木のおもちゃの種類や選び方

木のおもちゃの魅力~積み木やスロープで知育をしよう!

木のおもちゃは車や積み木をはじめ、自分の子供にだけではなく、プレゼントに使う人も多いおもちゃです。スロープや楽器など、木の知育おもちゃもたくさんあり、1歳前後では使いこなせなくても、徐々に木のおもちゃで遊べるようになります。ぬくもりのある木のおもちゃを子供に与えてみませんか?

木のおもちゃの魅力~積み木やスロープで知育をしよう!

木のおもちゃにはぬくもりがある

木のおもちゃは、素朴な味わいとぬくもりがあります。また、木のおもちゃには人気商品もたくさんあり、出産祝いとしてギフトアイテムにするために、どれを選ぼうか迷ってしまう人も多いです。

木のおもちゃとしてイメージが沸きやすいものは積み木ですが、それ以外にも木琴やピアノのような楽器、ほかにはパズルや組み木もあります。

中でもスロープは、玉を転がしたり車を走らせたりと動きがありますので、とても人気の高い木のおもちゃです。

木のおもちゃの魅力

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木のおもちゃは無塗装のものも多く、赤ちゃんや幼児がおもちゃを口にしても安心して遊ばせることができます。また、使われている木によって色や木目、香りが違い、多くの人に選ばれています。

木の種類

  • くるみ:木の実で有名な木です。英語ではウォールナッツとよばれ、家具の材料としても使われています。
  • ほお:もくれん科の落葉樹で、柔らかく、下駄などに使われる木です。
  • かえで:ムクロジ科の木です。メープルと呼ばれ、家具によく使われ、白っぽい色合いです。
  • かつら:カツラ科の木です。街路樹や公園の木々に使用されています。
  • とち:実は「栃の実」として食用になります。独特の模様が表面に出ます。
  • ぶな:ブナ科の落葉性広葉樹です。
  • なら:ブナ科落葉性の広葉樹です。英語名ではオークと呼ばれ、家具にも使われる素材です。
  • さくら:バラ科の落葉樹です。
  • すぎ:ヒノキ科の常緑針葉樹。香りがいいことでも有名です。

木のおもちゃで知育

木製の積み木ブロックを箱から出す幼児

木のおもちゃを使って知育をすることで、小さい頃から木に「触る」「見る」体験をすることができます。

積み木を例にあげると、自然素材の木を小さいころから触ったり見たりすることができ、商品によっては、ぶな、なら、かえでといった素材違いの積み木が入っていて、木の名前を勉強することもできます。

キューブ状の木や板に50音がイラストと共に描かれているあいうえお積み木では、楽しみながら平仮名を覚えることができ、積み木を組み合わせることで、言葉を文字として覚えることもできます。

積み木を重ねたり並べたりしてさまざまな形を作ることで、指先と脳が刺激され、知育玩具にはピッタリのおもちゃです。

楽器だって木のおもちゃ!本格的な製品もある!

絶対音感を鍛えたいママには、楽器を木のおもちゃとしてあげることもできます。木のおもちゃで音が鳴るものは、楽器初心者にもふさわしく、音楽に慣れさせたい人にもいいでしょう。

ピアノ

おもちゃのピアノは昔からあり、小さなころから音楽に触れさせることができます。歌にあわせて鍵盤をたたくだけでも楽しく遊べます。

ピアノのメーカーが作るおもちゃのグランドピアノは、32鍵もあり、2オクターブの音階を弾くことができます。しかも、音程が正確なので絶対音感を養うことができます。

木琴

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木琴はシロフォンとも呼ばれていて、価格の安さが人気です。叩くと音が出る、リズムに合わせて音を鳴らすという遊びがで、バチつきで音楽に親しむことができ、指先の運動能力を高めます。

木のおもちゃとモンテッソーリ教育

モンテッソーリ教育では木のおもちゃも教材にも入っています。モンテッソーリ教育とは、20世紀の初めにマリア・モンテッソーリによって考えられた教育法です。

精神病院で働いていたモンテッソーリは、独自の教育方法を取り入れることで知能に問題がある子供の知的水準を上げる効果をあげ、新しい教育法として確立しました。モンテッソーリ教育の中で、木のおもちゃを重要視しているのは「感覚教育」にあります。

