」「珍しいカラーが欲しい」という強い希望がある場合は、年中の3月までにはカタログ請求を済ませておくのが間違いのないアクションです。

オーダーメイド・工房系ランドセルは制作数に限りあり!予約必須の理由

革製品を手作りする職人の手

現代では、ランドセルの色や種類が多様化し、職人による手作りの「工房系ランドセル」の人気が非常に高まっています。オーダーメイドのランドセルは、革の裁断から縫製まで手作業で行うため、年間の生産数が厳密に決まっています。早期に予約しないとまず手に入りません。

フルオーダーメイドではなくても、工房の職人さんが細かな手作業をしたり、ブランド価値を損なわず高い品質が保てるよう自社工場のみで作るランドセルは、大量生産のように多くは作れず、生産予定数に達した時点で受付終了となります。人気の工房では、受付開始からわずか数時間〜数日で完売モデルが出ることもあります。

そのため、本革の風合いや手作りの温かみにこだわり、欲しい工房系ランドセルがあるのなら、早めに予約するしかありません。気になる工房の公式サイトでメルマガや公式LINEに登録し、展示会の予約開始日や販売開始日時の通知を必ず受け取れるように設定しておくアクションが必須です。

量産型ランドセルも好みのカラーやデザインが売切れる可能性あり

「うちは工房系じゃなくて、大手の量産メーカーでいいから急がなくても大丈夫」と思っていませんか?以前ランドセルといえば、男の子なら黒、女の子なら赤が当たり前でしたが、現在は、パープル、ピスタチオグリーン、キャメル、水色など、数十色ものカラー展開があります。

しかし、すべてのカラーが同じ数だけ製造・入荷されている訳ではありません。デパートや量販店によって各モデルの入荷枠が決まっています。個性的なデザインや限定カラーのランドセルは生産数がさほど多くないので、売切れたら販売終了となる可能性が高いのです。

カタログを見て「こんなにカラーがあるんだ!」「この色がいいな!」と子どもの夢が膨らんだ後に、「ごめんね、その色はもう売り切れなんだって」と伝えるのは心苦しいですよね。子どもが第一希望として選んだカラーが定番色(黒や赤)以外だった場合は、在庫が豊富なゴールデンウィーク頃までには購入を決断するアクションをおすすめします。

最新のラン活スケジュールとベストな購入タイミング

かつてランドセルといえば、入学前の年が明けてから(年長の1月〜3月頃)におじいちゃんやおばあちゃんに買ってもらうのが普通でしたが、ここ数年でランドセルを購入するピーク時期は、小学校入学の約1年前〜半年前へと大幅に前倒しされています。

ラン活はいつから?最新のラン活スケジュール一覧

ラン活スケジュール

年々早まるラン活のスケジュール。人気のモデルを逃さないための、一般的な「最新のラン活スケジュール」の目安をご紹介します。年中の冬から情報収集がスタートします。

いまどきのラン活スケジュール(目安)

【年中・1月~2月】各メーカーのカタログ請求受付開始、Webサイトで新ラインナップ公開
【年中・3月】自宅にカタログが届き始める。生地見本(革見本)を取り寄せて比較
【年長・4月~5月】全国各地でランドセル展示会・合同展示会が開催。工房系のWeb予約販売が開始(人気モデルはこの時期に完売し始める)
【年長・6月~8月】各デパートや大型スーパーでランドセルコーナーが拡大。お盆の帰省に合わせて祖父母と一緒に購入する家庭が多数
【年長・秋以降】量販店などで購入。アウトレットや型落ち品のセールが始まり、お得に買えるチャンスも
【年長・冬~翌春】商品が順次自宅に届く

一番早い工房系ブランドでは、年長の4月中旬から予約枠が埋まり始めます。「絶対にこのブランドのこの色!」という指定があるなら春先の行動が必須ですが、「いくつかある中から似合うものを選べればいい」というスタンスであれば、展示会が落ち着いた6月〜夏休みの期間にゆっくり試着して決めるのが、親子ともに負担の少ないアクションです。

