若いママならではの悩み
若いママが感じる苦悩!年上ママと上手に付き合うコツ
若いママはイメージや幼い印象から偏見に苦しんでいます。羨ましいと妬まれたり、子育ての仕方を批判されても負けずに頑張っている若ママも、結婚、妊娠、出産を経験してみんなと同じ悩みを抱えています。10代から20代前半のママが抱えている苦労や悩み、言われて嬉しかった言葉を知りましょう。
若いママならではの悩み
厚生労働省の調査では、27年度の初産の平均年齢は30.7歳でした。この調査を見ると、第一子を生む年齢は年々上がっています。平均から見ると、10代~23歳くらいまでのママは、一般的にかなり「若いママ」になります。(注1)
そんな若いママたちには、若いからこそ抱える苦労があります。若いママたちが感じているつらさや年上のママと上手に付き合うコツを知っておくと、今よりママ友との付き合いが楽になるでしょう。10代から23歳くらいまでの、若いママが感じている悩みをみていきましょう。
家事や育児ができないと決めつけられる
若いというだけで、家事や育児ができないと決めつけられるのは、頑張っているママにとって大きなストレスです。
心無い先輩ママから、「若いママだから何も知らないでしょ?」という態度で会話を進められたり、お姑さん世代からは子ども扱いされたりと、若いというだけでストレスを抱えることは多々あります。
若いだけで「だらしない」というイメージを持たれることもあり、子供はお弁当やジャンクフードばかり食べてそう、部屋が散らかっていそうなどと言う勝手なイメージに傷つくことがあります。
若くても料理や掃除が得意で、頭の下がるママはたくさんいます。逆に、年齢が上でも家事が上手くできないママもいます。家事や育児を真面目に取り組むことに年齢は関係ありません。
「羨ましい」と妬まれる
若いママにとって子供の幼稚園や保育園、学校のママたちの大半は年上です。そうなると年上のママたちから若いことを羨ましがられることも出てきます。
羨ましがられるだけならいいのですが、妬みや嫉妬から嫌味を言ってくるママや「若い=動ける」と決めつけられて、運動会などのイベントで無茶を言ってくるママもいます。
年齢が若いというだけで、他のママとやっていることや大変さは同じです。体力も人それぞれなので、若いから元気で活発というわけではありません。羨ましいと妬まれてママ友トラブルに発展するのは、若いママならではの悩みでしょう。
年上ママからのバッシング
女性は若さに執着し始めると、若い女性に対して嫉妬を感じるようになります。保育園や幼稚園、小学校などの集まりで、若いママに対して厳しいことを言うママや、若いから未熟だと決めつけるママは、若さに嫉妬している可能性があります。
若さを自慢しているわけではないのに、一方的に嫉妬されるのではたまりません。ひどいケースでは、子供への影響を心配して悩みが深刻になることもあります。周囲の年上ママは、こうした嫉妬やひがみを若いママにぶつけないようにしなくてはいけません。
オシャレをすると批判される
20歳前後の女性が普通にやっているように、若いママが髪を染めたりネイルをしたりして楽しんでいると、周りの大人から批判されてしまうことがあります。
30代以上のママはオシャレをしても「子供がいるのに女子力が高くて素敵」と思われがちですが、若いママが同じようにオシャレをすると「自分のことばかりに時間をかけて、育児を怠けている」と批判されることがあるのです。「若いママだから」という先入観を持たず、その人の生き方をみて判断しなくてはなりません。
ママ友の中で浮いてしまう
若いママが年相応のファッションやヘアスタイルをしていると、どうしてもママ友の中で浮いてしまいます。それがイヤで、あえて地味な服を選んだり、着たい服を我慢しているママもいます。
周囲の目を気にしないタイプであればいいのですが、気になってしまう人にとって、この状況はかなりのストレスになるでしょう。
同級生と集まったときに、落ち着きすぎていて浮いてしまうという悩みを抱える若いママもいます。ママ友の中では若くて浮き、同級生と会うと落ち着きすぎて浮く。どこにもしっくりこないという状況では、若いママは悲しくなってしまいます。
若いママは、人間性とは全く関係ないところで、苦労を強いられていることがわかります。周囲の人は偏見を持たず、公平に接することが大切です。
若いママが年上ママと上手く付き合うコツ
