換気扇の掃除方法
換気扇掃除をしよう!自分でできる簡単お手入れ方法とは
換気扇の掃除、しなくちゃいけないのは分かっているけれども、気が進まないという人も多いはず。どの部分をどうやって掃除していくのか、どんなアイテムや洗剤を使用して磨いていけばよいのかが分からない人のために、今回は換気扇掃除のイロハをお伝えいたします。
換気扇掃除は定期的におこなうべし!
「毎日リビングや子供部屋の掃除で精一杯。換気扇の掃除まで手が回らないの」「換気扇の掃除方法が分からないから、壊してしまいそうで怖い」というお母さん・お父さんも多いでしょう。換気扇はなかなか手の届かないところにあるので、あまり頻繁に掃除が行えないとは言え、汚れをそのままにしておくのはオススメ出来ません。
汚れが定着してしまうと換気扇の働きが悪くなり、故障をしてしまう可能性も否めません。そこで今回は【換気扇の掃除】というざっくりとしたテーマで、換気扇の汚れや簡単にできるお掃除方法について詳しくご紹介していきます。「換気扇掃除が面倒でたまらない」という人こそ、ぜひこちらの記事をご覧ください。
換気扇の掃除が面倒な理由
「換気扇掃除を定期的に掃除しなければいけないのは、分かっている!でも、出来ない」というお父さん・お母さんも少なくありません。排水溝の掃除、お風呂の掃除、床の掃除などよりも、なぜだか換気扇掃除はハードルが高いものです。いったいそれは、どうしてなのでしょうか。
どうして換気扇掃除は気が進まないのか!?現役パパやママに聞いてみた
0歳と4歳の現役ママである筆者も、換気扇掃除はできればやりたくない・・・というのが本音です。世の中のお父さん・お母さんが換気扇掃除を面倒に感じる理由をまとめてみました。
- 換気扇の掃除をしたくないわけではないけど、やり方が分からない。
- 換気扇のどこの部分を外して掃除して良いのか分からない。
- 料理や子育て、見える部分の掃除をこなすだけで精一杯。
- 換気扇は目線の高さが違うところにあるので、つい掃除を忘れる。
- 結構大がかりな掃除になるからこそ、面倒に感じる。
- 換気扇掃除は汚いから、出来るだけしたくない。
このように、換気扇掃除を面倒に感じる理由は人それぞれです。しかしながら、換気扇掃除は床掃除やお風呂掃除と違って、どのようにしたら良いのか分からないという人も多いです。確かにただ拭けばよいというわけではなく、分解が必要となってくるところが、ハードルが高いと思われるポイントですね。
そもそも、換気扇はどうして汚れるの?
料理をしていると、調理油などが飛んでコンロが汚れてしまうのは分かりますが、どうしてコンロから離れている換気扇が汚れてしまうのでしょうか。汚れを撃退するためには、汚れの原因をしっかり理解しておく必要があります。一緒にチェックしていきましょう。
換気扇の汚れの原因は、油汚れで間違いない!
そもそも、換気扇はキッチンでどのような役割を果たしているのでしょうか。換気扇は調理中に出た煙や湯気を吸いこみ、外に排出する役目を持っています。その時に水蒸気中に紛れ込んだ油が換気扇の中に入り込み、冷やされて液体に戻ってしまうことから、換気扇にこびりついてしまうのです。
換気扇を使えば使うほどに、換気扇に油汚れが付いて、どんどん汚くなっていくというわけです。汚れは油汚れだけではありません。空気中には目ではハッキリと見えないゴミやホコリが無数に浮遊しているわけですから、そのゴミたちが油汚れに吸着されて汚れがこびり付いてしまうのです。
喫煙者がいる場合は特に掃除を!ヤニも換気扇にビッシリ!
我が家では主人がタバコを換気扇の下で吸うため、調理の際に出た油だけではなく、我が家はヤニも換気扇にビッチリとこびり付いてしまいます。ヤニの犯人は主人なので「自分で換気扇掃除をしてよね!」と言ってみたものの・・・やはりなかなか動きません。
換気扇の汚れ。まぁ、いいかでは済まされない!4つの理由
換気扇は普段なかなか手の届かない場所にあるので、換気扇の汚れをつい放っておいてしまう人も少なくないでしょう。しかしながら、換気扇の汚れを放っておくと、色々と厄介なことが起きてしまうので注意が必要です。換気扇の汚れが「まぁ、いいか」では済まされない理由について、まとめました。
理由1.部屋中に油汚れが広がってしまう!
