子供がご飯を食べない原因と対策

子どもがご飯を食べないときの工夫~上手な対応法

子どもがご飯を食べない日が続くと、なんとかして食べてもらいたいとイライラしてしまうこともあるでしょう。保育園や幼稚園ではお友達に刺激されて食べられると言う子供も少なくありません。ご飯を食べてもらうにはおやつを与えすぎず、ご飯の時には食事に集中できるようにしましょう。

子どもがご飯を食べないときの工夫~上手な対応法

子どもがご飯を食べないことにイライラしていない?

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子どもがご飯を食べてくれない、せっかくご飯を準備したのに手もつけてくれない、幼稚園や保育園では食べるけれど、家では全然食べてくれない…と子供の食に関して悩むパパやママも多いでしょう。

離乳食が終わったばかりの幼児ではご飯を食べないことも多いですが、5~6歳になってもご飯をちゃんと食べないと、イライラして食べもしないご飯を作りたくないと感じてしまうママもいるでしょう。

まったく食べないのは問題ですが、お腹がペコペコ状態だと何を食べてもおいしいと感じるものです。子供がご飯を食べてくれるような状況を作るのがポイントです。

成長期の子供にはちゃんとご飯を食べてもらいたいのが親心です。どうして食べないのか考え、食べるための工夫をしていきましょう。

子どもがご飯を食べない原因を把握してみよう

食べるときと食べないときがある

子どもがご飯を食べないことには色んな原因があります。我が子がご飯を食べてくれないと、パパやママは困ってしまいますが、我が子のタイプを知っておくだけで、気が楽になることもあるでしょう。

1.自宅でも幼稚園でもご飯を食べない

遊んでいる方が楽しくて、食べること自体に興味がなかったり、もともと少食で食べる量が少ない子も多いです。

食べる量が少ないと心配になりますが、食事量には個人差があるので一概に「食事量が少ない=悪い」とは限りません。

2.幼稚園では食べるけれど自宅では食べない

幼稚園では自分で箸を使って食べますし、お代わりもするのですが、自宅では食べるよりも遊ぶことに興味があって、なかなか食べてくれないということも少なくありません。

幼稚園ではお友達が食べているのに影響され、つられるように食べますが、自宅では自由ですから一口食べるごとに走り回ったり、TVに夢中になって箸が動いていない時も少なくありません。

幼稚園、保育園に通っている幼児の場合、意外とこのタイプの子が多いです。

3.ご飯を食べる時と食べない時がある

おかわりを2杯する日もあれば、食パンの真ん中だけ食べて終わりになる日もあるような、気まぐれタイプも珍しくはありません。

たくさん食べてくれたから、これからどんどん食欲が増していくのだろうと淡い期待をしては、いきなり食べなくなって期待が裏切られる…という場合もあるでしょう。

小さな子供に食べムラがあることは珍しいことではありません。まったく食べないわけではないのであれば、様子を見てみましょう。

4.好きなものしか食べないのは珍しいことではない

白米しか食べない、好きなおかずしか食べない、カップラーメンだと食欲が出るという子供は、好きなものしか食べないタイプです。

子供のころは我慢をして嫌いな物を食べるのは難しく、好きなものばかり食べ、嫌いなものには手もつけないということも多いです。

好きなものしか食べないのは、幼少期は決して珍しいことではないので、心配しすぎる必要はありません。

子どもがご飯を食べないパターンはこんなことが多い

子どもがご飯を食べないと悩む人は、とても多いでしょう。子育て真っ最中のパパやママに子供がご飯をどのような状況で食べないのか、リアルな悩みをお聞きしました。

  • 「ハンバーグが食べたい」と言って作っても、出来上がった頃には「焼きそばが食べたい」になっていて、結局食べない。
  • お腹が空いていないの…が口癖。そんなに食べていないはずなのに、摩訶不思議。
  • 一口食べてはおもちゃ遊びに無我夢中。
  • 箸を持ったままテレビに夢中すぎてどうにもならない。
  • 幼稚園の給食は完食してくるのに、自宅のご飯は完食したことが無い。
  • 食べたいものがないの!と言われる。
  • 「食」に興味が無い。
  • 兄弟で食べっぷりが明らかに違うので困惑する。
子供茶碗は種類が沢山!お気に入りの茶碗で楽しい食事
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子どもがご飯を食べないときに試してみるべき工夫6つ