若いママが年上のママと上手く付き合うには、どのようなことに注意したらいいのでしょうか?厳しい年上ママにも可愛がられるコツをまとめました。
服装は周囲に合わせる
視覚的に分かりやすく、偏見を持たれやすいのが服装やヘアスタイルです。周囲のママと仲良くしたいなら、オシャレをしたい気持ちを少し抑え、ママ友に馴染むまでは地味目なファッションを心がけましょう。
信頼できるママ友が数人できれば、そこから徐々に着たい服をきていいのです。最初だけは、どうしても偏見を持たれやすくなるので、子供の入園や入学してしばらくは控えめにしておくとストレスが減ります。
誰に対しても最初は敬語で接する
どんなにフランクなママでも、仲良くなり始めたときは敬語で話すようにしましょう。慣れてきて相手のことが分かってきたら、少しくらい砕けて話しても大丈夫です。
ママの中には礼儀を大切にしている人もいるので、突然若い人からため口で馴れ馴れしく話されるのを嫌う人もいます。友達感覚で話しかけると、周囲が引いてしまうかもしれないので、仲良くなるまでは言葉遣いに気を付けましょう。
嫉妬は受け流す
若いママに嫉妬して、つい意地悪をしてしまう年上ママもいます。そんな嫉妬は気にせず、気の合うママ達に対して誠実であれば、あなたの味方は増えてくるでしょう。嫉妬しているママもそのうち気持ちが落ち着くので、悪口を言われてもカッとならずにスルーしておきましょう。
他のママが別のママの悪口を言っていても、一緒に悪口を言わないようにしましょう。若いママはどうしても目立ってしまうもの。「あの子があなたの悪口を言ってたよ」と卑怯なことを言うママがいると、そのコミュニティーで過ごしづらくなってしまうので、つられないように注意しましょう。
年上ママに誠実に接する
若いママは、「適当そう」「チャラチャラしている」という偏見を持たれがちです。しかし、人は誰しも若いときにはこのような偏見を持たれやすいものなので、あきらめた方が対応しやすくなります。
偏見があることを受け止めたうえで、年上ママと接するときは誠実であるように心がけてください。誠実な付き合い方をするために、次のようなことに注意するといいでしょう。
偏見に負けない誠実な付き合い方
- 挨拶をしっかりする
- 他のママには笑顔で接する
- 何かをしてもらったら、しっかり感謝の気持ちを伝える
- 小さな約束でもしっかり守る
- 学校や園の行事にはできるだけ参加する
- 可能なら役員などを積極的にやる
偏見を持たれていることを利用して、しっかりしているギャップを見せましょう。基本的な礼儀をしっかり守るだけで「立派なママ」という高評価をしてもらえます。
年上ママを上手に頼る
年上ママは、若いママに頼られると実は嬉しいものです。子育てのことを相談したり、家事のコツを聞いたりすると年上ママは気分が良くなり、あなたを可愛いがってくれるようになるでしょう。
年上ママが苦手だからと、若いママばかりで集まらず、思い切って年上ママの懐に飛び込んでみてください。もし、リーダー的な立場のママがいれば、積極的に話しかけて相手の負担にならない程度に頼ってみましょう。
「○○さんがいてくれて安心です」「○○さん、いつも幸せそうだから参考にさせてください」などの言葉は、年上ママの大好物です。
媚びを売って機嫌を取ったり、わざとらしくお世辞を言う必要はありませんが、ちょっとオーバーに尊敬していることを伝えるとスムーズに仲良くなれます。
若いママが注意する期間は、新しい環境に子供が移ってから半年から1年程度でOKです。周囲があなたのことを理解してくれれば、後は自分らしく過ごせます。子供の入園や入学後しばらくの間だけ頑張って、周囲のママと仲良くなりましょう。
若いママが言われて嬉しかったこと
周りからの様々な偏見の中で、悩みながら暮らしている若いママは多いです。同年代の子が楽しく遊んでいるのをしり目に、年上のママたちの厳しい目にさらされながら子育てをするのは、並大抵ではない苦労があります。
「なぜ自分ばかり…」と悲しい気持ちになることや、子育てに自信が持てなくなる若ママもたくさんいるでしょう。若いママが子育てをしている中で、ふと自分を救ってくれた一言を聞いてみました。
自分を認めてくれる人がいることがわかりました
なな(20代前半)
私は17歳で出産。周りの友達にも子供を育てている人なんて一切いませんし、相談する相手もいませんでした。若いママというだけであまり良く思わない人もいたと思います。
