ソファーの汚れを素材別で落とす方法
ソファーの汚れを落とすコツ!素材別の汚れの落とし方
ソファーの汚れを落とす方法が知りたい方に、布製・合皮製・本革製に分けて素材別の汚れの落とし方と、汚れを防止してソファーを長持ちさせるコツを教えます。多くの人は知らないうちにシミや劣化の原因を作っているもの。掃除機や中性洗剤が使えるかも素材によって変わるので注意が必要です。
ソファーの汚れを落とす方法と長持ちさせるコツ
ソファーの汚れ、気にしていますか?ママ友の家に行って、ソファーが汚れていると、どんな印象を受けますか?他の場所をどんなにきれいにお掃除していても、家事が行き届いていない印象を受けてしまいます。
そんな大切な場所であるソファーですが、正しいお掃除の方法を知っている人は少ないです。お掃除自体汚れが付いたら拭くだけというママも多いでしょう。お客さんを自宅に呼んだとき、きれいなソファーに座ってもらうためにも、ソファーのお手入れ方法を知っておきましょう。素材別の汚れ落としの方法と、長持ちさせるコツを紹介します。
素材別のソファーについた汚れの落とし方
家族が集まるソファーは、汚れやすい家具の代表格です。座る人の手垢や皮脂、子供の食べこぼしや飲みこぼし、ヤンチャな子なら落書きやシールを貼られ、どんどん汚れていきます。ソファーは大きな家具なので汚れを放置していると、お部屋全体が汚いイメージになります。また、時間が経つと汚れはどんどん落ちにくくなってしまうので、汚したときに的確なお手入れをしなくてはいけません。
ソファーを長くきれいに使うために、素材別の汚れの落とし方やお掃除方法を知っておきましょう。
布製ソファーの汚れ落とし・掃除方法
布製のソファーは色やデザインが豊富で、お気に入りを見つけるには最適な素材です。お部屋全体もファブリックの優しい印象のおかげで、ナチュラルで安心できる雰囲気に仕上がります。そんな人気素材の布製ソファーですが、汚れが付きやすいのがデメリットです。布は汚れを浸透させるので、早めにお掃除しなくてはシミになってしまいます。汚れ落としの方法をみていきましょう。
布製ソファーの汚れを最小におさえるのが毎日のお手入れ
布製ソファーのお手入れは、以下の順番で行います。
- ソファーに掃除機をかけてゴミやほこりを取り除く(掃除機ノズルはソファーに傷がつかないものに変えてください)。
- 隙間はブラシノズルにするか、ホウキやブラシなどを使ってゴミをかき出してから吸い取る。
- 洗濯用の中性洗剤をぬるま湯で薄めた液を作る。
- 3でタオルや不要な布を濡らし、固く絞ってソファー全体を拭く。
- 風通しを良くして(扇風機などで)しっかり乾燥させる。
これでお掃除は完了です。この作業を日ごろからしていると、丁寧に掃除をしても30分かかりません。1~2週間に一度は、このお掃除をしていれば、常に清潔なソファーで過ごせます。専用クリーナーを使えばより簡単にお掃除できます。
小さい子供ががいる家庭は、皮膚や髪の毛、お菓子クズを放置しているとダニの温床になってしまうので注意しましょう。掃除機だけでもマメにやっておくと安心です。
ソファーの食べ物汚れの落とし方
食べ物や飲み物を布製ソファーにこぼしたら、できるだけ早く汚れた部分をふき取ります。洗濯用の中性洗剤を水で薄め、その液で濡らして絞ったタオルで汚れをつまむように拭きます。イメージとしては、汚れをタオルでつまみ取るイメージです。
ある程度汚れをつまみ取ったら、乾いた別のタオルで今度はトントンと叩くようにふき取ります。残った汚れが乾いたタオルに移り、きれいに取れます。湿ったソファーはカビの原因になるので、早めに乾かしましょう。子供の落書きなどは、キッチンペーパーやタオルに中性洗剤を薄めた液にひたしたものでパックして、しばらく時間を置いたあと、固く絞ったタオルで浮いた汚れを拭き取ります。
ソファーについた皮脂や手垢汚れの落とし方
ソファーで眠ると気持ちが良いので、ついゴロンとしてしまう人も多いでしょう。しかし、夏の暑い日や冬温めたお部屋でじんわりかいた汗は、ソファーに確実に移っています。子供は汚れた手でもお構いなしにソファーを触るので、手垢や皮脂汚れでソファーは徐々に汚れていきます。
人の皮脂や手あかなどの、長年でついた汚れには以下の方法を試してください。
- タオルにベンジンを付けて汚れやシミをトントンと叩いてふき取る
