個人賠償責任保険は子供がいると便利!

個人賠償責任保険は子供がいるなら加入がおすすめ!

個人賠償責任保険は子供がいる家庭にお勧めの保険サービスで、加入していると本人だけではなく、子供が起こした過失についても補償されるものです。自転車に乗って事故を起こしたとき、友達にケガをさせてしまったときなどに補償してくれますので、個人賠償責任保険は子供がいる家庭におすすめです!

個人賠償責任保険は子供がいるなら加入がおすすめ!

個人賠償責任保険ってどんな保険?

個人賠償責任保険は、別名、個人賠償責任特約と言われます。特約と名前がついていることからわかるように、加入した保険の特約(オプション)でもある内容です。

現在、個人賠償責任保険が注目されている理由は、保険に加入した被保険者だけでなく、その配偶者や同居家族である子供、同居していない家族、ペットの過失内容までカバーしてくれるからです。この個人賠償責任保険は、自分の子供が起こしてしまった不慮の事故の時にも使うことができます。

子供はいつどんなことを起こすか予測不能です。子供が遊んでいて相手にケガを負わせたり、ものを壊してしまったときに使える保険なので、子供のいる家庭では必要性を考え、加入しておくと安心です。

個人賠償責任保険は特約オプションとして加入する

自転車で老人にぶつかる子供

個人賠償責任保険は、個人賠償責任特約、日常生活賠償責任補償とも呼ばれています。特約の名前から推測できるように「クレジットカード」「火災保険」「傷害保険」「自動車保険」に加入する時に、特約としてオプション加入するものです。

日常生活の中で、故意ではないにしろ、他人に対してうっかりケガをさせてしまう時があります。また、相手のものを壊してしまって損害賠償の義務を負うことがあります。個人賠償責任保険の魅力は、被保険者だけでなく配偶者や加入者の子供の事故も対象になることです。個人賠償責任保険は、日常生活の中で起きる賠償事故を補償できるサービスです。

子育て中の家庭に個人賠償責任保険がおすすめな理由は子供のトラブルをカバーしてもらえるから

個人賠償責任保険は、子育て中の家庭におすすめです。その理由は、保険の補償対象者が、保険に加入した人だけでなく、同居の親族や別居の家族も含むことからです。

個人賠償責任保険補償対象者

  • 被保険者
  • 被保険者の配偶者
  • 被保険者、配偶者の同居親族
  • 被保険者、配偶者の別居の未婚の子供

保険に加入していたAさんが犯した過失だけでなく、その子供の過失内容も補償されます。同居の子供だけでなく別居の子供も対象です。例えば、大学進学のため親と子供が別居だったとしても、Aさんが保険に加入していればAさんの子供も補償対象に含まれます。もちろん、幼稚園児や保育園児、小学生、中学生、高校生も対象です。

個人賠償責任保険の年間でかかる金額を比較

個人賠償責任保険は、加入している保険内容によって月額の金額や年間の金額が違います。月額で比較してみたので、以下の表を参考にしてみてください。

例えば、保険金額1億円の火災保険で特約加入をするには、月額150円ほどが平均です。安価でつけられる特約で、いざという時に加入しておいてよかったと思える内容です。月額100円なので年で1,200円ほどの金額になりますが、高額の補償がつくのなら加入しておくと安心です。

自動車保険の特約では、年間2,100円の内容もありました。月額にすると100~200円の内容が一般的ですが、年払いにすることも可能です。

Aクレジットカード会社

150円

Bクレジットカード会社

160円

Cクレジットカード会社

220円

A損害保険

200円

B損害保険

490円

C共済保険

170円

個人賠償責任保険に加入する時は「補償限度額」と「示談代行サービス」をチェックする

握手する示談交渉人

個人賠償責任保険の特約を申し込む時、確認したいのは2つの項目で、保険内容が圧倒的に違うのは、「補償限度額」と「示談代行サービス」です。

補償限度額は、各社3,000万円、1億円、2億円、3億円といった高額な補償金額のほか、中には無制限の額を設けている保険もあります。年間の費用負担の差がそこまでないのなら、高額な補償限度額にしておくことで、いざという時の補償も手厚くなります。

また、専任担当者による示談代行サービスがついているかも選ぶ際の大切なポイントです。争いごとの話合いのことを示談と言いますが、トラブルが起きた時に被害者と加害者はお互い冷静な話し合いができないこともあるため、示談代行サービスがあることでスムーズに解決できることもあります。

子供のトラブルは、子供が言っていることが加害者と被害者の双方で食い違うこともありますし、親は子供の言うことを信じて感情的になる場合もあり、当事者間での話し合いではなく、代理の示談交渉があった方がいい場合もあります。示談交渉があるかどうかは保険内容によって違います。

