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小学校転校手続きと不安解消のコツ

小学校の転校手続きの流れと子供の不安を解消する方法7つ

小学校を転校させるとなると面倒な手続きが必要です。しかし流れを事前に知っておくと、それほど難しいものではありません。また、子供の転校は親も不安になるもの。転校にベストなタイミングや手続き、ママが転校までにできることを7つまとめているので、ぜひ取り入れてみてください。

小学校の転校手続きの流れを教えて

小学校を転校するときは、他にも引っ越しの手続きや作業など、やることがたくさんあります。少しでも負担を減らすために、事前に転校の流れや必要な書類などを把握しておくと、手続きが早く済みます。

また、子供が転校する場合、単純に忙しいだけではなく、親としては子供の精神的な負担も心配です。手続きの面や子供の心のケアの面で、あらかじめ知っておくと安心できることをまとめました。引っ越しや子供の転校が決まったら、ぜひ最後までチェックして家族の負担を減らしてください。

小学校を転校するときの手続きの流れ

小学校を転校するときには、必要書類の準備などがあるので最低でも1か月前には学校に知らせておきましょう。できれば、転校が決定した時点か、転校の可能性が分かった時点で、一度担任の先生に相談しておくと安心です。

転校する場合、現在通っている市区町村内で転校する場合と、別の市区町村に転校する場合では、必要な書類や手続きの流れが若干違います。私立への転入でも手続きは少し変わるので、それぞれに必要な書類や手続きの流れを見てみましょう。

現在と同じ市区町村の公立小学校への転校

転校が決まったら、まずは現在通っている学校に転校する旨を伝えなくてはいけません。その際、学校に出向く前に電話で担任の先生にアポを取っておくと、必要書類などを準備しておいてくれるので、手続きがスムーズに進みます。小さなことですが、このひと手間で転校の準備が楽になります。

転校に必要な書類を準備する

小学校を転校する際には、手続きに必要な書類があります。学校に転校を伝えた時点で、先生などから教えてもらえますが、事前に流れを把握しておくと手続きに無駄がなくなります。現在と同じ市区町村内で転校する場合には、次の書類が必要です。

  • 在学証明書→現在通っている学校より発行
  • 教科書給与証明書(教科用図書給与証明書)→現在通っている学校より発行
  • 転入学通知書→引越し先の役所より発行

通っている学校によって、転校届などの必要書類が必要なケースもあるので、しっかり確認して早めに提出しましょう。

同一市区町村内の小学校へ転校するときの手続きの流れ

転校が決まってから、次の小学校に移るまでにしなくてはいけないことがあります。お住まいの地域によって他の手続きが必要な場合もありますが、一般的な流れを把握しておきましょう。

  • 現在通っている学校に転校する旨を伝え、在学証明書・教科書給与証明をもらう。
  • 1でもらった2つの書類を持って役所に行き、住民異動届出の手続きをして転入学通知書をもらう。
  • 指定された転校先の学校へ1と2でもらった書類を提出する。

住民異動届出に必要なものなどは、役所に行く前に一度電話確認して事前に聞いておくかホームページで調べておくと安心です。引っ越しや転校となると、色々しなくてはいけないことが多くてパニックになるかもしれませんが、ひとつずつ見ていくとそんなに難しくないのが分かります。ママひとりで手続きしなくてはいけない場合もありますが、できるだけ周囲の人に頼りながら無理をせず進めてください。

別の市区町村の公立小学校への転校

今住んでいる場所とは違う市区町村の小学校に転校する場合は、次の書類や手続きが必要です。今と同じ市区町村に転校する場合とでは少し違いますので注意してください。

転校に必要な書類を準備する

今お住いの市区町村以外の小学校に転校する際には、次の書類が必要です。

  • 在学証明書→現在通っている学校より発行
  • 教科書給与証明書(教科用図書給与証明書)→現在通っている学校より発行
  • 転入学通知書→引越し先の役所より発行
  • 新住民票→引越し先の役所より発行

