小学校の休み時間の使い方
小学校の休み時間の過ごし方・短時間で気分転換できる遊び
小学校の休み時間に子供がどのように過ごしているのか気になりませんか?校庭やグラウンドでクラスのみんなと外遊びをしたり、教室で仲良しの友達とおしゃべりをしたり、一人で読書を楽しんだり気分転換の方法はさまざまです。小学生の子供が休み時間にしていることをまとめてみました。
小学校の休み時間・子供がどう過ごしている?
小学校の休み時間は基本的に10分間です。学校によっては、2時間目と3時間目の間に「中休み」と言われる20分程度の休憩が入ることもあります。
そんな小学校の休み時間を子供たちは何をして過ごしているのでしょうか?それが子供にどんな影響を与えているのかをみてみましょう。
子供たちに人気の遊びを7つ挙げているので、子供が休み時間に何をすればいいか分からないという時は、アドバイスの参考にしてください。
友達と体を動かす
短い時間でも、外に出てサッカーやドッジボール、遊具で遊ぶことは良い気分転換になります。遊びやスポーツをすることで、仲間への入り方やルールなどを覚えていき、コミュニケーション能力が高まります。
教室の外に出ることは頭の切り替えをするのにも有効です。たった10分の休み時間でも、子供たちはギリギリまで遊んで楽しんでいます。
友達とのスポーツだけではなく、ひとりでなわとびや鉄棒、一輪車などを練習する子もいます。外でおしゃべりをしたり、校外を眺めている子もいます。さまざまな過ごし方で、外の空気を吸ってリフレッシュします。
友達と会話する
休憩時間に友達と会話することは、今後社会に出て行く上で必要なコミュニケーション能力を身につけることにつながります。
子供同士の会話は、大人との会話と違い、自分の思い通りに進まないことが多々あります。しかしそれが、相手に伝わる話し方や周りの状況に合わせて会話をする練習になり、子供を大きく成長させます。
手紙を書く
お友達に手紙を書いて渡し合うのも気分転換になり、友達との仲を深めます。自分の気持ちを手書きすることで気持ちを整理することができ、メンタル面にも良い効果があるでしょう。
児童同士のトラブルに配慮して、手紙のやりとりを禁止している学校もあります。校則やクラスの決まり事をしっかり守りながらであれば、友達と楽しいコミュニケーションツールになるでしょう。
読書をする
読書をすることで、子供の読解力・想像力・文章力がアップします。さまざまな知識を得ることができるので、休み時間に読書をすることはリラックスになるだけでなく、勉強にもなるでしょう。
子供が「休憩時間に何をしていいかわからない」と言っていたら、図書館で本を借りて読書をするよう勧めてあげましょう。有意義な時間を過ごすことができます。
イラストや絵を書く
休み時間に、ノートや自由帳に絵を書いて過ごしている子もいます。絵を書くことは自己表現につながり、表現力や想像力もアップさせます。
イラストを書くとき、平面のものを立体的にイメージして書くことで、算数の図形など想像力が必要とされる勉強にも活かされます。ただ楽しくて書いているイラストも、実は子供の成長に役立っているのです。
苦手を克服する
鉄棒や縄跳びなど、自分が苦手なことを休憩時間で克服することも、子供にとっては気分を切り替える良い時間になります。
休憩時間は、すべての学年の子供達が外に出ています。高学年の子が苦手なことを教えてくれたり、下の学年の子が一生懸命に練習している姿を見て、苦手を克服するきっかけにすることもあります。体育の授業ではできなかったことも、休憩時間の遊びの中で克服できたという子はたくさんいます。
何もせず休憩する
机に伏して寝ていたり、静かに外を眺めている子もいます。「友達がいないのかな…」と心配になりますが、これも休み時間の有意義な過ごし方の一つです。
誰ともしゃべらず、静かに過ごし頭の中を休めることで、次の授業で集中力や記憶力を発揮できる子もいます。
勉強で疲れた脳を、10分間の休憩でリフレッシュさせることは、子供にとって気分転換の時間になります。休憩中はゆっくりして、次の授業のパフォーマンスを上げることも大切です。
忘れた宿題をする
気分転換にはつながりませんが、やり残したことを放置しておくと、気持ちがそこにとどまってしまうことがあります。私たち大人でも、やり残した仕事があると心の底から美味しいお酒が飲めないのと同じです。
宿題を忘れてしまったら、次の休み時間に宿題を済めせて、少し遅れても提出する。こうしておくと帰宅した後、スッキリとした気分で遊ぶことができるでしょう。
もらったばかりの宿題を、休み時間にするのを禁止している学校も多いです。宿題は家でするものなので、提出できなかった宿題をする程度にしましょう。
小学校の休み時間にできる遊び
子供たちが休み時間にしている遊びで人気のあるものを7つご紹介します。子供が「休み時間にすることがない」と相談してきたときには、アドバイスの参考にしてください。
ドッジボール
1年生から6年生まで、どの年齢にも人気が高いドッジボール。これは、時代が変わっても人気のある遊びなので、小学校のときに遊んでいた記憶のあるママやパパも多いでしょう。
頭を使うゲームですし、明確なルールがあるのでスポーツとしても楽しめます。面白くてつい無茶をしてしまうことも多い遊びなので、ケガや喧嘩が増えないように気を付けてほしいものです。
