ママ友から嫉妬されないために

ママ友の嫉妬が生むトラブル回避・嫉妬心を生まない処世術

ママ友の嫉妬は怖いものです。同じ年頃の子どもを持ち、ママ同士も似たような年齢、そう遠く離れているわけではない環境に住むという共通項があるからこそ、嫉妬の感情を生んでしまいます。ママ友の嫉妬が生むトラブルを防ぐには、人は何に嫉妬するのか?嫉妬を生まないコツを身につけ切り抜けて!

ママ友の嫉妬が生むトラブル回避・嫉妬心を生まない処世術

ママ友の嫉妬はこんなことにも!ママ友が嫉妬するポイント

『ママ友』というと、今では「子どものママとしての友だち」という本来の意味から離れて、ドラマやネット掲示板の影響もあり、「嫉妬」や「怖い」などのネガティブなイメージを持つ人も少なくありません。

嫉妬の感情は本来、相手にぶつけてどうにかなるものではありません。しかし、全ての人が自分の中で嫉妬の感情を処理できるか、と言えばそうでもないのが事実ですので、人付き合いで摩擦をうまない、ストレスの原因を発生させないためには、『他人の嫉妬』をすり抜け、身を守るスキルを育てることも必要になります。

今回はトラブルに発展してしまいかねないママ友の嫉妬について掘り下げていきます。

ママ友はどうして嫉妬する?

嫉妬して悔しい気持ちのママ友

子どもの学齢が同じ、また、ママ同士の年齢も近い、それに加えて住む地域や子どもの教育環境(同じ幼稚園・保育園に通っている。同じ小学校に通っている等)も同じという共通点が多くなることで、全くの他人と比べると「それなのに…」といった妬みや、同じような境遇だからこそ優位でいたいといった曲がった自尊心から嫉妬の感情が生まれやすくなるのです。

具体的に女性はどのようなポイントに嫉妬の感情を発生させやすいのか、いくつかのポイントに分けて見ていきましょう。

ママ自身に嫉妬するケース

ママ友の嫉妬でもっとも多いのは「ママ自身への嫉妬」です。
同じ年齢の子どもを持って、同じ学校に通わせているとは言っても、どのママも同じような境遇にいるとは限りませんよね。

同じような生活をしているはずなのに、若いとか、おしゃれを楽しんでいるとか、『悩みがなさそう、幸せそう』に見えると、ねたむ気持ちが生まれてくる人も…。

ママ友がママ自身に嫉妬するポイント

  • いつ見ても楽しそう
  • 自分よりも良い学校に通っていた
  • 自分よりも裕福な家庭で育っていた
  • いつもオシャレで、カバンや靴など良いものを持っている
  • 美人。もしくは美人オーラがある

『若いだとか年齢のことを言われても、どうしろっていうんだ、アンタだってこの年齢を通過してきたはずでしょうが!』『悩みがなさそうだとかも余計なお世話なうえに甚だ失礼でしょうが!』と叫びたくもなってしまいます。

子どもに嫉妬

子供のことは、親にとっては自分と同じかそれ以上に気になってしまうもの。
自分の子どもと比べて、ママ友の子どもが優れていると思うと、素直に「良い子ねえ」と思える人もいますが、まるっで自分の子がダメな子のレッテルを貼られたような錯覚に陥り、その子どもやママ友に嫉妬を感じてしまう人もいます。

ママ友がママ友の子どもに嫉妬するポイント

  • 自分の子どもよりも明らかにカワイイ
  • 行儀が良くて、一見いい子そう
  • ピアノやバレエなど、お稽古ごとで才能を発揮している
  • 勉強がよくできる
  • 学校や幼稚園の先生から好かれている(ように見える)

家族に嫉妬するケース

パパと仲良しで嫉妬の対象になるママ

ママ友の嫉妬は、その家族にまで及びます。特に夫や子どものきょうだいなど、身近な家族が嫉妬の対象になるのです。

ママ友がママ友の家族に嫉妬するポイント

  • 夫が育児や家事に協力的(に見える)
  • 夫がイケメン
  • 夫が良い学校を卒業している
  • 夫が有名企業に勤務している。もしくは明らかに収入が高い
  • 子どものきょうだいが良い学校に通っている
  • 子どものきょうだいが優秀だという評判がある

