子供の褒め方のコツを紹介

「褒め方のコツ」子供が自信を持てるようになる伝え方は?

子供の褒め方のコツをつかむと、褒められたことへの自信につながります。日ごろから褒めることで、自信をもてることがどんどん増えていくため、叱り方ばかりではなく、上手に褒めるのも大切なことです。上手な子供の褒め方をして、子供に自信をつけている体験談もありますので、ぜひ参考にしましょう!

「褒め方のコツ」子供が自信を持てるようになる伝え方は?

褒め方次第で子供は自分に自信をつけることができる

子供の褒め方って難しい、叱り方は分かっていても、褒め方がよく分からない…というママはいませんか?褒めて伸ばすという言葉がある通り、誰もが褒められることで自信につながります。

ヨチヨチ歩きの赤ちゃんに対し、手を叩きながら「あんよは上手」とはやしたて、自分のところにたどり着いたときに、「上手上手」と褒めたことがあるでしょう。褒められた子供はニコニコし、周囲が笑って見守っているので自信がつき、さらに歩こうとします。

子供を叱ってばかりいませんか?いつ褒めたか覚えていますか?失敗しても叱るのではなく、良いところを見てあげて、褒めることへとつなげていきましょう。

子供を伸ばして自信を持たせる上手な褒め方のコツ3つ

むやみに褒めても子供のためにはなりません。子供を伸び伸びと自信を持って伸ばすためには褒め方にもコツがあります。実践してみましょう。

1.小さな事でも良いことはたくさん褒める

褒めるのは日常の些細な事でいいのです。一人で靴が履けた、道に飛び出さなかった、友達と仲良くできたなど、毎日の生活にも褒める事がります。どんな事でも子供は褒められると嬉しいのです。

2.子供が努力や挑戦をしたときは頑張りを褒める

勉強する子供を褒める親

結果ではなく、結果に至るまでの努力や挑戦を褒めてあげるようにしましょう。結果が上手くいってもいかなくても、それまで頑張った事が良かったのだと褒めて教えてあげれば、子供はまた前向きに挑戦しようとします。その子供なりの頑張りや努力は褒めてあげて下さい。

3.先に褒めて注意はその後にする

言い方ひとつで叱る言葉が褒め言葉になります。
子供がお片づけを自分でした後、いくつか片付いていないおもちゃが部屋にあったとします。

×:まだ残ってるよ。全部綺麗にしないとお片付けじゃないよ
○:お片付けできたね!偉いね!でもまだ少し残ってるよ。最後まで頑張ろうか

後者は先に褒めて後から注意しています。この言い方の方が先に褒めているので、後からいう注意を素直に聞いてくれるようになります。

子供を褒めるところは失敗の中にもある

もし子供が何か失敗をしてしまった時、怒られることを恐れてしまわないようにしてあげて下さい。ママが忙しそうに見えたからお手伝いをしたけど余計に汚してしまった、頑張っている所を見せたいから鉄棒を頑張ったけど出来なかった、など子供は小さな心で考えて頑張っています。

ダメだった時も褒める

失敗を見つけた時、ついカっとなって怒ってしまいがちですが、グっとこらえて、「お手伝いしてくれてありがとう、でも次は一緒にしようね」「練習頑張ってすごいね、絶対に昨日より上手になっているよ」など、子供の気持ちに寄り添い、褒めてあげるようにしましょう。失敗の中にも頑張りや、成功した部分が必ずあるからです。

出来なかった事ばかりを責められたり、否定されると、子供の意欲はどんどんなくなってしまいます。また、失敗した時にママやパパのがっかりした顔を見るのは、子供にとってつらい事です。

一番近くにいるママパパが、何か褒めてくれれば子供の心はきっと安心するでしょう。失敗は成功の元です。

褒め方ひとつで褒められ上手な子供が育つ

大人は誰かから褒められた時に、恥ずかしくて謙遜したり否定してしまいがちですが、子供は褒められた事を素直に受け止め、どんどん自分のパワーアップに繋げていきます。素直で単純な小さな子供ならその効果は大人より絶大で、褒めないのはもったいないです。

