子供とキャンプを楽しむ方法

子供とキャンプを楽しもう!自然体験で子供の成長に期待!

子供にキャンプを体験させるメリットと安全に楽しむポイントを教えます。幼児や小学生の時から自然の中で家族と協力してテントを張ったり、野外での料理を経験させることは子供の成長に良い影響をもたらします。おすすめの遊び方や連れて行ってよかったと感じた親の声も参考にしてみましょう。

子供とキャンプを楽しもう!自然体験で子供の成長に期待!

子供とキャンプを楽しむことでさまざまなメリットが!

子供をキャンプに連れていくと、自立心が育ち、柔軟な考え方ができるようになるなど、良い影響を与えてくれます。ファミリーキャンプが具体的に子供にどのような効果を与えてくれるのでしょうか?子供とキャンプを楽しむメリットをまとめました。

一緒に作業することで親子関係が良くなる

キャンプで子供とバーベキューの料理を作る母親

親子で協力してひとつのことを成し遂げる体験は、家族の絆を深めます。一緒にテントを張る、魚釣りをする、料理を作るといった共同作業は家族というチームの大切さを子供に気付かせます。

親がテントを張ったり、力仕事をしている姿を子供が見ることで、親を尊敬する気持ちが芽生えます。休日は家でダラダラ寝ているパパが、力強くテントを張る姿やママが手際よく料理を作る姿は、子供に頼もしく映ることでしょう。

協調性やコミュニケーション能力が身につく

キャンプでは他の人と接したり協力する場面が増えるので、自然と協調性が養われます。キャンプ場で出会う他の家族との交流を通じてコミュニケーション能力もアップします。

自分勝手な行動は他人に迷惑をかけると肌で体感できますし、家族で何かを成し遂げる経験や、周囲の人と協力する基礎をキャンプで学ぶことができます。

自然体験をすることで考える力が身につく

五感をフルに刺激される自然体験は、自分で考える力を養います。不便さを今ある道具でどうやって解決するか、トラブルをどう乗り切るかと考えることは、柔軟性や危険回避能力を高めます。子供はキャンプを通じて、人が生きていく力=「人間力」を鍛えていくことができます。

キャンプで身につく能力の説明と飯炊きをしている子供のイラスト

普段の生活では必要なものがすぐに使うことができ、不自由なく暮らせます。スイッチを押すと電気が付き、蛇口をひねれば水もお湯も出てきます。

自分で考えて行動しなくても、生活する上で困ることがなく、どうすればお湯が使えるのか、どうすれば明かりを得ることができるのかなど、自分で考えることが少なくなるので、不便さに直面したとき乗り切り方が分かりません。キャンプでは、こうした状況を乗り切る考え方を身に着けることができます。

自然の環境の中で我慢強くなる

キャンプでは自分の思い通りにならない状況が多く、ワガママを言ってもどうにもならない環境に身を置かなくてはいけません。

遊びたいのに雨が降ったり、予定していた遊びができなかったりといった経験で、感情を切り替えて今できる遊びを考えられるようになります。我慢することがストレスになりにくいため、臨機応変に状況に対応する力が身に着きます。

情緒不安がなくなり優しく寛大になる

大人でも自然と触れ合う中で「わたしの悩みなんて小さいものだな」と思った経験はありませんか?子供も自然の中でしっかり自分の小ささを感じます。

自分だけで生きているのではないということを実感し、自然への敬意や謙虚な気持ちが育つことで、精神面の安定にもつながります。人や生き物への優しい気持ちも芽生えるので、実生活でもそれが活かされるようになります。

探求心・感性・好奇心が高まる

カブトムシを捕まえた男の子

子供は実際に虫や魚などに触れると「これはなんだろう?」「どうしてこうなるの?」という好奇心や探求心がくすぐられます。子供たちはキャンプをする中で好奇心がどんどん膨らんでいきます。

「なぜ?」「どうして」という気持ちこが学力の土台にもなります。

好奇心、探究心を刺激するために、「花」「食べられる草」「虫」「魚」というようにテーマを決めて、コンパクトな図鑑を一冊持っていくといいでしょう。実際に見て触れて本で調べるようにすると、親子で楽しく学ぶ時間を過ごせます。わからないことを調べる行動は、勉強にも活かされます。