子供のトラブルで個人賠償責任保険が適用される例6つ

個人賠償責任保険が子育て中の家庭がおすすめと言われるのは、大人よりも子供の過失事故が多いからです。個人賠償責任保険での考え方は、子供は責任無能力者なので、故意ではないにしろ、子供が相手にケガを負わせてしまったり、相手のものや販売されている商品を壊してしまった時にも補償対象になります。具体的な個人賠償責任保険が適用される、子供が関わる事例を紹介していきましょう。

1.ビニールプールが破損してマンションのベランダが水浸しになった

被保険者のマンションのベランダで、ビニールプールで遊んでいた時、ビニールプールに穴があいてしまい、ベランダ中水びたしになってしまいました。敷居で仕切られている隣のベランダにも水があふれたり、階下のベランダにも水漏れをして、他の住民に損害を与えるような迷惑がかかりました。

2.売り場の商品を壊してしまった

販売されている割れ物を割ってしまった時にも、個人賠償責任保険が適用できます。例えば、デパートでグラスに腕が当たってしまい、落として粉々になってしまって元には戻せなくなった場合です。このように、弁償しなくてはいけなくなった時にも保険が適用されます。もちろん、子供だけではなく、パパやママが壊してしまった場合にも使える補償です。

3.キャッチボールで窓ガラスを破損してしまった

キャッチボールのボールが窓ガラスを破損した

被加入者の子供が公園で、友達同士でキャッチボールをしていたところ、大きくふりかぶって投げたボールが公園のフェンスを越え、近所の家の窓を割ってしまった時にも、故意ではなく過失の場合ですので保険が適用できます。

4.自転車通学で事故を起こしてしまった

自転車事故にも保険が適用できます。被加入者の子供が、通学で自転車を使っている時、前方不注意で前から走ってきた自転車と衝突してしまい、相手にケガをさせてしてしまったケースにも使えます。
中学校や高校では、保険に加入しなければ自転車通学を認めていない学校がほとんどです。

5.スキーやスノーボードで相手に怪我をさせてしまった

遊びに行った時の過失事故です。ウィンタースポーツでスキーやスノーボードを思い思いに楽しんでいた時、子供のA君がすべっている途中でコントロールを失い、知らない相手に誤ってぶつかってしまい、相手にケガをさせてしまいました。こうした場合も相手の治療費などが補償されます。

6.その他の事例

喧嘩する子供

上記のほか、ケンカをして相手の子供にけがをさせてしまった時にも、ケンカの対象が小さい子供同士という条件つきで、個人賠償責任保険が適用されます。子供が中学生以上になると責任能力があるとされ、補償対象から外れます。それよりも小さい子供であれば補償対象となります。

個人賠償責任保険の子供トラブルで適用された事例

加入していたことを忘れている人も多い個人賠償責任保険ですが、いざという時に助かったというケースが圧倒的に多いです。子育て中のママで、入っていてよかったという声が多く集まりました。

高級車に傷をつけてしまった!

Kanako(35歳)


マイホームを購入して気分が高まっていたころのことです。家の前の道路で仲良く親子ドッヂボールをしていたら、隣のお宅の高級車に当たってドアに傷をつけてしまいました。

子供のすることだからと遊び続けていたら、高級車を所有する隣のお宅の奥さんから苦情がありました。傷をつけたのは購入したばかりの新車だったそうで、小さい傷だったものの、セキュリティ動画にボールをぶつけた場面もばっちり写ってしまっていたため、我が家が弁償することになってしまいました。

結局、見積金額をディーラーに計算してもらったところ30万円以上かかると聞きました。でも、火災保険の特約でついていた個人賠償責任保険を使うことで、お金が出ると聞いてほっとしました。しかも、保険金額が無制限だったので高額なドアの費用負担をしなくてもよく助かりました。反省して、今は道路では遊ばないように子供に言い聞かせています。

※親のモラルも問われる体験談です。子供のすることだからでは済まされないこともあるということを覚えておきましょう。

初心者は巻き込み事故に注意!

