トイレの臭い取りの方法

トイレが臭い原因は?汚れに合った掃除法で悪臭退散!

トイレの臭いが取れないと、どんなにお掃除しても汚いイメージになります。臭いの原因を把握して、臭い対策をみてみましょう。尿席の取り方やタンク内の掃除など、ポイントとコツが分かっていればトイレ掃除は短時間でキレイにできます。深呼吸したくなるトイレを目指してお掃除をスタートしましょう!

トイレが臭い原因は?汚れに合った掃除法で悪臭退散!

トイレの臭いはどこから?お掃除法と臭い対策

トイレの臭いに困ったら、自宅でできるお掃除方法と臭い対策をチェックしてください。通常のお掃除ではどうしても臭いが取れない、消臭剤や芳香剤をいくつ置いても臭いがキツい、こんな悩みには徹底したお掃除しか解決策がありません。

普段見落としがちな汚れスポットや、なかなか落ちないよごれまで、細かい掃除方法を取り上げました。

キレイにして損はない場所なので、臭いがなくなる本気のお掃除に挑戦し、トイレだからこそ清潔できれいな空間にしましょう。清潔にしていると、自然とその状態を保ちたくなり、掃除も楽しくなります。

トイレの臭いの発生源になる汚れを掃除

トイレ掃除の準備万端な女性

トイレを本気でお掃除するといっても、掃除をするポイントとコツが分かっていれば難しくありません。事前に準備して欲しい道具は以下の通りです。

  • 使い古した歯ブラシ、隙間ブラシ、綿棒
  • 雑巾もしくは古布、トイレ用シート4~5枚
  • 家庭用スプレー洗剤
  • マスク
  • ビニール手袋
  • 窓用洗剤

以上のものを準備しておけば、スムーズに掃除が進みます。それでは臭いの発生源とお掃除の仕方を見ていきましょう。

便器と周辺は念入りに

便器は普段のお掃除でもやっている部分ですが、掃除忘れがないように順を追ってお掃除してください。最初は特に汚れている部分に、トイレ掃除シートやブラシを使って、便座や便器の中を徹底的にキレイにします。

次に便器の上から下に向かって、トイレ用洗剤か家庭用の中性洗剤で、雑巾やトイレ用シートを使って拭き上げます。便器の背面は特にホコリや汚れが溜まりがちなので、何度も雑巾やシートで拭き上げてください。

見落としがちなのは、リム裏と呼ばれるウォシュレットのノズルがある辺りです。汚れが見えにくいので腰を落としてチェックし、便器の内側まで汚れが残っていないか確認します。

汚れが見えにくいウォッシュレットノズルの根元付近

しつこい汚れには、トイレットペーパーを汚れた部分にのせ、トイレ用の酸性洗剤を染み込ませて、しばらくパックすると取れやすくなります。最低15分程度、可能なら1時間ほど時間をおいてから掃除をすると、キレイになります。

便座は取り外して洗浄

便座と便器の接合部には汚れが溜まりやすいので、便器の掃除を一通りする以外にも、トイレの説明書を読んで、可能であれば一度便座を外してみてください。便器側と便座側にびっしり尿汚れがついていることがあります。

雑巾に洗剤をつけて拭き取り、拭いたら小まめに洗って常に清潔にしてください。使い捨てのトイレ用シートは厚手のものを使いましょう。

細かい部分は、使い古した歯ブラシを使って汚れをかき出します。もっと細い場所には隙間ブラシや綿棒を使います。

便座と便器の接する部分はあまりお掃除する場所ではないので、尿が石化して固くなっている可能性があります。もし尿石がついていたら、次に紹介する尿石の取り方を参考にしてください。

尿石に酸性洗剤パック

尿石とは尿に含まれる成分が固まったもので、石のように固まって、便器や便座にこびりついているものです。特に便器のふち周辺や底についていることが多く、予防するにはマメなお掃除しか方法はありません。

もし尿石がついてしまっているなら、尿石はアルカリ性なので酸性の洗剤でお掃除します。便器ふちの尿石には、トイレットペーパーをかぶせて酸性洗剤を塗布してパックするのが簡単です。注意点は、洗剤はたっぷり使うことと、パックの時間はできるだけ長く取ることです。