ライフラインのない経験で災害に強くなる

日頃からキャンプで自然体験をしていると、災害時に不便な生活を送ることがあっても大きなストレスを感じにくくなります。ライフラインが通じない生活は、大人でもストレスになりますが、親子でキャンプ経験を積んでいると、災害時に役立つことがあります。

キャンプに慣れて自然の中で好奇心いっぱいに遊ぶことは、子供をどんどん成長させます。子供にキャンプをさせるとき、パパやママは体力的に大変ですが、行けば必ず「来てよかった」と感じるでしょう。

子供とキャンプを安全に楽しむ方法

子供とキャンプに行きたいけれど、アウトドアの経験が少なくて心配なママもいるでしょう。ファミリーキャンプでの不安を解消するためにも。子供とキャンプを安全に楽しむために気を付けたいポイントを見ていきましょう。

キャンプツアーに参加してみる

キャンプに慣れていないなら、ツアーに参加することで安心してキャンプを楽しめます。キャンプに連れて行ってあげたいけど、何を準備すればいいのか分からないという家庭は多いものです。

パパやママにキャンプの経験がないと、なかなか子供を連れていくまでに至りませんが、ツアーでテントの張り方や料理の方法を学べば、キャンプに必要な道具が分かってきます。

家族だけでキャンプに行く自信がないパパやママは、何度かツアーに参加してみるといいでしょう。

工夫すれば男手がなくても楽しめる

キャンプで料理を作る母と子供

パパと休日が合わないご家庭や、シングルマザーの方でもキャンプはじゅうぶん楽しめます。ツアーに参加すれば、大人一人でも安心ですし、キャンプに慣れれば女性だけでも簡単にテントを張ったり、料理の支度ができるようになります。

組み立てが簡単なテントや便利なアウトドアグッズも増えたので、力のある男性と一緒に行かないと何もできないとあきらめる必要はありません。

テントは貸出してもらえるキャンプ場やロッジを使えるところなど、経験値やお子さんの年齢・性格に合わせて難易度も変えられます。ママ友と女子会を兼ねてキャンプに行くのも楽しいでしょう。

子供が場合のキャンプは注意が必要

子供をキャンプに連れていくのに「いつからOK」という決まりはありません。何歳からでも連れていくことができます。

しかし、乳幼児の場合は夜泣きで周囲の人に迷惑をかけることがあるほか、普段とは違う環境で過ごすことで体調を崩すケースが考えられますので、事前に対処法を準備しておくことは必須です。

やっと歩き始めたくらいの年齢の場合は、少し目を離した隙に危険な場所に歩いていくことがあります。小さなお子さんと一緒にキャンプに行く場合は、必ず大人の目が届くよう環境を整えましょう。

キャンプ場を選ぶときは、見通しが良く、危険な場所の少ない場所を選びましょう。「誰かが見ていると思っていた」ということがないよう、大人の人数が多くても担当者を決めておくと、小さい子供とのキャンプも安全に楽しむことができます。

多少のケガは大切な体験のひとつ

キャンプでは、火を使って料理をする中で、多少のケガをすることもあります。子供が怪我をすれば、かすり傷でも心配なのが親心ですが、子供はケガをすることで危ないものや「限度」というものを学んでいきます。

ケガを心配して何もさせないのでは、子供の学ぶ機会を奪ってしまうことになりかねません。ある程度の安全に気を付けた上で、いろんな経験をさせてあげましょう。

自然の中では軽い気持ちでいると大怪我につながることがあります。自然や火の怖さ、道具の危険さはしっかりと教えるようにして、少しくらいのケガは「大丈夫!」と笑ってあげられるようにしましょう。

子供の服装は安全で動きやすいもの

子供のキャンプに最適な服装は、ジャージのように動きやすいものがベストです。気温差が激しく変わることの多いキャンプ場では、上着を脱ぎ着できるものが便利です。

暑い季節には半そでハーフパンツでいいのですが、朝晩は冷え込むことがあるので上に着るウェアは必ず持っていきましょう。虫の多い場所なら、暑くても薄手の長袖と長ズボンでいれば虫対策ができます。

子連れキャンプは子供が小さいうちに

子供は中学生にもなると、友達を優先して親と一緒に出掛けなくなります。子連れキャンプをしたいなら、できるだけ子供が小さいうちにたくさん行っておきましょう。

子供連れの場合はトイレが問題になるので事前に調べておくと便利です。子供が小さいうちは、急な発熱や夜泣きで夜中にキャンプ場を出ていくケースもあります。キャンプ場内から外へ出やすい位置にテントを張るようにしましょう。

いつなにがあるか分からないのが子連れレジャーなので、キャンプ場の近くの病院も忘れずにチェックしておきましょう!

