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子供のバレエの習い事を解説

2026.6.19

子供のバレエ教室はどう選ぶ?メリット・費用・発表会の裏側まで徹底解説

子供のバレエ教室はどう選ぶ?メリット・費用・発表会の裏側まで徹底解説

「親の負担が大きそう」「お金持ちの習い事?」そんなバレエ教室の疑問を解決!失敗しない教室の選び方や、裏方で大忙しになる発表会の実態、自宅でのストレッチ習慣など、通う前に知っておきたいポイントが満載です。

子供のバレエはかわいいだけではなく素敵な女性になる為の習い事です

バレエを踊る少女と大人の女性

「ママ、私あのお姫様みたいに踊ってみたい!」テレビや絵本でキラキラとしたチュチュを着たバレリーナを見て、目を輝かせる女の子はとても多いものです。子供のバレエの習い事は、普段のレッスン時にはかわいいレオタードを着て、髪型はシニヨン(お団子ヘア)にピシッとまとめ、発表会ではまるで本当のお姫様になったような華やかな衣装で舞台に立つことができ、まさに女の子にとって永遠の憧れの習い事と言えます。

しかし、バレエの魅力は「可愛い衣装を着られること」だけではありません。クラシック音楽に合わせて体を動かすことで培われる綺麗な立ち振る舞いや、指先まで意識の行き届いた姿勢、そして厳しい練習を乗り越える精神力など、将来素敵な女性になる為の基礎がいっぱい詰まっています。

一方で、「費用がすごく高そう」「親の負担が大きくて大変なのでは?」と、敷居の高さを感じて躊躇してしまうママも少なくないでしょう。確かに他の習い事に比べると費用や手間はかかりますが、幼い頃から一流の芸術に触れ、豊かな感性を育てるバレエは、ママにとっても憧れの習い事です。筆者の娘も現在バレエ教室に通って日々奮闘しています。今回はその実体験を交えながら、子供をバレエ教室に通わせたいと検討しているママに向けて、メリットからリアルな費用、知られざる発表会の裏側まで、情報を満載してお届けします!

子供のバレエの習い事に対するリアルなイメージと実態

子供のバレエの習い事に対して、世間のママたちはどのようなイメージを持っているのでしょうか。「バレリーナ」という存在は女の子に圧倒的な人気であり、ママ自身にも「娘にかわいいチュチュを着せて、ステージで躍らせてみたい」という夢や憧れがあるでしょう。しかし、一歩踏み出す前には以下のような少しハードルが高いイメージを持たれがちです。

ママたちが抱くバレエのイメージ

  • マナーやルールが厳しい独特な世界がありそう
  • 体が柔らかくないと難しそう、痛い思いをしそう
  • 敷居が高く、お金持ちの家庭がする習い事という印象
  • とにかく衣装が可愛いくて可憐
  • 姿勢がピンと良くなり、スタイルが綺麗になりそう

実際に見学に行ってみると、「お金持ちのお嬢様ばかり」ということはなく、ごく普通の共働き家庭の子供たちもたくさん通っています。ただし、「独特な世界」や「親の出番の多さ」については、教室によって大きく異なるのが現実です。まずは「バレエ=敷居が高い」という先入観を少し横に置いて、子供が純粋に「踊りたい」と思う気持ちに向き合ってみましょう。休日に近所の教室のホームページを一緒に見て、「こんな可愛いお洋服着てみる?」と聞いてみることからスタートするのがおすすめです。

先輩ママが子供をバレエ教室に通わせている理由や目的は?

バレエを踊る少女のイラスト

実際に、子供をバレエ教室に通わせている先輩ママたちは、どのような理由や目的でバレエを選んだのでしょうか。中には「本気でプロのバレリーナを目指している」という高い目標を持つご家庭もありますが、ほとんどの家庭は情操教育の一環や、将来役立つメリットを求めてバレエ教室に通わせています。

バレエを習わせた主な理由

  • 将来的に姿勢や立ち振る舞いが綺麗になり、上品な所作が身につくように
  • 体が柔らかくなり、ケガをしにくいしなやかな体に育つように
  • 「挨拶」や「目上の方への言葉遣い」など、社会に出ても恥ずかしくない礼儀が身に付くように
  • クラシック音楽に触れ、優雅で感性豊かな女性に育って欲しいから

