移動ポケットの作り方を覚えよう
移動ポケットを毎日使用している小学生は多く、1〜2年で買い替えが必要になります。既製の物を購入しても良いですが、高学年になるとあまりキャラクターの可愛すぎるものは似合わなかったり、既製のものでは好みのものが見つからなかったりする場合があります。小学生で移動ポケットを利用するのであれば、作り方をマスターして子供の好みの物を作ってあげると子供が喜びます。
移動ポケットとは?
移動ポケットとは、ポケットのない洋服でポケットの代わりをしてくれるもの、ハンカチやティッシュを入れることができるポーチ、クリップやピンで洋服に装着することができ、かつ移動することができるポケットです。
移動ポケットは今の小学生の必需品
移動ポケットはポケットがない服を着た時にポケットの役割をしてくれます。特に女の子はスカートやワンピースにポケットが付いていないデザインの物が多く、ハンカチやティッシュをいつも持つことが難しいので、学校生活では移動ポケットが役にたちます。
筆者の娘が小学生になった時に「みんなが腰に付けている布の袋みたいなのが欲しい」と言われました。筆者の子供時代には移動ポケットというものは存在せず、いったい何のことを言っているのか検討もつかず、移動ポケットというワードにたどり着くまで時間がかかりました。
今はデパートの子供向けの売り場でも良く目にするようになり、小学生の移動ポケットは広まっています。筆者のように移動ポケットに馴染みのなかったお母さんも、小学生にとっての必需品として認識していきましょう。
移動ポケットには何を入れるの?
移動ポケットに子供は何を入れているのでしょうか。移動ポケットにはハンカチやティッシュ、絆創膏、名札等を入れることができます。教室にいる時や、外で遊んでいる時に、ちょっとした怪我でわざわざ保健室までいくのは気がひけるという時に絆創膏が1つ移動ポケットに入っていると便利です。夏は虫刺され対策でポケットサイズのかゆみ止め薬等を入れてもいいです。
移動ポケットはいつまで使うの?
移動ポケットはいつまで使うものなのでしょうか。筆者はハンカチやティッシュを上手に扱えない小学校低学年のうちだけのものだと思っていましたが、長女は高学年になった今も移動ポケットはないと困る必要なもののようで、腰に付けて小学校へ通っています。小学生にとって服にポケットがない限り必要なものなのでしょう。しかし、低学年の頃とは違い、移動ポケットのデザインもシンプルで、大人しいものへと変化しています。小学校生活を共にする移動ポケットは、低学年から高学年への移り変わりで服装や好みに合わせて変化させてあげましょう。
移動ポケットにはバリエーションがある
移動ポケットの種類はポケットだけのノーマルなもの、ティッシュケースと一体化したもの、マチ付きのもの、ショルダー紐が取り付けられるもの等があります。既製品でキャラクターのものや好きな布で作ることができるハンドメイドでも取り扱いが増えています。
移動ポケットの作り方
移動ポケットの作り方を覚えてしまえば、子供が小学校へ通っている間、手作りの移動ポケットを使用することができます。お母さんの手作りの移動ポケットは、生地やデザインを選べたり子供も喜んでくれます。バザーや、ハンドメイド商品として販売することもできますのでこの機会に移動ポケットの作り方を覚えましょう。
出来るだけ丈夫な生地を選ぶ
移動ポケットを作るならできるだけ丈夫な生地を選びましょう。活発な小学生が毎日使用する移動ポケットなので生地が薄いと破れてしまったり、破損の原因になります。しっかりと丈夫な生地を選ぶことで長持ちさせることができます。注意する点は生地が分厚すぎると家庭のミシンで縫うことができない場合がありますので、自宅のミシンで縫える厚さの生地を用意しましょう。
柄は上下のないものがおすすめ