祖父母と一緒に購入するなら「GW」か「お盆」が狙い目

少子化が進んだ現代では、「祖父母からの小学校入学祝いとしてランドセルをプレゼントしてもらう」という習慣が広く浸透しています。どうせなら子どもの好きなものを一緒に選びたいし、孫がランドセルを背負って喜ぶ姿を見たいというのが祖父母の心理です。

そのため、遠方に住む祖父母と合流しやすい「ゴールデンウィーク」と「夏休み(お盆休み)」が、デパートのランドセル売り場が最も混み合うピーク時期となります。「お盆に実家に帰った時に買ってもらおうと思っていたら、欲しかったモデルが品切れになっていた」というケースは非常に多いです。

これを防ぐためには、春先に親だけで下見や試着を済ませて第一希望・第二希望の品番を控えておき、ゴールデンウィークやお盆の帰省時に「これが欲しいみたい」とインターネット等で祖父母に注文(決済)してもらうという連携プレイのアクションが確実です。

あえて「ラン活」をしない選択!秋以降の購入や型落ち狙い

周囲が春先からラン活で盛り上がっていると焦りますが、「あえて早期のラン活に参加しない」という選択肢もあります。特にこだわりがない家庭や、価格をなるべく抑えたい家庭にとっては、秋以降の購入が非常にお得になるケースがあります。

夏場のピークを過ぎると、メーカーの公式オンラインショップなどで「アウトレット品」や「前年度の型落ちモデル」が割引価格で販売され始めます。ランドセルの基本機能は1年ではほぼ変わらないため、型落ちでも品質は全く問題ありません。また、年明けには店頭展示品が大幅に値下げされることもあります。

「周りのママ友が『ラン活終わった〜』と言っている中で、まだ何もしていない自分に焦ったけれど、冬休みにスーパーのセールで半額のランドセルをゲットできて結果オーライだった」というたくましい先輩ママの声もあります。「我が家は冬のセールを狙う」と夫婦で事前に方針を固めておき、周囲の話題に振り回されないアクションをとることで、お金も心も大きな余裕が生まれます。

ラン活は何を基準に?後悔しないランドセルの選び方

ランドセル選びは、1人目の子供だとはじめてのことだらけで、どういった点を考慮して選んでいいのかわかりにくいものです。現代ではランドセルの機能もパパママ世代に比べて驚くほど進化してきています。後悔しないために、ランドセルを選ぶ際の具体的なチェックポイントをご紹介します。

価格はブランドにより1万~10万越えまでピンキリ!予算を設定しよう

電卓を持って笑顔の女性

ランドセルを購入する時は、まず最初に「我が家の予算」を決めておくことが何より重要です。一般的にデパートや量販店で購入するランドセルの平均価格帯は5~7万円ですが、最高級のコードバン(馬革)を使った工房系のランドセルは10万円を超えるものもあります。

その他、有名なアパレルブランドが手掛けるランドセルや、スポーツブランドのロゴが入ったものなど、現在では多数のブランドがランドセルを発売しています。「ラン活」に夢中になって情報を集めれば集めるほど、つい「高い商品、良い素材でなくてはいけない」という魔法にかかってしまいがちです。

しかし、大型ショッピングセンターや家具・インテリア用品店では3~4万円の軽くて丈夫なランドセルが多数ありますし、インターネットで去年の型落ちモデルを探せば1〜2万円台で購入できることも事実です。「ランドセルに10万円かけるより、浮いたお金で学習机を買ったり、入学記念の家族旅行に行ったりしたいね」と、ランドセル単体ではなく「入学準備全体の予算」として捉え直し、上限金額を夫婦で共有しておくアクションが、家計を守る防波堤になります。

素材は高級感のある「本革」と軽量の「人工皮革」が主流

ランドセルを購入する時、素材を「本革」にするか「人工皮革(クラリーノなど)」にするかは、最初の大きな分岐点です。パパやママの世代だと本革のランドセルが高級品の主流だったため、「やっぱり本革がいいのでは」と考える祖父母も多いでしょう。

