すぐ泣く子供の対処法

すぐ泣く子供にしないためにできること

すぐ泣く子供にしないためにできることをご紹介します。すぐに泣く子供は、赤ちゃんの頃は泣くことは仕事だと思えたことも、大きくなってからだと何故泣いてばかりなのかと悩みに変わります。そんな悩みを解決できるよう、すぐ泣く子について解説します。

すぐ泣く子供にしないためにできること

すぐ泣くことは赤ちゃんの仕事。では大きくなったら?

泣くことは、赤ちゃんの仕事とよく言われます。でも、なんで泣き止まないのと思う日があっても、少しずつできることが増えて成長が見えると、つらかった日々も報われたような気分になります。

しかし、大きくなってからもなかなか泣き止まない子供には、泣かなくなるような日がくるのか、それとも一生このままなのかと頭を抱えたくなるでしょう。すぐに泣く子供にはどのように接したらいいのか、どうしたらすぐに泣かない子になるのかをまとめました。

赤ちゃんが泣くのは当たり前

泣く赤ちゃん

赤ちゃんの泣き声が聞こえると、うるさいなとイライラする人がいるでしょう。うるさいと思う人にとっては、泣くことは悪いことのように感じ、何故泣き止まないのか、そもそも親は何をしているのかなど、不快の念が芽生えます。

ところが研究により、赤ちゃんが泣くことにピークがある事が分かってきました。生後1~2ヶ月がそのピークにあたるので、その時期は、「よしよし、泣かないで」と言ったり、抱き上げてお尻をとんとんしてみたところで泣き止まないのです(注1)。

ピークが過ぎれば、赤ちゃんの泣きはだんだんおさまってきます。赤ちゃんが泣くのは誰のせいでもないので、いろいろ試しているのに赤ちゃんが泣き止まないと自分たちを責める必要はありません。たとえ、赤ちゃんの泣きがおさまらなくても、「この時期は仕方がないんだ」と思うようにしてください。

泣いてる赤ちゃんを無視して寝てる母親

赤ちゃんにとって泣くことは仕事です。というより、赤ちゃんにとっての泣くことは私たちにとってのお喋りと同じです。私たちが普段言っている「お腹空いた」「トイレ行きたい」「痛い」という言葉を、赤ちゃんは泣くことによって私たちに伝えてくれます。

甘えたいやストレスからという心理的欲求で泣くこともあります。赤ちゃんにとって泣くことは私たちと意思疎通をはかる唯一のツールなのです。

子供がすぐ泣いてしまう理由

赤ちゃんの頃とは違い、子供が言葉を話すようになっても、赤ちゃんと同じように泣いて仕方がない時があります。子供はどうして赤ちゃんの様に泣いてしまうのでしょうか。泣くことに理由はあるのでしょうか。ここでは、子供が赤ちゃんのように泣く理由を考えます。

泣くことでしか感情を表現できないから

泣く女の子

子供は、まだまだ感情を上手く言葉で伝えることができません。感情を上手く言葉で処理できず、泣くことで周りにその不満がどのくらいなのかを表現しています。

口が達者になったからと言って、大人と同じように感情を言葉で伝えられるようになったとは考えないようにしましょう。

子供は日々色んなことを吸収し学んでいる最中です。何を考えているかわからないとつらくなる時もありますが、子供も泣きながら一生懸命自分の中で感情を処理しているんだ、成長する過程なのだと、少しでもいいので心に余裕を持つようにしてみましょう。

すぐ泣く子への対処方法

子供が泣くと何かあったのではないか心配になりますが、あまりにもすぐにまた頻繁に泣く子供には嫌気がさし、イライラしてしまいます。心に少しでも余裕が持てるように、泣かない子にするための対処法をまとめました。

言ってはいけない励まし言葉

子供が泣いた時にすぐに出てしまう言葉に、「それくらいで泣かないの!」「○○しないなんてダメでしょ!」「皆やってるのにどうしてできないの?」などが挙げられます。

親にとっては良かれと思って使ってしまう言葉で、強い子になってほしい、簡単に泣くような子供でいてほしくないから泣かないのと言ったり、皆で楽しんでほしいという気持ちから、皆やってるのにと言ったり…気持ちはすごくわかります。

