長男の性格の特徴とは?
妹が弟が生まれるまで、ママやパパを独占してきた長男。
一人っ子時代がありながら、大きくなるにつれてお兄ちゃんとして振る舞う機会が増えていきます。
そんな長男はどんな性格に育つことが多いのでしょうか?
もちろん個人差はありますが、意外と共通項が多く、「やはり生まれた順で、性格にも影響があるんだな」と考えてしまいます。
真面目
長男の性格は、多くのママが「真面目」と評しています。
実直で、堅実。ズルはしないし、できない子が多いため、時には弟や妹に比べて要領が悪すぎるという短所として目に入ってしまいます。
「嘘のつき方が下手」「嘘を嫌う」という回答もあり、これも真面目な性格の裏返しと言えるでしょう。
優しい・穏やか
長男は、優しく、気性が穏やかな子供が多いと先輩ママは語ります。
「男の子だからママを守らなきゃ」という母親に対する優しさ、妹や弟が生まれると最初は親をとられた寂しさを感じつつも、自分の後をついて歩く姿に可愛さを感じ、兄として面倒を見てくれます。
穏やかな性格で、周囲の人に自然に譲ってあげることができる反面、自己主張は控えめです。親からすると、「損をしてしまうのでは?」と心配になりますが、長男自身はそうすることが「当たり前」と捉えているケースも多いようです。
マイペース
長男は初めて子、もしくは親にとって初めての男の子。そのため、マイペースで、周囲に自分のペースを崩されるのを嫌うという特徴が見られます。
一人っ子時代の名残か、兄としてのプライドか、普段控えめな性格にも関わらず、例え要領が悪くても「自分でやる!」と自立心や頑固さを見せることも多いです。
傷つきやすく、泣き虫
長男は根が傷つきやすく、ママの前では甘えん坊になったり、外で嫌なことがあると家で泣いてしまう子供も多いようです。
「お兄ちゃんなんだから」と言われると、親の前で素直に甘えられずに、ストレスを抱えてしまいますので、甘えたいときには存分に甘えさせてあげましょう。
また、長男は「褒められたい」「認めてもらいたい」願望が強い子も多いです。
一人っ子だった頃、みんなが自分をちやほやしてくれていた記憶も残っているはずです。弟、妹が生まれたからと言って、急に育て方を変えるのではなく、平等に接してあげてください。
長男あるある!ママには甘えん坊・弟や妹には強気
嫌なことがあったとき、ストレスを感じたとき、長男が甘える相手はやはりママです。
一方で、弟や妹の前では強がった態度を見せる長男は少なくありません。小さいながらに兄としてのプライドがあるのだと思うと、微笑ましいですね。
うちの長男はこんな子!ママが語る長男の性格
二人以上のきょうだいを子育て中のママに、長男の性格の特徴、「うちの長男らしさ」を象徴するエピソードを教えてもらいました。
何をするにも全力すぎ
まみ(30代後半)
我が家は、主人と小学校4年生の長男、2年生の次男の4人家族です。長男を見ていてよく思うのは、「何をするにも全力すぎる」ということです。
我が家で一人目の子供なので、やることなすこと自分で切り開いていかなければいけません。体や言葉の力加減を間違えて大げんかや怪我が多く、成績も満点を取ったかと思えば頑張るポイントがズレていて赤点だったり、ムラだらけです。でも、失敗を繰り返しながらそれなりに経験を積み、たくましく育ってくれています。
私から見ると「そこはそんなに全力で挑まなくても…」と思うこともありますが、なるべく口出しをせずに失敗から学んでくれることを期待しています。親としては、怪我とケンカだけはやめてほしいですが…。
典型的なおっとりタイプ
えびまるこ(30代後半)
私と夫、小学3年生の長男と、幼稚園の年少の次男の4人家族です。私も夫も、スポーツは苦手なので、それが遺伝してしまったのか、長男はスポーツがあまり得意ではありません。