子供が2歳になったときに、私はまだ19歳だったのですが、そのころ家の近くの市民センターで2歳児の集まりがあると聞いたので、子供と遊びに行きました。
そこにいた先生に「すごく感情表現のいい子供だね。お母さんが笑顔で過ごしていることが影響しているんだよ。若いのにしっかりしていて偉いね」「まだ周りに子供がいるような子はいないだろうけど、辛いことが合ったらいつでもおいでね」とこのように言っていただきました。
この一言を凄く嬉しく思いましたし、先輩のママさんにもあたる人だったので安心感といいますか、自分のやってきたことがしっかりと報われてよかったなと思いました。
この一言から私は子供に対してかなり落ち着いて対応ができるようになりましたし、若いママという劣等感もなくなりました。
〇〇ちゃんママがいちばんすきー
ばるる(40歳)
18歳で上の子、20歳で下の子を出産しました。正直子供は苦手な方でした。出産してもそれは変わらず、公園などで遭遇しても、冷たくしたりはしないけど、わが子以外の子供には嫌悪感しかありませんでした。
それなのに子供にはなぜか懐かれてしまう体質でした。子供を保育園に入れた時、わたしは21歳でした。子供たちに「おかあさんはみんなににんきなんだよ」「ママの中でいちばんかわいいんだって!」と言われ悪い気はしませんでした。
もともと懐かれる方だったのでお迎え時などにはほかのお母さんよりも園児と会話をしていた方だったこともあったのでしょう。若かったので、ママというより近所のお姉さんみたいなノリだったのかなと思います。
お迎えに行くと「こんど○○ちゃんのおうちにおとまりにいってもいい?」とか「ねえおんぶして!」などと列をなすようになったのは困りましたが、わが子たちにとっては少し自慢のお母さんだったと思います。
息子の友達に「かわいい」「若い」と褒められました
きーくん(40代後半)
私は早くに長男を産みました。当時は私が21歳で子供は2歳くらいだった時に、近所の店や病院で「お母さんと姉妹みたいだね」とよく言われました、実家の母は41歳くらいだったので、実家の母が息子の産んだ母親だと思われていました。
私が息子を抱っこしていても違和感があって母親に見えなかったのでしょう。私としても、産んだ当初はまだ落ち着いていなくて、洋服や靴、髪型なども派手だったので、仕方ないかと感じたのと同時に、何故か若く見られた気持ちになり嬉しかったのを覚えています。
息子も幼稚園に行くようになってから、周りのお友達やお母さん達から「若いママでいいな」と言われていたようです。
「お前のお母さんかわいいな」「若いよね?」と何回も聞かれたと、息子が嬉しそうに話していたのを覚えています。やっぱり「若いよね」という言葉は言われると嬉しかったです。まわりのママ達より綺麗でいてやる!という気持ちにもなったのを今でも覚えています。
若いのに尊敬する
四人ママ(30歳)
「若いのに尊敬するね!」と先輩ママさんたちに言われたときは、とても自信が持てました。当時、私の年齢は23歳で子供は、4歳でした。幼稚園に通っていたので委員決めなど他のママさん達と顔を合わせる事も多かったのですが、私はいつも会話に入れずにいました。
ある委員を決めているとき、クラスをまとめる先輩ママさんと話す機会がありました。とても気さくな方でまわりのママさんからも人気があるママさんでした。
その方がみんなの前で「若いのにすごいね!尊敬する!私が23歳の時なんて子育てできる器じゃなかったよ~遊びたい時期なのに偉いよ!」と言ってくれたのです。
ただ褒めるだけではなく、その年齢にあった言葉も含まれていたので、私はとても救われました。
その一言があってから、まわりのママさん達からも話しかけられるようになり、年齢は違うけど同じ母親なんだという自信が私にもつきました!同じ悩みを持つ母親として生きている自分に勇気や誇りを持つようになりました。
若いママ友は大変!だからこそ年上ママを味方につけよう
若いママにとっては、周囲の心無い声が大きなストレスになります。だからこそ、周りのママに礼儀正しく接して、偏見であることをわかってもらいましょう。
どうしてもわかり合えないママとは無理して付き合う必要はありませんが、あなたが誠意を持って接していれば、きっとあなたを理解してくれるママ友は増えていきます。
ママ友が欲しいけど、できないと悩んでいる若ママは、ママ友ができない人が挑戦すること&ぽつんママでいる利点を読んでみてください。自分らしくいられるように、偏見に負けずに基盤を築いていきましょう!
参考文献