イヤイヤ期の子供にイライラしてばかり!この時期をどう乗り越える?
1歳になる前は、いつもニコニコご機嫌で「うちの子なんて育てやすいのかしら!」なんて思っていたのに、1歳を過ぎてからは何でもイヤイヤ、毎日1日中癇癪を起こしてもう限界!そんな悩みを持っている方、実はたくさんいます。
良くないとわかっているのに怒鳴ってしまった、思わず手をあげてしまいそうになった…そんな悩みを持っている人も。ですが、本当は可愛くて仕方がない子ども・・・。誰だって怒鳴りたくなんてありませんよね。なんとかイライラせずに、イヤイヤを乗り切る方法を考えてみましょう!
強烈な2歳のイヤイヤ体験談
お子さんのイヤイヤはみんな共通の悩み。まずは皆さんのイヤイヤ体験談を知って「うちだけじゃないんだ」と気持ちを楽に持ちましょう!
読んでいるうちに「うちなんかまだ可愛いほうだわ」と思えるかもしれませんよ!
私を苦しめるため?
2歳男の子のママ
2歳になってからというもの、何をするにも「イヤだ!」「やらない!」ばかり連発する息子。どんなに好きなものを作って食卓に並べても、「あれ食べたい!」と家にない食べ物ばかり叫びます。
好きなDVDをつけてあげても、「それ見たくない!こっちがいい!」と言い、言われた通りつけると、「それ嫌だ!」毎日、こんなことの繰り返し。とにかく、息子が気に入るかな?という淡い期待はことごとく却下却下却下!
家事をしていても邪魔ばかり。こんなこと思いたくないのに、「私を苦しめるためにやっているのか?」とさえ思ってしまいます。
何が嫌かもわからない
2歳半女の子のママ
イヤイヤ期って、「あれイヤ」「これしたくない」って言いますよね。でもうちの場合は何がイヤというわけでもなく、1日中耳をふさぎたくなるような悲鳴をあげています。キーキー金切り声でわめき続け、ひっくり返って泣き叫びます。
言葉はわかるし、発することもできるのにイヤイヤモードになったら癇癪を起こしながら泣き叫ぶだけ。これが1年以上続きました(泣)。耐えられずに、一時保育に預けたことも何度もありました。
テーブルにあたってしまった
2歳7ヶ月女の子のママ
これまでもイヤイヤがひどく、その度にイライラしてきましたが、ついにテーブルをバン!とたたいてしまいました。きっかけは、ご飯をぺっと吐き出したことです。
もともとあまり食べる方ではなかったのですが、好きなものなら食べてくれていました。でも今は、どんなに工夫しても吐き出したり、私の手を払いのけたり。
怒れば余計食べなくなることはわかっていたので、我慢して「食べようねー」とニコニコしていましたが、限界がきてしまったようです。
恐怖心を与えてしまったことには罪悪感がありますが、またやってしまうのではと思うとつらいです。
対応方法がわからない
2歳4ヶ月の男の子のママ
イヤイヤ期真っ盛りです。イヤイヤ期は大変とは聞いていたけれどここまでとは。
特に大変なのは公園に遊びに行ったとき。公園が大好きなので、帰ろうとすると地面にひっくり返って泣き叫びます。本当に大声です。抱っこで無理やり帰ろうとしますが、重いし力も強いので大変です。
家まで帰っても、まだ遊びに行く!と靴を脱ぐのをかたくなに拒否。ドアに頭を打ちつけながら外に出たいと主張します。無理やり部屋に連れ帰っても、泣き叫び続け、お昼寝もしないしご飯も食べないので、なんだか何のために無理やり連れ帰ったのかもよくわからなくなります。育児の理想と現実にただただ唖然としています。
楽しく遊んでいるときに邪魔されるのが嫌いのようなので、お風呂やご飯に誘うのも一苦労です。毎日泣き続けているので、本当に疲れます。
終わりの見えないイヤイヤ期に悩まされ、イライラしたくないのにイライラが止まらないのはみんな同じです。「こんな小さな子どもにイライラしてしまうなんて・・・」と自分を責めずに、イヤイヤ怪獣にイライラしてしまうのは当たり前!とまずは自分を認めてあげましょう。
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イヤイヤ期のイライラ解消法5つ
終わりなきイヤイヤは本当にツラいもの。ストレス解消法を頭に入れておき、爆発しそうになったときに試してみてくださいね。
1.完璧なんて求めなくてOK!気が向くまで放っておきましょう
公園に連れていきたいのに着替えたくない、片づけてほしいのに片づけてくれない…。こちらの段取り通りにならずにイライラすることって多いですよね。