「自分が、自分が」と前に出るタイプではなく、学校では男子だけでなく、女子にも優しく「いいよ」と先に譲るようです。家では弟に先を譲るので、私が無意識に、そのようにしつけてしまったのかと心配になり、長男に「遠慮しなくていいんだよ」と言いました。しかし、「遠慮してないよ」とニコニコ笑って答えてくれました。
本当に心優しい子供に育ってくれて嬉しいです。
ただ、少し積極性に欠けるところがあるのは事実。これから、勉強も頑張ってもらわなければいけないので、厳しい面も身につけてくれたらいいなと思っています。
要領が悪い甘えん坊
ゆうこりん(三十代前半)
我が家は主人と私と幼稚園年中長男と年少次男の4人家族です。長男の性格を一言で言うと本当に要領が悪いです。そして、いつまでたっても自分が1番でないと気に食わない甘えん坊です。
例えば長男と次男でおふざけをしていて、パパがそろそろ怒るだろうなというタイミングで、次男はすぱっとおふざけを止めるにもかかわらず、長男は怒られるまでおふざけをやり続けます。次男は大人の顔色を伺うのに長けていますが、長男はマイペースすぎてまったく空気が読めていません。
他にも、私や主人が次男だけと遊んでいると、長男はすぐすねてしまい、ぐずぐずと泣いてしまいます。「僕のこと1番好きって言ったくせに」と怒ったりもします。
一人っ子の時に甘えさせすぎたことが原因かなと思っています。でも、そんな甘えん坊なところも可愛いんですけどね。
空気が読めず、嘘が下手
やまもと(30代後半)
中学1年生の息子と、小学3年生の娘がいます。息子はとにかくのんびりしています。一人っ子の期間も長かったせいか、争いごとが嫌いで、そして努力も嫌いです。
妹はむちゃくちゃ要領がよく、親の顔色を伺うことも得意なのですが、息子はだめですね。親の地雷もガンガン踏んでいきます。
基本的にまじめではありますが、やはり時々悪さもします。これがまた見事に失敗するし、バレる。うそのつき方が絶望的に下手です。そして怒られるとすぐに泣きます。ちなみに今でも泣きます。中学生ですが。ちなみに、妹はうそ泣きが大変得意ですが、息子はしたことがありません。まじめさゆえにというか要領が悪いのでしょう。
それでも、妹の面倒をよくみてくれる優しいお兄ちゃんです。このまま育ってほしいな、と親としては思っています。
すごく優しい
きょうたろう(40代後半)
5年生になる長男と1年生になる長女を育てています。この話は、まだ、長男が幼稚園の頃の話です。
幼稚園に入った長男はかなりやんちゃでした。毎年、怪我が絶えない子で、ある年の10月に左手を骨折しました。初めて左手を骨折したときは、かなりびっくりしました。でも、友達が落ちそうになっていたときに、友達を引っ張って自分が痛い思いをしたようです。
他にも友達が、悲しい顔をしていたりすると「どうしたの」と声をかけたり、困ってたら、自分から手を差し出したりできる子に、いつの間にかなっていました。
私はそんな長男をすごくかっこいいな、と思い、その優しさを大人になったときいかして欲しいと願います。
外面がよく、家では時間にルーズで怒りっぽい
湖畔のママ(30代後半)
私と夫、小学2年生の長男と、幼稚園年長の長女がいます。
息子は小さい頃から愛想がよく、誰とでもすぐに打ち解けるタイプでした。今もそれは変わらず、新しい習い事や転校なども気後れせずにすぐに馴染みます。知らない子とも公園や海ですぐに親しくなり、親が見習いたいくらい社交的な子供です。先生の話もよく聞き、穏やかな性格なので先生や大人からの評判も良いです。
ただ、家では張り詰めていた糸が切れるのか、とてもルーズになり、宿題をするにも落ち着かなく、玩具や本を散らかしていることが多いです。
そして傷つきやすいタイプで、ちょっと注意したり叱ったりすると臍を曲げてしまい、いまだに大泣きすることもあります。基本的に誉められて成長するタイプのようで、自分の作品や勉強ぶりなどを親に見てもらって誉めてもらいたいようです。
のんびりマイペース
さくら(40代前半)