親が無理をしすぎない

キャンプは旅行と違って、親もたくさん動かなくてはいけません。日頃仕事で疲れているパパやママが無理をしてキャンプに行くと、体調を崩したり夫婦喧嘩が勃発することがあります。

パパやママが無理をしすぎず、朗らかな気持ちでキャンプを楽しめるよう、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。

テントづくりも料理もみんなでする

キャンプでテーブルにクロスを敷く家族

キャンプでは子供も1人のチームメイトです。子供が何歳であっても役割を与えて、役割を与えてどんどんお手伝いをしてもらいましょう。頼られると子供はとても嬉しいものですし、役割を果たすことで成長してくれます。

キャンプは気軽に行けるものではありませんが、それだけ家族にとって素晴らしい経験をさせてくれます。ポイントをしっかり守っておけば、安全で楽しいキャンプができます。

子供とキャンプに行って良かったエピソード

せっかくの休日は寝ていたいというパパや、溜まった家事を片付けたいママにとって子供をキャンプに連れていくことは、なかなか大変なことです。

家族の思い出を作るために思い切って連れて行ったママとパパに、子供とキャンプをしてよかったと感じたエピソードを聞いてみました。

距離が縮まります

はるはる(31歳)


毎年家族でキャンプをするのが我が家の夏のイベントです。毎年夏が来るのが待ち遠しく、子供達とどこに行きたいか、何をしたいかのプランを立てて行くのは、親子間で距離が縮まります。

特に家族皆でカレーを作るのは、凄く楽しいです。お米を洗って、火起こしから体験するのは、凄く苦労するけれど、一生懸命作って出来た時のカレーは、格別で家で食べるカレーのルーと全く同じなのに凄く美味しく感じられます。

自然が沢山あるので、家族揃って芝生に寝転がって、夜空の星をいくつも見た時の子供達の輝いた顔は忘れません。

子供達もアイディアや要望、どうやったら計画通りに行くかなどのプランニングをしてくれるので、成長のためになると思います。

子供とキャンプに行くと、いろいろなことを一緒に考えるので仲良くなれますし、飯ごう炊飯では、自分の役割を担って行動したり、チームワークを学べます。キャンプを通じて、自然の怖さなどを肌で体感することも、本能や直感が育まれると思います。

自然に親しみながら文明のありがたさを知る

みんみん(30代後半)


ここ3年ほど、現在6歳と8歳の息子を連れ、夏休みはキャンプに行っています。自動車にテントや調理道具、釣り道具を積んで、現地では家族みんなでご飯の支度をします。

まずは、かまど作りや火起こし、魚釣り(釣れなかったら魚料理はなし)を分担して行い、ご飯を炊いたり、バーベキューをしたりします。

子供をキャンプに連れていく目的は、スイッチひとつでご飯を炊くことができたり、お湯を沸かせたりということが、昔は当たり前ではなかったことを知ってほしいからです。

火を起こすことを知っていれば、万が一サバイバルしなければならない環境になったとしても、生き延びる可能性は高まるとも考えました。

最近の子供は、放っておくとゲームなどのバーチャル経験しか味わえない気がするので、年に一回だけでも自然にたっぷり触れ、いろんな感覚を味わってくれればいいなと思っています。普段は都会っ子の息子たちも、キャンプ期間は川遊びや虫捕りをして、すっかり野生児に戻ります。

子供の成長が見られます

なな(20代前半)


私は子供が2歳のころからキャンプに連れて行っています。私は自然を通して子供に楽しんでもらいたいという気持ちから連れて行っていたのですが、今は小学生になり最近では料理などを教える場にもなっていると思います。

私の子供はカレーが好きなので、基本的にはカレーかバーベキューをしたり、芋煮も好きなので芋煮を作ることもあります。簡単な料理ばかりなので子供と一緒に料理をして作ることや食べることの楽しさを勉強させています。

