人間関係

幼稚園のママ友界へようこそ

幼稚園のママ友は付き合いが濃厚?独特のママ友界へようこそ

幼稚園のママ友は小学校におけるママ友や保育園・公園で知り合うママ友とはどのように異なるのでしょうか?ママ友界の中でも濃厚さの最高峰にある幼稚園のママ友界。幼稚園ママ友との付き合い方やときにはママが登園拒否してしまうほどちょっぴり(?)怖いママ友ライフをお届けします!

幼稚園のママ友は、保育園や小学校のママ友とは違う!

子供ができると、保育園、集団健診を通して色々なママ友ができていきます。
児童館や近くの公園で出会った『ご近所ママ友』、お稽古ごとや幼児教室で出会った『教室ママ友』、同じ保育園に通わせるうちに顔見知りになった『保育園ママ友』など、子どもの生活が広がっていくのに合わせて、ママの知り合いや友だちも広がっていくのです。
なかには、赤ちゃんが生まれる前から、妊婦健診を通してプレママ教室でいつも会う『プレママ友』や同じ産院に通う『産院ママ友』もいるかも知れませんね。

そのなかでも、同じ幼稚園に通わせることでママ友になる『幼稚園ママ友』は、一種独特のつながりだと言えます。何が他のママ友とは異なるのでしょうか?

幼稚園ママ友は、平日は毎日顔を合わせる

子どもを幼稚園に連れて行く時間は大体30分くらいに決められています。7時45分~8時15分などの短い時間の間に子どもを連れて行かなくてはなりませんので、自然と朝、顔を合わせる機会も増えます。また、お迎えの時間もほぼ一斉に決められていますので、朝、顔を合わせなかったママたちともお迎えのときには顔を合わせることになります。

基本的に、保育園は子どもを預けたら親はそのまま仕事場へ向かうことになりますので、子どもを預けてから他のママたちとおしゃべり・・・ということにはなりにくいですが、幼稚園の場合は子どもを預けてから特に用事がないときは他のママたちとおしゃべりをしたり、委員会活動をして幼稚園内や幼稚園付近で待っていたりすることもありますので、付き合いが濃厚になってしまいがちです。

また、一部の幼稚園では、土曜保育が月に1~2回ほど実施されていることもあります。一週間のうちに5~6回も顔を合わせるなら、余程人づきあいが苦手な人でも顔見知り以上の関係になってしまいますよね。

幼稚園ママ友は、一緒にいる時間が長い

保育園はお迎えの時間は夕方5時~7時ごろになりますので、子どもを迎えたら、そのまま家に帰って夕飯やお風呂の準備をするのが一般的です。ですが、幼稚園では、延長保育や放課後活動がない限り、お昼の2時にお迎えになりますので、まだまだ外での活動が充分にできる時間に終了することになります。

お稽古ごとや幼児教室に通っている子どもも少なくありませんが、ほとんどのお教室は3時や4時などの夕方の時間帯に始まりますので、それまでの時間は幼稚園の子どもたちと一緒に遊ぶというのが自然な流れになります。

そのようなわけで、平日はほとんど毎日、「幼稚園に迎えに行く」→「幼稚園のお友だちと公園やだれかのおうちで遊ぶ」ことになり、子どもを監督するママたちも、自然と毎日一緒に過ごすようになるのです。

また、かなり多くの幼稚園で、水曜日などの特定曜日は午前中保育を実施しています。幼稚園を迎えに行ってもまだ12時ごろですので、「幼稚園に迎えに行く」→「幼稚園のお友だちとランチに行く」→「幼稚園のお友だちと公園やだれかのおうちで遊ぶ」という流れになり、他の曜日よりも一緒に行動する時間が長くなります。

委員会やサークルを通して一緒に活動することもある

共働き家庭が多い保育園とは異なり、幼稚園に通っている子どもの親はどちらかが専業で育児・家事を行っていますので、子どもが幼稚園に行っている時間帯に「バザー委員会」や「イベント委員会」、「ボランティアサークル」、「コーラスサークル」などの活動が準備されていることも少なくありません。

もちろん、ほとんどのサークルはママたちの自由意思で入会しますので、絶対に入らなくてはならないということはないのですが、委員会は少なくとも1つは入らないといけないと決まっていたり、在園中に1回はしなくてはいけないと決まっていたりすることがありますので、活動を望まない場合でも参加せざるを得ないことがあります。