夫婦と、長女中学1年生、次女小学4年生、長男小学2年生、次男幼稚園年少です。長男は、のんびりとしたマイペースな子です。弟がいますが、しっかり者の姉たちが何でもしてくれるので、何でもしてもらえると思って育ちました。
長男は私にとって初めての男の子。だから育て方への多少の戸惑いもありました。長男は自分から「やりたい!」という意欲が少なめなようで、言葉が遅めで、ひらがなを覚えるのも遅かったです。
マイペースで穏やかな性格でいいのですが、今はドリルや図鑑でたくさんのことを吸収させています。かなり知識が増えていると思います。遅れないためにも、性格に合わせて育て方を変えるようにしています。
真面目すぎて、嘘をつけない
るう(38才)
我が家は主人、私、小学3年の長男、年中の次男、0才の三男の5人家族です。
長男はしっかりもので真面目です。次男や三男の面倒もよく見てくれるし学校の面談でも悪いことは言われたことはありません。しかし、真面目すぎるので嘘をつくのが嫌なようです。
苦手な友達と遊びたくないのに、誘われたら断れずに遊んで帰ってきて泣いています。「適当に理由をつけて断ればいいんだよ」と言っても嘘をつきたくないと言って悩んでいます。友達に頼まれごとをよくされたり、次男の自由奔放な性格についていけず時々愚痴を言っています。
私も長女で、下に兄弟がいて子供の頃は同じような感じでしたが、長男はちゃんと私に報告してくれるので安心しています。私は親に気を使って悩みを言うことができなかったので。真面目なのは、いいことなので上手に息抜きをしてほしいなと思います。
慎重で真面目な正直者
尚子(42歳)
夫と小学2年生の長男、幼稚園年中の次男の4人家族です。うちの長男はとにかく真面目です。真面目というと聞こえはよいですが、真面目過ぎるとこちらがイライラすることもしばしば。
先日は食後に「ごはん全部食べたらデザート食べていいからね」と伝えておいたら、次男はごはんをかきこみ、早々にデザートを食べていましたが、長男は几帳面に食べてからに空になった皿を何度も見せて、「いい?これでいい?」と確認してからデザートを食べ始めました。
また別の日は、長男に留守番をさせていたのですが、帰るとメモ書きに「ボールを家の窓に当ててしまい、ごめんなさい」とあり、割れたのかと思ってみると大丈夫でした。ただ当ててしまっただけでした。大人からすると「言わなきゃばれないのに」というレベルの話です。真面目すぎても、社会で生きづらいのではと心配してしまいます。
ただ、正直者なのは割ることではありません。長男は何かと次男に嫉妬しがちなので、次男がいない時には、じっくり話を聞くようにしています。
のんびりだけど我が強い
みおん(30代後半)
私と夫、小学5年生の長男、年少の娘がいます。
うちの長男あるあるは、自分のペースで物事が進まないとダメな所です。一人っ子の期間が長かったせいか、自分の思い通りに遊んだり、時間を使いたがる割には全く急がず、性格はのんびりしています。
下の子が生まれてからは、自分だけに構ってもらえないことにイライラしているのが分かりましたが、下の子が大きくなっていくにつれて面倒を見てくれたり、優しく接してくれるようになりました。
我が強いのですが、学校ではその性格を生かしてリーダー的存在として頑張っているみたいです。のんびりマイペースなのは優しい性格に繋がっているのかなと思います。
やさしくて面倒見が良い
葛城 双葉(30代前半)
私と主人、小学6年生の長男と小学3年生の長女の4人家族です。家の長男は面倒見が良くて、小さい頃から妹の面倒をよく見てくれていました。保育園の先生にも「和人くんはいつも沙織ちゃんのこと見ていて、沙織ちゃんが泣いてたら直ぐに飛んできますよ」と言われていました。
妹に髪の毛を引っ張られても、口の中に指を突っ込まれても怒ることはなく、「沙織ちゃん痛いですよ~、やめて下さい」と我慢していました。私は長女で「お姉ちゃんだから」とか「女の子のくせに」と言われるたびに理不尽さを感じていましたので、長男に「お兄ちゃんだから」とか「男の子だから」と言わないようにしてきました。
