家族4人の食費の節約方法
家族4人で食費は平均いくら?節約できる食材やコツ
家族4人でかかる食費はいくらくらいですか?4人分の食費となると生活費の中でも大部分を占めるでしょう。主婦としてやりくりをがんばり、食材を工夫するなどして食費を節約しようと考えている人も多いでしょう。家族4人でも食費を節約できるコツを紹介しますので、実践してみましょう。
家族4人で食費は平均いくらかかる?
家族4人では食費はいくらかかっているでしょうか。ここを訪れている人は、きっと節約したい、貯金がしたいと思っているに違いありません。それもそのはず、消費税の軽減税率制度が実施され、酒類、外食を除く飲食料品や週2回以上発行される新聞の消費税が10%になります。
つまり、現在の食費の材料費の消費税が上がるため、家計がより苦しくなることが推測できるからです。総務省のデータから分析できる食費の平均値から、自分の家庭の食費は多いのか少ないのか考えることができます。
家族4人の食費の平均は月56,717円
各家庭の食費の平均データを総務省がとりまとめています。総世帯(平均2.38人の世帯)では、食費は月61,833円(外食11,944円、酒類は2,754円)が平均でした。そして2人以上の世帯(平均3.02人の世帯)での食費は月71,844円(外食11,986円、酒類は3,141円)です。
しかし、これらの金額には外食費用やお酒の金額が含まれています。そこで、外食抜き、酒類抜きの金額を見ていきましょう。
家族4人の食費の平均は?
- 2人以上の世帯(平均3.02人の世帯)食費は月71,844円(外食11,986円、酒類は3,141円)
- 外食抜きの食費、2人以上の世帯は59,858円
- 外食・酒類抜きの食費、2人以上の世帯は56,717円
2人以上の世帯の「食費のみ」を計算すると、月平均は56,717円です。外食をしない、お酒を飲まない金額が月平均の約56,000円になります。外食が多くお酒も飲む場合は月71,844円を基準に計算してみてください。ここでは食費だけを計算した56,717円を基本として考えます。
家族4人でもエンゲル係数は25%までにしたい
家族4人だと、かかる食費が高い、低いと感じる金額は、世帯の収入金額によっても違います。収入が多い場合は外食をしたり、たまの贅沢と高級食材を使って食事をしても、そこまで家計が苦しいと嘆くことはないでしょう。
エンゲル係数は、消費支出に対しての食費の割合です。計算式では、「エンゲル係数=食費÷消費支出×100」で表されます。家計がひっ迫している家庭ほどエンゲル係数が高くなる傾向があり、日本では25%が平均値です。外食、お酒もエンゲル係数に入れて計算します。
収入から食費を考えると……
- 22%=60,000÷270,000×100
- 24%=60,000÷250,000×100
- 26%=60,000÷230,000×100
- 30%=60,000÷200,000×100
食費を6万円と仮定して、エンゲル係数を25%に抑えたいと考えた時の計算です。ただし、上の計算式を見ても、元々の収入が少ない場合は、食費6万円でエンゲル係数25%以内に収めたいと考える場合は消費支出の額が相当多くなってしまいます。そうなると節約するにあたってストレスを感じてしまいます。無理のない範囲で努力するようにしましょう。
家族4人の食費の節約術
総務省のデータから、食費の平均は、家族4人だと約56,000円だとわかりました。できれば、食費の平均金額以下におさえて、毎月の貯金に回したいものです。
家族4人の食費の平均額を財布に入れてそこから払うようにする
家族4人の食費を節約するにあたって、食費を平均金額以下にするのが一番てっとり早い方法です。平均額の56,000円を1ヶ月の予算にします。食費は専用のお財布に入れておき、そこから費用を捻出するようにします。
クレジットカードで支払った分も大体の金額を銀行口座に入金し、「1ヶ月を56,000円でやりくり」できるように努力すると、お財布の中を確認しながらお会計をしていくので、ムダ使いが減ります。最後は外食や贅沢な食事をしてもOKにすることもできるため、節約のリバウンドが少ないです。
食費は週に10,000円を目標にする
1ヶ月は4~5週間あり、1週間ごとを基本とした節約方法です。1週間ごとの金額を大体1万円と設定しておきましょう。5週間分なので、1万円×5=50,000円。5万円が1ヶ月の予算です。5週目がなく4週で終わってしまう月は、5週目をまるまる貯金に回すことができます。食材も、もやしや特売商品を使うなどして乗り切ります。
週に使う食費を1,000円減らした額を目標にする
節約上級者は、目標金額を1,000円ずつ減らしていきましょう。中級者は1週間あたり1万円にしていましたが、上級者は9,000~8,000円にしていきます。
1週間9,000円なら、9,000円×5=45,000円、1週間8,000円なら8,000円×5=40,000円、1週間7,000円なら7,000円×5=35,000円と1ヶ月あたりの食費がどんどん安くなります。
逆算して1ヶ月の食費を決めることもできる!