しかし、言われる立場になると、すごく圧迫感のある言葉に感じませんか。何で泣いちゃいけないの?なんでダメなの?こういう理由があるのになんでわかってくれないの?そう思うのは子供も同じです。これらの言葉はなるべく使わないように気を付けましょう。

子供の気持ちを受け止めてあげる

泣く子供をなだめて抱く母親

親が子供に対して大切にすることは、子供の気持ちを受け止めてあげることです。子供が努力していることを言葉に組み入れ、子供が感じた敗北感に共感してあげましょう。

そうすることで結果に納得がいかなくても、悔しさがどのような感情なのかがわかるので、泣く以外の方法で感情が伝えられるようになっていきます。

皆で遊んでいて負けるのが嫌だからと途中で遊ぶことを放棄しようとしたときには、子供がどうということを伝えるのではなく、周りがどう感じるのか(最後まで遊べないのはつまらないなど)を上手く伝えるようにしましょう。

そして最後までやり遂げることができたら、最後まで遊べたから楽しかったと伝えながら褒めてあげましょう。そうすることで最後までやるとみんなが楽しいということを学び、遊びが途中で止まってしまうような泣き方は減っていくでしょう。

すぐ泣かない子にするためにできること

すぐ泣く子にしないためには、できる躾を行うことが大切です。わが子がすぐ泣いて困っているなら、なるべく早く軌道修正できるようしていきましょう。

楽観的な考えを教える

楽観的な考えで育児する母親

楽観的な人に比べ、ネガティブな思考の人は不安に襲われやすいです。できるだけ楽観的な考えを持った人間になれるように育てていくことが大切になっていきます。そのために大事になることは、親が楽観的であることです。子供は親を見て育ちます。性格の形成も親に影響されます。

赤ちゃんの頃、大らかに思いっきり泣けー!と育てられた子供は、神経質に育てられた子供よりも楽観的になり、不安に襲われてもなんとかなると楽観的思考で過ごせるようになります。そのため、不安感から泣き叫ぶということは少ない子供に成長します。

挫折を経験させる

過保護に甘やかしすぎると、挫折のチャンスを奪ってしまうことになります。失敗や挫折を繰り返すことで、それらを乗り越えることを学び人間としても成長していきます。

しかし、親が子供を守り過干渉になることで、その成長の場を奪ってしまうことになります。成長の場を奪うだけでなく、自分で困難を解決する機会を奪い、逆に失敗を恐れチャレンジしない子供へと成長してしまう可能性が高くなります。

挫折をすることにより忍耐力も養われるので、過保護にならず、失敗する姿も暖かく見守れるような親でありましょう。挫折を乗り越えることを覚えると、負けることが嫌で泣くといった行動は少なくなるでしょう。

子供の力を信じる

子供は期待をされると、それに応えようといい加減なことをやりにくくなります。反対に期待されず親から不安の対象として育てられれば、子供自身も自分に自信が持てず不安を感じるようになります。

この子なら大丈夫と子供の力を信じ、のびのびと育てることにより自分の力を信じ自分に自信がつくため、些細なことで泣くことが減っていくでしょう。

子供の気持ちと向き合う

子供がすぐに泣いてしまう子だと、集団生活が始まってから、からかわれたり意地悪されたれたりするのではないかと心配になるでしょう。

泣く子供を抱く母親

これを予防するために、泣き虫な性格だからと性格で納めることをせず、子供が泣いた時は、きちんと子供の気持ちと向き合い子供の気持ちを抱きしめてあげましょう。

何故泣いてしまうのかを解決することで、子供も感情を整理することを覚えていきます。それにより、友達からからかわれたり意地悪されたりするほどの泣き虫から脱却できるでしょう。

すぐに泣いてしまう性格は、環境の変化を敏感に捉えられ優しい子供であるといういい面もあります。泣くことはダメなことではないと、ネガティブに育てないよう気を付けていきましょう。

すぐ泣く子供の気持ちを受け止め、成長の手助けをしよう

子供は一番身近な大人であり一番の味方である親に、気持ちを理解してもらうことで安心感も覚えていきます。安心感を覚えることで気持ちが安定し、不安を覚えることが少なくなっていきます。

親に気持ちを代弁してもらうことで、自分の感情を理解できるように成長してゆくのです。成長の場面を奪わずたくさんの成長の機会を与え、自分の感情をコントロールできる人間になるよう育てていきましょう。