「うちの子、いつも背中を丸めてゲームばかりしていて姿勢が心配で…」という悩みを抱えていたママが、バレエを習わせた途端に、背筋がスッと伸びて歩き方まで綺麗になったというケースは非常に多く聞かれます。バレエは単なる運動ではなく、「自分をいかに美しく見せるか」を追求する芸術だからこそ、日常のふとした瞬間の所作にまで大きな変化をもたらすのです。

身体と心に効く!バレエを習うことで子供が得る圧倒的なメリット

子供にバレエを習わせることで、身体面だけでなく精神面でも非常に多くのメリットが得られます。バレエ教室では「厳しく、美しく」をモットーに指導されることが多く、先生に対するお辞儀の仕方や、お友達との接し方など、バレエを通して美しい礼儀作法を自然と身に付けられます。指先から足先までの美しい姿勢を常に意識して動くため、普段から椅子に座る姿勢が良くなったり、歩く時の立ち振る舞いが綺麗になります。女の子のママにとっては、将来女性として生きていく上で一生の財産になる魅力的な習い事です。

バレエを習う前は体がカチカチに固く、「開脚なんて全然できないし、レッスンについていけるか心配…」と不安に思っていた子供も、毎回の入念なストレッチを続けることで、「えっ、そんな体勢ができるようになるの?」と親がびっくりするくらい体が柔らかくなります。
また、複雑な足のステップ(ポジション)や腕の動きの順番を瞬時に記憶する必要があるため、脳のワーキングメモリがフルに刺激され、非常に頭を使います。ヒップホップなどのテンポの速いダンスと違い、クラシックバレエは「ゆっくりな動き」が多いからこそ、体幹のブレをごまかすことができません。そのため、自分の体の重心を丁寧に考え、コントロールしながら動く圧倒的な集中力が養われます。

常に一流のクラシック音楽に合わせて踊るため、レッスン時もピアノの音色を聴きながら動きを合わせていくことで、普段から豊かなリズム感や音楽的感性が鍛えられています。「明日はバレエの日だから、爪を切ってご挨拶の練習しようね」と、生活の中に美意識を取り入れる声かけをしてみましょう。

子供のバレエ教室選びは「隠れた予算」をしっかり考えておこう

バレエの衣装と少女

バレエは他の習い事に比べてどうしても敷居が高いイメージがありますが、実際に見学に行かずに気軽に入会してしまったママ達によると、「かわいいからと気軽に習わせてしまったけれど、いざ入ってみたら金銭的にも親の負担的にも本当に敷居が高かった!」と後悔する意見が少なからずあります。その一番の理由としては、やはりバレエを習い続ける事にかかる「費用(お金)」の問題があげられます。

本格派?カルチャーセンター?目的別の教室選び

「プロを目指すわけではないけれど、姿勢を良くするために少し気軽にバレエの世界に足を踏み入れたい」という人は、コンクール入賞を目指すような伝統的に続いている厳しい本格派バレエ教室ではなく、地元のカルチャーセンターやダンススタジオが開講しているキッズバレエレッスン、あるいは大手スポーツジムがやっているバレエ教室等もありますので、まずはそちらから検討してみましょう。

豪華な大ホールでの本格的な発表会ではなく、「1年に1回、普段練習しているスタジオ内で、親だけを呼んで行われるアットホームなおさらい会(発表会)」をしている教室でしたら、衣装代や参加費などの莫大な費用もそれほどかからずに済みます。目的に合わせて教室のスタイルを探してみましょう。

子供との相性が一番!バレエ教室で見学や体験をしてみよう

バレエのレッスン

教室の公式ホームページやブログのきれいな写真を見ても、先生の実際の言葉遣いや、通っている生徒たちの雰囲気、年齢別でどのようにレッスンが分かれているのかなど、なかなかつかみ取れない部分はたくさんあります。必ず入会前に見学や体験レッスンに参加して、自分たちの目で確かめることが失敗しない鉄則です。