- 食費50,000円:50,000÷5=1週間1万円予算
- 食費40,000円:40,000÷5=1週間8,000円予算
- 食費30,000円:30,000÷5=1週間6,000円予算
- 食費20,000円:20,000÷5=1週間4,000円予算
実際にやってみると、夫婦2人、子供2人の家族4人で最低でも1週間6,000円くらいは必要です。無理に節約するとリバウンドがあるかもしれないので注意してください。
毎月1度は冷蔵庫を空にする
やりくりの上手な主婦は、工夫をして家族4人の食費を節約しています。その中でも、無理なく節約できる家庭は、毎月1度は冷蔵庫を空にする日を決めていました。
例えば、給料日前に冷蔵庫や冷凍庫にある食材を使ってレシピを考えます。もし余裕があっても、冷蔵庫を空っぽにすることで節約になり、余計なお金を使わなくてもよくなります。また、毎月1度だけでなくても、冷蔵庫の中のストック食材で、できるメニューを作るだけでも節約になります。
災害時用の備蓄食材は消費期限が切れる前に食べる
災害時用の備蓄食材は、定期的に見直さないと賞味期限が切れてしまうことがあります。レトルトカレーや電子レンジで加熱するごはん、缶詰なども、賞味期限や消費期限を見直して、毎日の食材として活用していくようにします。
これをローリングストックといいます。もしもの時に、備蓄食材が食べられなかったでは意味がないため、普段の生活から食生活に取り入れていきましょう。
家族4人の食費はあえて現金で管理する
家計管理をしたいと思っても、人によっては、自分はあればあるだけお金を使ってしまうタイプという場合もあります。お金の使いすぎを防ぐには、袋分けの予算制にするといいでしょう。
クレジットカードやオートチャージ式のプリペイドカードがスーパーによっては使えますが、便利なアイテムを利用していると、きちんと家計簿をつけないといくら使ったかわからなくなってしまいがちです。人によってはクレジットカードの請求額に驚く場合もあります。
スーパーによっては現金だけのみが利用できる店舗もありますが、クレジットカードやプリペイドカードが利用できるところも、あえて現金だけを利用して「今月はいくら残っている」と見える化することが大切です。
幼児のいる家族4人の食費はこうして節約!
我が家もちょうど家族4人で、幼児が2人います。過去には家計簿をつけて毎日の使用金額を記入していましたが、子育てをしながらだと、夜は子供と一緒に疲れて眠ってしまうことが多く、続けるのが無理なことに気づいたため、私なりの方法で食費を節約しています。
お店のポイントカードを貯めるため1店舗に絞る派、いくつかのお店を使い分ける派がいると思いますが、私は後者のいくつかのお店を使い分ける派です。
底値のスーパーを見つける
食費を節約したい我が家では、いくつかのスーパーマーケットを併用して使い分けをしています。曜日によってA店が安い、日にちによってB店が安いといったようにです。頭の中には、主婦の自分なりの使い分け術が身についています。
筆者の節約のために使い分けているスーパーの活用方法を紹介します。一番多く利用しているのが、エブリデーロープライスを取り入れているA店です。ここでは月~金曜日が3%オフなので、土日は冷蔵庫の中にあるものだけで料理を作ります。そうすることで土日は出費をせずに節約ができ、生活していく中でやりやすい方法が見えてきます。
低価格スーパーマーケットA店
月~金曜日は3%オフを開催していて、土日は通常価格。ディスカウント製品も多く、マルチアイスは1パック198円でエブリデイロープライスを取っているお店です。行くなら月~金曜日の平日に行くのが鉄則。野菜の品質はいいものの、お肉の品質がいまいちなので、お肉は別店に行きます。
地元の大型イオン
株主優待カードを利用し3%オフを適用しています。半年に1度のキャッシュバックが楽しみです。火曜市が安いため、行くなら火曜日。また、20日30日の5%オフの日にはパスタや乾物、油など日持ちのするものを買って株主優待カードを併用すると実質約8%引きになります。株主優待カードを保有していることでイオンラウンジも利用できます。
スーパー内の精肉店D店
LINEのお友達登録をしていると、10%引きの割引クーポンが届きます。使用でkるのが1日、2日、3日の3日間なので、このお店を利用する時は1ヶ月でも最初の3日間を守ることで節約につながります。まとめ買いをしたお肉はフリージングします。
駅内にある精肉店N店
9日、19日、29日は肉(にく=29)の日として割引をしているため、焼肉用の肉をまとめ買いしています。まとめ買いをしたお肉は冷凍庫に入れています。
安い食品が売っているドラッグストアを活用する
ドラッグストアでは食料品も売っています。そして、ドラッグストアの商品はスーパーよりも安く買える商品があることにも気づきました。ドラッグストアのマツモトキヨシでは、プライベートブランドのmatsukiyoから天然水を販売しています。2リットルのペットボトルが6本で486円。食品とは違うかもしれませんが、青汁もmatsukiyoと書かれた製品が安く入手できます。