モンテッソーリ教育

感覚教育で大切なのは

子供は3~6歳の期間に、視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚が発達する時期としています。円柱を挿していく「円柱さし」などのおもちゃを通して感覚を鍛えることができます。また、決められた数量のおもちゃのみを置き、順番を守って遊ぶこと、ルールを守って遊ぶことを厳しくしつけています。

脳の大半が3歳までに完成すると言われているように、子供に与えるおもちゃを選ぶことにこだわりを持って取り組むだけで、幼児教育を充実させることができます。木のおもちゃを教材として取り入れているモンテッソーリ教育の教具には、木の製品が圧倒的に多いです。

モンテッソーリ教育で人気の木のおもちゃ

モンテッソーリ教育での人気のおもちゃには、私たちが子育てをしていく中で、愛されているおもちゃがたくさんあります。

ラトル

ラトル

鈴が入ったガラガラのことで、視力が弱い生後0ヶ月から使うことができます。自分で持てないうちは、パパやママが振って音を出して遊んであげましょう。聴覚を鍛えることができます。

ボールトラッカー

坂道からボールを転がすスロープのことです。右から左に、左から右に、坂道をボールが落ちていく様子を眺めていくだけでも楽しく、動体視力を鍛えることができます。木琴がついているものもあります。

ベビーウォーカー

手押し車のことで、積み木とセットになっている商品もあります。実際に自分で手押し車を押すことで、重さを認識することができます。

シェイプアンドソート

丸や三角、資格の形を穴にはめこむモンテッソーリ教材です。視覚、触覚を鍛えて、かたちの区別をつけることができます。

木のおもちゃの月齢別の選び方

木のおもちゃを選ぶ際に、月齢別で選ぶコツがあります。木のおもちゃを購入する時に、どんなポイントで選べばいいか、月例別に紹介します。

自分の子供に購入するだけではなく、出産祝いや誕生日プレゼントなどに、木もおもちゃを購入する際の参考にしてみてください。

0~6ヶ月

この頃の赤ちゃんは、1日中上を向いて寝ている体勢のことが多いので、ベビーベッドサイドを飾る木のおもちゃがふさわしいです。ベッドサイドで揺れるモビールのようなメリーがおすすめです。また、顔の近くで振って遊ぶガラガラやでんでん太鼓などを選ぶのがいいでしょう。

3ヶ月を過ぎたあたりから、軽く握ったりすることができるようになりますし、6ヶ月ころには歯が生え出すので、いろいろなものを口に入れるようになります。口に入れても問題のない木のおもちゃを選ぶのがコツです。

6ヶ月~1歳

スロープ

生後6ヶ月にもなると、寝返りをするようになり、うつぶせになることも多くなります。視力もしっかりしてきて、見る能力や手を動かして掴む動作が増えてくるので、小さい車やボールを坂道に走らせるようなスロープで視力を鍛えていくのはいかがでしょうか。

最初はパパやママが車やボールを坂道の上から乗せ、慣れてきたら、子供にもやらせてみましょう。

1歳前後でつかまり立ちやよちよち歩き、指さしができるようになり、乳歯が生えてくる時期なので、歯固めもおすすめです。口にするものなので、歯固めのような製品はできるだけ木でできた自然派の製品を選びたいです。

1歳ごろから

積み木で遊ぶ幼児

1歳を過ぎると、つかまり立ちやあんよができるようになります。行動範囲が広くなり、いろいろなことへの興味も増えてくる年齢なので、興味を示したおもちゃには思いっきり集中させてあげましょう。

多くの人に愛されている積み木は、小さい頃には投げたり置いたりする遊びのみだったのが、1歳ごろからは、自分で積んで崩すことの繰り返しができるようになります。

音の鳴る楽器も、最初は音を鳴らすだけですが与えてみるのもいいでしょう。ハンマートイや手押し車など、ごっこ遊びも1歳から次第に楽しめるようになります。

2歳ごろから

木製機関車を転がして遊ぶ幼児

2歳になると早い子供だと言葉を多く話すようになってきます。まねっこ遊びもするようになってきて、おままごとをしたりするため、木のキッチンセットが活躍します。くだものや野菜も木でできたものだと柔らかい風合いになります。