ご飯を食べないときの工夫

子どもがご飯を食べない場合、どうやってご飯を食べさせればよいのでしょうか。無理に食べさせたり、全部食べるまで席を立ってはいけないと言うのは間違っています。

子供がご飯を食べるようになるためには、自分から食べたいという気持ちになることが大切です。パパやママが必死になって食べさせるのではなく、子供が自ら進んで食べるように促すようにしましょう。

食べる意欲を引き出すのが、親としての最大の課題です。子供に無理に食べさせるほどに、食べることが苦痛になってしまいますので、ほんの少しの工夫が必要です。

1.ご飯の量は子供が食べきれる量にする

幼稚園や保育園でお弁当が必要な場合、いつもより少ない量にするのがポイントです。少ないことで完食することができ、子供が達成感や完食した喜びを味わえます。

あまり食が進まない子に、いっぱい食べなさいと言っても仕方がないので、そんな時は少し量を減らしてあげましょう。

2.食欲をそそるように盛り付けを華やかにする

食事は口でだけではなく、目で食材を愛でて、鼻で香りを楽しみます。その中でも目は美味しさをアップさせる大切な要素ですから、盛り付けに気を遣ってみましょう。

例えば野菜やおかずを一口サイズばかりではなく、細長くしたり、大きめにカットするなど、バリエーション豊かな大きさにしてみてください。大きさが変われば食感も変わるので、楽しんで食べ進めることができます。

また、目で見て鮮やかになるように、彩り豊かな食材も積極的に盛り付けていきましょう。パプリカ・トマト・かぼちゃ・きゅうり・枝豆など、カラフルなプレートにすることで、子供達の食欲を掻き立てます。

お弁当の場合、爪楊枝や仕切りに使うバラン、おかずカップをカラフルでかわいらしいものにする、自宅では1プレートに盛り付けてお子様ランチのようにするなど、子供の食欲を誘う方法を試してみましょう。

3.ご飯を盛り付ける食器を子供に自分で選ばせる

食べることに興味を持ってもらいたいのなら、食べるための準備段階から子供たちに積極的に関わらせましょう。食事の準備はママがするもので、自分は食べるだけという状況だと、なかなか食事に興味が生まれにくいのも仕方ありません。

そこで、子供達に自分が使う食器や箸、スプーンなどを料理に合わせて選ばせてみましょう。「このお料理にはどんなお皿が合うと思う?」「スパゲッティを食べる時には何を使えばいいのかな?」と聞いてあげるのも、子供にとって良い刺激となります。

盛り付けたあとは、「食器と食事がピッタリだからおいしそう!」とほめてあげましょう。食器を自分で選ばせてあげることで、食べる意欲が高まれば嬉しいことです。

4.間食は食事の妨げにならないようほどほどに

空腹を感じるタイミングと食事のタイミングが合えば、自然と食べる量も増えるでしょう。あまりご飯を食べない子は小腹が空きやすいので、どうしても口寂しくなり、お菓子に手を出してしまいがちです。

間食が多いとお腹が空く感覚が鈍くなるので、おやつの時間以外の食事の前には、何も食べさせないようにしまよう。また、お腹が空くようにお出掛けをしたり、公園に出掛けて走り回らせるのも効果抜群です。

子供におやつは必要?

おやつを与えすぎるとご飯を食べなくなってしまいます。しかし、おやつは食事から補えなかった栄養やエネルギーを補うもので、運動量の多い子供には必要なものです。

お菓子などの甘いものは腹持ちがよく、なかなかお腹がすきませんので、お菓子ではなく、チーズや果物、小さく握ったおにぎりなどがおすすめです。決して食べさせすぎないように、注意が必要です。

5.ときには外食をして気分転換をする

自宅では、周りにあるおもちゃテレビが気になって食事になかなか集中できないという子供もいるでしょう。そこで、たまには家族で外食に出掛けて、みんなで食卓を囲む楽しさを感じさせてあげてください。

子供がご飯を食べないと悩んでいたママが、外食をすることで気持ちの持ち方が変わったと言うエピソードを紹介します。

2人きりの外食

ゆりぽん(31歳)