ぴたごら(40歳)


アイススケートリンクに行き、はじめてのアイススケートを楽しんだ娘の話です。先生1人に生徒が10人の体験講習で、親は階段で見ていました。まずはがんばって、転んでもいいからアイススケートになじんで楽しんでもらえたらと思っていました。

案の定、お尻から転ぶこと何回かの後、子供が同じ体験授業を受けていた同じくらいの子供の腕をつかんでしまい、2人共前のめりで転倒してしまい、アイススケートの刃でその子供の足を切ってしまいました。

子供は動転して泣き叫ぶし、どうしてお詫びしていいか…。加入していた保険の個人賠償責任保険があったので、相手の方にお金を支払うことができました。幸い、ケガも大きいものではなかったみたいなので安心しました。

※思わぬアクシデントで相手の子供にケガを負わせてしまいましたが、個人賠償責任保険に加入していたのでお金を相手に支払うことができました。保険に加入していなければ、全額自費で支払うことになったでしょう。

操縦ミスでとんでもないことに

ゆきちゃんママ(43歳)


お友達に誘われて、空き地に行ってドローンを飛ばすことになりました。はじめて見るドローンのおもちゃにみんな大興奮です。うちの子もやってみたらと言われてリモコンを渡されてやってみたところ、はじめて扱うため、空き地の隣のお宅の窓にガツっと当たって窓ガラスにひびが入ってしまいました。

その窓ガラスも、普通のガラスよりも値段が高い丸い形のデザイン窓で、飛ばしていた空き地も実は私有地で立ち入りは禁止だったようで、住んでいる方はかなりお怒りで弁償することになりました。

保険の特約で個人賠償責任保険に入っているのではと旦那に聞き、保険会社に示談交渉までしていただくことになりました。この示談交渉サービスは個人賠償責任保険でも、あるものとないものがあるようです。

迷惑をかけた側と被害者が直接話し合うとトラブルになったと思います。示談交渉も保険会社にやってもらうことでスムーズに話が通じました。

※例えこちらが加害者であっても、被害を受けた人がかなり怒っている場合、冷静な話し合いにならないことも多いので示談交渉サービスを利用するのが早期解決への糸口でしょう。

個人賠償責任保険には自転車障害特約もある

個人賠償責任特約は、自転車事故にも対応していますが、自転車事故を起こしたと想定した時、自転車傷害特約、個人賠償責任保険の2つがあると安心です。自転車事故は保険加入者の本人だけでなく、配偶者や自分の子供も対象になるため、注目が集まっています。

自転車傷害特約とは?

包帯を巻いた足を押さえる少女

自転車傷害特約は、自転車事故で自分や家族のケガにつかえる特約です。自転車傷害特約に加入しているだけだと、自転車で自分1人が物にぶつかった時に使えます。

自転車に乗っていて、自分も相手もケガをした場合は、自分のケガは自転車傷害特約で補償され、相手のケガは個人賠償責任保険で補償されます。

自転車事故の場合

  • 自分1人の事故の場合:自転車傷害特約で自分自身の自転車事故のケガを治療する
  • 自分と相手の事故の場合:自転車傷害特約で自分自身の自転車事故のケガを、個人賠償責任保険で相手のケガを治療する

個人賠償責任保険では子供トラブルでも除外項目がある

多くの項目が補償される個人賠償責任保険ですが、保険金が支払われない場合もあります。保険特約を結んでいるからと安心していたら、補償対象外だったということもありますので、加入時にしっかりと確認しておきましょう。

個人賠償責任保険補償対象外のケース

  • 契約者や被保険者の故意で起こした賠償損害
  • 借りものや預かりものの賠償損害(友人から借りたゲーム機を壊したなど)
  • 被保険者の同居親族に対しての賠償損害

故意で起こした事故は補償対象外になります。上の例でも、キャッチボールでわざと人の家のガラスを割った時には対象外になります。個人賠償責任保険は、全ての損害賠償が保険適用できるわけではないことを覚えておきましょう。

個人賠償責任保険はクレジットカードのサービスに付帯していることがあるので確認してみよう

自分のクレジットカードを持つ女性

個人賠償責任保険に加入するには、他の保険の特約としてオプションでついてくるものですので、火災保険や自動車保険、傷害保険に入っている場合、自動的に個人賠償責任保険の特約がついている場合があります。クレジットカードのサービスに付帯していることもあるので、なんらかの保険に加入していたり、クレジットカードを持っている場合は、特約内容を再確認してみましょう。

気をつけなくてはいけないのは、保険やクレジットカードの解約をする時に、一緒に個人賠償責任保険も解約になってしまうことです。特約としてついているので、契約していた保険を解約すると特約の権利も失ってしまいます。

子供がいるなら個人賠償責任保険に入っているか確認しよう!

個人賠償責任保険に入っているかは、自分が入っている火災保険、自動車保険、傷害保険の特約にあるかどうかを確認してみることが重要です。子育て中のママやパパに役立つ内容で、いざという時に助けになってくれます。

子供は親が想像もしていなかったことをやったりするものです。友達と遊ぶときも、子供が友達と家を行き来するようになったら決めるべきルールを参考に、ケガやケンカのトラブルがないようにしましょう。