収納が少ない家の部屋別収納方法
収納が少ない問題を解決!狭い賃貸でも快適な収納アイデア
収納が少ない家で悩んでいる人へ、収納力をアップする方法を紹介します。賃貸のアパートや狭いマンションでは、増えるばかりの服や靴、おもちゃの収納に困っている人は多いです。またキッチンや洗面所なども収納に困る部屋の代表です。収納が少ないそれぞれの悩みを解決する収納アイデアです。
収納が少ない家でもスッキリ!部屋別&もの別収納力アップのコツ
収納が少ない賃貸アパートやマンションだけではなく、新築の家でも悩んでいる人は多いです。私は住宅関係の仕事をしていましたが、収納が足りないというお悩みはとても多く、収納を増やす工事に数多く携わりました。
そんなお客様の中には、収納を増やさなくても今の収納をフル活用すれば問題は解決するのに…と思うお客様もたくさんいらっしゃいました。実際に、収納のアドバイスをして工事を思いとどまった方もいます。
同じようにあなたが収納に悩んでいるのなら、今の収納をフル活用する方法を知って収納力をアップさせましょう!部屋にあふれていたものも、キレイに収納できるようになります。
【部屋別】収納が少ない部屋で収納力をアップさせるコツ7つ
収納が少ない部屋にものがあふれている場合、工夫をして収納力をアップさせましょう。収納を増やすのではなく、極力ものを省スペースで効率的に収納する工夫を紹介します。
部屋別にまとめているので、あなたが困っている部屋の項目を探してぜひ取り入れてみてください。狭い賃貸のアパートやマンションでも、スッキリ収納して快適に暮らしましょう!
1.家全体をスッキリさせるには捨てるのが一番
さっそく、収納ではなく捨てるのかとガッカリしたかもしれませんが、限られた収納を有効に活用するためには、不要なものを捨てるのが一番です。ものが少なくなれば収納も楽になりますし、掃除も短時間でできるようになります。
定期的に捨てるものがないか、持ち物を見直しましょう。しばらく使っていないものや、時代に合っていないものを思い切って捨てると、家の中がスッキリします。
捨てる踏ん切りがつかない場合は収納の一角に段ボールを用意して、捨てるか悩むものはすべてそこに入れて保管してください。定期的に段ボールの中を確認して、捨てる気になったものから順次捨てていきましょう。
2.アパートのキッチンでも「立てる」「吊るす」で快適になる
収納の少ないキッチンや吊り戸のないカウンターキッチンでは、立てる&吊るすで収納力をアップしましょう。まず、立てて収納するのはフライパンや薄めの鍋などです。キッチンの収納に合ったボックスを活用して、できるだけ重ねず立てて収納しましょう。
キッチンが開き戸の場合、上部がデッドスペースになりがちです。上部に空間がある場合は、突っ張り棒を2本並べて上にものを置けるようにしましょう。ゴミ袋やラップ、ホイルの予備などが収納できるようになります。
頻繁に使うフライパンや鍋は、吊るして収納するのがオススメです。キッチンフードに吊るすタイプの金具や扉用のものなど、100均にたくさん売られているので取り入れてみてください。壁に穴を開けられない賃貸でも、じゅうぶん吊るす収納ができます。
キッチンの収納でひとつ注意して欲しいのが、収納術を参考に100均で大量のボックスを購入するのはオススメできません。同じシリーズのボックスが並んでいるのはキレイですが、使い方を間違えると、ほとんどものが入らない収納になってしまう可能性があります。
収納グッズを購入する前に今あるもので収納できないか一度考えて、購入が必要であれば入れるものや寸法などを細かく計画してから購入しましょう。
3.リビングではボックスを上手く設置する
リビングの収納は、ボックスを活用して置き場所を工夫するようにしてください。例えば、子供がお風呂上がりにリビングで着替えをする場合は、ソファーの下に下着やパジャマを入れたボックスを置いておくと便利です。
また、パパが帰ってきてから必ず使うものは、よく座る位置に何でも入れられる小さめのボックスを置いておくと、ものが外に出しっぱなしになるのを防げます。おしゃれな蓋つきのバスケットや、木箱を利用するとインテリアとして邪魔になりません。
4.和室は押し入れをフル活用する