体験レッスンの際は、「先生ができない子に対してどういう声かけをしているか(怒鳴っていないか、励ましているか)」「親の見学スペースはあるか」「高学年のお姉さんたちの姿勢や態度は美しいか」をよく観察しましょう。子供が「あの先生優しかった!また行きたい!」と笑顔で言えるような、子供の性格に合った教室を選んであげることが長続きの秘訣です。

子供のバレエ教室の月謝はどれくらい?初期費用も忘れないでおこう

バレエの教室の月謝は、立地や先生の経歴、週に何回のレッスンを受けるか等により金額が大きく左右しますが、およそ週1回のレッスンで月謝は6,000円~15,000円程が相場です。また、毎週固定の曜日に行けない共働き家庭向けに、レッスン日を自由に選べるチケット制を採用している教室もあります。

さらに、初月の支払い時には月謝だけでなく、初期費用としてバレエ教室の入会金(5,000円〜10,000円程度)や、施設を維持するための光熱費・設備利用料等が半期ごとに別途数千円かかる教室もあります。これらをあらかじめ予算の視野に入れておき、体験の際に「入会時にトータルでいくらかかりますか?」と遠慮せずに確認しておきましょう。

子供のバレエの習い事は何歳から始めるのがベスト?

バレエを習う小さな女の子と教える女性の後ろ姿

「体が柔らかいうちに、早くからやらせた方がいいの?」と焦るママもいますが、バレエ教室によって受け入れ年齢は異なります。一般的には、おむつが外れて自分でトイレに行くことができ、先生の言うことをある程度理解できる3歳頃(年少さん)を受け入れの目安としている教室が多いです。
幼児向けのクラスが独立して年齢別でレッスンが分かれている場合は良いですが、小さな個人の教室などでは、3歳~小学生が同じスタジオで一緒にレッスンをする場合もあります。

3〜4歳のうちはどうしても集中力が長く続かない為、途中で飽きてスタジオの端を走り回ってしまったり、眠くて機嫌が悪くなって泣き出してしまう等、親がヒヤヒヤするトラブルが考えられます。無理をして通わせるよりも、子供が「お稽古事」としてしっかり自覚し、先生の指示に従って楽しくレッスンに通えるようになる5歳~6歳(年中・年長)くらいからスタートすると、親も子もストレスなくスムーズに始められます。焦らず、「お姉さんたちみたいに踊ってみたいね」と気持ちが盛り上がるタイミングを待ちましょう。

バレエ男子を目指して!男の子のバレエ(ボーイズクラス)の魅力

「かわいいチュチュ」のイメージが強いため、女の子専用の習い事として人気のバレエですが、もちろん男の子も習うことができます。最近では、フィギュアスケートや体操の基礎としてバレエを取り入れる男の子も増えています。

基本的には女の子に混じってのレッスンになりますが、お姉ちゃんがバレエを習っているからその送り迎えについていくうちに興味を持った、あるいはママが昔バレエを習っていたという流れから、一緒に習い始めたという男の子も珍しくありません。男性のバレエダンサー(ダンスール・ノーブル)は、女性をリフトする圧倒的な筋力と、高く飛ぶジャンプ力が求められる非常にダイナミックでかっこいい世界です。
男の子がバレエを習うことで、強靭な体幹と美しい所作が手に入ります。「男の子なのにバレエ?」とからかわれるのではと心配する声もありますが、将来お姉ちゃんとペアで舞台に立つと言うのも素敵ですし、何よりブレない軸を持つかっこいい男性に成長してくれるはずです。


子供がバレエを始めるのに必要な「バレエ用品」の揃え方

バレエ用品各種イラスト

見学を終えて無事に入会を決めたら、いよいよ憧れのバレエ用品の準備です。バレエを始めるには最低限、「レオタード」「バレエ用タイツ」「バレエシューズ」の3点セットが必須になります。また、レッスンの時には汗を拭く可愛いタオルや、こまめな水分補給の為の水筒を用意しておきましょう。子供が自分で「私のバレエグッズ!」と嬉しくなるような、かわいいトゥシューズ柄のレッスンバッグを用意してあげると、毎週のレッスンへのやる気が格段にアップします。

バレエ用品を買うなら安いファストブランドは避け、専門店で!