ならば、放っておきましょう!天気が良い日はいつも外遊びをしなきゃいけない、部屋はきれいにしておきたい、20時までに寝かさなければ…そんな大人の「完璧主義」がイライラを招いてしまいます。
「公園行きたくないなら行かなくていいや」「小さい子がいる家なんて散らかっていて当たり前!」「多少夜更かしでも眠くないんだから仕方ない!」そんな風に、肩の力を抜いてみましょう。
2.子どもと離れる時間を作る
イヤイヤのストレス解消は、これに尽きます!とにかく、旦那さん、両親、義両親、きょうだい、誰かを頼って1時間でも子どもと離れてみましょう。
そして離れている間に、思いっきり1人を楽しみましょう。お茶、贅沢ランチ、ウォーキング、マッサージなどを楽しんでいる人が多いようですよ。
誰も預けられる人がいない、という人は一時預かりを利用したり、託児サービス付きの美容院を利用するのも手です。子どもの一番近くにいる大人が笑顔で過ごせることが一番大切なので、息抜きに罪悪感を持つ必要は全くありませんよ。
3.イヤイヤが起こるきっかけをなるべく減らす
起きてしまったイヤイヤはもうどうしようもない!という方は、イヤイヤが起きない状況をいかにして作り出すかを考えてみましょう。
例えば、買い物に行けば「あれ買って、これ買って、ギャー!」とひっくり返るのであれば、なるべく一緒に買い物に行かなくて済む方法を考えてみます(一人で行けるときに行く、家族に行ってきてもらう、ネットスーパーを利用するなど)。
公園に行って帰りたがらなくて困るようであれば、少し眠くなりそうな時間帯に公園に行き、自ら帰りたくなるように仕向けるなど(しかし、逆に大変になるかも知れませんね・・・)。
結果的に、多少子どもにとって楽しくない状況になってしまうかもしれませんが、ずっとこの方法を続けるわけではないので、イヤイヤ期のときは仕方ない!と割り切りましょう。
4.イヤイヤは子どもの大切な成長段階だと理解する
子どものことを思ってしてあげていることすべてを否定されると、「この子は私のこと嫌いなんでは?」「わざと困らせたくてやっているのでは?」などと思いがちですが、そんなことはありません。
むしろ子どものイヤイヤは、本来成長の過程だと喜ぶべきことなんです!子どもがイヤイヤするのは、「自分でやりたい!」という意思の強い現れ。でもその気持ちをうまく言葉にできないので、何でも「イヤ」という言葉になってしまうだけなんです。
3歳頃からイヤイヤが収まってくると言われるのは、言葉で自分の意思を伝えられるようになってくるからという人が多いです。イヤイヤは子どもの成長段階なんだと割り切れば、少しはイライラせずに見守れそうですよね。
5.子どもと2人きりになる時間をなるべく減らす
子どもってなぜか、母親と2人きりのときが一番わがままであることが多いですよね。イヤイヤするのは、「信頼して、甘えている」証拠でもあります。
それなら、甘えてわがままが出てしまう状況を少しでも回避しましょう。お友達と一緒なら、イヤイヤが出ないことも多いはず。
お友達と家を行き来したり、児童館・子育て支援センターに行ったり、自治体が主催している子育てイベントに行ったり、親子教室に通ってみたり…など、方法はいくらでもあります。なるべくそういう時間を増やして、2人きりでイヤイヤと向き合う時間を少しでも減らしてみましょう。
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先輩ママに聞く!イヤイヤ期にイライラするときのお悩みQ&A
イヤイヤ期によくある悩み。先輩ママはどんなふうに乗り切ってきたのか、具体的に見ていきましょう。
Q.イライラするあまりつい手が出てしまい、いつも罪悪感にかられます。
先輩ママの意見で多いのが、「子どもと離れて働く」というもの。保育園に預けて働いている人すべてが、家計のために働いているわけではないようです。パート代はすべて保育代に消えてしまうけれど、子どもと離れるために保育園に預けている、という人も少なくありません。
中には、開業医の奥様で、お金には全く困っていないのにパートに出ているという方もいるそうです。
24時間子どもと一緒で息が詰まっている方は検討してみても良いかもしれません。
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Q.イヤイヤ期の子どもが癇癪を起こす声が苦痛です。どうしたらいい?