サッカー
いつの時代も人気の高いサッカー。以前は男の子の遊びでしたが、最近では女子にも人気が高い遊びです。サッカーコートは高学年のみ使用可能だったり、学年によって遊べる場所が決まっている学校もあります。そういった「遊びにくさ」も、子供がルールを覚えるいい機会になります。
鬼ごっこ
鬼ごっこも、年代を問わず人気のある遊びです。普通の鬼ごっこだけでなく、色オニや高オニなどさまざまなバリエーションで楽しんでいる小学生も多いでしょう。休み時間の間だけなので、それほど疲れず、良いリフレッシュになるでしょう。
縄跳び・大縄跳び
縄跳びは、友達と一緒にいながら自分のペースでできるので、ストレスの少ない遊びです。ひとりで行うので喧嘩にもなりにくく、スッキリした気分になるので常に人気の高い遊びです。
友達と大縄跳びをする遊びもあります。高学年になるとメディアに登場している大縄跳びでアクロバティックな飛び方をしているグループの跳び方を真似する子も出てきます。
指遊び
室内でも屋外でもできる指遊び系も、常に人気です。雨の日に外で遊べないときにも、数人で集まって休み時間を楽しく過ごせます。
「いっせーのーせ」で親指を上げる遊びは今でも人気です。友達の性格や空気を読んで、心理戦をするので単純に見えてなかなか奥の深い遊びです。
イラスト・漫画
イラストやパラパラ漫画を描いた記憶は、ママやパパにもあるでしょう。短い休み時間に、イラストを描いて休み時間を過ごす子供も多いです。イラストや漫画は男女問わず楽しめますし、そこで才能を発揮して自信につながる子もいます。
折り紙
折り紙は、遊び始めると奥が深く特に女子に人気の遊びです。年齢も問わず遊べますし、本や動画サイトを見て難しい折り方に挑戦する子もいます。
折り紙に手紙を書いて友達に渡したり、ママやパパへのプレゼントにする子もいます。折り紙は10分の休み時間を楽しむには、丁度いい遊びです。
小学校の休み時間いできる遊びを教えてあげると、親子のコミュニケーションになります。親の子供時代の話を聞くのが好きな子も多いので、昔話をしながら、楽しい休み時間の過ごし方を一緒に考えてみましょう!
休み時間をひとりで過ごすメリット
我が子が、休み時間をひとりで過ごしていることを知ると、親としては「友達がいないのではないか」と不安になります。しかし、小学校の休み時間をひとりで過ごすことには、メリットもたくさんあるのです。
ひとりの時間に慣れることができる
小学校高学年になると、ひとりで過ごすことが増えます。休み時間に一人で行動できないと、集団でいないことに不安を感じてしまう子もいます。何年生であっても、ひとりで休憩時間を過ごすことは、ひとりで行動する練習になります。
小学生は、クラスメイトがひとりで過ごしていても、それほど気にしません。誰でも、自分の調子次第でひとりで過ごすことがあるからです。大人はどうしても「子供は友達と遊ぶもの」と思ってしまいますが、案外子供の方がクールな面も持っています。
自分のペースで休憩できる
友達のペースに会わせて休み時間を過ごすことがストレスになる子もいます。友達と遊んで、コミュニケーションの方法を学ぶことも大切ですが、そればかりになると、気の強い子に合わせてばかりで思うように行動できず、ストレスを感じることもあるのです。
集団が好きな子もいれば、ひとりの方が気楽な子もいます。それぞれの個性によって、休み時間を自由に過ごす方がストレスの少ない学校生活を送れます。
ひとりで教室に残る子たちで仲良くなる
外に遊びに行く子の方が、友達がたくさんいて良いと感じる大人は多いですが、教室に残る子たちで仲が良くなることもあります。教室にいると同じようにひとりでいる子と、お互いの話ができるので深い交流がもてる場合もあります。
次の授業の準備ができる
子供たちは休み時間を目いっぱい使うので、教室に帰ってくるのは次の授業が始まるギリギリの時間です。そうなると、最初の10分程度は興奮状態にある子もいるので、しばらくの時間授業に集中できない子もいます。
その点、休み時間にひとりでゆっくりしている子は、次の授業への準備がすぐにでき、気持ちの切り替えも早くできます。授業の吸収もよくなるので、休み時間にひとりでいると成績にも多少なりとも良い影響が出ます。
先生との会話が増える
休み時間でも、先生が教室に来ることがあります。そのときに先生と会話をしたり、お手伝いをすることで、普段はできない交流が生まれるでしょう。
学校生活には、友達との関係と同じくらい、担任の先生との関係が大きく影響します。先生といい関係を築いていれば、学校が楽しくなりますし悩みがあるとき相談しやすい環境になります。先生といい関係を築くことで勉強が楽しくなるなど、学力に関しても良い影響がでることがあります。
小学校の休み時間は子供が成長する時間
小学校では、授業中だけが子供の成長する場ではありません。休み時間にも、子供たちは友達との付き合い方やひとりの時間の使い方を知り、日々成長しています。
しかし、いつもと様子が違うと感じたら、親が知らない間に人間関係でストレスを感じている可能性もあります。子供のストレス10の症状を参考に、子供の様子をじっくり観察してみてください。
親が心配ごとを取り除くのではなく、一緒に解決していけるように、会話の機会をたくさん持ちましょう。