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高校推薦入試の準備を始めよう!

高校推薦入試の準備スタート!推薦の基準&有利にするヒント

高校へ推薦入試で進学を希望するときはいつからどんな準備を始めるべき?高校の推薦入試の制度と内申点や生活態度と言った推薦基準、公立高校と私立高校の推薦入試の違いや校長推薦やスポーツ推薦など推薦枠の種類、推薦入学で注意したいことや推薦入学が向いているタイプを解説していきます!

学校や時期、方法によって異なる!高校入試の推薦制度

一般入試より一足先に高校入学が決定する推薦入試。決められた受験日にテストを受けて入学可否が決定される一般入試とは、どのような違いがあるのでしょうか?また、公立高校の推薦入試と私立高校の推薦入試の違いについても見ていきましょう。

推薦入試の特徴

推薦入試制度は、希望する学校の推薦基準を満たしているときや現在通っている中学校の校長の推薦を受けられるときに活用できる制度です。
推薦入試は『専願』であるケースがほとんどで、推薦入試を受けるとき、「合格した場合は他の学校を受験しない」ことを約束します。つまり、受かったならその学校に絶対に行きたい人でないと、推薦をもらう意味はありません。

一般入試との違い

他にも推薦入試は一般入試と違う点がたくさんあります。
まず、合格したら必ず行くという約束のない一般入試の場合は、力試しや滑り止めとして本命以外の学校を受験することができます

推薦入試では単純に学習の成績だけでなく学校内外での活躍も合わせて重視されますが、一般入試では成績表につけられている5段階評価や課外活動、クラス内での活動、クラブ活動に自信がなくても、テストで点数を取る自信さえあれば希望する学校を受験できます。
5段階評価で高い点数をもらっていること、クラブ活動で一定の成績をあげていること、課外活動や生徒会活動に力を入れていること等、推薦を受ける過程を見ていく推薦入試は、本番に弱い人やテストに自信がない人には適している入試ということができるかもしれません。

また、一般入試の場合は、受験日の試験結果によって合格するかどうかが決まることがほとんど(※)ですが、推薦入試では最初からある程度の基準が告げられていますので、結果が予測できないということは少ないと言えます。

学校によっては内申点に重きを置くこともあり、少々受験当日の試験結果が悪くても合格することもあります。

公立高校の推薦入試の傾向

公立高校の推薦入試は、推薦枠が広く受かる人よりも落ちる人のほうが多い試験です。合格したら必ず入学するという専願の上で受験し、時期は都道府県によっても異なりますが、1月下旬~2月中旬に行われることが多く数日~1週間ほどで合否判定が届きます。
中学校長の推薦が必要とされることが多く、試験日は学力検査もしくは面接、集団討論、小論文などが課せられることも。

推薦をもらうときは、一般的にその子が進学先のレベルに見合っていると判断されるときですので、公立高校の推薦入試で不合格になった場合でも、一般入試で再チャレンジし合格するケースは少なくありません。

私立高校の推薦入試の傾向

私立高校の推薦入試では、『単願推薦入試』と『併願推薦入試』があります。単願推薦入試では合格した場合は必ず入学しなくてはなりませんが、併願推薦入試の場合は、合格しても他に希望する公立高校などがあってその高校の受験に合格したとき、推薦入試で合格した学校に入学しなくても良いことになっています。

いずれの場合でも、私立高校の推薦入試は、中学校長の推薦を貰うことができれば比較的落ちる人が少ない傾向にあります(主に単願)。多くの私立高校では、推薦を受ける前に中学校の先生と私立高校の先生が話し合う『入試相談』が実施され、私立高校の基準を満たすと判断した生徒だけに推薦資格を与えますので、必然的に不合格になる人が少なくなるのです。
ただし偏差値が高い学校の場合は推薦基準も高くなりますので、例え単願を希望するとしても推薦をもらえないということも・・・。

ですが、ほとんど落ちないと言われている私立高校の推薦入試でも、不合格判定をもらう人は少なからずいます。この場合は、内申点や中学での生活態度等に問題があったからではなく、入試当日の態度や面接の印象、入試当日に実施された小論文や学力検査にあまりにも問題があったと考えられます。