和室の押し入れをフル活用すれば、大容量の収納になります。下段は稼働式の台を使用して奥までたっぷり使えるようにすると、布団だけではなく大量の本やママのミシン、アイロンなど、様々なものが便利に収納できます。
上段は突っ張り棒を設置すれば、クローゼットと同じように使用できます。収納術では同じボックスをキレイに並べてあるものを見かけますが、すべて同じシリーズで揃えようとすると結構な金額になります。あまり収納にお金をかけたくない場合は、吊るす収納にしましょう。
押し入れ収納で厄介な場所は、上部にある天袋です。ものの出し入れがしにくく、重いものを収納するには危険な場所です。押し入れの天袋には、引っ張って出せる取っ手の付いた布製の収納がオススメです。
引っ張り出しても安心な軽めの布団やダウンコート、使用頻度の低いキャリーケースを仕舞いましょう。割れ物や重い本などは不向きです。
5.子供部屋はきっちりしすぎないのがポイント
子供に「部屋を片付けなさい!」と何度も言ってしまうなら、子供部屋の収納を見直してみましょう。子供は決まった場所にものを仕舞うことや、それを継続させることが難しいものです。できるだけ簡単で、ルールが緩い収納の方が片付けやすくなります。
ぬいぐるみは天井から吊るしたネットに入れる。おもちゃはざっくりと大きめのバスケットに入れる。本は立てなくていいのでこの棚の中に入れるという感じで、可能な限り細かいルールを設けないようにしましょう。
6.洗面所やトイレは上部の空間を活用する
定番の収納方法ですが、洗面所やトイレなどの収納がほぼない場所では、突っ張り棒や突っ張り棚を使って天井近くに収納を作りましょう。ただし、そのままトイレットペーパーや洗剤を置くのは、インテリア的にNGです。
そこで突っ張り部分を薄い板で覆い、100均のリメイクシートで簡易的な棚を作ってみましょう。下から見ると突っ張り棒であることが分かりません。また、天井から布を垂らし、収納しているものを目隠しするとよりインテリア性がアップします。
布をカーテンのように垂らす際は、剥がせる両面テープなどで布の端を貼るだけでもOKです。これなら突っ張り棒とカーテンの設置に30分もかかりません。できるだけ簡単で、しかもオシャレに見える収納を作りましょう。
収納法とは少し異なりますが、トイレや洗面所といった狭い空間にものを出して置くときは、同じ色の容器に統一するとスッキリと見えます。中身が分かるなら、洗濯洗剤や掃除用洗剤のラベルを剥ぐだけでもゴチャゴチャ感がなくなるのでやってみてください。
7.玄関は靴の収納方法を見直してスッキリさせる
収納術では、靴を壁面いっぱいに並べて「見せる収納」にしているのを見かけます。とても素晴らしい収納ではありますが、飾れるような靴でなければゴチャゴチャした印象しか与えません。特に賃貸アパートやマンションは玄関が狭いので、見せる収納はマイナス効果になります。
玄関収納をできるだけ有効に使う方法をいくつか紹介します。
玄関収納をフル活用する方法
- 履いていない靴は処分して量を減らす
- 子供の靴や長靴はフォルダーボックスに立てて入れる
- 扉の裏に薄いカゴやボックスを取り付け、スリッパやサンダルを入れる
- 使用頻度の低い靴はシューズケースに入れて他の収納へ移動
- 靴用のホルダーで1足分のスペースを半分にする
- 靴に関係する道具や小物はひとつの袋に入れて吊るして収納
- 下駄箱背面にデッドスペースがあれば突っ張り棒を渡して靴を挟む
今まで下駄箱を通常通りの使い方しかしていなかった場合、上記のことをするだけで玄関はかなりスッキリします。玄関は、風水的にも余計なものを出しておかないことが良しとされています。毎日気持ち良く出入りできるよう、常にスッキリさせておきましょう。
収納は工夫次第でたくさんのものを仕舞えるようになります。ただ、収納の基本はものを持ちすぎないことに尽きるので、不要なものは収納場所を探さず捨てるようにしましょう。
【もの別】収納が少なくても省スペースで収納できるコツ5つ
収納が少ないと特に片付けに困ってしまうもの別で、収納のコツを紹介します。収納は、決まった場所に押し込んでしまえばいいというものではありません。
出し入れや使いやすさをキープした上で、たくさんのものを仕舞えるのが良い収納です。上手く収納できないものがあればチェックして、収納法に取り入れてみてください!