環境に嫉妬

ママ友を取り巻く環境にも、嫉妬の視線は及びます。

ママ友がママ友の環境に嫉妬する場合

  • 良い家に住んでいる
  • 実家が近く、何かと協力してくれている
  • 趣味に打ち込める余裕(もしくは家族の理解)がある
  • 年に数回海外旅行や豪華旅行に行っている

どれも不満を露わにされてもどうしようもないものですが、そもそも嫉妬自体がどうしようもないものなのです。

嫉妬が原因のトラブルを回避!そもそもママ友に嫉妬されないためには

子どもが幼稚園や保育園などに通っているときや公園で遊ぶ年齢のときは、毎日のように顔を合わせるママ友。付き合う密度が濃くなることで、つい、自分と比較して『嫉妬』という醜い感情が出てしまいがちになります。
もちろん自分が誰かに嫉妬心を抱くことも良くありませんが、嫉妬心は誰にでも発生しうる感情でもある以上、わかっていながら嫉妬心を煽る振る舞いをすることも決して良いとはいえません。楽しくママ友と過ごすために、相手を嫉妬させないように注意することも大切なのです。

自慢に聞こえそうなことを言わない・発信しない

周りの目を気にしない女性

嫉妬によるトラブルを回避するためにはあなた自身は自慢に思っていなくても、自慢に聞こえそうなことは最初から言わないことが大切です。例えば、子どもの服や自分の服をいつも高級ブランド店で購入していたとしても、それを敢えて口にするのは嫉妬されても仕方のない要素を作っていると言えます。

目に見える『服のセンス』、気兼ねなくおしゃれを楽しみたい…

「いつも素敵な服ね」「いつも○○ちゃんは、良い服着ているね」と褒められたときは、「そんなことないよ」「あるものを適当に着ているだけよ」と軽く流したり、「△△ちゃんの方がカワイイ格好しているよ」と逆に相手を褒めたりして、さっとその話題から身をかわしてください。自慢に思えそうなエピソードは語らないように。

自慢になる『出身校』ならあえて話に出さない

また、明らかにママ自身が有名大学などを卒業している場合も、「学生のときは・・・」「○○さんも同窓生なんだけど・・・」と、相手のママ友が思わず学校名を聞きたくなるような発言は慎むべき。
それだけで自慢されたように捉えら、勝手に卑屈になってしまわれても面倒です。

ストレートに「どこの大学出ているの?」と聞かれたときは、「学生数の多いとこだから・・・」とか「適当なところよ」と焦点をぼやかしても良いですが、「どこ出ているの?」と質問で返してはぐらかすのもオススメ。

『旅行』の土産話はたいてい自慢話になる

おでかけ先の湖で家族旅行を楽しむ家族

いつもお土産物をやり取りする仲でない限り、わざわざ「パリに行ったときのお土産よ」とか「夏休みはほとんど蓼科にいたんだけど」などの海外エピソードや別荘エピソードは言う必要ありません。相手が嫉妬深い人かどうか見極めて(心を許せる友として認めて)から、夏休み等の長期休みのエピソードを語るようにしましょう。

SNSの過剰な利用は見直す必要があるかも

SNSを使って、自分の近況をこまめに発信している人もいます。また、自分自身はSNSによる発信はしなくても、こまめに知り合いのSNSをチェックする人もいます。いずれの場合もSNSはいたるところに嫉妬の原因が潜みがちで不特定多数の嫉妬心を煽ることもありますので要注意です。

余計な嫉妬心を生みたくないと思ったら、SNSによる発信を止めてみる、もしくはSNSの性質を研究して注意深く取り扱う必要があります。

あなたは単に日記感覚で「こんなところに行ったよ!」「これがステキ!ぜひ試してみて!」くらいの軽い気持ちで写真やエピソードを投稿しているのかもしれませんが、嫉妬するママ友にとっては、あなたが他のママ友の気持ちをあおるために、わざと自分の幸せを自慢しているとしか考えられないのです。