イヤイヤする際の子どもの金切り声が苦痛、という人は多いでしょう。一日中キーキー声を聞いているとノイローゼになりそう、という人も少なくありません。
そんな状況を乗り越えた先輩ママのアイディアは「耳栓をしてしまう」というもの。
そんなもの本当に効果的なのか、頼りなさすぎてもはや泣きたい…と思ってしまいますが、意外にもキーキー声が少し小さくなくなるだけでもストレスはぐっと減るものです。もちろん、子どもに異変や危険が起きないように姿はしっかりと見ておきます。ただキーキー声だけをシャットアウトするんです。
たったそれだけのことで、ストレスが軽減されることもあるのなら、ぜひ試してみましょう。
Q.子供のイヤイヤに振り回されてばかりの生活、いつまで続くの?
イヤイヤがひどい子どもと一緒にいる大人は、まるで終わりのないトンネルの中にいるようだと言います。一体いつまでこんな生活が続くの…と絶望的になってしまう人も少なくないようです。
子どもを育てていれば、何度となく反抗期は訪れますが、初めての反抗期とも呼ばれるイヤイヤ期は、言葉が通じるようになるにつれ収まってくるのが特徴。3歳頃になったら収まった、幼稚園に行くようになったら収まった、などという声が多いようです。
Q.イヤイヤがひどい子ども。この性格は、将来直るの?
あまりにイヤイヤがひどく、癇癪を起こしてばかりだと、将来も癇癪持ちで乱暴な性格に成長してしまうのでは、と心配する人は多いようです。
大切なのは、このイヤイヤ期の接し方。どんなにイヤイヤや癇癪がひどくても、大人が共感し、寄り添い、怒るのではなく正しい方向へ導くために冷静に「叱る」ことです。愛情を持って接すれば子どもは優しい子に育ちます。
逆に、怒鳴ったり手を出したりするのは絶対にNG。叩けば子どももお友達を叩く子になってしまうし、乱暴な言葉遣いも子どもは真似します。世界中でベストセラーになっている本「子どもが育つ魔法の言葉」でも、巻頭に「子は親の鏡」という詩が載っています。接し方に悩む人は一度読んでみてください。
Q.どうしたら子どものイヤイヤにイライラしなくなる?
最も根本的ですが、一番多い質問がこちらですよね。子どもがイヤイヤするのは当たり前だし、成長の一過程なので本当はイライラしちゃいけない!と、頭ではわかっているという人がほとんどなのではないでしょうか?
子どものイヤイヤにイライラしないためには、ストレス解消やそもそものイヤイヤをなくすよう働きかけるなど色々な方法がありますが、全くイライラを感じないようにするのはほぼ無理と思った方が良いかもしれません。
というのも、赤ちゃんの泣き声というのは人間が不快に感じる周波数になっているからなんです。そうすることで、大人の助けを求められるようにできているんですね。
だから、イライラするのは当たり前!そのこと自体に罪悪感を持つ必要は全くありませんよ。
イヤイヤにイライラしてしまうのは普通!自己嫌悪しないようにして
この記事を読んでくださったということは、イヤイヤにイライラしてしまう、そのこと自体を悩んでいらっしゃるとても真面目な方なのではないかと思います。可愛いはずの子どもにイライラしてしまうなんて…と罪悪感を持ったり、自己嫌悪に陥ってしまうなんていう方も多いようです。
真面目な方ほど、「こんなにイヤイヤさせるのは自分が原因?」「イヤイヤにイライラして子どもにあたってしまうなんて母親失格?」と悩みがち。でも前の章でも説明したように、イヤイヤにイライラするのは当たり前のこと。
いつか終わる!それだけを唱えて、上手にストレス解消しながらこの時期を乗り切りましょう。子どもの手が離れたとき、振り返って懐かしくなる日が必ず来ますよ。