ゴムパッキンにカビがあると不衛生!
ゴムパッキンのカビを綺麗にしたい方に、カビ予防と掃除の方法を詳しく教えます。ゴムパッキンのカビは家の中でも掃除しづらく、せっかくを掃除してもしばらくするとまた黒くなってしまう厄介な部分です。
部屋の掃除がバッチリでも水回りのゴムパッキンにカビが生えていたら不潔な印象を与えてしまいます。ゴムパッキンのカビ掃除と予防法を身につけて掃除上手になりましょう。
お弁当箱や水筒にゴムパッキンが使われているものもあり、洗いにくさから、カビを発生させてしまうこともあります。見た目だけではなく、衛生面もよくありませんので、きれいに洗わなければいけません。
ゴムパッキンのカビの正体は何!?
カビには、黒カビだけでなく、緑やグレー、青色をしたものもあります。その中でもゴムパッキンに付着することが多い黒いカビは「クロカワカビ」と呼ばれる菌の一種で、浴室など湿度の高い場所に多く発生します。
白系の色のゴムパッキンに黒いカビが生えてしまうと、とても目立って気になるものです。掃除の度に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ゴムパッキンにカビが生える5つの条件
ゴムパッキンが多く使用されているお風呂場やキッチン、窓サッシなどの場所にはカビが発生しやすい条件が揃っています。ゴムパッキンにカビが生える原因を5つあげてみましょう。
カビの栄養分になるもの
カビは石鹸カスやホコリなど、汚れを栄養として増殖していきます。プラスチックやビニールなど、身の回りのあらゆるものを栄養分として成長しますので、すべてを取り除くことはとても難しいのです。
排除が難しい酸素
カビも、私たち人間と同じように酸素の中で生活していますが、私たち人間が酸素無しで生活することができませんので、カビの周りから酸素を排除することは通常の状態では不可能です。
カビが大好きな湿度
カビには、それぞれ好みの湿度があります。湿度が高いところで発生すると思っている人も多いですが、カビの中には湿度65%程度の条件でも増殖できるものもあります。
水回りや窓サッシのゴムパッキンに発生するのは湿度の高いところが好きなカビで、湿度90%以上の場所で発生しやすくなります。
カビが発生しやすい温度
カビが好む温度は20~30度です。温度が高く高湿となる梅雨時は、カビにとって絶好の条件と言えますので、梅雨時にカビが発生しやすくなります。
カビが増殖するための時間
カビの胞子がゴムパッキンに付着し、成長していくまでには、時間がかかります。カビにとってよい条件の気温や湿度が続けば、カビはどんどん成長・増殖していきます。
除湿機やエアコンの除湿機能を使って湿度をコントロールすることで、カビが増殖するのを防ぐことができます。
ゴムパッキンのカビ取りをする時の4つの注意点
ゴムパッキンのカビ取り掃除には、カビ取り剤や漂白剤などを使用しますが、体に異常が起こらないようにするために、3つの注意事項を必ず守るようにしてください。
1.必ずマスクとゴム手袋を装着する
ゴムパッキンのカビ取り掃除を行う時には、必ずマスクとゴム手袋を装着するようにしましょう。ゴーグルも装着すると更に安全にゴムパッキン掃除ができるでしょう。
カビ取り剤や塩素系漂白剤などが手に触れた時には、すぐに洗い流すようにし、目に入った場合はすぐに流水で洗い流し、眼科医の診察を受けてください。
カビ取り剤や塩素系漂白剤などの容器に書かれている注意事項をよく読み、使用説明書に従って使いましょう。
2.カビ取りをする部屋の換気を行う
ゴムパッキンのカビ取りを行う時には、浴室や部屋の換気扇を運転させる、窓を開けるなどして、必ず換気ができている状態にしておきましょう。
換気をしていない状態でカビ取り剤や塩素系漂白剤を使用すると、気分が悪くなってしまう可能性がありますので、十分に注意してください。
万が一、カビ取り剤や塩素系漂白剤を使用している時に気分が悪くなるなど異変があった場合には、すぐに使用をやめて、他の部屋に移動し様子を見るようにしてください。
3.幼児のそばでカビ取り作業を行わない
ゴムパッキンのカビ取り掃除をする際は、カビ取り剤や塩素系漂白剤など、取り扱いに注意が必要なものを使用します。安全のため幼児が側にいる時には、カビ取り掃除をするのをやめておきましょう。