レオタード、タイツ、バレエシューズは、子供の身長や足のサイズの成長により、1年〜1年半ごとにその都度全て買い替えが必要になる消耗品です。教室によって「クラスごとにレオタードの色が指定されている(幼児はピンク、小学生は水色など)」場合や、ママがなるべく家計を抑えようと安価に揃えようと思っても、思う通りに行かないこともあります。

最近は、外資系のファストファッションブランドやネットの激安ショップ等にも、数千円というお手頃な価格で可愛いレオタード等が販売されています。しかし、実際安物を買ってみると、生地が薄くて下着が透けてしまったり、縫製が甘かったりして数回の洗濯で肩紐がすぐに破れてしまうトラブルが多発しています。
優雅でゆったりした動きのイメージがあるバレエですが、実際は脚を高く上げたり、大きくジャンプしたりと、想像を超えたダイナミックなポージングや激しい動きがあります。ハードなスポーツをしていると思って、伸縮性に優れ、汗をしっかり吸収するバレエ専門メーカー(チャコットやシルビアなど)のしっかりした素材のレオタードを選ぶのが、結果的に長持ちしてコスパが良くなります。

要注意!教室によっては「スカート付きのレオタード」が禁止の場合も

女の子なら誰もが着たがる、ひらひらのシフォンが付いた「スカート付きレオタード」ですが、実はバレエ教室や年齢(クラス)によって、スカートの付いたタイプのレオタードが明確に禁止されていることがあります。理由は、スカート部分が長いと、先生が指導する際に子供の膝の向きや脚の筋肉の動き(ターンアウトできているか等)が見えづらく、正しい骨格の指導ができないためです。

せっかく子供と一緒にウキウキで購入した高いレオタードを、泣く泣くハサミで切ることになったり、買い直すことにならないように、レオタードの購入時には必ず「どのような形・色のレオタードが良いのか、フリルはついていても平気か」を先生に確認をとってから購入するようにしましょう。

トイレに一人で行ける・自分で着替えが可能な年齢の子供には、シンプルな無地のレオタードをベースにし、上から自分で巻いて付けられる「巻きスカート(プルルンスカート)」タイプを購入するのが一番便利です。レッスンの厳しい基礎練習の時は外し、終わった後に付けて楽しむなど融通が利きます。

自宅でのバレエの練習は必要?親子のコミュニケーション術

自宅でバレエに興ずる女の子とお父さん

「週1回のレッスンだけじゃ上手にならない?家でも特訓させた方がいいの?」と真面目なママほど悩みますが、バレエの知識のないママが、自宅で間違った角度や無理な姿勢で厳しく指導して一緒に練習するのは、変な癖がついてしまったり、筋を痛める原因になるため非常に難しく危険です。
もしレッスンが見学可能であれば、ノートを持参して先生が言っていた注意点や、バレエの特有の動き(プリエ、ルルベなど)の名前をメモして確認しておきましょう。帰宅後、その日のうちに「今日はどんなことやったの?ママに見せて!」と復習を促すと、子供も嬉しそうに記憶を引き出して見せてくれ、次回のレッスンまで無理なく復習することができます。

お風呂上がりのストレッチを親子のふれあいタイムに

無理なジャンプなどの練習は不要ですが、体を柔らかくする為の「毎日の柔軟ストレッチ」を自宅で継続するだけでも、圧倒的な効果があります。体が温まっているお風呂上りに、テレビを見ながらママやパパも一緒にストレッチを兼ねて前屈や開脚の練習をしてみるのが一番良いでしょう。「パパより〇〇ちゃんの方が柔らかいね!」と競争すると、子供もモチベーションが上がります。

習い始めはフランス語の脚のポジション番号(1番の足、5番の足など)や動きの名前など、覚えることが沢山ありますが、子供の脳はスポンジのように飲み込みが早く、レッスンを重ねていくにつれ、自然に体の感覚とともに覚えることができます。親は「すごいね、そんな難しい言葉知ってるんだ!」と褒める役に徹しましょう。

バレエの歴史や物語を一緒に勉強してやる気アップ!

