子はかすがいの体験談

子はかすがい?子供と夫婦の仲エピソード15

子はかすがいということわざは、子供の存在が夫婦の絆をより強めてくれるという意味です。本来は「子は夫婦の仲のかすがい」と言われていました。喧嘩をしても子供を思い、家族仲良く暮らしましょう。

子はかすがい?子供と夫婦の仲エピソード15

子はかすがいの「かすがい」の意味

「子はかすがい」という言葉やことわざの意味を知っていても、「かすがい」が何のことだか分かりますか?漢字では「鎹」と書き、コの字型をした大きな釘で、木材と木材をつなぎ留めるために使われます。

家族の中で子供を鎹(かすがい)に当てはめることにより、「子はかすがい」とは子供が夫婦の仲をつなぎとめる役割をなしているという意味になりました。

夫婦喧嘩をした際に、子はかすがいだと実感する人もいるようですが、喧嘩ではなく、出産した際に、子供の存在そのものが、家族としての絆を深めてくれたと感じる人もいるでしょう。

子はかすがいを実感したエピソード15

子供と一緒に絵本を見てる夫婦

夫婦喧嘩をしてギクシャクしていた、険悪ムードでどうやって仲直りをしよう…そんな時に、子供が何気なく発した一言が、仲直りのきっかけになることが体験談を見ると多いです。

15人のママに、「子はかすがい」だと実感したエピソードを聞いてみました。我が家も同じだと思うエピソードがあるかもしれません。

夫婦喧嘩の際に子はかすがいを実感

子供の目線で考えると自然と仲直り

まゆ子(32歳)


私たち夫婦は結婚して4年目で3歳の娘がいますが、娘が物事の分かる年齢になってきて、「子はかすがいだあなぁ」と感じることが出てきました。

例えば相手の言い方がきつくて夫婦喧嘩をした時、娘に「どうしたの?」と聞かれると返答に困ります。

娘がお友達とケンカをした時は、「きっとお友達は、そういうつもりで言ったんじゃないと思うよ」「お友達がそう受け止めたのなら、悪気はなくても謝らないとね」といつも言い聞かせているからです。

主人もそういうつもりじゃなかったかも、私の言い方が悪かったかも、と子供と同じように考えると、自然と怒りがおさまり、仲直りできます。

元々ケンカは多くない夫婦ですが、子供がいなければささいなケンカがこじれたり、長引いたりしていたと思うので、子供には感謝しています。

夫婦喧嘩

喧嘩しても子供のおかげで仲直り

まあこ(22歳)


私には1歳半になる娘と、5ヶ月の息子がいます。主人とは結婚して2年と2ヶ月が経ちました。2人目の産後、慣れない育児や、義理母との付き合いでイライラしていた私は、よく主人と喧嘩していました。

主人は人付き合いが多いので、産後も飲み会などに誘われて出かけてしまうことがよくあり、それが原因でとても大きな喧嘩をしてしまいました。

正直、主人のことを許せない気持ちが大きくて、話もしたくない、顔も見たくないという状況だったので、主人と顔を合わせてもシカトしていました。

しかし、狭いアパートなので、一緒の部屋にいるしかないので、無言のまま同じ部屋で過ごしていました。ちょうどその頃、娘はだんだんと言葉を覚え始めてきた頃でした。

私たちの険悪な雰囲気にもかかわらず、娘は元気いっぱいに、覚えたての弟の名前を連呼していました。その様子を見て、なんだか怒っているのもアホらしくなってきて、自然と主人との会話も戻ってきました。

まさに、子はかすがいとはこういうことを言うのだと思いました。子供が原因で喧嘩することももちろんあるけど、子供がいなかったら、簡単に別れてしまっていると思います。

娘の笑顔

みこ(29歳)


結婚して3年目で、子供は1歳になりました。交際中は喧嘩なんてしたことがなく、いつも二人で笑いあい、楽しくご飯を食べて、一緒にくっついてテレビを見たりしてました。

妊娠が判明しとても嬉しかったです。娘が生まれたときは幸せ真っ只中でした。産後睡眠不足とストレスで徐々に喧嘩が増えていき、会話をしない……なんてこともありました。

ある日、娘が寝てから口喧嘩をしてしまい、お互いプンプンしてるところに娘が起きてきて「ママパパなにしてるの?一緒に寝よう?ママパパ大好き?」とニコニコ笑顔で言ってきました。

私と夫も顔を見合せ笑顔になることができました。子供がいなかったらまた別の人生もあるなぁと思いますが私達夫婦にとって娘は一番の宝物です。最近は喧嘩も減ってきています。