便器の底にたまった尿石は、一度便器の中の水を抜いて尿石部分にたっぷり酸性洗剤を塗布し、サランラップやトイレットペーパーでパックします。

クエン酸で除去することもできますが、ガンコな尿石よりも、ついたばかりの尿石汚れに向いていると言えます。

便器の縁をクエン酸を付けたスポンジ拭いているところ

プロが使う尿石除去剤を購入する方法や、サンドペーパーで削り取る方法もありますが、便器自体に傷をつけそこが汚れやすくなってしまうので、どうしても取れない場合は、業者に頼むことをおすすめします。

床に染み込んだ汚れを取る

便器と接している床は、雑巾で拭くだけでは汚れや臭いは取れません。便器と床の接合部分の溝は、便器から垂れてきた尿が溜まっています。歯ブラシで汚れをかき出し、雑巾で拭き取るという流れを何度か繰り返してください。

周囲の床も、見た目では分からなくても尿が飛び散ったり、ホコリや汚れが溜まっているので、家庭用洗剤でしっかり拭き取りましょう。

トイレの床がクッションフロアを使用していて、変色や凹凸がある場合は張替えも検討しましょう。トイレの床の面積は狭いので、低価格で工事ができますが、DIYが好きなら、自分で張替えに挑戦すると、費用もそれほどかかりません。

便座奥の壁も掃除する

便器の奥の壁を掃除しているところ

男性が立って用を足すとサイドの壁に飛び散って臭いの原因になりますが、掃除すべきは両サイドだけではありません。奥の壁にも尿が飛び散っていたり、手洗いがついている場合には水はねして汚れになっていることがあります。

徹底的に臭いを除去したいなら、壁全面を拭き掃除しましょう。雑巾で水拭きするだけではなく、トイレ用洗剤でしっかり除菌しながら拭き掃除してください。

壁の隅にカビが発生していたら、まずは家庭用の洗剤でカビを拭き取ります。その後、塩素系漂白剤を付けたスポンジや布でこすり、取れなかったカビを拭き取ってください。漂白剤はじゅうぶんに拭き取り、換気をしながら壁紙を乾かしてください。漂白剤を使用するときには、目立たない場所で一度色落ちなどがないかチェックしてください。

壁紙が変色したり、臭いが取れないようなら張替えも検討しましょう。壁面積が狭いので、業者に依頼してもそれほど高額にはなりませんし、自分で張り替えると数千円で済む場合もあります。気分も一新し、今後のトイレ掃除が楽しくなります。

漂白剤など、塩素系の洗剤には「混ぜるな危険」の表記があります。酸性の洗剤と混じることにより、塩素ガスが発生して大変危険です。

使用する洗剤の種類を必ず確認し、種類の違う洗剤と一緒に使わないよう、換気をしっかりして掃除をしましょう。

見落としがちなトイレの汚れ

トイレの窓と換気扇

しっかりトイレ掃除をしているつもりでも、やっぱりとれない嫌な臭いがある場合、うっかり見落としがちな部分から臭いが発生している場合があります。定期的に掃除をする習慣をつけましょう。

換気扇に臭いが溜まる

忘れがちですが、トイレの換気扇もお掃除しないと臭いの原因になります。ホコリなどで詰まっていれば、トイレの排気をできずに臭いが充満することになります。また、換気扇に臭い菌が付着して、悪臭を発することもあります。換気扇が正常に作動していない場合もあるので、一度お掃除を兼ねてチェックしてください。

  • 換気扇のスイッチを切り、表面についたホコリを掃除機で吸い取る
  • 取り外せるカバーや換気扇は外して洗う
  • 内部のホコリを取り、洗剤を付けた雑巾で拭き取る
  • しばらく乾燥させてパーツを取り付ける

取り外しの際、便器の上に乗ると壊れる危険がありますので、必ず脚立などの足場を使ってください。換気能力がアップすれば、トイレの臭いは格段に減少します。

窓のカビチェック

窓があれば軽くふき掃除しておきましょう。便器の掃除はしても、トイレの小窓まで普段の掃除の手が行き届いていないことがあります。

水廻りにある窓にはカビがついていることが多く、嫌な臭いの発生源になることもありますので、隅までチェックしてください。

トイレの窓は掃除がし辛い場所にあることが多いので、どうしても手抜きをしてしまう場所です。徹底的に臭いをなくしたい場合、定期的にお掃除する習慣をつけましょう。

トイレが臭くならないための対策

スプレーを上に向けて吹きかけている女性

徹底したお掃除を済ませれば、トイレの臭いはほぼなくなっていることでしょう。せっかく入念にお掃除した後は、もう臭いに悩みたくありませんし、きれいな空間を維持したいところです。そこで、日常の使い方でクサくならない臭い対策をいくつかご紹介します。