委員会やサークルなどでは子ども抜きで活動しますので、自然と関係が濃いものになっていきます。空いた時間にランチをしたりお茶をしたりして、親交を深めていくこともあるでしょう。普段は話さないような異学年のママ友ができたりすることもあります。

家族ぐるみで付き合うことも幼稚園ならでは

土曜登園がある幼稚園では、送り迎えにパパが行くこともあるでしょう。また、土曜参観や土曜遠足なども準備されている幼稚園も多くありますので、パパ同士も顔を合わせる機会が多くあります。保育園と比べると、幼稚園では何かと保護者が出席しなくてはならないイベントが多いですので、自然とパパ同士で電話番号を交換したり、友だちになったりすることもあります。家族ぐるみで付き合うようになるケースも珍しくないのが、幼稚園のママ友・パパ友なのです。

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こんなことまで一緒にする?幼稚園ならではのママ友ライフ

一緒に過ごす時間や機会が多い幼稚園のママ友。ママ友関係にどっぷりとはまっているママたちは、どのような生活を送っているのでしょうか?

幼稚園に子どもを預けている時間中、家に帰れない?

通園地域が広い私立の幼稚園の場合、送り迎えに時間がかかってしまうため、午前中保育のときは幼稚園の近くでママがずっと待っているのが普通ということもあります。また、委員会にすべてのママが参加するように決められている幼稚園では、委員会がある日は、ママたちも子どもを送ってからお迎えの時間までずっと幼稚園にいることもあるでしょう。

特に、委員会やサークルのない日でも、子どもを幼稚園に預けた後、少し、ママ友同士でおしゃべりするのが常識になっている幼稚園もあります。子どもを預けて身軽になったママたちが連れ立って、朝から開いているコーヒーショップやイートインできるパン屋さんでおしゃべりする光景が、日本全国の幼稚園の近くでよく見られているのです。

気の合うママ同士でスクールに通うことも!

子どもを預けている間に、ママ友同士でスポーツクラブに通ったり、ホットヨガに参加したり、テニスクラブに通ったりすることもあります。そのように一緒にスクールに通うことになると、「子どもを幼稚園に預ける」→「一緒にスクールに行く」→「一緒にランチをする」→「子どもを迎えに行く」→「子どものお稽古事がないときは一緒に遊ぶ」と、ほぼ一日中一緒にいることになりますね。

子ども同士を同じ教室やお稽古に通わせることも!

小学校が始まると、子どもが学校にいる時間も幼稚園よりは長くなりますので、幼稚園の間に様々なお稽古ごとを通わせたいと思うママたちは少なくありません。そのため、気の合うママ友同士で子どもたちを同じお稽古ごとに通わせたり、すでに通っている子どものママに相談して、一緒に通わせたりすることもよくあります。

子どもが同じお稽古に通うようになると、監督する立場であるママたちが一緒に過ごす時間も長くなります。子どもを幼稚園に迎えに行ってから、お稽古が始まるまでの時間、そしてお稽古に一緒に行って習っている間、ずっとママ友は一緒に行動しておしゃべりを続けるわけですから、余程、気が合う同士でなければ辛くなってしまうかもしれませんね。

日曜や祝日も一緒に過ごす!

少なくとも月曜日から金曜日までの週に5回は顔を合わせるママ友。土曜日も保育がある幼稚園なら、週に6回も顔を合わせておしゃべりしたりして過ごします。それだけでも充分に濃いお付き合いだと言えるのですが、ママ友によっては日曜日や祝日も、一緒に出かけたり、家に呼んだり呼ばれたりする関係を築いていることもあります。

キリスト教系の幼稚園では、日曜日に牧師さんによるお話を聞く機会やミサを設けていることがあります。そのような集まりに参加するなら、特に仲良しのママ友でなくても、1週間毎日顔を合わせてあいさつするようになるでしょう。

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長期休みもママ友ライフは続く

夏休みや冬休みも、ママ友同士の交流は途絶えることがありません。ちょっと遠くの遊園地まで遠征してみたり、科学館や動物園などの施設に出かけてみたり、郊外までドライブをしたりすることもあるでしょう。