どうしてもSNSが止められない方は少なくとも、高級なお店で食事をしたり、素敵なリゾート地に行ったり、ブランド品のカバンや靴を買ったり等の『自慢エピソード』は避けるように注意しましょう。平凡な生活の中にある嬉しかったエピソードをつづるだけのその行動が、積もり積もって『うざったい』と捉えられてしまっているケースは往々にして見られるのです。

相手を心から褒める

本心で語り合った仲の良いママ友

もちろん、嫉妬されないように自分の周りにバリアーを張るだけでは、楽しいママ友とのお付き合いはできません。嫉妬される要素がたくさんあったとしても、相手を心から褒めるスタンスを持っている人は嫉妬されにくいものなのです。

褒められたときに、「そんなことないよ。あなたの方がもっと素敵よ」と褒め返すのでは、あまり心から褒めている感じがしませんよね。普段から積極的に、「今日も○○ちゃん、かわいいねえ」「いつも本当に素敵な親子ね。見ているだけで癒されるわあ」と褒めの姿勢を持つことが大切です。

もちろん、褒めたときに褒め返してほしいという気持ちが見えるようではNGです。心から褒めているということが相手に伝わるよう、普段から誠実に行動するようにしましょうね。

ネガティブな話題も会話に盛り込む

時々、自分のエピソードをあえてネガティブに話して、ママ友の嫉妬から逃れることもできます。例えば、「○○くん、いつもお行儀良いねえ」と褒められたら、「もう、いつも口うるさくしかってばかりなのよ。ちょっとでも気を抜くと靴も揃えないし・・・」と、自然にお行儀が良くなったのではなく、母としての涙ぐましい努力で行儀よくなったことをアピールできます。

また、「いつもお綺麗にしていて、うらやましいわ」とママ自身について言われたら、「お化粧の時間を取るために、いつも朝は戦争よ!」と、キレイにして外に出るために家の中が無茶苦茶になっていることを想像させるようなエピソードを挟み込むことができるでしょう。

ただし加減が大切

ですがこのような『自虐ネタ』は、どの程度言うかの加減が難しいものです。
あまりネガティブだらけになっても『自分が一番大変だと思っている不幸自慢』に捉えられてしまいかねないからです。

しかも、「口うるさくて叱ってばかり」程度なら問題はありませんが、「叩いてしまう」とか「怒鳴ってしまう」と言う表現をするならば、「あのお母さん。やさしい顔をしているけれど虐待しているみたいよ」なんて、言いふらされてしまわないとも限りません。

「お化粧の時間を取るために、いつも戦争よ」程度なら問題はありませんが、「お化粧の時間を取るために、子どもの世話は後回ししている」という表現をするなら、「もしかしてネグレクト?」と思われる可能性があるでしょう。

嫉妬しないママになる!気をつけたいポイント

嫉妬されないように気をつけることも大切ですが、何よりも自分が他のママ友に嫉妬心を抱かないことも大切ですよ!もちろん、嫉妬しようと思ってする人はいませんが自然と嫉妬の気持ちが生まれてしまわないように、普段から自分のモノの見方や考え方に充分気を配る必要があると言えるでしょう。

嫉妬の感情が生まれないためには、何に、また、どのように感情をコントロールすることができるでしょうか?

嫉妬につながる言動を知る

嫉妬しないように相手の様子を伺うママ友

例えば、夫との関係がうまくいっていないときに、ママ友のラブラブエピソードを聞かされたらどうでしょうか?時と場合によっては素直に「良いわね、仲が良くって!」と思えない状況も少なくないでしょう。
自分自身を嫉妬の感情から守るためには、無神経に自分のハッピーエピソードを振りまかないことに加え、そのような要因が嫉妬心を生みやすいことを把握しましょう。

自分が嫉妬しやすい要素、不特定多数の人間が嫉妬する傾向にあるものを把握し、メラメラと不快な感情が湧き上がったときには『自分と比較して嫉妬している』と認識することが、嫉妬心に打ち勝つためには必要です。