小学生くらいになって文字が読めるようになったら、バレエの歴史や有名な演目の物語を一緒に勉強してみるのも非常に良い刺激になります。夏休みの自由研究等で、「なぜバレエの衣装はチュチュというの?」「トウシューズはどうやってできているの?」とバレエのルーツを知ることで、子供もより奥深い世界を楽しめます。

また、「白鳥の湖」や「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」などの有名なバレエ作品の絵本やDVDを休日に家族で鑑賞することで、自分がレッスンでやっている動きがどんな素敵な舞台につながっているのかを知り、本人の表現力とやる気アップに大きく繋がります。

あまり知られていない「バレエの発表会の過酷な裏側」の実態

バレエシューズと女性の脚

バレエ教室のHPやブログを見ると、キラキラした発表会の写真や「無事に終わりました」という華やかな報告は確認できても、実際の発表会当日までの過酷な流れや、親が手伝うべき必要な持ち物、そしてリアルな経費はどこにも記載されていません。「そんなにお金と手間がかかるなんて聞いてない!」と、入会して初めての発表会を迎えてから後から知ってショックを受け、驚くママも多いのが現状です。
パニックにならないよう、ある程度事前に頭に入れて置きましょう。筆者の血と汗の滲む経験から、知られざる発表会の裏側を紹介します。

子供のバレエの発表会を運営・裏方で支えるのは「保護者会(母の会)」

大規模なプロのバレエ団が運営しているスクールを除き、町の個人のバレエ教室のほとんどにおいて、発表会の裏方として運営を仕切るのは「保護者会(通称:母の会)」です。先生は子供たちの演技指導と演出にかかりきりになるため、受付から誘導まで全て親がボランティアで回します。
発表会の数ヶ月前からLINEやメールで頻繁に連絡を取り合ったり、休日に集まって役割分担を決めたりと、ママは衣装のサイズ直しや準備に大忙しになります。

発表会当日のママたちの主な役割分担

  • 会場係: 受付テーブルの設置、楽屋の張り紙、終了後の忘れ物のチェックやゴミ拾い等、会場全体の設営と撤収。
  • 受付係: 防犯のため誰でも入ることができないよう、入り口で招待チケットの確認や、来客からの花束やプレゼントの預かりと仕分けをする。
  • ドア係(重要): 演技中は客席への出入りが厳禁の為、暗いドアの前に立ち、遅れてきたお客さんの出入りを阻止する。業者のDVD撮影にドアの開け閉めによる一筋の光が入ってしまったり、話し声が入らないようにする為の責任重大な係。
  • 衣装運搬係: 高価なレンタルの衣装は各家庭に持ち帰ることができないため、終演後にシワにならないよう衣装運搬係がまとめて車に積み込み、バレエ教室のスタジオまで返却しに行く。
  • お世話係(楽屋番): 楽屋で出番を待つ小さな子供たちのお弁当やお茶の手配、トイレの付き添い、衣装の着替えの補助、出番前の静粛の声かけなど、一番体力を使う子供たちのお世話をする。

子供のバレエの発表会は「朝から晩まで」1日がかりの長丁場

「出番は10分だから、お昼に行けばいいよね」は大間違いです。子供のバレエの発表会は、朝一(午前8時ごろ)に重い荷物を持って会場入りしても、そこから立ち位置の確認、場当たり、通しのリハーサル、メイクや身支度でひたすら待ち時間が続き、実際に夕方開演になり、すべてのお客様が帰って片付けを終え、演目が全て終わって解散すると夜の21時を回っていることもザラにあります。

楽屋で待機している間、緊張と疲労で子供は必ずお腹が空きますので、衣装を汚さないように一口でパクッと簡単に食べられる小さなおにぎりや、ゼリー飲料、ボロボロこぼれない菓子パン等を用意しておきましょう。また、見学に来る小さな兄弟が長時間客席やロビーで待機している場合も、静かに遊べるシールブックやタブレットなど、機嫌を取れるアイテムを万全に用意しておくことが必須です。

ママが一番知りたい!バレエの発表会に「実際にかかる総費用」は?