子供が喧嘩の仲裁に

沢辺りな(39歳)


現在結婚して17年目、15歳の男の子のお母さんです。息子が三歳の当時、仕事があまりにも忙しくて、ぼぼ寝ず、なかなか家にも帰れなく働いていた主人は、たまに帰ってきては、いらだちのせいか私に当たり散らしていました。

私もこの頃、主人の仕事の関係で、見知らぬ土地に一人、育児をしていて、かなり育児ノイローゼになっていました。自分の親にも頼ることができず、ましてや忙しい主人にも尚更頼れなくて、一人で育児をしていました。

私自身も、ストレスMAXで、主人がたまに帰ってくる度に口論になっていて、夫婦で疲れ果てていました。

ある日、イライラして帰ってきた主人が、いつもの様に私に当たり散らしてきた時に、三才の息子が両手を広げて主人の前に立ち塞がって「ママを困らせちゃダメだ」と言ったんです。

その時に私は号泣。正直もう疲れ果てて別れることも考えてたんですが、これがきっかけで、この子の為にも別れてはダメだと、今に至ります。現在、息子は高校生になり、親よりも友人を優先の生活になってきています。

親なしでも出かける事も多くなり、主人と二人になる時も多々ありますが、会話もあまりなく、息子が巣立つ頃には熟年夫婦で、会話がなくても意思疎通ができるようになっているかも。

夫婦の間に入って座ってる男の子

子供への感謝

木下恵(25歳)


私は結婚して2年目の1歳の子を持つ25歳の木下恵と申します。私たち夫婦は仲がいいと思いますがそれでも喧嘩をする時があります。その時のお話を少しさせていただきたいと思います。

私は頑固なところがあり、子供が産まれる前は喧嘩しても自分からは謝らないなんてことが多々ありました。出産後も変わらずでしたが、ある日ふと子供が主人と笑顔で遊んでいるところを見て私も変わらなきゃなと思い始めました。

しかし、すぐには変われるわけもなく、喧嘩する度に私と主人がギスギスしているのを見て、まだ幼い子は「ママどうしたの?」なんて言うような目で私を見ていて、私は「ごめんね」と思いました。

それから私たち夫婦のことに、この子を巻き込むのはダメだと思うようになりました。主人とも話してきちんとお互いにごめんねを言い合い仲直りをするようになりました。

子供にとっての一番は、仲の良い家族であること。私たちがお互いにありがとうとごめんねを言い合えるようになれば、自然と子供もそれをみて育っていってくれる。

もちろん、ちゃんとその事を教えることも必要ですが、まずは目で見てわかってほしいと思いました。夫婦としても成長できて子供には本当に感謝です。

主人の両親の介護でけんか

嶋田恵子(40代前半)


結婚15年目です。子供は上の子が13歳で下の子は3歳です。1年前、義父の介護が本格的に始まりました。義母は介護の始まりくらいです。両方ともお世話をしないといけないので、夫婦でイライラが募りました。

一番の原因は、義父母と話がかみ合わないことです。認知が入っているので、話が通じるときもあれば通じないときもあります。うまくいかず、なぜか私たちはいつもけんかをしている状態でした。

どんなに頑張っても文句ばかりで、義父に叩かれたこともあります。しかし、子供の存在が救ってくれました。介護しているのを見ているので、助けてくれたり愚痴を聞いてくれます。子供の存在は大きかったです。

いつの間にか夫婦のけんかはなくなり、また仲良くしています。毎日2人でウォーキングしています。子供がいなかったら、実家に帰っていたかもしれません。

子供がいなくなったら、夫婦関係はうまくいくときもあれば、いかないときもあると思います。

子供は宝

小笠原鈴(27歳)


結婚して今月でちょうど4年目を迎えました。子供は2歳7ヶ月と0歳10ヶ月の2人の娘がいます。

私と旦那が喧嘩していると、長女がきて怒ったらダメ!めんめ!と私たち夫婦が2歳の子に怒られてしまいました。真剣な顔で怒っている我が子を見て夫婦で喧嘩も忘れて笑ってしまいました。

長女はなんで笑ってるの?と不思議そうな顔をしていましたが、私たちが「ごめんなさい」と謝ると、ニコッと笑いすごく嬉しそうでした。2人の可愛い子供たちの笑顔を見ていたら、喧嘩してる事がバカらしくなりました。