学校や役所に行く前には、先に要件を伝えて必要なものを聞いておくと、手続きがスムーズに進みます。

別の市区町村の小学校へ転校するときの手続きの流れ

別の市区町村の小学校へ転校する場合、引越しなども大変になります。転校の流れをひと通り頭に入れておくと、手続きがスムーズに進むので安心です。

  • 現在通っている学校に転校する旨を伝え、在学証明書・教科書給与証明をもらう。
  • 現在住んでいる地域の役所で転出届を出し、転出証明書を受け取る。
  • 引越し先の役所に行き、転入届と2でもらった転出証明書を出し、転入学通知書を発行してもらう。
  • 転校先に1と3でもらった書類を提出する。

同一市区町村内で転校するときとの違いは、転出届や転入届が必要な点です。子供を抱えて県外や遠方に引っ越すのは、慣れていなければ大変な作業です。引っ越しが分かったら、どの手続きもできるだけ早めに終わらせるようにすると、親の精神的な負担は少なくなります。

私立小学校への転校

私立の小学校へ転入する場合は、学校の手続きのみになります。学校によって手続きは違うので、簡単な流れだけチェックしておいてください。

転校に必要な書類を準備する

私立の場合は、公立小学校と違い必要な書類が学校によって異なります。転入する学校が決まった時点で、そちらに必要な書類を確認し、指示されたものを準備しましょう。

私立小学校へ転校するときの手続きの流れ

私立小学校へ転校する場合、基本的には転入したい学校の指示に沿って手続きを進める形になります。一般的な転校の流れを紹介します。

  • 転入を希望する学校に、転入が可能かどうかを問い合わせ、可能であれば指示通りに手続きを始める。
  • 見学・面接・試験などを行う。
  • 合格したら、現在通っている小学校に転校する旨を伝える。
  • 転入する学校から指示された書類を提出する。

私立の場合は、希望するだけでは転入できないので、私立小学校に空きがあり試験に合格した後の転校手続きとなります。見学や説明を受ける際には、教科の進み具合や独自の指導スケジュールなどを確認し、転校後子供への負担が大きくないかという点もチェックしてください。

小学校転校の手続きはとても面倒に感じるものですが、ひとつひとつクリアしていくとそれほど難しいものではありません。手続きの前に、忘れ物や抜けがないよう注意していれば、手続きはすぐに完了します。

小学校を転校する子供とママの不安解消法7つ

子供から「転校したくない」「友達と離れたくない」などと言われると、親としては子供を転校させるのが不安になります。次の学校で友達ができるのかという点も、子供と同じように心配になるでしょう。

子供は適応能力が高いと言われますし、転校すると多くの子供がすぐに友達を作り楽しい学校生活をスタートさせるものです。それが分かっていても、ママやパパは不安になるので、小学校で転校する子供に対して、ママやパパができることをまとめました。家族のストレスを最小限に抑えるために、できることは取り入れてみてください。

1.小学校の転校はできるだけベストなタイミングで行う

ご存知かとおもいますが、1番ベストなタイミングは現在小学6年生なら中学校入学時、5年生以下なら4月の進級時です。理由は3つで、まずは勉強の面です。学校では、学年単位で学習内容が決められていますが、学校によって進行が違うので、転校先の方が進んでいれば子供の負担が大きくなります。

次に、年間の行事で子供たちは思い出を共有するので、遠足、運動会、見学会などの行事はできるだけ参加した方がいいという点。最後に、クラス替えが行われてすぐは、まだ友達間でグループができていないので、仲間に入りやすい点が挙げられます。

もし、少し時期をずらせるのであれば、進級時の4月に転校することをおすすめします。ただし、やむを得ず学期途中で転校しなくてはいけなくても、心配する必要はありません。家族で協力して、転校先での生活をスタートさせましょう。

2.小学生は高学年より低学年の方が転校後が楽

子供のことだけを考えると、小学校の転校はできるだけ低学年でする方が子供の負担は少なくなります。高学年になると、自我が確立してくるので無邪気に転校生を受け入れることができない子供が出てきます。年齢が低いとこのようなトラブルは少ないので、転校する年齢はできるだけ低い方がいいでしょう。

勉強面でも転校元の授業が遅れていても低学年なら追い付くのが簡単です。しかし高学年になると少々努力が必要になるので、ただでさえ環境が変わり気持ちが不安定になっている子供に、勉強という負担が増えてしまいます。