1.ため込みがちな服はかけて収納
服は捨てられないものの中でもトップクラスの厄介者なので、収納に困っている人は多いです。高かった服や過去に気に入ってきていたものなどは捨てにくく、それに思い出まで加わるとどうしても取っておきたくなります。
捨てられない服の収納は、常に見えるように吊るして収納するのがベストです。引き出しやケースに仕舞い込むと、目につかず何年も着ないまま取っておくことになります。その収納はいつまで経っても有効活用できないので、見える場所に出しておいて捨てる踏ん切りがつくのを待ちましょう。
持っている服ができるだけ目に付くようにしておくと、同じような服を買うのも防げます。たくさん収納したい場合は、ハンガーを細めのものにして収納力をアップします。
クローゼットや押し入れに服を吊るすと、背面に微妙な隙間ができます。そこには突っ張り棒を通し、S字フックで横向きに服やバックを吊るすと、デッドスペースを有効活用できます。
2.散らばるコスメは見せる収納
洗面所で散らばってしまうスキンケア用品や試供品などは、オシャレな籠やボックスを準備して、吊るすか置くかして仕舞い込まないように収納しましょう。すぐに取り出せる場所に置いておくと積極的に使うようになるので、試供品をため込まなくなります。
賃貸の場合は壁に穴を開けられないので、洗濯機の横に吸盤付きのフックを付けて吊るすカゴを設置すると、試供品などを入れる収納ができます。スキンケアの試供品はカゴに入れて、使い漏れがないようにしましょう。
長期間放置しているスキンケア用品は、長い間持っているものは「私がキレイになるために使わない」と割り切って、極力捨てるようにしましょう。
3.プリントや郵便物は紙袋ひとつで収納
プリントや郵便物はすぐに捨てられないものがあるので、一時的に収納に困るものです。マメな人であればそれぞれをすぐにファイリングすることができますが、大雑把な性格の人にとっては面倒な作業です。
そこでリビングにおしゃれな紙袋を吊るしておき、すぐに処理できない書類はその袋に入れて収納してみましょう。必要なときに取り出せますし、再度確認するのも簡単です。机やカウンターに書類が積もっているなら試してみてください。
4.おもちゃは子供が片付けできるよう工夫する
子供のおもちゃは、きっちり収納方法を決めると子供が自分で片付けできず、部屋が散らかってしまいます。収納方法は、子供が自分で片付けできるようルールを細かく設定せず、2~3歳の子でも分かるようにしましょう。
代表的なものでは、大きめのバスケットやカゴに、何でもまとめて収納する方法です。可愛いバスケットを使えば、出したままでもインテリアを邪魔しません。フタも不要で何も考えず放り込むだけにしておくのがベストです。
シンプルなバスケットを使用する場合は、収納するものを英字で書くだけでもオシャレに見えます。例えば、ぬいぐるみなら「Stuffed animal(ぬいぐるみ)」「BLOCK(おもちゃのブロック)」などのステッカーを貼るのもオススメです。
5.食器も立てて収納すれば取り出しやすく省スペース
食器は奥に仕舞うと出すのがとても面倒で、結局いつも使うものが決まってしまいます。重ねて置く場合も、下の食器は出番が減ります。そうならないために、100均のフォルダーボックスやディッシュスタンドを使って、極力立てて収納するようにしてみましょう。
工夫次第では、ブックエンドや収納ボックスなども活用できるので、収納に合わせて使ってみてください。滅多に使わない食器は、キッチンではなくクローゼットに収納することもできます。食器は必ずキッチンに置くという固定観念を捨てて、限られた収納をフル活用してください。
収納が面倒なものほど、できるだけルールを細かく設定せず簡単に収納できるような工夫が必要です。
収納が少なくても工夫次第でたくさんのものを保管できる!
収納が足りなくなると、棚やボックスを買い足して収納を増やそうとしてしまいますが、今ある収納をフル活用できれば買い足しをする必要はありません。
たくさんのものを持っていても、賢く収納することで部屋はスッキリと広く使えます。紹介した方法は、安価で簡単にできるものばかりなので、ぜひあなたの家の収納でも試してみてください!