私たち家族が行っているキャンプ場は、アスレチックや温泉、遊具などがたくさんあり、最近では大きくなったのでキャッチボールをしたりしています。

うちの子供は2歳からキャンプをしているので「こんなこともできるようになったんだ」と成長したこともわかります。「大きくなったな」「良かったな」と実感することが年々多くなっていて、1年に一回家族で行くことで会話の内容にもなるので、もう少し大きくなるまで続けたいなと思っています。

キャンプ場の遊具で遊ぶ子供

自然の中での経験は貴重

みき(30代後半)


子供が5歳のころ、友人家族とキャンプへ行った経験があります。釣堀のあるキャンプ場で、子供たちは遊びながらヤマメ釣りをしりをし、自分で食べる分を自分で釣りました。

普段魚をあまり食べなかった娘も、釣りが楽しくて自分で釣ったのが嬉しかったからか『美味しい』と言って丸ごと一匹食べてしまいました。

バーベキューをしましたが、外で食べる機会はなかなかないので、子供たちも「外で食べると美味しい」と喜んでいました。子供たちが飽きることを予想していた友人がチーズフォンデュを準備していて、ソーセージや野菜やパンを付けながら楽しく食べることができました。

家にいると夜はテレビを観ながら過ごしていますが、お友達と遊ぶことに夢中になり全く観ずに過ごしました。子供は男の子が多かったのですが、お父さんたちが戦いごっこの相手をしてくれ、娘も混ざって一緒に遊びました。

いつもとは違う環境は新鮮だったようで『楽しかった!また行きたい!』と言っていました。家ではできない自然の中で遊ばせることができるのがキャンプの魅力だと思います。

子供と釣りに出かけよう!準備するもの注意すること
子供と釣りに出かけよう!準備するもの注意すること

命の大切さを学ぶ機会になった

亀さん(20代後半)


子供とキャンプして良かったことは、いままでしたことのない経験をさせてあげる機会ができたことです。

沖縄に住んでいるので、年中キャンプ日和と言っていいぐらいの気候です。海で子供とテントを張ったり、バーベキューの準備をしたり。夜は花火、たまに運が良かったらウミガメの産卵に立ち会える機会もあります。キャンプ以外に、命の大切さも教えてあげられるのは魅力的だと思います。

沖縄は海が透き通るほど綺麗なので、バーベキューの材料を素潜りで取りに行ったり、海岸沿いで釣りを楽しむことができ一日中楽しむことができます。バーベキューの際に大きいステーキを焼くと子供だけではなく、大人も大喜びです。

キャンプをしながら満天の星を眺めて星座観察をするのも楽しみの一つですし、子供が2歳の時は、砂浜で遊んだり海の浅いところで水遊びも定番でした。

男の子はパパと釣り、女の子はママとバーベキューの準備をする時間がとてもいい時間でした。

父と子供の会話ができる

よっぴ(37歳)


我が家では毎年子供を連れてキャンプに行っています。去年は息子が13歳・娘が11歳でした。普段から普通に家族で色々な話もしますが、キャンプに行くといつもと違う会話ができます。

特に焚火をしながら星を見て「最近どうだ?」と聞くと、家では話をしてくれないような事も話してくれます。我が家のキャンプは場所やルールも子供たちが考えます。基本的には釣りが出来る場所で、魚釣りやフリスビー、ゲームをします。

家族で何かをするという事よりも、一緒の時間を過ごせることが一番の醍醐味です。初めのころはビーチボールやバギー等も持っていきましたが、全く使わないので、最近はもって行かなくなりました。

昼から眠くなるまで、ずっと子供たちと焼き肉や海産物をだらだらしながら食べて、釣り竿を眺めながら、日向ぼっこをして自分のしたい事をするのですが、父親としても子供がどれだけ成長したか見る機会にもなります。会話や成長を確認出来るので、キャンプはこれからも毎年行こうと思っています。

パパ好きの子供に育てるための育児の役割・与える影響
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子供はキャンプで大きく成長する!

キャンプの良い所は家族の状況に合わせた難易度を選べること。何もかも自分たちでやる本格的なキャンプや、車を使ったオートキャンプ、寝るときだけロッジを使うなどさまざまな方法があります。

子供はキャンプに行くとたくましく成長してくれますし、親が知らない子供の一面を見ることもできます。

子供と泊まりで出かけられる時間は限られています。家族旅行はいつまでできる?も参考にしながら、家族でキャンプに出掛けてどんどん絆を深めましょう!