- 布のシミ取り専用スプレーや重曹スプレーを吹き付けて、ブラシ(歯ブラシも可)で汚れを布から優しくかき出す(ゴシゴシこすると布を傷つけるので注意)。
- スチームクリーナーでシミを浮き上がらせて乾いたタオルでふき取る。
どの方法も、一度見えない場所で色落ちや変色しないか試してから行ってください。スチームクリーナーは、頻繁に使わない場合は購入せずにレンタルしたり、複数家庭で購入するのがおすすめです。
布製ソファーの汚れをお掃除する際の注意点
布製の場合はカビが発生する可能性があるため、生乾きにせずしっかり乾燥させてください。色や柄モノは変色する心配もあるので、洗剤を使う前には必ず見えない場所で試してみましょう。大丈夫だと思っていても、乾いたら変色していたというケースもあるので、試すときは乾燥までしっかりと観察する必要があります。
小さい子供やペットがいる家庭は、強い洗剤は使いたくないものです。そんなときは、重曹を使用します。においが付きやすい布には、重曹をふって数時間放置し、掃除機で吸うと嫌なにおいを消してくれる効果もあります。
合皮製ソファーの汚れ落とし・掃除方法
お手入れが簡単な合皮製のソファーも人気があります。色や形も充実しているので、どんなインテリアにもマッチする、お気に入りのソファーが見つかるでしょう。手入れが簡単な合皮製のソファーもそのまま使っているとどうしても劣化していきます。
汚れが目立たないのはメリットですが、同時に汚れに気付かず使い続けてしまうというデメリットでもあります。合皮製の場合の汚れ落としは他の素材のソファーより簡単なので、マメにお手入れするようにしましょう。
合皮製ソファーの汚れを最小限にする毎日のお手入れ
定期的なお掃除には、洗濯用の中性洗剤をぬるま湯で薄め、それを浸して絞ったタオルで優しく全体を拭きます。より長持ちさせたいなら、合皮専用のクリーナーを使用しましょう。ソファーによっては、洗剤で色褪せする場合もあります。見えない場所であらかじめ試し拭きしてください。
合皮製ファーについた食べ物の汚れ落とし方
食べ物の汚れは、油汚れも水性の汚れも取れるエタノールで落としましょう。エタノールは、ドラッグストアやホームセンターで安く購入できます。部分的な汚れを取る前に、毎日のお手入れをしてソファー全体のお掃除を済ませておきましょう。
汚れた部分は、エタノールを染み込ませたタオルで優しくふき取ります。それでも取れない汚れには、重曹に少量の水を加えてクリーム状にしたものを少量汚れに乗せて、タオルで優しくこすります(クリームクレンザーでもOK)。どの方法も、必ず見えない場所で色褪せしないか試してから行ってください。
合皮製ソファーにつきやすい皮脂や手垢汚れの落とし方
合皮のソファーに手垢や皮脂が蓄積している場合は、専用クリーナーでふき取り光沢を出すワックスを使用するといいでしょう。
合皮は、素材や使用年月、使用頻度で素材の状態や劣化の状況が変化します。お手入れは簡単ですが、合皮の素材次第では洗剤で拭くと色褪せや劣化が出てくることがあります。自己流で薬剤を使用するより、専用のクリーナーを使ったほうが安心です。説明書きをよく読んでからお掃除してみましょう。
合皮製ソファーをお掃除する際の注意点
合皮性の場合は掃除機のヘッドを変えずに使うとソファーに傷がつくことがあります。普段床やじゅうたんの上を掃除するときに使っている掃除機のヘッドは使わず、先端がブラシになっているノズルに付け替えてゴミを吸い取りましょう。隙間の汚れは柔らかいホウキや刷毛でかき出してから吸い取ると安心です。
洗剤を使う前に、必ず目立たない場所で色落ちしないかチェックしましょう。色落ちしたら洗剤は使わず乾拭きで終わらせます。ひび割れしているものは、布で拭き上げると劣化を早めることがあるので、ソファーカバーでリメイクするといいでしょう。
合皮のひび割れが始まると、もうお手入れのしようがありません。テープやシートでカバーするか、ソファーカバーをかぶせて使用するといいでしょう。お気に入りの合皮ソファーは、劣化する前に専用のクリーナーで定期的にお手入れしましょう。
本革製ソファーの汚れ落とし・掃除方法
本革製のソファーはお手入れが難しい素材なので注意が必要です。雑巾で水拭きしてしまうと、せっかくの風合いを台無しにしてしまいます。本革製ソファーの汚れ落としの方法をみていきましょう。