息子が自宅でほとんどご飯を食べない時期があり、私自身も食べさせようと必死で回りが見えなくなっていました。そこで、いつもは家族四人で外食に出掛けるところを、息子と二人きりで出掛けることにしました。

息子と向き合い色んな話をしながら、息子の食欲も気に掛けていましたが、喋りながらもたくさん食べてくれました。その姿を見て、私自身の心も少し軽くなり「食べようと思えば、食べられるんだから、そんな神経質にならないようにしよう」と前向きに考えられるようになりました。

親子でリフレッシュできますし、食べる楽しさを再確認するきっかけにもなるのは嬉しいですね。

6.料理のお手伝いをしてもらうと食べることが多い

子どもがご飯を食べない場合でも、一緒に料理をすることで食べるようになることがあります。料理ではピーラーを使えば子供でもお手伝いをすることができます。にんじんや大根、じゃがいもの皮をピーラーでむいてもらいましょう。

子供たちは料理を通して食材に愛着を感じて、食に関する興味が高まり、結果たくさん食べてくれるというわけです。これは、まさに食育です。

また、家庭菜園で採れたものだと、嫌いなものでも食べられるようになる場合があります。トマトが苦手な子供に、プチトマトを栽培し、実が生るまで水やりなどのお世話をしてもらい、自分で収穫してからトマトが食べられるようになったというエピソードも珍しくありません。

子供でもできる簡単なものから一緒に作ってみよう

子供でもできる料理のお手伝いはたくさんあります。簡単な料理から、一緒にお手伝いしてもらいながら作ってみましょう。

少し手の込んだものを作ろうとすると、子供は途中で面倒くさくなっておもちゃ遊びをしはじめたり、気持ちが料理からそれてしまいますので、子供と一緒に作る料理は簡単なものにしてください。

普段、子供が苦手とする食材を使用して作るのがおすすめです。おすすめの料理は以下のとおりです。できるものからチャレンジさせてみましょう。自分で作ったものは喜んで食べるようになります。

  • 野菜の皮をピーラーで剥いたり、切った野菜を鍋に入れてもらう
  • おにぎりを握る
  • サラダ用のレタスをちぎってもらう
  • ピザやピザトーストの具をのせる

パパやママは少し面倒に感じることもあるでしょうが、子供と一緒に作り、おいしく食べるのは食育の基本です。

何度も繰り返し料理を手伝うことで、自分で作って食べることの喜びと楽しさを覚え、ご飯も食べてくれるようになるでしょう。

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子どもがご飯を食べないときに禁句ワードを言っていない?

ご飯を食べないときの禁句

子供がご飯を食べない日が続くと、最初は心配する気持ちが芽生えますが、さすがに何日も何日も続くとイライラしてしまいます。

子供がご飯を食べない時に、いくらイライラしているからと言って、禁句ワードを言っていませんか?何気なく言っているパパやママの言葉が、実は子供の心にグサグサと突き刺さってしまうことがあるのです。

食べないときの禁句ワード

  • どうして食べてくれないの?
  • 早く食べなさい
  • どうしてママの作ったものが食べられないの?
  • せっかく作ったのに~!
  • もったいない!
  • 二度と作ってあげない!

大人がサラリと言った言葉が、子供の心にぐさりと突き刺さっていることは珍しくはありません。1つ1つの発言に責任を持つことが大切です。

子どもがご飯を食べないのは今だけ!あせらないで見守ろう

ママおいしいね♪

心からご飯が嫌いで何も口にしたくない人はいません。しかしながら、子供は食べることよりも遊ぶことに興味があったり、人よりも少し食が細いと食べることへの意欲が湧きづらくなってしまいます。が、無理に食べさせる必要はありません。

あくまでも、子供がご飯を食べたいという気持ちを引き出してあげることが大切です。それには、パパやママのサポートが必要不可欠です。是非、一緒に料理を作ったり、楽しい食事の時間を共有してみてください。きっと、いつの間にかお代わりをするまでになるでしょう。

家ではちゃんと食べるのに、幼稚園や保育園のお弁当を残してくる子供には、親子遠足のお弁当、子供が喜ぶコツ&お助け簡単レシピが参考になりますので、お弁当のポイントをチェックしておきましょう。