ママ友同士の結束が固いと、泊まりがけでリゾート施設や観光地などに旅行することもあります。幼稚園によっては、有志だけで卒業旅行ならぬ卒園旅行に出かけることもあり、国内外に旅立って思い出作りをすることもあるのです。

ママが登園拒否になることも

濃厚な関係は、どんなに気が合う人同士でも疲れてしまったり、イヤな面が見えてしまったりすることがあります。ママ同士の関係が濃くなる幼稚園では、人間関係に疲れてしまってママ自身が登園拒否になってしまうこともあるのです。

いつの間にか、一人ぼっちに・・・

ある朝、突然、他のママたちがよそよそしくなった・・・。こんな経験をしたことがあるママは意外と多いのです。幼稚園のママ友は関係が密なため、あるママから反感を買っただけで、とんでもない仕打ちをされることもあります。「○○ちゃんのママには要注意!陰でみんなの悪口を言いふらしているよ!」などと嘘のメールを回されて、気が付いたら誰も話してくれなくなったということもあるのです。

誰とももめないように心がけている場合でも、毒のあるママの餌食になることもあります。特にその毒ママに被害を与えたわけでもないのに、ただ「気に入らない」というだけで、悪口を言いふらされたり、周囲のママたちに友だちにならないように言われてしまったりすることもあるのです。

幼稚園ではママ同士で過ごす時間も機会も多い分、一人ぼっちになってしまうのは耐えられませんよね。子どもが幼稚園に行きたいと言っても、「ママは幼稚園に行きたくない・・・」とひきこもってしまうかもしれません。

謝ってばかり。疲れた・・・

子どもがいつも誰か他の子どもを泣かせてしまったり、手が出てしまったりする場合、お母さんとしては悩みますよね。子どもにいくら注意しても、お迎えに行くたびに先生から「今日も、○○ちゃんを泣かせていました。」「○○くんに怪我をさせたので、○○くんのお母様と話してもらえますか?」などと言われたら、ママ自身が幼稚園に行くことを辛く感じてしまいます。

そのうちに、幼稚園で他の子どもが怪我をしても、「あの子が付き飛ばしたんじゃないの?」と、まったく関係なくても自分の子どもが疑われたり、露骨に責める発言をするママが現れたりして、辛い状況が長く続くこともあるでしょう。

おしゃべりが辛い・・・

特に仲間はずれをされたわけでなくても、人によっては毎日雑談することが辛いということもあります。一言二言挨拶をすることは苦痛でなくても、子どもが遊んでいる間中、たわいもない話を延々と続けることは苦痛に感じるママもいるのです。

また、大勢のママたちに、不快感を与えたり、変に勘繰られたりすることがないように雑談することは、かなりの社交上手でない限り、神経をすり減らす作業であるのは事実です。毎日毎日全方位に気を遣うことが精神的に大きな負担となり、幼稚園に出かける時間になると、お腹が痛くなったり、めまいやふらつきが出てしまったりするママもいるのです。

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送りだけでもパパに頼んでみる

雑談が辛いと感じるママは、幼稚園への送りだけでも、パパに頼んでみるのはいかがでしょうか?パパによっては通勤の時間が合わないこともありますが、『送り』か『迎え』のどちらかだけでも誰かに代わってもらうことで、気が少しは楽になりますよ。

この時期だけのママ友ライフを楽しもう!

幼稚園生活は大抵3年間で終了です。幼稚園によっては4年保育や2年保育もありますが、いずれもその期間だけのお付き合いと思って割り切って付き合っているママも少なくありません。ですが、公立小学校が近くにある公立幼稚園や小中高大と一貫校になっている幼稚園などでは、幼稚園だけの付き合いで終わらず、その後もずっと付き合って行くことになりますので、円満な人間関係を築くことがさらに大切になっていきます。

とはいっても、「円満な人間関係を築かなくてはならない!」と気負ってしまうと、ママ友ライフが苦しいものとなってしまいます。挨拶やお礼・おわびなどの基本的な礼儀を抑えて、あとはなるべく自然に自分らしい付き合い方をしていければ良いのではないでしょうか?人づきあいが苦手な人は、無理にママ友界に飛び込む必要もありません。大切なのはあなたとあなたのお子さんとの関係なのだということを念頭に置き、適切な距離をとったママ友とのお付き合いをしていきましょう。