ただし、小学校高学年で転校をするからといって、デメリットばかりというわけではありません。高学年になると善悪の分別がついてくるので、かえって友達作りがスムーズにいく場合もあります。高学年での転校になっても不安に思わず、子供を信じて前向きに転校作業を進めてください。

3.小学校の転校はかわいそうなどと親が不安になりすぎない

小学校を転校するのは、どんなにポジティブな子供でも多少の不安を抱えるものです。親も、子供には言えないものの、不安や罪悪感に苛まれることもあります。しかし、親が不安になっていると子供はそれを察し、余計に暗い気持ちになってしまいます。

子供を不安にさせないために、親である私たちは転校する良い面にだけ目を向けておきましょう。もちろん、子供の心のケアは必要ですが、一緒に不安がることはありません。引越し先で考えられる楽しいことを見つけ、子供にひとつでも多く教えてあげてください。

4.転校先で必要なものは早めに調べて準備する

転校先の新しい小学校で必要なものは、現在通っているものとほぼ同じではありますが、制服のある学校や体操服、カバンなど学校独自のものが決められている場合は、早めに準備してあげましょう。注文しても時間がかかる場合があるので、転校先が決まった時点ですぐに確認してください。

それぞれの家庭で考え方には違いがありますが、やはり制服や体操服が自分だけ違うと、子供は居心地の悪さを感じやすいものです。このような子供の精神的な負担を減らすためにも、転校後すぐに学校指定のものが使えるようにしてあげると安心です。

5.引越し先で過ごす時間を増やす

大人も同じですが、まったく想像のできない環境に飛び込むのはとても不安です。しかし、少しでも知っている場所であればその不安は少なくなります。もし、事前に引越し先が分かっていれば、現在の学校に通いながら休日には引っ越し先で過ごす時間を作ってみましょう。

転校する小学校の近くを散歩したり公園で遊んだりしていると、新しい学校に通う子供たちに会うこともあるでしょう。そこで顔見知りになっていれば、子供の不安は軽減します。住む場所に関しても、一度見ておくと引っ越し後の生活が想像できるので、すんなり新しい生活がスタートできます。

6.ママが先に友達を作る

引越ししたら、ママも積極的に周囲の人と仲良くなりましょう。できれば、子供と同級生のママ友を作ると色んな話が聞けるので、新しい環境での子育てに活かせます。ただし、新しい環境では特定のママだけと仲良くなるのはNGです。

あまり考えたくないことですが、たまたま仲良くなったママがトラブルメーカーである可能性もあります。色んなママに声をかけ、できるだけたくさんのママの目線から話しを聞くようにすると安心です。

7.ママは気持ちに余裕を持っておく

引越しや転校となると、ママはしばらく忙しい日々が続くでしょう。忙しくなり疲れが溜まると、つい家族への口調が荒くなってしまったり、子供の変化に気付きにくくなったりします。そうならないためにも、引越しや転校に必要な作業をママがひとりで抱え込まない工夫が必要です。

おすすめの工夫は、紙にすべきことを一覧にして書き出す方法です。やみ雲にすべきことをこなしているだけでは、すべきことに追われている感覚に陥りイライラしてしまいます。そうならにために、タスクを見える化して整理しましょう。

タスクを見える化すると、1度にまとめてできることや誰かに頼めることが明確になってきます。ママひとりで頑張らず、頼れることは周囲にどんどんお願いしてください。ママは家族の心のケアも大きな仕事のひとつです。そのためには、自分自身の心のケアは必須なので、疲れすぎないことを心がけましょう。

ママやパパは、早めの準備と前向きな姿勢を心がけて、子供が転校する際に抱える精神的な負担を軽くしてあげましょう。親子で、新しい生活がスタートしたら挑戦してみたいことなどを話し合い、楽しく転校の日を迎えましょう。

小学校の転校は家族の絆を深めるいい機会

小学校を転校するということは、家族にとって不安があります。しかし、人脈が広がる、環境への適応能力やコミュニケーション能力が上がるなどのメリットもたくさんあります。転校する前後は子供との会話を増やし、家族で協力して不安を取り除いていきましょう。

そうすることで、子供の転校は家族の絆を深めるきっかけになります。ママは、子供が新しい環境でイキイキと過ごすことを想像し、前向きに引越しや転校手続きを進めてください。きっと子供は、新しい環境に悩みながらも、しっかり適応してくれるはずです。