入会案内に「バレエの発表会参加費(出演料)として、10万円前後」という金額を教室として提示していても、それで終わりではありません。そこからさらに、数着分の衣装レンタル代、新調するタイツやバレエシューズ、衣装の下に着る見えないボディーファンデーション(下着)や小物類、プロが撮影したDVD代(約1万円)、スナップ写真代(数千円)、さらに当日のお友達へのプレゼントやお花代、そして終演後に渡す先生への御礼(謝礼金)など、細々とした出費が雪だるま式に重なります。
結果として、トータルに計算すると1回の発表会で15万〜20万近くの大きなお金が飛んでいくことになります。

家計の負担を減らすため、毎月の月謝に上乗せして「発表会積立金」として数千円ずつ引き落としてくれている親切な教室もあるので、直前に1度で大金を払うわけではない場合もありますが、当初考えていた金額より「隠れた出費」が多くなることは間違いありません。パパにも事前にこのリアルな金額感を共有し、「家族の一大イベント」として予算を確保しておくことがトラブルを防ぐコツです。

バレエの発表会の衣装はほぼ「レンタル」の為、持ち帰れない

バレエの衣装

「高いお金を払うのだから、可愛いチュチュは家に持ち帰って記念に飾れるのかな?」と思うかもしれませんが、バレエの発表会の豪華な衣装は、専門の衣装会社からの「レンタル」の場合がほとんどです。一部の教室ではカタログの値段を公表していないお店もありますが、一般的な相場として1着につき約6,000円~30,000円程のレンタル料金がかかります。

出演する演目の数や、お着替えの回数により必要な衣装の枚数も変わるので、出番が多いほど当然金額が跳ね上がることになります。例えば1着10,000円のレンタル料で、第一部のオープニング・メインで出演する演目・そしてラストのフィナーレと3つの場面に出演する時は、合計3着の衣装が必要になりますので、衣装代だけで単純計算で30,000円が請求されることになります。汚したり破いたりすると買い取りになるリスクもあるため、楽屋での飲食には細心の注意が必要です。

衣装以外にも発表会に向けて「新調するもの」が多数あります

「普段のレッスンで使っているタイツを使えばいいや」と思うかもしれませんが、日々の厳しいレッスンに使用している物では、膝の部分にうっすら穴が開きかけていたり、足の裏に黒い毛玉や汚れがあったりするため、強い照明が当たる美しい発表会の舞台では絶対に使用できません。

本番直前に、真っ白で無傷の「本番専用のタイツ」、新しい「バレエシューズ」、そして衣装の下に着る肌色のボディーファンデーションや専用ショーツ、楽屋の廊下を歩くときにシューズが汚れないための「シューズカバー」、そして髪をガチガチにシニヨンにまとめるための強力なハードジェル・見えないヘアネット・大量のUピンなど、ドラッグストアや専門店を走り回って購入する必要があります。
初めて発表会に出る場合や、子供の体の成長により去年使ったものがサイズアウトして新調することになるので、基本的には発表会の度にこれらの小物を一式購入する必要があると覚悟しておきましょう。「来週までに揃えてください」と急に言われることもあるため、事前にネット通販等で目星をつけておくのがおすすめです。

バレエの発表会の「濃い舞台メイク」は誰がしてくれるの?

バレエ独特の、青いアイシャドウに太いアイライン、真っ赤なリップの「舞台メイク」。これは一体誰が施すのでしょうか。バレエ教室によって全く方針が違いますが、親(保護者)が指定された通りに子供の顔にメイクをする場合や、中高生の年上の先輩お姉さんたちが小さな子を並ばせて手際よく一気にメイクをしてくれる場合があります。

遠くの客席からでも表情が見えるように、舞台メイクは「ドーラン」と呼ばれる油性のファンデーションを塗りたくり、アイラインも極太で非常に濃く、普通のお湯や洗顔料では全く落ちません。とても落とすのは大変です。
もし防犯上の理由で楽屋に保護者が入ることを禁止されている場合は、終演後に子供が自分でメイクを落としてから着替えて出てこないといけません。泡立てて洗顔するタイプの洗顔料では子供が目に入って泣いてしまうため、小さい子供のうちは、肌に優しい「大判の拭き取るタイプのメイク落としシート(クレンジングシート)」を多めにジップロックに入れて持たせ、鏡を見ながら拭き取る練習を家でさせておくのが非常に便利で確実です。

親の悲劇!基本的に子供の本番の舞台は鑑賞することができない!?