移動ポケットを柄のある生地で作る時に気をつけなければならないことは、柄の表裏、上下を考えて重ねたり縫うことです。ハンドメイド初心者におすすめなのが、上下の方向の決まっていない総柄の生地です。ミシンで一度縫ってしまうと外すことは難しいものです。上下を常に考えながら縫わないといけないので、上下の決まった生地は初心者にとって失敗の元になります。初めは上下のない柄や無地の生地で練習してみましょう。
よく着ている服に合う柄をチョイスする
低学年のうちは大好きなキャラクターのものでも可愛いですが、大きくなるとその服にそれを合わせるの?という場面が度々起こります。学校だけではなく、普段使いする子供もいますので、気になる時は、よく着ている服のテイストに合わせたり、デザインや生地をシンプルなものにしたり、邪魔にならないものを選ぶようにしましょう。
移動ポケットの作り方1:用意するもの
移動ポケットは一つの布で作るか、内側の布を変えたり、蓋になる部分の布を変えることで出来上がりの雰囲気が違ってきます。完成をイメージして生地やパーツを選びましょう。
- 布
- クリップ
- 針・糸・ハサミ
- ミシン
- アイロン
- 型紙
移動ポケットの作り方2:布をパーツごとに裁断
布をパーツごとに裁断しましょう。裁断が苦手だ、時間がないという人は生地は限られていますが、手芸屋さんで移動ポケット用のキットが販売されていますので利用してみましょう。
移動ポケットの型紙を作ろう
移動ポケットを作る時に型紙を作りましょう。1度作ってしまうと次回も使うことができますので、ひとつひとつのパーツの長さを計ったりする手間が省けます
移動ポケットの作り方3:Aの生地でクリップの取り付けベルトを作る
Aの布を使用して、移動ポケケットを洋服に付ける為のクリップの取り付け部分のベルトを縫います。平らな紐を取り付けても良いですが、布を折り込んで作ると丈夫でよりかわいいものになります。
布の上下を内側に向かって折りこみます。
内側に折り込んだ布を更に半分に折りミシンで縫います。ほつれないように返し縫をしっかりしておきましょう。
移動ポケットの作り方4:Bの布にベルトを取り付ける
先ほど作ったベルトをBの布に取り付けましょう。布の上下をしっかり確認して端から11cmの所にで縫い付けますのでピンで固定しましょう。
ベルト用の紐をBの布に縫い付けるのは、布の端から4cmずつあけた場所に2箇所縦にステッチをかけましょう。クリップの付ける位置をしっかり固定したい場合は、2cmずつ4箇所縦にステッチをかけるとクリップが動かず固定することができます。
移動ポケットの作り方5:BとCの布でティッシュの取り出し口を縫う
移動ポケットの本体のBの布の端を縫いましょう。1cm幅で三つ折りにしてステッチをかけます。
この3つ折りにした部分がティッシュケースの取り出し口になりますので覚えておきましょう。同じようにCの布を使い、テイッシュケースの上の部分を作ります。端を1cm幅の三つ折りで縫います。
この三つ折りした箇所が先程のBの布のテッシュケース部分の対になります。
移動ポケットの作り方6:裏地とティッシュケース部分を縫い付ける
Dの布にCの布を縫い付けます。それぞれの布を中表にし、1cm幅で縫います。ここで表と裏上下をしっかり確認してから縫いましょう。
縫しろを割ってアイロンをかけておくと綺麗に仕上がります。アイロンが面倒な場合は縫しろを割る為のローラー等が販売されていますので利用してみてください。
移動ポケットの作り方7:ティッシュケースの取り出し口を合わせる
縫い付けたDとCの布を写真のように折り返した部分が9cmになるように折り返します。この辺りから完成形を想像してどのパーツがどの位置にくるのか考えながら行うことで失敗を避けることができます。
Bの布も写真のように4.5cmの所で折りましょう。
お互いのティッシュケースの口部分を合わせましょう。ティッシュを取り出す部分になります。
移動ポケットの作り方8:全てのパーツを縫い合わせる
Bの布を折り返して重ね全てのパーツを縫い合わせます。縫い始める前に重ね方を間違えていないか、しっかり確認をしてから行いましょう。1cm幅で点線部分を縫います。重ねた部分は下になるように縫いましょう。