また、先にも触れましたがそのように自分が嫉妬してしまいそうなことは初めから話題として振らないことで、嫉妬の感情が生まれないようにある程度コントロールできます。

自分自身に自信を持つ

自転車の運転には自信があるママ友

嫉妬の感情は、人間になら多かれ少なかれ誰にでもある感情です。「私は嫉妬のような醜い感情を絶対に持ちたくない」と思っている人でも、そのときの気分や体調やあまりにも恵まれない境遇によって嫉妬の感情が生じてしまうことがあるのです。

『嫉妬の感情』は自分自身に自信がないとき、気持ちがネガティブになっているときに生じやすいという特徴があります。ですから、「嫉妬の感情は持ちたくない」と考える人は、自分自身を見つめ直し自信を育てることで『嫉妬の感情』が起こらないようにできるのです。自分自身に自信を持つためには、自分を認め自尊心を養う必要があります。

子供はあなたの価値を決める道具ではありません

子供を比較して生まれる嫉妬心は、最愛の子供を苦しめるだけです。
ママ友の子どもと自分の子どもを比較して嫉妬を持ってしまわないためには、まず子供はあなたの自尊心を補いあなたの価値を優位にするための存在ではないと認識することが大切です。
自分の子供にしっかり向き合い、ひとりの人間として認め、子供自身が自分に自信をもって自分の人生を歩めるように接することが肝要です。

SNSをチェックしない

SNSで仲間外れにされたことを知るママ友

こまめにママ友のSNSをチェックしてしまう人は少なくありません。スマホやモバイルPCというデバイスによりネット環境はとても身近であるため、SNSチェックが習慣化してしまいがち。ですが、見続けていくうちにママ友が何をしているのか気になるようになりどす黒い嫉妬の感情もしくはSNS発信者に対する不快感が生まれてしまいます。

ママ友と仲良く付き合っていきたいと思うなら、「私のSNSを見てね!」と言われない限りSNSを見ないようにするべきかも知れません。
「ちょっと見てみたいかも」という好奇心が嫉妬の感情や不仲につながってしまう可能性を高めるのだとしたら…。

また、世の中には知らないでいるほうが平和でいられることもありますし、そのような情報チェックに時間を費やしてしまうのもいかがなもの。度を超えコントロールを失った『つながり』の中毒性とそれが一体何をもたらすというのでしょう。SNSとは一定の距離を置くべきと言えます。

自分自身の時間を持つ

読書の時間を楽しむママ友

自分自身のためにゆっくりと時間をかけることができる人は、嫉妬の感情を持ちにくいものです。自分自身のための時間を持つことができると精神的なゆとりを生みますので、ママ友やママ友の子ども・家族に気を取られてしまう要素を減らせるのです。

もちろん、子どもを育てていると、自分自身に構う時間的なゆとりはないかもしれません。それでも、ちょっとした時間を見つけてスポーツクラブで汗を流したり、ヨガやストレッチ教室で体の節々を伸ばしたり、読書したりするだけでも、何らかの形で自分の癒やしの時間を設けるメリットは大きいといえます。

気持ちに余裕が生まれると、精神的にも疲れを溜め込みにくくなります。他人のことに気を悩ませたり、嫉妬や怒りのような感情の制御に頭を悩ませることも少なくなりますよ。

ママの考え方を子どもが見ている!嫉妬しない子どもになるために

嫉妬をすると自分の気持ちも暗く落ち込んでしまいますが、悪いことはそれだけではありません。
ママの考え方を子どもは敏感に察して真似をしますので、嫉妬をする子どもに育ててしまうことになります。素直に「○○ちゃんは素敵だな」と思うような子どもに育ってくれれば良いのですが、嫉妬心が強い親の影響を受けて、「○○ちゃんばかり褒められてずるい」「○○ちゃんなんか、ひどい目に遭えば良いのに」と思ってしまうこともないとは言えません。それはつらいですよね。

嫉妬されることも辛いものですが、逆に自慢したり比較したりする発言が多く、嫉妬される状況を自ら生むような親の子どもも、同じように自慢したり比較したりする発言が多くなり、子どもの世界の中でも反感を生む存在となってしまう可能性は高いといえます。

いずれにしても、ママの考え方や生き方を子どもはしっかりと見ています。子どもに真似してほしくないことは、絶対にしない姿勢でいましょう。