換気扇に汚れが定着してしまうと、空気を吸い込む部分「ファン」にどうしても負担がかかってしまいます。吸い込むところに負担がかかるということは、空気の吸引力がグッと落ちてしまい、部屋中に油汚れが広がってしまうということです。目で見ることはできませんが、部屋中に油汚れが広がってしまうなんて・・・何だか考えただでも気持ち悪いです。
理由2.換気扇が故障してしまう
換気扇に汚れが溜まると、当然本来の働きが出来にくくなり、換気扇が故障しやすくなってしまいます。最悪なのは、ファンが腐食してしまうケースです。このような状態になってしまうと、買い替えを避けられないことがほとんどです。掃除するのが面倒くさいと汚れを放置しておくと、なおさらお金がかかってしまうという事態になるので注意が必要です。
理由3.油汚れが最高のごちそう。雑菌とカビが繁殖しまくる
雑菌やカビにとって、油汚れは最高のごちそうです。ですから、換気扇を掃除しないまま放っておくと、「どうぞカビさん、たくさん食べて大きくなってね」と言わんばかりの状態になるのです。雑菌やカビは子供がいるご家庭では、特に要注意です。食中毒や肺炎、気管支炎、アレルギーなどの病を引き起こしてしまう可能性があるので、しっかりと対処するようにしてください。
理由4.換気扇のエネルギー効率が落ち、電気代アップ!
油・ホコリ・カビなどの汚れが換気扇のファンに溜まるということは、吸引力が落ちてしまうので余計なエネルギーが必要になります。ですから、汚れた換気扇を使い続けていると、どうしても電気代がかかってしまいます。汚れたままにしていると、コストの面でも損をするというわけです。
換気扇を掃除しないと、こんなにも厄介な事態を招いてしまうことになるのです。電気代がかかるのも大きなマイナス要素ですが、お子さまがいるご家庭にとって、健康面での心配事が出てくるのは一番避けたいところです。毎日換気扇の掃除をする必要はありませんが、汚れがひどくなる前に定期的に行うようにしましょう。
換気扇は3か月に1度の掃除が目安。最低でも半年に1度は掃除したい!
換気扇をどのくらいの頻度で、掃除していますか。正直に申し上げて、筆者はここ数年・・・年末のお楽しみにしております。妊娠中はなかなか手の届きにくい場所にありましたし、子供が小さいうちは油汚れをゆっくり落としている時間もなく・・・なんだかんだ年末の一度になってしまっていたのです。
しかしながら、年に1回だけのお掃除では少なすぎます。毎日換気扇を使っているわけですから、毎日毎日汚れが溜まり、掃除する頃には365日分の汚れが溜まっていることになるのです。基本的に3か月に1度、ちょっと時間が空いてしまった時でも半年に1度の掃除を心掛けましょう。お掃除間隔があいてしまうほどに、汚れも沈着していくので気を付けるようにしてください。
我が家では、換気扇掃除にルールをつくりました!
0歳と4歳のちびっこたちがいる我が家では、3か月に1度換気扇掃除をすることになりました。しかしながら、出来るようでなかなかタイミングが合わない、換気扇掃除。そこで、夫婦で交替して掃除をしていくことになりました。そうすれば、半年に1度しか換気扇掃除をしなくて良いので、気が楽ですね。半年に1度なら、面倒くさがりな私でも何とかできます。
換気扇掃除にやる気になったら、3つの事前準備をお忘れなく!
「思い立った時が、換気扇の掃除をするタイミングだわ!」と意気込んで取り組んでしまう前に、一呼吸置きましょう。換気扇の掃除を始める前は、「事前準備」が必要となってきますので、きちんと確認していきましょう。
準備1.換気扇を取り外す時の足場を設置
換気扇は簡単に手の届かない高いところに位置しているため、作業時にはしっかりと足元を固定できる「足場」が必要です。意識が頭上にある換気扇に集中してしまいがちなので、二本の足でしっかりとバランスを取ることができるように、グラグラしない足場を準備しましょう。
準備2.換気扇の電源オフを再確認
換気扇の掃除をしていたらいきなり、換気扇がクルクルと作動し始めたなんてことの無いようにしましょう。作業中に換気扇が動き出してしまっては、手や指を切ってしまうなどの大けがに繋がります。換気扇の掃除をする前には、必ず電源を落としておきましょう。
準備3.換気扇から汚れが落ちてきた時のための対策
換気扇掃除は決してキレイに進められるわけではありません。ドロドロの油汚れやホコリが落ちてくる可能性があるので、換気扇下のコンロの部分や換気扇回りの床には、ビニールなどを敷いておいた方が良いでしょう。焦っても良いことはありません。1つ1つきちんと準備を進めてから、換気扇の掃除に取りかかってください。
はじめに換気扇のフィルターのお掃除から開始
フィルター部分は、油汚れがベトベトにこびり付いています。そのため、水洗いでは絶対に汚れは落地ません。フィルタ―を外したら、大きめのタライかシンクにぬるま湯をためて、そこにキッチン用の強力洗剤をかけて5~10分浸け置きしておきましょう。
筆者は断然スプレータイプをおすすめします!