高校推薦入試に有利になるポイントと準備開始時期

推薦入試は、生徒本人が受けたいと思っても中学校から推薦をしてもらえなければ受けることができません。
なるべく合格を早く決めたい人や、希望する学校に推薦制度がある人で学力検査で合否を決定することが不安な場合は、推薦入試制度を活用して進学先の高校を決定したい…そんなときは、推薦を受けるための基準を満たしている必要があります。

推薦入試の基準はいくつかありますが、どれも付け焼き刃では達成できないもので日々の努力が物を言います。

内申点

学校にもよりますが、多くの場合推薦入試の基準となる内申点は中学3年生の2学期の成績がベースになります。
学校によっては中学3年生の1学期と2学期のどちらか良い方を要求されることもありますが、大抵の場合は中学3年生の2学期ですので、推薦入試で合格を決めたい人は中学3年生の2学期に全力以上の力を発揮しましょう。

とはいえ、中学3年生の1学期に、授業態度が悪く宿題もほとんど提出しない、テストの成績がいつも平均点以下だった生徒が、中学3年生の2学期は授業態度も熱心で宿題はいつもパーフェクトに提出し、テスト成績もクラスの上位だったとしても、成績をつける先生が持つ印象は点数化しにくいものがありますので、急激に成績が3から5に上がることはまずないと言えます。

推薦入試を受けたい人は、普段から授業態度や提出物に配慮し、定期考査(中間考査や期末考査※)で基準以上の評価をもらえるように推薦入学を希望した段階ですぐに努力を開始しましょう!

実力テストや学校で実施する出版社や学習塾主催の模擬試験は除く。ただし、実力テストは5段階評価と合わせてA、B、Cなどのランク決定に使用されるため、推薦入試の場合でも気は抜けません!

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生活態度

学校は勉強する場ですがただただ『勉強』だけをする場ではありません。
同級生や先輩後輩との交流や学校内の生徒活動、部活動、清掃活動などの役割分担をほかの生徒の模範なるべく率先して果たすことも重要です。生活態度による評価を高めたい場合は、次の行動をチェックしてみることができるでしょう。

推薦を受けるために評価される生活態度

推薦入試に向いている子どもの特徴

誰でも、基準さえクリアすれば推薦入試を受けるべきというものではなく、推薦入試は子供によって向き不向きがあります。推薦入試に向いている子と向いていない子の特徴を見ていきましょう。

本番に弱い子ども

試験や発表会になると必要以上に緊張し、本来の実力を発揮できないという子は推薦入試向き。
公立高校の推薦入試や公立・私立に関わらず一般入試は、試験当日、どれだけ力を発揮できるかが合否を決めるポイントになりますので、緊張しやすい子どもや本番に弱いと自分自身が思い込んでいる子どもは、私立高校の推薦入試のように、試験当日よりも推薦をもらう過程の方が重視されている試験が向いていると言えるでしょう。

とはいえ、面接もありますのでよほどのあがり症なら特に準備を入念に、当日は緊張しない工夫をする必要はありそうです。

コツコツ努力をする子ども

真面目に努力する子どもは、提出物や授業態度が優れているため、本人の学力以上に成績が良いことも多いのですが、成績に見合った学力があるわけではない場合、成績から高校を選んで一般入試で受験しても不合格になる可能性があるため、真面目に努力してきたことが評価される推薦入試向きと言えます。
また、同じ一般入試でも、試験当日の点数だけでなく内申点も重視する学校の受験が適しています。

クラブ活動や課外活動に力を入れている子ども

クラブ活動や課外活動に力を入れ、それが結果として目に見える形になっているなら、推薦入試はクラブ活動や課外活動も評価するために適していると言えるでしょう。

クラブなどの活動を評価してくれる高校は、その高校自身クラブ活動が盛んであったり、自らの意欲的な取り組みは勉強でも成果につながることから、課外活動に協力的であったりします。高校入学後もクラブ活動や課外活動を続けていくことができる環境があるということは、強いては勉強と課外活動の両立に長けている校風であると予想できますね。

部活を辞めたいと子供が言ったときにみなさんならどのように対処しますか?すぐに部活動をやめさせるのはひとつの手ですが、子供が部活をやめたいと考える裏にはもっと大きな問題が潜んでいるかもしれません。

推薦入試の注意点

推薦入試を受ける場合は、併願推薦入試が準備されている学校以外は基本的には受験に合格したら是非ともその学校に行く!という気持ちで臨むことが大切です。そのためには、「基準に合いそうだから志願する」のではなく、「その学校に行きたいから志願する」という姿勢が大切です。

