子供部屋はいつから?

子供部屋はいつから必要?あたえるタイミングと注意点

子供部屋はいつから必要?子育て中の方が子どもに一人部屋を持たせた時期や、健全な成長のために必要な注意点を教えます。宿題や勉強のためにも小学校入学のタイミングで子供部屋を作るママも多く、自分のスペースを与えることで掃除や片付けをするようになるメリットもあります。

子供部屋はいつから必要?あたえるタイミングと注意点

子供部屋はいつから必要?

子供部屋はいつから持たせるのが最適なのでしょうか?子供部屋は、子どもの自立を促し勉強への意欲を掻き立てる場所です。親としては、ぜひ用意してあげたいものですが、いつから与えるか判断を迷っている方も多いです。

結論を言うと「〇歳がベスト」という答えはありません。子供にはそれぞれ個性がありますし、住んでいる環境や家族との関係など、さまざまな家庭の事情が絡んでくるからです。

子供部屋をいつから持たせたか、一人部屋を与えるのにふさわしいタイミングを教えます。お子さんが自分の部屋を持つときの注意点も参考にしてください。

子供部屋をもたせるタイミングトップ5

学習机が置かれた子供部屋

先輩パパ・ママたちが、子供部屋を持たせた時期で多いものを5つご紹介します。お子さんの状態や家族の状況を見ながら、本人と話し合って決めてください。

子供のワガママや理想を聞くのではなく、意見を参考にして家族で話し合うことが重要です。よそのご家庭はどのようなタイミングで子供部屋を持たせているのでしょうか? 参考にしてみましょう。

小学生になるとき(6歳ごろ)

小学校に入学するときは、祖父母や親戚から学習机をプレゼントしてもらえることもあり、このタイミングで子供部屋を用意する家庭が多いです。

今まで経験しなかった「宿題」がスタートする時期でもあり、自宅に勉強するスペースが必要になります。子供個人の持ち物も増えるので、子供部屋デビューには最適なタイミングといえるでしょう。

しかしこの年齢では、まだ自室で過ごすより両親と同じ部屋で過ごすことが多いです。子供の持ち物を管理するスペースという使い方になる家庭がほとんどです。

火遊びなどのイタズラをしたがるのもこの時期です。自室があると隠れて危険な遊びをする子もいるので、子供が何をしているかわかる環境にしておきましょう。

中学生になるとき(12歳ごろ)

中学生になると子供は一気に大人びてきます。子供が中学校に入学し、思春期を迎えるころに部屋を検討する家庭も多いです。

受験に向けて勉強に本腰の入る時期ですし、教科書や参考書も増えるので自分の部屋が必要になります。子供の成長を応援するためにも、この年頃になるまでには子供部屋を準備してあげたいものです。

周りの環境や自分の体がどんどん変化していく時期で、精神的に不安定になる子も多い年齢です。部屋に閉じこもり1人で悩みを抱えないよう、子供部屋を与えた後も積極的に親子のコミュニケーションをとるようにしましょう。

子供が部屋を欲しがったとき

ファンシーな子供部屋

子供が自分の部屋を欲しがったときに子供部屋を検討する親は多いです。小学生になっても自分の部屋はいらないという子もいれば、幼稚園の段階で「自分のお部屋が欲しい」と言い出す子もいます。

子供部屋デビューの時期は、本人が決めたときが一番スムーズです。与える時期が早くて使わない場合があっても、「自分の部屋ができた」という満足感は子供を大きく成長させます。

子供が部屋を欲しがっても、家庭の事情で難しい場合はしっかりと伝えましょう。希望や理想を叶えてあげるだけが子育てではありません。

小学3・4年になるとき(9歳ごろ~)

自分の部屋に興味を持ち始める時期ですし、習い事や趣味の物などの子供個人の持ち物が増えてくるので、子供部屋を与えるには良い時期です。

しかし、9歳~10歳ころの時期だと子供部屋をフル活用することは少なく、家にいる大半の時間はリビングで過ごす子供が多いでしょう。

友達を自宅に呼んで遊び始めるこの時期は、気持ちが大きくなり危険な遊びをする可能性が出てきます。友達が遊びに来てもドアは必ず開けておくなどルールを設けて子供の行動を把握できるようにしておきましょう。

小学5・6年生になるとき(11歳ごろ~)

小学生もラストに差し掛かり、すっかり自立心が芽生えているこの時期。中学生になる練習として、子供部屋デビューさせる家庭は多いです。

親に秘密にしておきたいことが増えていく時期なので、自室を与えるのに丁度いい時期です。自分の部屋に閉じこもる可能性もあるので、テレビやゲームは持ち込ませないようにしましょう。

自立が進む時期ですが、親の愛情が必要な年頃でもあります。特に女の子は成長が早く、日に日に大人びていきますが、心はまだまだ子供です。家族と過ごす時間を多く取れる環境を整えましょう。