褒められる嬉しさを知ると子供は自主的なやる気がでてきますので、親にたくさん褒めれば褒める程、どんどん子供の能力を引き出してあげる事ができるでしょう。

たくさん褒められる子供は、他の人を褒めたり認めたりする事が出来る子になります。自分だけ褒められるのではなく、相手の良いところを見つけられるような子供になります。

上手な褒め方で育てると子供に良い変化が生まれる

子供が大きくなってくると徐々に褒める回数が減ってしまったり、どんな場面で褒めていいのかわからなくなってきた…というママパパも多いのではないでしょうか。

子供をよく褒めながら育児をすると、子供の成長にとっても良いことがたくさんあります。小さな子供はもちろんのこと、思春期の子供も褒めることで自信につながります。さっそくどんな変化があるのか見ていきましょう。

褒め方が良いと自己肯定感が高い子供になる

両手を出して自信をみせる子供

自己肯定とは、自分の存在に価値があると思え、自分に自信もてることです。自己肯定感は褒められる事により高くなり、「自分ならできる」と良いイメージを持つことができるので、難題にぶつかっても諦めずにチャレンジする事ができます。

「自分なら大丈夫」と、いつも自分自身を受け入れる事ができるので、とても心の強い子になります。

逆に自己肯定感が低くなってしまうと「どうせ自分には出来ない」と何にでも消極的になってしまい、新しいことに挑戦したり良い自己アピールが出来なくなってしまいます。

子供がこれから様々な問題を自分で解決するには自己肯定感が必要になります。

褒められるとうれしくて子供のやる気がアップされる

大人でも褒められると嬉しい気持ちになります。例えば、夕食のおかずが「美味しい!」と言われると、明日も頑張って作ろうという気持ちになります。子供も同じで、褒められるとその事をもっと頑張ろうと自主的に考えられるようになります。

子供は大人よりも単純に物事を考えるので、やろうとしている事、やっている事、終わった事など何をしていても褒められればやる気はアップしますし、否定されたり叱られるとやる気がなくなってしまいます。

褒められる事は子供の自信アップにつながり、やらされるのではなく、自らやろう!頑張ろう!と思えるようになります。

親に認めてもらえているという安心感がうまれる

笑顔の子供

子供はやはりママパパが大好きです。そんな大好きな存在から褒められるのは子供にとっては何よりも嬉しく、自分の存在を認めてもらえているという、大きな安心感につながります。

自分の頑張りをいつも見てくれているという存在が近くにいる事は、とても安心でき、子供の心の安定につながります。

例え上手くいかなかったことでも親がフォローして褒める事により、失敗しても親に認めてもらえるという気持ちを子供に持たせる事ができ、親子の信頼関係にもつながります。

子供を褒める時は闇雲に褒めるのではない

褒めると良いといっても、子供がすることを何でも片っ端から褒めたら良いという訳ではありません。人に迷惑をかける事、ルールを守らなかった事などをした場合はきちんと叱りましょう。叱る事も子供にとっては褒めると同じ位に大切なことです。

また、褒め方にも注意が必要です。特に3歳以上になると、子供は親の顔色や周りの空気を読めるようになりますので、親の満足の為に褒めるのではなく、子供の成長にとってプラスになるような褒め方をしてあげましょう。

叱らない子育ては賛否両論?子供を叱らず躾けるには
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子供を褒めるときにやってはいけないNGな褒め方

子供に対し、NGと言える褒め方があります。NGの褒め方をすると間違った自信につながる場合がありますので、注意が必要です。

他の子と比べて自分の子供を褒める

テストの結果を他の子と比べて褒める

「〇〇より上手だね」「〇〇よりおりこうだね」と、他と比べて褒められると勝ち負けに強くこだわるようになってしまう可能性があります。勝っていると思っている時は相手に優越感を持ってしまい、負けたと感じた時は劣等感を持ってしまいます。