また、カビ取り掃除に使用した洗剤類は、キャップをしっかりと閉める、スプレーが噴射できないようロックをするなどし、幼児の手の届かない場所に保管しておくようにしてください。
4.命に関わる!「混ぜるな危険」を絶対守る
塩素系洗剤と酸性タイプのものが混じると塩素ガスが発生して大変危険です。市販のカビ取り剤の多くは塩素系ですが、手作りクリーナーとして酢を使う場合、絶対にカビ取り剤と同時に使用してはいけません。
カビ取り剤に限らず、洗剤に「混ぜるな危険」と目立つようにパッケージに表示されているものを目にしたことがあるでしょう。
この記載があるカビ取り剤を使用する際は、絶対に酢を使ってはいけません。
カビ取りでしてはいけない2つのこと
ゴムパッキンのカビ取りでしてしまいがちなNG行動が2つあります。せっかくきれいにカビ取り掃除をしても、NG行動をとっていれば水の泡になってしまいますので、気をつけてください。
固いものでゴムパッキンを傷つけてしまう
ゴムパッキンのカビ取り掃除をする時によくしてしまいがちな行動が、ゴムパッキンを毛の固いブラシやタワシなどでゴシゴシこすってしまうことです。
カビ取りをする時に固いブラシやタワシなどでこすってしまうと、ゴムパッキンに傷がついてしまいます。傷があると汚れがたまりやすくなり、せっかくきれいにしても、カビの発生しやすい状況を作り出してしまいます。
さらに、傷部分にカビが生えてしまうと、カビがゴムパッキンの傷深く根を張ってしまい、カビ取りがしにくくなってしまいますので気をつけましょう。
ゴムパッキンについたカビを取るときには、柔らかいスポンジなどでゴムパッキンの表面を傷つけないように、注意しながら行ってください。
濡れている時にカビ掃除をする
ゴムパッキンが湿気や水で濡れている時にカビ取り掃除を行っても十分な効果を得ることができません。ゴムパッキンが濡れている状態でカビ取り剤などをつけてしまうと、カビ取り剤が水で薄まったり、流れ落ちてしまい、カビに密着しにくくなったりします。
ゴムパッキンのカビ取り掃除を行う時には、必ずゴムパッキンが乾いた状態になってからにしてください。
ゴムパッキンのカビ取り方3つ
ゴムパッキンに付着したカビはできるだけ早く取り除きたいものです。ゴムパッキンのカビ汚れの掃除方法を3つご紹介します。
窓のサッシやお風呂のドアなど、アルミでできた部分にはカビ取り剤がつかないようにしましょう。傷んだり腐食する恐れがあります。
1.カビ取り剤を使う
カビ取り剤をしようしてゴムパッキンのカビを取るのが一番手軽な方法です。スーパーやドラッグストアではいろいろな種類のカビ取り剤がならんでいます。
一般的なカビ取り剤でもかまいませんが、できればゴムパッキン専用のカビ取り剤を使用しましょう。
ゴムパッキン専用のカビ取り剤はゲルタイプになっているため液だれしにくく、ゴムパッキンに沿って塗るだけで、カビにしっかりと密着、浸透させることができます。
カビ取り剤を使ったカビの取り方は以下になります。
準備するもの
- 市販のカビ取り剤・できればゴムパッキン専用のもの
- ゴム手袋
- マスク
カビの取り方
- ゴム手袋・マスクを装着する
- カビ取り剤をゴムパッキンに沿って、塗る
- そのまま15~30分放置する
- 黒ずみがひどい場合には上からラップで覆い、空気と社団する
- 水でしっかりと洗い流す
カビ取り剤を使用するときには、窓を開けるか換気扇を回し、必ず換気をしながら行ってください。また、使用後はカビ取り剤のキャップをしっかりと閉め、子供の手が届かない場所に保管しましょう。
2.重曹と酢を使う
カビ取り剤のキツイ臭いが独特で苦手だという人は、重曹とお酢を使ってゴムパッキンのカビを取ってみましょう。
酢と水を1対2の割合で混ぜてスプレーボトルに入れた酢スプレーは、ゴムパッキンのカビ取り以外にも、水垢落としや石鹸カスを落とすのにも活用することができるので、とても便利です。
重曹と酢を使ったカビ取り方法は以下になります。
準備するもの
- 重曹
- 酢と水と1対1で混ぜた酢スプレー
- 柔らかいスポンジ
- 不要な布切れ
カビの取り方
- ゴムパッキンのカビに酢スプレーを吹き付ける