「基準に合いそうだから志願する」という気持ちで受験すると、どうしてもその気持ちが態度に出てしまいますから、そこが見透かされると本来は落ちるはずのない試験であっても落ちてしまうこともありますし、せっかく推薦をもらうのですから誠意を示せるようにしたいですね。

他にも、推薦入試を受けるときに注意しなくてはならないことはいくつかあります。

学校の学力レベルが自分に合っているか

生活態度や授業態度、クラブ活動における成績などが非常に素晴らしい生徒の場合は、本人の純粋な学力以上の評価がつくこともあるため、本人の学力以上の学校への推薦をもらえてしまうこともあるでしょう。

偏差値の高い学校に入ることが励みになって、高校入学後も勉強を頑張って続けていける自信がある場合は問題ありませんが、周りの子どもが優秀すぎて、自分との違いを感じて落ち込んでしまったり、勉強に対する意欲を失ってしまったりするようでは、その学校に進学する意味はありません

自分が進学する目的は何なのか、その学校を選ぶ理由はどこにあるのか、そして自分の学力でついていくことができる学校なのか、努力次第で授業にも問題なくついていくことができると予想できるのか、しっかりと見極めてから推薦をもらうようにしたいものです。

反対に、自分の能力とはあまりにもかけ離れて低い水準の学校の推薦をもらうことももちろんオススメできません。推薦によって数週間早く合格通知をもらうというメリットは自分の可能性を狭めてしまうと言うデメリットより大切でしょうか?
どうしても行きたい学校であるというときは、自分の目指す将来に向けてよりよい進路があるかどうか進学先を選定し直してみましょう。

子供が学校で落ちこぼれ自信を失ってしまったときには子供が落ちこぼれた背景や英語がネックになりやすい中学、高校・進学校で違う勉強の意欲を失った原因から親ができるサポートや解決の糸口を探っていきましょう!

落ちたときのプランは立てているか

残念ながら落ちてしまう人のほうが多い公立高校の推薦入試を受ける場合はなおさら、万が一落ちたあとはどうするか、滑り止めの受験も含めて計画をしっかりと立てておくことが大切です。

推薦であっても一般であっても『入学試験』であることには変わりありません。どのような試験も不合格になる可能性はあります。希望校なら一般入試で再チャレンジできる学力を蓄えておく等、綿密なプランを立てておきましょう。

推薦枠はどう異なる?それぞれの推薦枠と推薦の基準

高校の推薦入試にはいくつか種類がありますが、大きく校長推薦と自己推薦、スポーツ推薦の3つに分けることができます。

校長推薦

内申や生活態度、部活動、生徒会・委員会活動などをトータルで見て担任と話し合って、志望先の高校の推薦基準に合うと判断されたとき、『校長推薦』を受けることができます。
または、志望先の高校の教師と中学校の教師が話し合って(入試相談)、推薦に値する生徒であると判断したときに『校長推薦』が出されることもあります。
いずれにせよ、校長推薦をもらうには総合的に優秀な生徒であることが前提となります。

スポーツ推薦

スポーツ推薦入試を受け入れている学校はスポーツに力を入れている一部の学校に限られますが、スポーツにおける成績が優れているなら『スポーツ推薦』という枠での受験もあります。
スポーツ推薦で高校に行きたいと考えている場合は、どの学校がスポーツ推薦を実施しているか早めに確認しておきましょう。

自己推薦

自分で自分の活動等をアピールする『自己推薦』もあります。ただし、誰でも『自己推薦』できるのではなく、予め設けられている自己推薦する際の基準(内申点など)を超えた場合でないと自己推薦できないことは多くあります。

ですが、自己推薦はあくまでも自分で推薦するわけですので、校長推薦と比べると合格する確率は高いとは言えません。

制度と基準を知ることから推薦入試の準備を始めよう

推薦入試で高校に行こうと考えている場合は、学校によって基準が異なりますので、希望する高校がどのような基準で推薦されるのかを知ることが大切です。
進学先のホームページで確認できる学校もありますが、中学校の担任に相談することがもっとも確実な方法です。推薦入試を希望するなら、早い段階で推薦入学に向けて日頃から活動を頑張っていきましょう!