ランドセルには、本革、人工皮革、それぞれのメリット・デメリットがあります。本革(牛革やコードバン)は、使い込むほどに体に馴染み、傷に強く、上品なツヤと高級感があるのが魅力です。ただし、価格が高く、水濡れに少し気を使う必要があり、何より「本体の重量が重い(1,300g〜1,500g程度)」というデメリットがあります。

一方、人工皮革は価格が手頃で、耐水性に優れているため雨の日の手入れが簡単です。そして最大のメリットは「軽い(1,000g〜1,200g程度)」こと。現代の小学生はタブレット端末や水筒を持ち歩くため、ランドセルの中身が非常に重くなっています。そのため、少しでも本体を軽くしてあげたいと、あえて人工皮革を選ぶ家庭が主流になっています。「通学距離が長い(徒歩20分以上)場合は、子どもの負担を減らすために軽量な人工皮革を選ぶ」というアクションが、実用性を重視する先輩ママたちのセオリーです。

クラリーノ(人工皮革)にも種類がある?

人工皮革の代表格である「クラリーノ」も、実は年々進化しており、種類が細分化してきています。傷への強さや質感によって複数のタイプが用意されています。

代表的なクラリーノの種類と特徴

  • クラリーノ……最もスタンダードで軽さが魅力のロングセラー
  • クラリーノエフ……しなやかで本革に近い自然な風合いが人気(デザイン重視向け)
  • クラリーノレミニカ……表面に傷に強い加工が施されたタイプ(活発な子向け)
  • クラリーノタフロック……クラリーノの中で最も傷に強く、非常に丈夫なタイプ(男の子に絶大な人気)
  • クラリーノリピュート……メタリックやパールのような質感で高級感を感じられる素材

「男の子だから絶対に本革じゃないとボロボロになる」というのは昔の話。最近は「タフロック」のような超高強度の人工皮革があるため、軽さと丈夫さを両立できます。「お兄ちゃんは本革にしたけど重くて可哀想だったから、弟はクラリーノのタフロックにした」というリアルな体験談も参考にしてください。

色・カラー・デザイン選びの鉄則!子どもとよく相談して

水色のランドセルを背負う女の子

ランドセルの色は、男の子が黒、女の子が赤の時代は完全に終わっています。各ランドセルメーカーは多種多様な色を発売しており、紺、茶色、緑、チャコールグレー、キャメル、オレンジ、ピンク、ラベンダー、水色、ピスタチオと、驚くほど幅広いカラー展開をしています。

親としては「高学年になっても飽きないように、無難なキャメルやネイビーにしてほしい」と願うものですが、5〜6歳の子どもは「絶対に薄紫がいい!」「キラキラのプリンセスの刺繍が入ったやつ!」と、自分の直感で選びたがります。ここで「そんな派手な色は6年生になったら恥ずかしいよ」と頭ごなしに否定してしまうと、子どもは「自分の意見を尊重してもらえなかった」と傷つき、ランドセル自体に愛着を持てなくなってしまいます。

発達心理の視点から言えば、子どもが自分で選んだという「自己決定の経験」が、就学に向けたモチベーションを高めます。「このパンフレットに載っているものなら、どれを選んでもいいよ」と、あらかじめ親が納得できるラインナップ(予算や品質を満たすメーカー数社)に絞り込んだ上で、最終的な色の決定権は子どもに完全に委ねるアクションが、親子の衝突を防ぐ最高のテクニックです。万が一高学年で色が気になり始めたら、上からシックな色のランドセルカバーをかぶせれば解決します。

フィット感は1度背負ってみてチェックしたい!