- 上から重曹を振りかける
- 振りかけた重曹上にもう一度酢スプレーを吹き付ける
- 1時間ほどそのまま放置する
- 柔らかいスポンジなどで汚れを落とす
- 布で汚れをきれいに拭き取る
酢スプレーには、抗菌作用がありますので、カビ取りをした後に、ゴムパッキン部分にさらに酢スプレーを振りかけておくと、カビ予防になります。
3.片栗粉と塩素系漂白剤を使う
台所で使う塩素系漂白剤でも、ゴムパッキンのカビ取りができます。ただ、塩素系漂白剤だけでは、カビ部分への密着度が足りません。
そこで力を発揮してくれるのが、お料理に使う片栗粉です。片栗粉を混ぜることで塩素系表額剤をカビに密着させることができ、浸透度が高まります。
片栗粉と塩素系漂白剤を組み合わせたゴムパッキンのカビ取り方法をご紹介します。
準備するもの
- 片栗粉
- 塩素系漂白剤
- ボウル
- スプーン
- ゴム手袋
- マスク
カビの取り方
1.ゴム手袋とマスクを装着する
2.ボウルに片栗粉と塩素系漂白剤を同量入れ、スプーンでよく混ぜあわせる
3.ゴムパッキンの黒カビ部分に2を塗り、しばらくそのままにする
4.水で洗い流して漂白剤を取り除く
流す際、お湯を使用すると片栗粉が固まってとれにくくなってしまいますので、必ず水で洗い流すようにしてください。
場所別ゴムパッキンのカビ予防
ゴムパッキンのカビ取りの手間をできるだけ省くためには、ゴムパッキンにカビがつきにくくすることが大切です。家の場所別に、ゴムパッキンのカビを予防する方法をご紹介していきます。
湿気が多い浴室
浴室は湿度が高いので、家の中でも最も黒カビが発生しやすい場所と言えるでしょう。浴室の床部分や浴室ドアのゴムパッキンのカビ予防のために、以下の3つのことを行ってください。
換気を徹底する
黒カビ湿度の高い状態を好みますので、できるだけ浴室の湿度を下げてあげることが大切です。使用後は、浴室の窓を開ける、換気扇を運転させるなど、換気を徹底しましょう。
換気扇を回していても換気扇の中が汚れていると効率的に換気をすることができず、スイッチを入れているにもかかわらず、湿気が逃げない場合があります。浴室の換気扇フィルターは、小まめに掃除をするようにしましょう。
冷水シャワーをかける
ビは湿度とともに、20~30度の温度を好みますので、お風呂を使った後に浴室の壁や床に冷水シャワーをかけることで、カビを予防することができます。お風呂を使った後の浴室はお湯を使うために温度が高くなっていますので、浴室全体に冷水をかけることで温度を下げることができます。
浴室のゴムパッキン部分や壁・床などにかけるようにすることで、ゴムパッキンだけではなく、浴室全体のカビ予防ができます。
ゴムパッキンの水気を取る
ゴムパッキンのカビを予防するためには、浴室全体の換気だけでなく、ゴムパッキンの水気を素早くとっておくことが大切になります。
浴室を使用した後に冷水シャワーをかけ、ゴムパッキン部分を雑巾などでカラ拭きして水気を取るようにしてください。
栄養分が多いキッチン
キッチンの流し台などのゴムパッキンも、調理の際にはねた油などの影響で、油断しているとすぐにカビが発生してしまいます。キッチンは調理後や水を使用したらすぐに、布巾などで汚れや水気を拭き取るようにしましょう。
キッチンの水回りは、使用した後にしっかり水分を拭き取り、乾いた状態にしておくのが、きれいに保つコツになります。
意外と水分がつく窓サッシ
冬の寒い時期は、窓サッシに結露が沢山ついてしまいます。結露をそのままにしておくと、窓サッシのゴムパッキン部分にカビが生えてしまいます。
気づいたら窓サッシについた結露を雑巾などで拭き取りましょう。できれば、日中に窓を開けて換気ができるとよりよいでしょう。
ゴムパッキンのカビは予防が大切!
ゴムパッキンはなぜかカビが生えそうな場所にありますので、カビ対策としては、換気をする、乾かすなど、カビをできるだけ予防しておくことが大切です。ただ、浴室など湿度が高い場所のゴムパッキンは、どうしてもカビが発生しやすくなっています。
カビが発生しやすい浴室は、予防として掃除をしっかりとしておくのが理想的です。重曹でお風呂周りピカピカ!を参考にし、できるだけカビが発生しない環境を心がけましょう。