子供部屋をもたせる際の注意点

リビングで一緒にパソコンを見て笑ってる親子

子供部屋をいつから与えたいか、親の考え方は時代の流れによっても左右されます。少し前までは、子供のプライバシーを尊重するために立派な個室を与えるべきという考えが主流でしたが、最近は子供が何をしているかわかる環境が好まれます。

子供部屋をいつから用意するかはそれぞれの家庭の考え方があります。どれも間違ってはいませんが、子供部屋を持たせる際にはいくつか注意すべき点があります。

子供部屋を充実させすぎない

テレビやパソコン、エアコンに冷蔵庫と子供部屋をホテルのように充実させてはいけません。子供部屋を充実させすぎると、子供は部屋から出てこなくなります。

引きこもりに発展するケースもあるので、なるべく家族と過ごす時間を作りましょう。家族との関わりが薄くなると、思春期は特に元の親子関係に戻すのが難しくなります。

子供別屋は一人で寝るためのものと考え、親子一緒にリビングでくつろぐスタイルを崩さないなど、親子の会話を減らさないよう環境を作っていきましょう。

子供部屋が孤立するような間取りにしない

玄関から直接子供部屋に行ける間取りは、あまり良いものではありません。友達が来ても誰が来たのかわからない、本人がいるかいないかわからないという環境は子供を孤立させます。

子供の行動を把握できない環境では、成長に悪影響を与える可能性も。どうしても孤立した部屋になる場合は、出かけるときや友達が来たときは声を掛けるようにルールを決めておきましょう。

勉強はリビングでもOK

リビングで娘の勉強を見てあげてる母親

勉強を静かにさせてあげようと子供部屋を準備しても、期待通りの学力がつくかどうかはわかりません。現に、リビング学習をしている子は学力が高い場合も多いです。

逆に個室に閉じ込めることで、誰の目も届かない開放感から勉強をしなくなる可能性もあります。無理に子供部屋を作らなくても、家族が集まるリビングでじゅうぶん勉強はできます。

自立を促す子供部屋にする

子供部屋を子供が自立していける環境に整えるのも親の役目です。親としては寂しいですが、子供たちはいずれ成長し親元を離れていく必要があります。

広くて住みやすい部屋を与えることだけが子供にとってプラスとは言えません。いくつになっても実家から出て行かないパラサイト・シングルになる可能性が高まるからです。すこし不便だと感じる子供部屋のほうが、よりよい暮らしを求めて実家から巣立っていくでしょう。

子供を孤立させない部屋作りを!

子供部屋は使い方次第で、子供の心まで孤立させてしまうケースがあります。独立している間取りでも、親が自由に行き来できる環境にしておくのは大切です。

子供部屋デビューを機に、家族のコミュニケーションを増す工夫をしていきましょう。

子供部屋はいつから与えましたか?体験談

子供部屋はいつから与えましたか?実際に子供部屋をつくったときのお子さんの年齢と、一人部屋を与えたきっかけ、自分の部屋を持たせてよかったと感じたことを聞いてみました。

4歳のときに

4歳の時に作ってあげました。

のんきさん(30代後半)


子供部屋を与えたのは、娘が四歳の時でした。きっかけは幼稚園のお友だちに遊びに行った時に、そこのお家ではすでに可愛らしいお部屋が与えられていたことです。

ぬいぐるみも絵本もたくさんあって可愛いピンクのカーテンやディズニープリンセスのお布団など、まさに女の子にとって夢のようなお部屋でした。

お邪魔して以来、「○○もあんなお部屋ほしい。かわいい。あんなお部屋なら一人でも寝られるよ。お片付けもできるよ!」と張り切っていました。

あまりにもせがむので、主人に相談したら「子供部屋を作ってあげようか」となり、IKEAなどで家具を揃えて作ってあげました。

とても喜んで、幼稚園から帰ると毎日自分のお部屋で一人で遊ぶようになりました。

お部屋作りの為にかかった費用は結構な金額になりましたが、本人も毎日機嫌よくなってお友だちともお部屋でけんかせずに仲良く遊べるようになりました。

自分でおもちゃのお片付けができるようになり、子供部屋をつくって良かったと感じています。

小学校入学時に

自分の部屋の勉強机に座って勉強してる女の子

6歳の頃からです。

しいな(30代前半)


家は子供が6歳の頃から子供部屋を与えました。子供が小学生に上がってからは勉強するにもプライベートのためにも必要だろうと思いました。

子供は私達と居る方が落ち着くようですが、子供部屋を与えてからは自分からしっかりと勉強机に向かって勉強をしているので良かったです。

自分の部屋にこもってしまって出て来なかったらどうしようと思いましたがそんな事は無く、「自分の部屋に行って勉強するね」と自分から言ってくれることが親として嬉しかったです。

自分の部屋を持たない方が学習能力が上がると言う人もいますが、部屋があるなら与えたほうが、自分一人で考える力が身につくと思います。悩みながらも一生懸命答えを導き出して欲しいと考えています。

子供部屋を与えてから友達が遊びに来るようになったのも良かったことです。自分の部屋で友達と楽しそうに会話をしている姿を見ると、こっちまで嬉しくなります。

小学校入学と同時に与えました!