子供のバレエの舞台

「高いお金を払って、朝早くからお弁当を作って送迎したのだから、本番は一番前の席でゆっくり客席から観られるわよね」と楽しみにしているママに、残酷な現実があります。前述した通り、発表会当日の会場の受付やドア係、楽屋での着替えの補助などはすべて保護者会(ママたち)で行われる為、基本的に係の仕事に追われて自分の子供が踊っている本番の舞台を、客席に座ってゆっくり鑑賞している余裕が全くありません。

「音楽が聞こえるのに、私は暗い廊下でドアノブを握りしめているだけ…」と、我が子の晴れ舞台を肉眼で鑑賞できず、終わった後にがっかりして涙するママも実は多いのです。

ロビーの外に映像を映すモニターがある場合はモニター越しで食い入るように見たり、保護者の人数が多いマンモス教室の場合、「〇〇ちゃんの出番の5分間だけ、私が受付の役割を変わるから、客席の一番後ろからこっそり見ておいで!」とママ友同士でシフトを組んで融通を聞かせ合えば、少しだけでも生で鑑賞することができます。事前の役割決めの会議の際に、「自分の子の出番の時だけは中に入れるか」をしっかり確認交渉しておきましょう。

本番を見ることが出来なくても「ゲネプロ」なら特等席で見れる!

もし当日の仕事が忙しすぎて本番の鑑賞がどうしても難しくても、決して絶望しないでください。本番前の「ゲネプロ(通しリハーサル)」を見ることが可能な場合が多々あります。会場が自宅から近い場合、子供を朝送った後は、夕方の開演の時間まで一旦帰宅して家事や休憩をすることができますが、本番が見ることができないと分かっている場合、「ゲネプロだけでも客席から見たい!」とそのまま残って食い入るように見るママもたくさんいます。事前に先生や保護者会のリーダーのママに「ゲネプロは見学して客席の写真を撮ってもいいですか?」と聞いておきましょう。

ゲネ(ゲネプロ)とは?

ゲネとは、ドイツ語の「ゲネラールプローベ(Generalprobe)」の略語で、舞台用語です。バレエやオペラ、演劇等の本番の直前に行う、メイクや照明、音響、衣装などもすべて本番と全く同じ条件で行う「最終の全体リハーサル・通し稽古」のことを言います。本番同様の緊張感があり、ここでしか見られない素の表情が見られる特権でもあります。

バレエの発表会は、小さな兄弟(幼児)でも客席で鑑賞可能?

「お姉ちゃんの晴れ舞台だから、2歳の弟も連れて家族総出で見に行こう」と考えるかもしれませんが、注意が必要です。クラシックバレエの演目が始まると、客席の扉は固く閉ざされ、曲の途中の出入りが厳しく禁止されています。
客席は真っ暗になり、スピーカーからオーケストラの大きな音で音楽が流れるため、小さな幼児の子供は雰囲気にびっくりしてしまったり、魔王が出てくるシーンなどを「怖い!」と感じて大泣きし出してしまうことがよくあります。しかし、泣き叫んでも曲が終わるまでは外に出たくても出ることができません。

静かに座っていられない小さな幼児の入場がそもそも「未就学児入場不可」と明確に禁止されている場合を除いては、保護者が子供の様子を常に気にかけ、グズりそうになったら曲の合間の拍手の瞬間にサッとロビーに退出したり、最初からロビーのモニター前で待機するなど、一生懸命踊っている生徒や他のお客様の演技鑑賞の邪魔にならないようにする最大限の配慮とマナーが求められます。

厳重注意!客席からの「写真撮影」や「DVD録画」の禁止ルール

スチルカメラとビデオカメラでの撮影禁止のアイコン

スマホやSNSが普及している今の時代、「可愛い我が子の姿をインスタに載せたい!」「おばあちゃんに見せるために動画を回したい!」とつい客席からカメラを構えて写真を撮りたくなりますが、バレエの発表会においてアナウンスで口酸っぱく厳重に注意されるのが「客席からのすべての写真・動画撮影の禁止」です。
防犯上の理由はもちろん、フラッシュの光やオートフォーカスの赤い光がダンサーの目に直撃すると、ジャンプやターンの着地に失敗して大怪我に繋がる恐れがあるためです。また、事前の衣装合わせの時も「デザインの流出を防ぐため」等の理由で撮影は禁止されていることが多く、かわいい衣装を着た子供の姿を個人のスマホの写真に残すことは基本的にできないと考えておきましょう。