ランドセルを背負う女の子

ランドセルは毎日使うものですし、成長期の子供が背負うものなので、身体への「フィット感」も非常に重要です。インターネットではデパートにはない限定ブランドの製品を購入できるメリットがありますが、やはり1度は実物のランドセルを背負ってみて、どんな感じなのか確かめるのが一番なのは昔も今も同じです。

背当てのクッション性や通気性、肩ベルトの立ち上がり具合(背中にピタッと密着して重さを分散させる工夫)は、各メーカーによって構造が全く異なります。重い教科書を入れたときにどう感じるか、店頭で重り(ダミーの教科書やペットボトル)を入れて試着させてもらいましょう。

ただし、フィット感には好みがあり、男の子で肩幅が広い子や体格ががっしりしている子だと、肩ベルトが立ち上がりすぎている機能を逆に「首が苦しい、痛い」と嫌うケースもあります。試着の際は、ベルトの長さを正しく調整した上で、「肩のところに隙間がないか」「背中全体がぴったりくっついているか」を横から見てチェックするアクションを必ず行ってください。

商品の保証期間は6年間がベスト!男の子ママの必須条件

ランドセルを購入するときには、保証内容についても必ず確認しておきましょう。特に男の子は、ランドセルを放り投げたり、上に座ったり、傘をささずにずぶ濡れで帰ってきたりと、ランドセルを乱暴に扱う傾向があります。

正規のメーカーや量販店で購入すれば、基本的に「6年間保証」がついています。これがあると、小学校に通っている間で金具が取れたりベルトが切れたりしても、修理中は代替品のランドセルを0円で貸してくれたり、無償で修理対応してくれたりするサービスがあるので、余分な出費がかかりません。

「息子のランドセルの留め金が3年生で壊れたけど、連絡したらすぐに代替品が送られてきて、夏休み中に綺麗に直って戻ってきた。6年保証があって本当に助かった」という安堵の声は多数あります。フリマアプリ等で中古や新古品を購入する場合は、「保証書の有無」と「譲渡品でも6年保証が適用されるメーカーかどうか」を事前にメーカーに問い合わせて確認するアクションを怠らないようにしてください。

サイズの大きさ(A4フラットファイル対応)や反射板などもポイントに

ランドセルの大容量化も進んでいます。現在はプリントを綴じる「A4フラットファイル」がすっぽり入るサイズ(内寸の横幅が23.3cm以上)が主流となっています。これより小さいサイズだと、プリントの端が折れ曲がって子どもがストレスを感じてしまいます。

また、学童保育に通う予定の子どもであれば、冬場は帰宅時には外が真っ暗になります。持ち手やベルト、側面に車のライトを反射する「反射板(リフレクター)」がしっかり備わっているかどうかも、安全面での重要なポイントです。

その子供にとって、その家庭にとって良いランドセルとは様々なので、ブランドものだから、人気だから、といった一つの視点のみでの購入はオススメしません。「我が家は学童帰りがあるから反射板の範囲が広いもの」「小柄だからとにかく最軽量のもの」など、子どものライフスタイルに合わせた独自の指針を持ってラン活に望むことで、他人の選択にブレることなく後悔しないランドセル選びができます。

【体験談】ラン活をしたママたちの悲喜こもごもエピソード

実際にラン活をした保護者のリアルな意見を集めました。ラン活に出遅れてヒヤヒヤした人もいれば、簡単にラン活が終了した人、ママ友にあわせたラン活がめんどくさいと感じた人など、現代のランドセル選びの悲喜こもごもが見えてきます。

体験談1:みんな早いので、ラン活に出遅れの危機でした

立ち話をする主婦

Kotoko3(35歳)

同じ年長のママに聞いたら、6月でデパートにも行っていないママは私一人でした。義理の父や義理の母に買ってもらう計画でいて、夏休みの帰省時に一緒に買いに行く予定でした。

同級生のママのブログやインスタでは、4月からラン活は始まっていると書いてあって驚きました。さっそくデパートでパンフレットをもらい、娘の希望を聞いたら「水色のランドセル」だと言います。デパートの担当者によると、ピンク系は多いものの水色ランドセルは入荷数が少ないと言われました。その年のモデルも入荷して売切れたら終わりだと言います。