子供がいなかったらここまで笑うことはないと思います。家から笑い声も活気もなくなる気がします。子供を育てているようで逆に親の方が子供たちから色々教えてもらっている気がします。

家族の温もり

kasa(30代前半)


現在結婚8年目に突入し2人の男の子を育てています。長男は幼稚園の年中で4歳、次男は2歳の賑やかな毎日を過ごしています。日々上の子の幼稚園や習い事の送り迎え、ご飯の支度や家事に追われていると、主人に愚痴を聞いてほしくなる時もあります。

息子達が寝入った後、主人が仕事から帰宅し晩御飯を食べている時、今日あった他愛のないことや、特に嫌な思いをしたことなどを聞いてほしいために話しますが、そんな時に限って主人は上の空で話を聞いてくれないんです。

おまけに一生懸命作った料理に対しても、美味しいの一言もなく、無言で食べる主人に激怒し喧嘩になってしまいました。そんな親の喧嘩を知ってか知らずか、私たちが布団に入ると、寝ていたはずの長男が声をかけてきました。

「お父さんとお母さんの手をかして。いつもお母さんの手で抱っこしてもらってるけど、2人の手で抱っこしてくれたほうが温かいでしょ。」と。

それまで主人の言動にイライラしていた私ですが、息子のお腹の上で重ねたお互いの手の温もりに安心してしまい、この子達がいてくれて良かったと感じました。もし子供がいなくなったら、こんな風に心温まる瞬間が訪れるのか、もう想像がつきません。

親子で重ねた手

子はかすがい

mado33(40歳)


結婚して8年目です。主人と結婚するまでは、ラブラブでいようと思っていたけれど、子供が二人産まれると夫婦のスタイルも変わってきました。

男と女というものでなくて、家族としてのパパとママになってしまい、生活をするとお互いの不満が出てきて喧嘩もするようになってきました。

私が主人に言うと角の立つような内容も、代わりに息子や娘が言うと丸く収まることもあり、私と主人をつなぎとめてくれる役目も果たしてくれています。

たまに子供抜きで主人と遠くへ買い物に行き、ランチをしてという日もありますが、恋人同士の会話はもうなくなり、子供の話か当たり障りない会話になってしまっています。

子供がいなくなったら、夫婦の会話も格段に減ると思いますし、お互い好きなことをして過ごしていることと思います。

子はかすがいで義母との仲も良好に

姑に子供の面倒を見てもらってる母親

夫婦の仲だけでなく義母ともなんとかやれるようになった

あん(32歳)


私は今年の夏で結婚2年目になり、今年の春には第一子となる男の子も生まれたばかりです。子はかすがいとはよく聞いてはいましたが、自分が結婚してそれを実感するとは思いもしませんでした。

結婚する少し前に夫が家を建てたのですが、義両親は役場からの審査があるため、その間だけ新築の家に入っておいて、審査が終わったら古い家でもお風呂や電気は使えるからそちらに戻って暮らすと話をきいていて結婚しました。

しかし、しばらくたっても義両親は出て行かず、私と夫の新婚生活は夢に終わりました。

しかも、義母は性格がきつく、酒によっては日ごろの不満を家族にあたって憂さ晴らしするような人で、正直ガマンの限界で、何度も家を出て行きたかったです。

そのことで、夫がちゃんと話を付けてくれていればこんなことにはならなかったのに!と、文句を言って泣きわめくような日々でした。

しかし、今年子供が生まれたことで、義母がお酒を飲むこと自体を控え始めたし、家に帰ってきて、私が育休で家に居たり孫もいるので、話し相手ができてうれしいようで、あまり荒れることがなくなりました。

夫ともまた仲良くできているので、まさに子はかすがい!ということを実感しました。

小さな子供じゃなくても子はかすがいです

いくつになっても子供はかわいいです

gori(40代前半)


結婚してもう18年になります。子供は15歳の中学生の男の子と、11歳の小学5年生の男の子の2人兄弟です。

中学生のお兄ちゃんは、私たちが些細なことで言い合いの喧嘩になると、いつも必ず少し大きめの声で歌を歌いだします。その歌を聴くと我に返って少し怒りが収まります。

そんな時、子供がいなかったら、もっとひどいケンカになっていたなあと思い、心の中でいてくれてありがとうと思います。

お金のことで夫婦仲がとても悪い時も、2人でとても楽しそうに笑って遊んでいるのを見ると、気持が少しまぎれて子供がいてくれて良かったとつくづく感じます。

もし子供がいなかったとしたら、夫婦の関係はお金のことや仕事のことでいつもけんかになり最悪な状態になっていると思います。

子供の存在そのものがかすがいに

この子たちの父親は一人。

きなこ餅(32歳)