縫い目を切ってしまわないように四角を切り落とします。この工程を面倒に思わずにやりましょう。四角を落とさずにいると裏返した時にごわつき角が綺麗になりません。全てのパーツを縫い合わせたら裏返します。裏返しにくい場合は細いペン等使用して裏返してみてください。
同じ生地を使用して移動ポケットを作っても、使用する生地の方向や使う場所を変えるだけで雰囲気が変わります。使用したい場所を狙って生地を裁断するのが良いでしょう。
裏のベルト部分に腰につけるための市販のクリップを装着すると、ティッシュケースのある移動ポケットの完成です。移動ポケット用のクリップは100均や手芸屋さんや子供用品売り場で取り扱いがあります。
移動ポケットの作り方のポイント
移動ポケットは、作るときにどの布がどの場所になるのかを想像しながら作ることが大切です。一度ミシンをかけてしまうとやり直しは難しいので、正しい場所を縫う為にはその都度、柄を確認するようにしましょう。
移動ポケットの作り方アレンジ
移動ポケットの作り方をマスターしたら、好みのデザインにアレンジしてみましょう。内側と外側の生地や本体部分と蓋の部分の生地を別のものにしたり、フリルやリボンを付けたり、蓋の部分を丸くしてみたりとアレンジをの加え方はいろいろあります。オリジナルのものをハンドメイドしてみましょう。
移動ポケットに使えるアイテム
- リボン
- レース
- 飾りボタン
- ワッペン
- ラインストーン
腰につけるクリップもアレンジできる
移動ポケットに使うクリップ部分をアレンジする人が増えています。カラフルなものやキャラクターのものも販売されていますが、柄をつけてアレンジをしたり、リボンやパーツを付けたりアレンジすると可愛く、子供も喜びます。活発な小学生が毎日使うものですので、デコレーションのしすぎは破損の原因になるのでやめておきましょう。
移動ポケットは子供と一緒に作るとコミュニケーションになる
移動ポケットがお母さんの手作りというのは子供にとっても特別で喜んでくれます。子供のリクエストで一緒に生地を選んでも良いですし、中学年、高学年になり家庭科の授業が始まる頃に、子供と一緒にデザインを考えるのも楽しいです。作るときに自分が関わったことで子供にとっても自慢の移動ポケットが完成します。小学校高学年、中学生になるとコミュニケーションをとる時間が少なくなってきますが、一緒に移動ポケットの生地を選んだり、デザインを考えたりすることで子供とのコミュニケーションの時間を作ることができます。
移動ポケットを夏休みの自由課題で作ると楽しい
夏休みの自由課題に悩んだら子供と移動ポケットを製作してみるのも良いでしょう。夏休みの宿題がなかなか進まないことで頭を抱えることがありますが、手芸に興味のある子供には楽しく自由課題を行うことができるのではないでしょうか、移動ポケットが生地から形になる過程を知ることができ、子供の勉強にもなります。提出後は自分の作ったものを使用することができますので子供も喜んでくれます。
移動ポケットは中身が入れっぱなしになっていないか時々声かけをしよう
移動ポケットは中身を出さなくても、そのまま次の服へと移動させれることから、ついつい中身が入れっぱなしになりがちです。せっかくハンカチがあっても、このハンカチいつから使っているの?なんてことにならないように時々中身の入れ替えをチェックしたり、声かけしておきましょう。清潔な状態を保つ為に移動ポケット自体も定期的に洗濯することを心がけてください。
移動ポケットから手作りビューしてみよう
入園準備や入学準備で子供の持ち物を作る機会は多く、中には全て手作りでお願いしますという幼稚園があります。手作りが得意なお母さんもいれば、不得意なお母さんもいるでしょう。移動ポケットは比較的簡単に作ることができるアイテムですので、今まで手作りを避けてきた人も、これから始める人もぜひチャレンジしてみてください。