褒めると高まる自己肯定感が、他と比べる事によって余計な劣等感を持つことで低くなってしまいます。兄弟がいる場合は特に比べがちなので注意して下さい。

親の都合で子供を褒める

親が思った通りの事をしたら褒め、親の思い通りにならないと叱るという方法では、子供は親の顔色ばかりを見る子供になってしまいます。

親に褒められたい気持ちから、自分の気持ちより親の考えを優先するようになってしまい、自分の気持ちを抑えてしまい、考え通りの行動ができない子供になってしまい、小学生から思春期にかけての子供になると、自分の気持ちを表に出しにくくなってしまいます。

結果を褒めて過程を褒めない

例えば小さな子なら、トイトレーニングでトイレに座って成功したらもちろん褒めてあげますが、トイレを成功した事だけ褒め、便座に座った事は褒めない事はありませんか?

結果ばかり褒めて過程をスルーしてしまえば、結果が失敗になった時に子供は自分が失敗した、と認識してしまいます。子供が大きくなればなる程失敗を恐れ、受け入れられなくなります。

私はこうして褒めています!子供への上手な褒め方体験談6つ

6人のママが上手な褒め方をして子供を伸ばし、自信をつけさせています。どんな場面でどんな褒め方をしているのか見てみましょう。

勉強する子供を褒める母親

両手を上げて喜んでくれます

まるる(40代前半)


私の子供は10歳の女の子です。この子はとっても算数が苦手で、あまり勉強したがらりません。なので、なんとか苦手意識を少なくしようと、算数の問題がちょっとでも出来たら「すごいすごい、やればできるじゃない!」と毎回オーバーに褒めるようにしています。

正直言うと、それほど難しくない基本の問題が多いのですが、やはり「出来るんだ」という自信を付けて欲しいので…。

また、ちょっと難しい問題が出来たら「これが出来るなんて天才じゃない!?」と、これでもかというくらい褒めます。褒めるとやはり子供もすごく嬉しいようで、やったー!と両手を上げて喜んでくれます。

以前はあまりに算数が出来ないので「どうしてこんな問題もわかんないの?」という態度を子供に取ってしまったこともあったのですが、褒めるようにしたら少しずつ伸びてきたように思います。

褒めるのはただなので、今後もたっぷり褒めながら算数を伸ばしてあげたいなと思っています。

とにかく自慢げです。

iiihs(30歳前半)


4歳の男の子のママです。特に印象的だったのが、幼稚園のバスが来るのを待っている最中、子供同士で遊んでいると1人のお友達が転んでしまいました。その子は痛いし恥ずかしいのもあって、大きな声で泣いてしまいました。

他のママも泣いている子を見守っている時に、うちの子は、こちらはなにも言っていないのに、自分のポケットから自分のティッシュを取り出し、泣いている子にそっと差し出してあげました。

親としては、まさかそんな優しい行動をいつの間にできるようになったのかとビックリし、「すごく優しくしてあげられるんだね」と声をかけました。また、他のママもその様子を見ていたため、次々に褒めてくれ、それがよほど嬉しかったのか、「優しくできるようになったんだよ」と自慢げでした。

家に帰ってきてからも、ずっとティッシュを渡せたことを話してくれ、その後も泣いている子を見かけたらティッシュを渡すようになり、親としても嬉しく感じられました。

子供を褒めたときのかわいい表情

さっちん(35歳)


笑顔の女の子

現在、3歳と2歳の女の子の子育て真っ最中です。最近になって子供が自分から「何かお手伝いをしたい!」と言ってくれるようになりました。そんな子供の姿を見て、子供の成長は早いと良く言うけど、自分からお手伝いがしたいなんて言ってくれるまでに成長したんだな~と子供の成長をヒシヒシと感じていました。

女の子で料理を覚えてもらいたいという思いもあり、せっかくだからお料理で危なくないようなお手伝いをさせよう!と思い、一緒に餃子を包んだり卵をかき混ぜたりと、料理のお手伝いをさせることにしました。

特に餃子を包んだ時なんかは、初めてなのにとても上手に自分なりに工夫して包んでいました。「上手にできたね~!美味しそうだね!」と子供を思いっきり褒めてあげました。その時の子供の表情と言ったら、うれし恥ずかし楽しいといったような今まで見たことのない表情を浮かべていました。

それからというもの、料理が大好きになり、ハンバーグや卵焼きにも挑戦して積極的にお手伝いしてくれるようになりました。

ニヤニヤしながら寄ってくる!