8月まで待つ予定だったのですが、売り切れないうちにと慌てて早めに購入しました。年の離れた兄弟が1人いて、購入したのは5年前。その子の時は8月購入でも充分間に合ったので、今年も同じスケジュールだと思って油断していました。

第一子と第二子の年齢が離れていると、「昔の常識」のままでいて出遅れてしまうという非常に参考になるエピソードです。子どもの希望が「少数派のカラー(水色など)」だった場合、親が早めに在庫状況を確認して動いたことで、子どもの涙を見ずに済んだ素晴らしい対応です。上の子と数年のブランクがある場合は、ママ友や幼稚園の先生に「最近のラン活っていつ頃に動く人が多いですか?」と早めに情報収集をしておくアクションが危機回避につながります。

体験談2:お得に購入!ラン活はあっという間に終了

あかつき(43歳)

兄弟が多いので、我が家ではランドセルは大型倉庫店スーパー(コストコなど)で購入しました。ラン活は「底値のランドセルを探す」ことを中心に行いました。安いランドセルを買う目的はありましたが、6年保証は譲れなく、口コミで読んで気になっていた商品にしました。価格は3万円以下です。

大型倉庫店のスーパーでは年会費が必要なのですが、年会費を払ったとしても3万円以下のランドセルが買えるので1回でも元が取れる計算です。色は、男の子は黒、青の2色のみ。女の子はチェリーピンクと赤のみ。我が家は男の子で、「黒!」と言ってくれたので黒で即決し、ラン活終了となりました。

周囲の「工房系」「オーダメイド」といった声に惑わされず、家庭の経済状況と「6年保証は譲れない」という実用的な軸をしっかりと持った素晴らしい成功例です。選択肢が少ないことは、見方を変えれば「子どもが迷わずに済む」というメリットにもなります。「うちは機能性と価格重視でいく!」と夫婦の意思決定をブレさせないアクションが、ラン活のストレスをゼロにしてくれます。

体験談3:マウンティングあり?周囲のラン活事情がめんどくさい

北斗七星(40歳)

幼稚園に通わせていて、年長にあがってからはラン活の話をよく聞きます。そして、こだわりを持ったママが多いからか「どこで買った?」の話題でもちきりになります。幼稚園ママは「Aちゃんママは〇〇鞄で買ったっていうから7万円の商品」「Bちゃんママはインテリアショップの安いのだから3万円の商品」とウワサをしていて、マウンティングのネタになってしまっています。

正直私はそこまでランドセルにこだわりはありませんが、結局安すぎないものを購入しました。周囲の相場の6万円の商品で、デパートで購入しました。早期購入でランドセルカバーをつけてもらったほか、イニシャルのストーンもつけてもらえました。

面倒くさいと思うのが、マウンティングママによると「ボーナス前に買える家庭はお金に余裕がある家庭、ボーナス後にしか買えない家庭はお金に余裕がない家庭」なのだそうです。子供のランドセルまでマウンティングネタにしてしまうのは滑稽だと思います。

子育て現場のリアルな人間関係の闇が見えるエピソードですね。「〇〇鞄だからすごい」「ボーナス前に買うのがステータス」というのは、完全に親の見栄であり、子どもにとっては全く関係のない価値観です。他人の家庭の懐事情を探るような話題には、「うちはおばあちゃんにお任せしちゃったから、よくわからなくて〜」と、実情をぼかしてサッと話題を終わらせるアクションで、マウンティングの土俵から降りるのが一番の心の守り方です。

よくあるラン活のトラブル 心がすり減るNGな対応 負担を減らすおすすめの対応
ママ友から「どこのブランド買った?」と聞かれた 見栄を張って嘘をついたり、安い店だと言えずに口ごもる 「本人がどうしてもこの色がいいって譲らなくて、子どものこだわりに任せちゃった!」と笑顔で返す
子どもが親の想定外の派手な色を選んだ 「そんな色はおかしい!高学年で恥ずかしいよ」と全否定する 「素敵な色だね!」と認めつつ、落ち着いた色のランドセルカバーを併用する選択肢を準備する
祖父母が「ランドセルは赤と黒だ!」と譲らない 「今の時代は違うんです!」と真っ向から言い争う 「最近は防犯のために目立つ色を持たせる学校も増えていて〜」と、安全面の理由を添えて理解を求める
出遅れて希望のカラーが売り切れていた 「もっと早く動けばよかった」と親がいつまでも後悔を引きずる 「こっちのブランドなら似た色があるよ!」「こっちのステッチの方がかっこいいよ!」と別の魅力を提示して前を向く