消臭スプレーは上に噴く

消臭スプレーを目線から下にスプレーしていませんか?アンモニア臭は空気より軽いので、天井に充満し、上にあがった臭いを放置していると、天井クロスや壁紙にニオイが染みついてしまう場合があります。

スプレーするときには、必ず天井に向かって噴射し、自分にかからないように注意してください。

汚れがひどい場合は業者に頼む

トイレの汚れは、どう頑張ってもキレイにならないことがあります。そんな時は、一度業者に頼んでキレイにしてもらうと、それを保つお掃除をすればいいので楽です。

古い便器には防汚コーティングをしてくれる業者もあるので、探して施工してもらうと汚れが付きにくくなります。

トイレの蓋は閉めるよう徹底する

トイレの蓋を開けたままにしておくと、悪臭の原因になります。臭いを予防したいなら、蓋は必ず閉めるように家族で徹底しましょう。流すときも若干周囲に便器の水が飛び散っているので、蓋をして流すとより効果的です。

トイレの蓋をあけたままだと、暖房便座が空間を暖めていることにもなり電機代の無駄にもなりますので、蓋を閉める習慣がない人は意識して閉めるようにしましょう。

トイレタンクに重曹を入れる

トイレタンクの中にカビが発生し、臭いの原因になっていることもありますので、簡単に、トレイタンク内の掃除をしましょう。

トイレのタンクに重曹を1カップ入れ、5時間以上おくと除菌・消臭してくれます。就寝前に入れるといいでしょう。

心配な人は、トイレの後に重曹を便器内にサッと振っておくだけでも効果があります。オシャレな器に縦走を入れてトイレに置いておくと、素敵な置物にもなります。

雑巾に柔軟剤やアロマオイルを

雑巾に柔軟剤を含ませているところ

日頃のお掃除で使う雑巾やシートに、柔軟剤やアロマオイルを少したらして拭くと、トイレの中にいい香りが充満します。特に床や壁で使用して、シミなどにならないようならどんどん使って欲しいワザです。

柔軟剤で拭くとホコリの付着を抑えるので、その後のお掃除もしやすくなります。好きな香りがあれば試してみてください。

炭やコーヒー粉で消臭

炭や使った後のコーヒーの粉がトイレに置かれているのを和食の料理屋さんやコーヒーショップで目にしたことはありませんか?とてもオシャレにディスプレイしてありますが、消臭効果があるので自宅でもマネできるワザです。

炭には細かい穴が開いていて、臭いの成分を吸い付けることによって消臭効果を発揮してくれます。ディスプレイ次第でオシャレになりますので、利用してみましょう。

コーヒーをドリップして飲む習慣のある家庭では、使い終わったコーヒーの抽出カスをそのまま小皿や小さな入れ物に入れて置いてもいいですし、しっかりと乾燥させ、子袋に入れて吊り下げて使うこともできます。炭の何倍もの消臭作用があるので、ぜひ試してみましょう。

意外な臭いの盲点

基本的に、トイレ掃除を徹底して行っていれば臭いは緩和されるのですが、下水が完備されていない地域では、水洗トイレとはいえ浄化槽を使っている場合があります。

この場合、年に1度は浄化槽の汚物の汲み取りをしなければ、悪臭となってトイレが臭くなってしまう場合があります。

汲み取りをしても臭いが収まらない場合、浄化槽に排水ラップがきちんと設置されているか、また、正常に機能しているか、一度業者に確認をしてもらいましょう。

トイレの臭い対策は掃除しかない!

トイレ掃除のやる気満々な女性のイメージ

トイレの臭い対策を徹底するには汚れに適した掃除方法を行うことです。中にはトイレで喫煙する習慣のある人もいるでしょう。トイレにヤニ臭さが染み付く前に、壁の掃除で部屋を明るく!カビやヤニを撃退しよう!を参考に、トイレの壁を徹底的にきれいにしてみましょう。トイレがきれいだと、清潔さを維持したくなり、常にトイレ掃除を心がけるようになれますので、楽しみながらやってみましょう!

トイレがキレイだと家族の気分も良くなりますし、お客さんが来ても躊躇することなく使ってもらうことができます。

毎日のお掃除にプラスしてトイレをキレイに使う習慣が身につけば、常に清潔なトイレと空間を保つことができます。ほんの少し意識するだけなので、家族で取り入れてみてください。