結婚して8年目で、子供は6歳と3歳で二人います。下の子が生まれてすぐ、主人が仕事を勝手に辞めてきてしまいました。

私は妊娠9ヶ月までパートで働いていましたが、出産後は二人育児に不安もあるり、夫婦で話し合い辞めることにしました。

それなのに、顔も見たくないし、口も聞きたくない。どちらかが口を開けば喧嘩。旦那の両親は、生活費は仕送りするからなんとか離婚はしないでほしいと。もちろん、考え方が違い、旦那の両親とも不仲に。

それでも、生まれて間もない下の子の日々変わる表情や寝顔を見ると、父親は一人しかいないしな…と悩む日々。上の子も、何かを感じとってはいるものの、パパ~ママ~とニコニコしながら毎日沢山話しかけてくれる。

この子たちから父親の存在を消してはいけない、と思いました。たぶん、上の子がパパと言わずにママにべったりだったら、子はかすがいとは思わず、即、実家に帰っていたかもしれません。

子供のお陰で喧嘩にならずに済んで救われた

斉藤あや子(30代後半)


結婚して12年目で9歳の女の子がいます。先日の仕事も学校も休みだった日の昼食の時の事でした。

久しぶりにスパゲティが食べたくなったので作っていたら、夫に「僕は天ぷらそばが食べたい、作って」と言われました。私はイライラしてしまい「わがまま言わないでスパゲティを食べてよ!」と言ったら、近くに居た娘が「天ぷらそばも作ろうよ、私も手伝うから、ねっ」と言うのです。

結局、両方作り、夫は満足した様子でした。私は、レストランじゃああるまいしと思いましたが、小さなシェフに手伝ってもらって何とか無事に昼食を終えました。

しかし、もしも子供が居なかったら、せっかくの休日にきっと喧嘩をしてしまい、夫婦関係も悪くなっていた事でしょう。娘が間に入ってくれて救われて穏やかな休日を過ごせて「ありがとう」の気持ちになりました。

母親と一緒にキッチンで料理をしてる女の子

子はかすがい

伊藤あさみ(41才)


私は結婚して8年目、子供は小学2年生、7才の子をもつ母です。結婚生活を続けていると些細なことから大きな事まで、夫に腹を立てる事も時にはあります。

生活の些細な事でいえば、子供が真似するのでよくないからと何度も言っても、家の中で食べたり飲んだりして出たゴミをいつまでたっても捨てない事や、自分の脱いだ洗濯ものを洗濯かごに入れない事が理解できません。

一番泣きたくなったのは、行き先も告げずにいつの間にか出て行った上、子供を夜遅くまで連れ回し、冬場だったのに薄着をさせて風邪を引かせ、子供が楽しみにしていた幼稚園の卒園式までに治らないかもしれなくなった時です。(卒園式でも子供はまだ完治しておらず微熱でぼーっとしていました)

病院に連れて行ったり、看病などのフォローは全部私任せで何の謝罪もなく、今思いだしでも腹が立つぐらいです。でも子供はそんな父親でも好いていますし、休みの日はよく子供と遊んでくれるのでそこは申し分ないです。

家族

小川ゆき(30代後半)


結婚11年目の夫婦です。7歳と0歳の娘がいます。私は有難いことに、夫の両親と仲が良いです。夫は男2人の兄弟で義両親共に女の子が欲しかったそうで、そのせいか、結婚してから私のことを娘のように思ってくれる方たちです。

夫の実家へ帰ることも全然苦になりません。しばらく夫の実家へ帰っていなかったので、帰ろうと誘うと面倒臭いと断られました。日々仕事もありますが、義両親も息子や孫に会いたいと思っていると思うのですが。

そんな時に娘が「私のお家は4人家族だけど、じいじたちは2人家族だから寂しいと思うよ。お父さん、じいじ嫌いなの?」と言いました。娘の訴えが響いたのか、一緒に帰ることになりました。

まだ下の子が生まれる以前に、娘がお友達の家にお泊まりへ行ったことがありました。いつも騒がしく、たまにはゆっくりできるかなと思ったのは数時間だけ、夕食時は静かすぎて「子供が結婚して家を出たらこんな感じなのかな」と、夫と話していて涙が出てきました。

現実にそうなったら会話は減るかもしれませんが、時々帰ってきてもらえることを楽しみに過ごせたらなと思います。