男の子は木製のきかんしゃセットで、レールを使って電車遊びをしはじめます。子供によっては、ハンマーで棒を打ち付けるペグ挿しで、工場ではたらく人のごっこ遊びができるようになってきます。

三角や四角をはめる型はめ遊びなど、細かい複雑なおもちゃ遊びができるようになってくるのもこの頃です。

3歳ごろから

木製ドミノ

3歳になると、多くの言葉を話して遊び方も自由自在になってきます。お友達との遊びもできるようになります。

同じサイズの木を組み合わせて遊ぶ積み木に似たおもちゃカプラ、積み木だとストーリー性の高い造形物、ドミノといった創造性を養う遊びができるようになります。

また、楽器も単純に遊ぶのではなく、ドラムセット、シロフォンなどで音階を楽しむ余裕がうまれます。

2歳児と同じく、自分が興味を持ったおもちゃを与えるほか、新しいおもちゃを与えてみて、興味を示すならより深く遊ばせてみるのもいいでしょう。

木のおもちゃの掃除方法

小さい子供はおもちゃを口に入れてしまい、舐めたり噛んだりしてしまうことも多いですが、木のおもちゃなら安全に作られているので安心です。

木のおもちゃは洗うことはできませんが、汚れた時に乾いた布などで拭き取って、乾燥させればいいだけです。

汚れがひどい時は、目が細かいサンドペーパーで軽く磨くことできれいになります。そして、経年劣化も木のおもちゃの醍醐味です。

出産祝いに木のおもちゃを贈った体験談

木のおもちゃをギフトとして使いたい時は、贈る相手の年齢をはじめとして、興味があるかどうかについても考えましょう。3人のママの体験談を元にして、どんな木のおもちゃがいいのか考えてみましょう。

年齢に合ったプレゼントを選ぶ

どさん(35歳)


知人の子供、2歳の男の子に誕生日プレゼントとして贈りました。電車好きなので木の電車セットにしました。

木のおもちゃとして積み木が真っ先に思い浮かびますが、わんぱくな男の子だったので「積み木にもう興味がないかな?」と思い、プレゼントをあげる知人に聞いてみたところ、積み木にもう興味がないことがわかりました。また、電車セットも既に基本セットは持っているため、誕生日プレゼントとしては踏切セットか転車台が欲しいと言われたので、リクエスト通り、プレゼントしました。

木のおもちゃでも2歳児へのプレゼントだと、既に持っている、遊んだことがあるものも多いので、年齢や趣味に合ったプレゼントを選ぶことが大切と思いました。

増えても困らないものを

ぺんた(65歳)


3歳児の孫に木のおもちゃを選びました。選んだものは同じ大きさの板の積み木です。サプライズであげたかったので、誕生日前に何が欲しいかは聞かずにいました。

おもちゃ屋さんに相談したところ、3歳にもなると個性が出てきて何が好きか決まってくると言われたため、夢中になっているおもちゃを買ってあげられたらいいなと思いました。

母親から同じ大きさの板の積み木にはまっていると言われたのを覚えていたので、「魔法の板」「魔法の積み木」と呼ばれている積み木をプレゼントしました。

姉妹で遊べるものを選ぶ

みんてぃ(30歳)


友人のママ友の出産祝いに木のおもちゃを贈りました。以前遊びに行った時に、木のおもちゃが置いてあったので、出産祝いにするなら木のおもちゃがいいなと思っていました。

自分自身の体験ですが、赤ちゃん用に木のおもちゃをあげる場合、ラトルくらいしか思い浮かびません。赤ちゃんは視力もまだ定まっていないので、遊ぶには時間がかかると思いました。

お姉ちゃんがいたので、姉妹で遊ぶことができる木の楽器を選びました。いつか姉妹で演奏をしてもらえるといいなと思います。

木のおもちゃのぬくもりを伝える

木のおもちゃは使っている木の種類でも風合いに違いがあり、また、月齢別でも選びたいおもちゃが違います。自分の子供に購入するときだけではなく、ギフトとして選ぶコツを踏まえて、十分に遊んでもらえそうな木のおもちゃを選んでみましょう。

木のおもちゃは積み木に代表されるように、バラバラになるものも多く、遊んだあとはきちんと片付けておく必要があります。おもちゃの収納に困り中!子供が片付けやすい収納方法とは、を参考にし、遊んだおもちゃは片付ける習慣をつけましょう。