本皮ソファーのお手入れは専用クリーナーを使う
本革の場合は独自のお掃除方法を試してはいけません。必ず専用のクリーナーを使用しましょう。どのクリーナーを使えばいいか分からない場合は、購入したお店でおすすめのクリーナーを教えてもらいましょう。クリーナーを使わないときは、掃除機のノズルを先端がブラシになっているものに替えて、傷がつかないようゴミやほこりを吸い取り、柔らかい布で乾拭きする程度にします。長持ちさせるには自己流のお掃除をしないことがなにより大切です。
本皮ソファーについたひどい汚れの落とし方
ひどい汚れは専用クリーナーで掃除するのがベストです。本革は水に弱いので水拭きはNGです。熱にも弱いので、濡れた場所をドライヤーで乾かすことはやめましょう。飲み物をこぼしたときはすぐにふき取り、乾いてきたら扇風機などで風を当てて乾燥させます。専用クリーナーを使うときは、必ず見えづらい場所で試し拭きしてから使用してください。
本革製ソファーをお掃除する際の注意点
自己流のメンテナンスでは本革を傷める可能性があるのでおすすめできません。本革と言ってもそれぞれ材質が異なるため、他のソファーでは使えるクリーナーも、自宅のソファーでは使えないケースもあります。長持ちさせるには、プロにお願いするのが一番安全です。
使うほどに独特な風合いが出てくる本革ソファは、他の素材にはない素敵な趣があります。正しいメンテナンス法をマスターして長持ちさせて下さい。
ソファーの汚れ防止とメンテナンスの方法
ソファーは日頃のメンテナンスで汚れ防止ができますし、使い方次第で長持ちさせることもできます。ソファーを長く使うための方法をご紹介します。
汚れ防止に撥水・防水スプレーを使用する
汚れを付きにくくするために、毎日のメンテナンスで撥水・防水スプレーを試してみてください。特に布製は水分が染み込むとお掃除が大変です。撥水するようにしておくと、子供がこぼした飲み物もサッと拭くだけできれいになります。合皮の場合は、必ず見えない場所で試してください。本革には使用しないほうがいいでしょう。
汚れを放置すると落ちにくくなるのでこまめに掃除する
一気にお掃除しようとすると、汚れがたまっているぶん大変になります。定期的に少しずつお掃除してきれいな状態をキープしましょう。掃除の際は、ゴシゴシ拭くと素材の劣化が進む原因になりますので力加減に注意しましょう。
高額なソファーも毎日使っているうちにお手入れが雑になりがちです。ソファーの購入はかなり大きな出費になるので、こまめに掃除をしてできるだけ長持ちさせたいものです。
ソファーカバーを使用して汚れがつかないようにする
ソファーカバーを使用すると、さまざまなデザインが楽しめるうえに汚れ防止にもなります。カバーだけなら洗濯機で気軽に洗えるので、いつも清潔に使うことができます。ぴったりと合うソファーカバーがない場合は、マルチカバーをかけておくだけでも汚れ防止効果があります。
座る場所にシートクッションを敷くのもいい方法です。シートクッションは食べかすや汚れからソファーを守ってくれるだけでなく、へたりも軽減してくれます。
ソファーを直射日光の当たる場所に置かない
どの素材のソファーも直射日光には弱いので、陽の当たる場所には置かないようにしましょう。どうしても陽が当たる場合は、カーテンなどで日光からカバーしてください。紫外線は変色や劣化を早める原因になります。汚れが気になると天日干しをしたくなる人もいるでしょうが、おすすめはできません。
お掃除のプロにソファーのメンテナンスを任せる
高額なソファーは、プロにメンテナンスを頼むと安心です。数年に一度でもいいのでソファーをきれいに蘇らせてあげると、日頃のお掃除がグンと楽になります。
ソファーが汚れていると、お部屋のお掃除を徹底しても綺麗に見えません。きれいなソファーでスッキリ快適に暮らしたい人は、プロにお掃除を頼んでみるのがおすすめです。
ソファーの汚れを落としてきれいな空間で暮らそう
お客さまが来たときにソファーが汚れていると、「どうぞ座ってください」と気持ち良く言えないものです。リラックスタイムも、汚れたソファーでは少しテンションが下がってしまいます。きれいなソファーのある部屋で快適に過ごすためにも、正しい掃除方法をマスターしてこまめなケアを心がけましょう。