キッチン用の強力洗剤は、断然スプレータイプがオススメです。シュッシュッと全体に吹きかけることで、フィルターの隙間に洗剤が入り込んでいくので汚れも落ちやすいからです。浸け置き後はぬるま湯で洗い流して、しっかりと乾かします。その後、再び取り付ければOKです。一部分にスプレーをした場合は、濡らしたタオルや厚手のキッチンペーパーでふき取れば良いでしょう。
換気扇のレンジフードのお掃除はゴシゴシと洗おう
換気扇の外側、レンジフードはキッチンで洗うにはサイズが大きいので、出来れば屋外で思いっきりゴシゴシ洗うことをオススメします。中性洗剤をレンジフード全体にかけて、スポンジでゴシゴシと洗って下さい。ただし、筆者の経験上、使ったスポンジは油まみれになるので、その後食器を洗うのは厳しいです。ですから、使い古したスポンジを捨てるつもりで、レンジフードにお使いになってはいかがでしょうか。
2タイプある換気扇掃除の重要部分!ファンの掃除法
換気扇掃除の中で最も大切なのが、「ファン」の掃除です。ご存知の方も多いでしょうが、ファンには「プロペラファン」と「シロッコファン」の2つのタイプがあり、ファンのタイプによってお掃除方法が異なることを覚えておきましょう。
タイプ1.プロペラファン
昔ながらの換気扇に良く見られるのが、プロペラがグルグル回るタイプの換気扇です。プロペラファンのお掃除をするにあたって、まずは取り外し作業を行います。
手が油でギトギトになってしまう恐れがあるので、まずゴム手袋をして換気扇のつまみを回して、プロペラを外します。その後、大きなタライ(ない場合はゴミ袋でも可能)にぬるま湯とアルカリ性の洗剤を入れて、1時間ほど浸け置きしましょう。
油汚れは、酸性なのでアルカリ性の洗剤にしてください。浸け置きすると、汚れが浮き出て落ちやすくなっていますので、そこでブラシや使い古した歯ブラシで汚れを落としていきます。最後にプロペラを水で流して、不要になったタオルや雑巾で水気を拭き取れば完了です。
タイプ2.シロッコファン
近頃の換気扇は、円筒型のファンであるシロッコファンタイプが多いです。ちなみに、筆者のおうちもこちらのタイプでした。シロッコファンも取り外しは簡単で、止めてあるねじを緩めるだけです。手が油でギトギトになってしまう恐れがあるので、まずゴム手袋をしてください。
その後、大きなタライ(ない場合はゴミ袋でも可能)にぬるま湯とアルカリ性の洗剤を入れて、1時間ほど浸け置きしましょう。ここまでは、プロペラファンとほとんど同じです。
しかしながら、シロッコファンの場合はプロペラファンよりも乾くのが遅いため、洗った後は1~2日間日陰に干して、内部が完璧に乾いたことを確認の上、もう一度取り付けて下さい。
換気扇掃除が自分ではどうにもならない時には、プロに頼んでしまおう
今回は【換気扇のお掃除方法】についてご紹介しました。換気扇の掃除を面倒くさいと思っているお父さん・お母さんも多いでしょうが、汚れをそのままにしても良いことは1つもありません。
換気扇の故障、電気代の無駄、効率の低下、空気の汚れなど、良くないことを引き起こしてしまいますので、換気扇の掃除は3か月に1度。出来なければ、半年に1度はおこなうようにしてください。今回ご紹介した換気扇の掃除方法なら、誰でも簡単に試すことができます。ぜひ、トライしてみましょう。