くろ(40代前半)


子供部屋を与えたのは6歳、小学校に入学してからです。きっかけは小学生になって、放課後にお友達が遊びに来るようになったからです。

私は、リビングは家族のスペースと考えており、よほどのことが無ければ子供のお友達でも立ち入らせたくないと思っていました。

子供のお友達がリビングやキッチンなどに入ってくるのが当たり前になると、勝手に冷蔵庫や戸棚を開けて物色するようになるよ!と先輩ママさんから聞いていたので、その対策の意味もありました。

子供部屋を与えたことで、子供の友達が遊びにきてもそれほどイライラしないですし、子供達が片付けをする意識が芽生えたので良かったと思います。

自分の部屋があることで、「インテリアはこういう感じがいいな」など少しずつ考え始めているようです。

勉強しやすいようにとか、友達と遊びやすいようになど、いろいろと考えながらたまに模様替えしています。子供が成長できたので、部屋を与えてよかったです。

小学校入学から

さっちゃん(43歳)


小学校入学のときに子供部屋を与えました。それまでは賃貸の2DKのアパートでしたが、子供部屋を作ってあげたくて4LDKの部屋を探し、新築分譲マンションを思い切って購入しました。

夫が学習机にこだわっていたので、ベッドと机の置ける6畳の広さの子供部屋にしました。やはり自分の部屋があるとランドセルや教科書、洋服など身の回りのものの置き場所が決まるので、子供自ら片付けるようになりました。

リビングが子供のもので散らからなくなったのが一番のよいことだと思います。小学生の頃はよくお友達が遊びにきていて、自分の子供部屋に招くのがとても嬉しそうでした。

ベッドにみんなで座って部屋を暗くして内緒話をしたり、シール交換をしたりしていました。お友達がいつきても大丈夫なようにお掃除も自分でしていました。

床をお掃除モップでさっとふくだけですが、それだけでもお掃除を教える良いきっかけになったと思います。

その後、成長して中学受験のときはリビングで勉強したり、子供部屋で勉強したり、場所を変えていい気分転換になったようです。中学入学後は好みのインテリアにして、小物を飾ったりして楽しんでいます。

小学3年生のときに

引っ越しを期に一人部屋デビュー

あおい(30代前半)


我が家では、娘が9歳の時に家族の都合で引っ越しをすることになりました。私は、本当は中学生くらいになってから一人部屋を設けようかなと思っていましたが、中途半端な時期に引っ越しが入ってしまったので、そのタイミングになってしまいました。

テレビでそのほうがいいと聞いたので、宿題や勉強などは家族のいるリビングでさせています。自分の部屋を使うのは基本的に夜寝る時とお友達が遊びに来たときくらいでほとんどの時間はリビングでテレビを見たりゲームをしたりして過ごしています。

まだいらなかったかな?と思うこともありますが、どちらにしても女の子だし、そろそろ年頃にもなるので子供部屋を与えてよかったと思っています。

まだ完璧ではないですが、自分の部屋を綺麗にしようとしているので、子供部屋を作ってよかったと思います。掃除をしてみたり、ものの置き場所をちゃんと自分で管理しようとしたり、使ったものを元の場所に戻すことが段々とできるようになり、嬉しいです。

小学校3年生になったときです。

あい(30代後半)


長女が当時小学校3年生のときに私が再婚をして、広めのアパートへ引っ越しすることになり、再婚相手との距離を少しずつ縮めていくためにも子供部屋を与えました。その後、下の子供が生まれましたが、下の子供たちも小学生になったことをきっかけに子供部屋を与えています。

自分のスペースができたことで、部屋でゆっくりすることができたようです。勉強する時も、自分の机でするようになりました。好きなアイドルのポスターを飾り、自分だけのスペースを満喫しています。

下の子供たちは、おもちゃで思いきり遊んだり、漫画を読んだり、カードゲームをしたりしています。子供部屋に友達を呼んで遊ぶこともあります。自分たちの部屋を与えたことで、自主的に片づけをしてくれるようになり、助かりました。

子供部屋はいつから与えてもOK!孤立させないことが大事

リビングでみんなで遊んでる家族

子供部屋をいつから与えるか悩んでいるなら、子供が部屋を欲しがっていて、親が無理なく部屋を用意できるタイミングがベストでしょう。

部屋数や家が狭いなど住んでいる環境によってすぐに用意できないこともありますが、完璧に整った子供部屋である必要はありません。無理のない範囲で用意すればいいのです。

子供が成長してずっと部屋にいるようになると、親子のコミュニケーションは希薄になります。良好な親子関係を保つためには、子供部屋ができてからも積極的に子供と関わることが大切です。思春期など、コミュニケーションが難しい時期もありますが、諦めるとそのまま希薄な関係が継続してしまいます。

子供部屋は、親が遠慮して入れない孤立した場所にしてはいけません。プライバシーを尊重しつつ、常に行き来し風通し良くしておきましょう。