また、ドラッグストアでも店舗を併用して使い分けをしています。スギ薬局では月末に訪れることで翌月に使える10%オフクーポンを配布してくれます。10%オフクーポンは1日1商品使用でき、4回分使えるものです。高額商品を買う予定があるなら10%オフクーポンを使って購入することで節約できます。
スギ薬局では栄養ドリンクが低価格で購入でき、タウリン2,000mg入ったドリンク剤のビタガッツは10本入りで398円です。
産直市場を利用する
家の近くではないのですが、子供を遊ばせるために郊外の大型公園に行くこともあります。その時に近くにある産直市場に訪れるのが楽しみです。
トマトやベビーリーフのような野菜、地元の果樹園から届いた梨やぶどうのような旬のくだものが低価格で手に入ります。製品によってはスーパーには並ばない漬物用のきゅうり、ふぞろいにんじんもありますが、家庭用なら問題なしと思って購入して食材にしています。朝どり野菜は新鮮で栄養価も高いです。
家族4人の食費を節約したママたちの体験談
世間のみなさんは家族4人の食費をどうやって節約しているのでしょうか。家庭でも幼児のいる家庭、中学生のいる家庭だと食費の金額も違ってきそうです。各家庭の節約ワザを教えてもらいました。
値引きシールが大好き!しっかり把握
たこやきママ(40歳)
スーパーマーケットは夕方になると生鮮食品を売り切りたいので値引きシールが貼られます。私は値引きシールが大好きです。値引きシールを貼る時間帯は何時ごろかしっかり把握して行っています。
子供の習い事が終わってからの時間に行くこともありますが、おすすめの曜日が土曜日の夕方です。家族みんなが土日休みなので土曜日は少し帰りが遅くなっても平気と思って、夕ご飯が終わってから大型スーパーマーケットへ行き、食品やデザートコーナーを回っています。
1品だと10円20円の値引きでもまとめるとかなりの金額が安くなります。もちろん安くなった金額は貯金箱に入れて節約!このちょっとした金額も累積すればかなりの金額になります。
かさましレシピが大活躍
ぴんくぴんく(38歳)
家計を助けるために、もやしのかさましレシピが大活躍しています。
もやしのかさましレシピとは、もやしを入れることで料理のボリュームを出すことです。
家では、野菜いためはもちろん、焼きそば、焼きうどん、ラーメン、焼肉、鍋ものをする時にも、もやしが登場しています。
鍋ものの時はもやしが鍋のスープをよく吸っていい味が出ます。子供も、もやし入りの鍋ものが好きなので2袋は入れています。近くのスーパーでは特売で売っているのでまとめ買いしています。もやしは日持ちがしないので必要になるごとに買うのがおすすめです。
スーパーマーケットは1店舗で
かわち(40歳)
外食はしない、家でご飯を食べるを徹底している我が家では、スーパーマーケットも基本1店舗で済ませています。
よく行くスーパーマーケットにはプリペイド式のカードがあります。土日に利用すると利用ポイントが高くなるので休日の土日にまとめ買いをしています。毎週1回の買い物にしたことで、「1週間で牛乳は大体3~4本、ジュースは2本、お肉は3種類、お魚は3種類」と1週間でどのくらいの量の食材を買うかわかりやすくなりました。
プリペイドカードは、店内のチャージ機で現金を入金する制度のため、使用限度額があります。若干、オートチャージじゃないことにドキドキしてしまいますが、限度額を決めて消費にあてています。スーパーでは会員カードを持っている人のために、ペットボトルの給水システムもあります。初回はペットボトルを購入する必要がありますが、行くたびにミネラルウォーターを給水できるので水代も節約できています。
ワンプレートが節約につながる
ぺんとにくす(40歳)
小さい子供が2人いる家庭なのですが、ワンプレートディッシュがお役立ちです。例えば、カレーやシチュー、パスタやロコモコ丼、ビーフシチュー、オムライスなどです。
夫もお子様ランチのような食事が好きなので、ワンプレートにポテトやいんげん、ブロッコリーなどの野菜を添えたハンバーグやステーキなどのメニューを出すと喜んでくれます。
これまで下の子が離乳食でした。離乳食の時は子供用のメニューは子供用にして、大人用のメニューは大人用にしていて家族4人分の食費も高額にかかっていました。離乳食完了期を迎えて、食べられそうなメニューで統一することで食費もかからなくなりました。
知り合いママはカレーも、カレールウを甘口と辛口の2種類を用意して2つにして食材の追加費用をかからないようにしていると言っていました。
家族4人の食費は工夫次第で節約できる
家族4人の食費の平均を知り、自分の家はかかりすぎていないか、今いちど財布の紐を引き締めてみましょう。もし、かかりすぎているのなら、食材の購入から節約してみることが大切です。ちょっとした工夫からできる家計の節約を取り入れれば、消費税増税も乗り越えられます!