ラン活でよくある悩み・疑問(FAQ)

Q1. ランドセルの「全かぶせ」と「半かぶせ」はどちらが良いですか?
最近増えているカバーが半分までの「半かぶせ」タイプは、デザインが個性的でおしゃれ、かつ立たせたまま開閉しやすいというメリットがあります。一方で、一年生が使う黄色い交通安全カバーがサイズに合わないことが多く、カバーを折り曲げて無理やりつけるか自作する必要があります。実用性やカバーのつけやすさを重視するなら、一般的な「全かぶせ」が無難です。

Q2. 小学生のきょうだいがいる場合、お揃いのブランドにするべきですか?
必ずしもお揃いにする必要はありません。「お兄ちゃんの時は本革にしたけど、重くて大変そうだから下の子は人工皮革の軽いものにした」というように、上の子の経験を活かして別のメーカーを選ぶ家庭は非常に多いです。子ども自身が「お兄ちゃんと同じマーク(ブランド)がいい!」と希望した場合のみ、合わせてあげるのが良いでしょう。

Q3. ラン活の展示会には子どもを連れて行くべきですか?
可能であれば連れて行くことをおすすめしますが、いくつか注意点があります。展示会場には膨大な数のランドセルがあり、子どもは途中で飽きてしまったり「どれでもいい」と投げやりになったりしがちです。親が事前にWebで目星をつけた3〜4つだけを背負わせ、「この中からどれがいい?」と絞り込んだ状態で選ばせるのが、スムーズに決まるコツです。

Q4. ランドセルを購入した後、入学式までに気をつけることはありますか?
商品が自宅に届いたら、すぐに箱から出して「傷や不具合がないか」「注文した色や仕様と間違っていないか」を親の目で確認してください。確認が終わったら、入学式まで箱に戻して湿気の少ない場所に保管します。子どもが嬉しくて毎日背負って遊びたがりますが、傷や汚れを防ぐため「ピカピカのまま入学式に持っていこうね」と約束をして大切に保管しましょう。

ラン活はくだらない?ばかばかしい?本当の「ラン活」の意味とは

ランドセルを手にして喜ぶ子供

「ラン活」という言葉からは、単に入学に備えてランドセルを選ぶ・購入することだけではなく、「婚活」や「保活」のように、『欲しいものがあるのなら必死に事前準備や努力をしなければならない』というプレッシャーを感じてしまう側面もあります。

そのため、近年の過熱するラン活を批判的にとらえて、「親の自己満足だ」「くだらない」「たかがカバンを買うだけで大げさだ」という批判も聞かれるようになりました。確かに、親同士で見栄を張り合い、子どものランドセルの値段をマウンティングの材料とするような活動であれば、それは馬鹿馬鹿しい行為と言わざるを得ません。

しかし、小学校入学という人生の大きな節目を控えた子どもと一緒に、未来の姿を想像しながらランドセルを選ぶのは、本来は愛にあふれた楽しい体験のはずです。長く使うランドセルを、丈夫で愛着のもてるものにしてあげたいと願うのは、立派な親心です。

周囲の焦る声やSNSのキラキラした情報に惑わされる必要はありません。ご家庭の経済状況を冷静に考え、親の希望や見栄を押し付けるのではなく、子ども自身が「早く小学生になりたい!」とワクワクできるような買い方をすること。それこそが、親子にとっての本当の「ラン活」の意味だと心得ましょう。子どものとびきりの笑顔を引き出せる、素敵なランドセル選びになることを応援しています!