さりゅぴ(20代後半)


4歳になる一人娘を育てているのですが、とにかく明るくて良く喋り寝ている時以外ずっと動いているような娘です。

歌を歌ったり、ダンスをしている際に「凄いね~!ママより上手で羨ましいな!」といって褒めると凄く喜ぶのですが、年齢的に褒められることに恥ずかしさを覚え始めたのか、最近はちょっと照れ臭そうにニヤニヤしながら私に近寄ってギュッとしてきます。

また、「どうしたら○○ちゃんみたいに上手く踊れるようになるの~?教えて!」といって褒めてみると、すごく張り切って「こうやって~手を動かして~、口は大きく開けて声を出すのよ!」と先生になったような口調で嬉しそうに教えてくれます。

それからというもの、毎日「音楽かけて~」や「ダンスDVD付けて~」と言って、私や旦那、祖父母の前で見せてくれます。

幼稚園でも、歌やダンスの時間は張り切って参加し、オリジナルのダンスも先生に披露したりしているみたいです。

料理のお手伝いをする子供を褒める母親

子供は褒めるほどもっとやりたがる

まみる(39歳)


現在の子供の年齢は12歳で女の子なんですが、褒めておだててお手伝いをさせたのは1~2年前からだったと思います。もう女の子だし、そろそろママのお手伝いを本格的にしてほしいと思ったのがきっかけです。

洗濯物を畳んでと言ってもかなりぐちゃぐちゃで、これはまずいと思いました。2年前くらいから、洗濯物を畳む感じが前と違ってしっかりできるようになった頃「すごい、上手になったじゃん!ママより上手だよ~」と褒めました。そしたら、洗濯物を畳む回数がグンと増えました。

それから、次は料理だ!と思い、炒め物を手伝ってもらいました。人の作ったものは何でも美味しいの法則もあったかとは思いますが、娘が炒めたおかずはとても美味しく、ここでも「ママがするより、もっと美味しい!」と褒めました。そしたら、料理に対して前よりもっと興味を持つようにもなったし、やりたがるようになりました。単純な性格で助かります。

歌を褒めたことで歌が上手に

かず(30代前半)


3歳半の男の子です。小さな頃から子供向けのテレビ番組を見たり、CDを聞いたりしてよく歌ったり踊ったりしていたので、歌とダンスが上手だね、と褒めました。

言葉で褒めて、私も一緒に歌って踊って見せたり、新しい音楽や歌番組を見せたりしてみました。褒めるとすごく嬉しそうにしており、こちらから促さなくても自分から好きな歌を歌ったり、踊ったりしてくれるようになりました。

幼稚園で新しい歌を覚えれば、つたない滑舌で一生懸命歌ってくれ、それを褒めれば更に一生懸命歌や躍りを覚えようと頑張っている姿が見られました。

最初は大袈裟かな?というくらいに褒めていたのですが、それに呼応するように歌への興味を示すようになってくれて、今ではすっかり歌やダンスが大好きになりました。

また好きになるにつれ歌やダンスが上手になってきたので、この興味をどんどん伸ばしてあげたいなぁと、褒め続ける毎日です。

子供の褒め方は感謝の言葉を伝えることから始めよう

わかってはいてもいざ褒めるとなると難しいと考えず、体験談にもあるように、少しずつ小さなことから褒めていきましょう。褒めるのが難しくても、「〇〇してくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えてあげて下さい。

女の子の場合、家事や炊事のお手伝いをしてくれることが多く、褒めるシーンも多々ありますが、男の子はどうしたらいいのか分からないママの場合、男の子の育て方は褒めること!楽しい子育ての年齢別接し方を参考にし、男の子の褒められるポイントを探ってみてください。今日からどんどん褒めてあげ、子供の笑顔と能力をたくさん引き出してあげましょう。