思い出はお金で買う?高額な公式写真とDVDの購入

ではどうやって思い出を残すのかというと、舞台での演技や集合写真は、教室が提携しているプロの業者による「公式DVD・ブルーレイの購入」と「公式写真の販売」を利用するのが鉄則となっています。
プロのカメラマンが高性能な機材で撮ってくれているので、素人がスマホで撮るよりもはるかに綺麗で素敵な写真に仕上がりますが、大きなサイズの集合写真だけでなく、個人のスナップ写真も1枚700円〜1,000円程度と、幼稚園の行事写真などに比べるとかなり高めの強気な値段設定になっています。「あれもこれも可愛い!」とカートに入れていると数万円になってしまうため、お財布の予算と相談しながら、とっておきの表情のものを厳選して購入するようにしましょう。

子供の習い事をきっかけに、ママも「大人のバレエ」デビュー!?

子供が一生懸命バレエを習い始めて数ヶ月経ち、いつのまにか猫背が治って首が長く見え、姿勢が良く綺麗な立ち振る舞いになった我が子を見て、「私もあんな風に美しくなれるならやってみたい…!」と刺激を受け、子供と同じ教室で密かにバレエデビューを果たすママも実は少なくありません。

最近では「大人のための初心者バレエクラス」や「美容バレエ」として、プロを目指すのではなく、骨盤底筋を鍛えて健康や若々しい美しさを保つ為のエクササイズを目的とした教室が非常に増えています。自宅のキッチンでも、子供に「1番の足はこうやって開くんだよ!」と先生になってもらい教わりながら一緒にルルベ(背伸び)の練習をすると、親子の会話が増えてとても良いコミュニケーションにもなります。共通の趣味を持つことで、発表会の時の子供の苦労も心から理解できるようになりますよ。

子供のバレエに関するよくある質問(FAQ)

これからバレエを習わせたいと考えるママからよく寄せられる疑問にお答えします。

まとめ:子供のバレエの習い事は親にとっても究極の達成感!

豪華な照明が照らす大きな舞台でのバレエの発表会は、親にとっても子供にとっても、半年や1年という長い時間をかけて汗と涙を流してきた努力の集大成です。本番までの数ヶ月間、親は衣装のサイズ直しや送迎、保護者会での裏方の準備に日々追われ、「なんでこんなに大変な習い事をさせてしまったんだろう」と疲労困憊になる日もあるでしょう。

しかし、本番の幕が開き、ライトを浴びて最高の笑顔で堂々と踊りきった我が子の姿を見た瞬間、すべての苦労が吹き飛び、ママの心にも「無事にやり遂げた!」という言葉にできないほどの圧倒的な達成感と感動がこみ上げてきます。他の習い事にはない、特別な瞬間です。
確かに初期費用や月謝、発表会費用などのお金はかかりますし、親のサポートも不可欠ですが、バレエの厳しくも美しい世界を経験することで、子供は一生ものの「綺麗な立ち振る舞い」と「くじけない精神力」、そして豊かな「芸術的感性」を確実に成長させることができます。今までバレエのバの字も知らず無縁だったママにとっても、クラシック音楽や舞台芸術の新しい世界が一気に広がる、本当に魅力的で素敵な習い事です。

子供に本格的なバレエを習わせるには、おむつが外れた3歳以上程度から可能ですが、それ以外にも3歳ころから始められる習い事はたくさんあります。
もし「バレエはやっぱりまだ早いかな?」と迷う場合は、3歳までに習い事をさせたい理由!おすすめの習い事10選の記事も参考に、スイミングやピアノなど、バレエ以外の子供に合った習い事も幅広くチェックして、親子で無理なく笑顔で通える習い事を見つけてみてくださいね!