それでも3歳の時に妹が生まれ、小さいながらにお兄ちゃんだから「僕が妹を守って上げなきゃ」と思ったのでしょう。妹から「優しいお兄ちゃん大好き!」と言われてちょっと恥ずかしそうにしています。
ただ、優しく出来ることは良いことですが、まわりに良い様に使われて、上手く立ち回ることが出来ない姿をみると歯がゆい気持ちになります。これから成長して行く上で色々と辛い目に合うかも知れませんが、見ている人は見ていてくれるものと信じて温かく見守って行きたいと思います。
堅実・実直・真面目
サブウェイ(30代前半)
2学年下の弟、更に3学年を下の妹を持つ長男は堅実派です。下2人の自由さを分けてあげたいほど実直な行動を取ります。
筆箱に入る鉛筆は右上がりに揃え、左に赤鉛筆を入れてあり、消ゴムは消した黒い跡が残らないように白く消しておいてあります。ちなみに、下2人は蓋が閉まればよい状態です。
脱いだパジャマはしっかり三折りに畳んで、ベッドに置いてあります。学校のテストでは、お手本のような字で書いてある名前を見ると、驚きます。折り紙においては、あまりに綺麗に折るので先生に誉められていました。
人に「チャラチャラしている」と思われたくない思いがそうさせるようです。そのチャラチャラというのは、私の弟、つまり長男の叔父が一緒に住んでいるのですが、叔父がチャラチャラしているのです。反面教師にして堅実に生きようと努力している長男は真面目そのものです。
我慢強い
さき子(40代後半)
私と主人、小学1年生の長男と、幼稚園年中の次男がいます。
長男はなんでも自分でやりたがるしっかり者のところがあるので、私が次男の着替えなど手伝っていても、小さな頃から長男は自分でやりたがります。次男が転んだり、泣いたりした時も私に教えに来てくれたりもしてくれます。学校でもきちんと話を聞いて行動できるタイプです。
ただ、自由に好きなものを選んだり、意見を言ったりするのがものすごく苦手です。家族でレストランでメニューを見て選ばせても、だいぶ時間をかけても迷ったままで、選択肢を与えるとようやく決められたり、次男と同じにしたりという感じです。
学校でもお友達の言いなりだったり、答えが分かっていても発言はできなかったりしています。私達夫婦としては、良いところを褒めて自信をつけさせ、苦手な部分である自分で決める体験をたくさんさせていきたいと思っています。
石橋を叩いてわたる慎重な長男
はまや(30代後半)
我が家には8歳の長男と6歳の長女がいます。自由奔放で怖いもの知らず。要領がいい娘とは真逆で、息子は石橋を叩いて渡る性格。何事も一歩踏み出すのに時間がかかり、とにかく慎重。まだ起こっていないことを心配して、クヨクヨ悩んでいたりしますが、私に心配をかけまいと自分の中にしまいこむところもあります。
不器用なので、壁にぶつかりながら、時間をかけて前に進む性格は本当に健気です。一度失敗してしまうと、なかなか立ち直れないことも多く、時々そんな長男にイライラしてしまい、「そのくらいでくよくよするな!」と喝をいれています。
こんな母親ですが、長男は私をお姫様のように守ってくれます。主人との口喧嘩のときもいつも私を味方してくれるのは長男。とても優しくてママ思いです。それなのに、妹にだけは強気なのは兄のプライドなのかもしれません。
慎重派、そして猫舌!
川口さとこ(30代前半)
旦那と私、小学校一年生の長男と2歳の次男の4人家族です。長男の性格あるあるはやはりかなりの慎重派!初めての子供でしたから、家族みんなで大事に大事に育ててしまったんだと思います。
公園の遊具でもいつも親がつきっきりだったので、なかなか1人でできなかったです。今でも遊園地のアトラクションは、1人で座るものは怖いと嫌がります。アスレチックなどに行っても説明を良く読んで、ゆっくり取り掛かるほどです。
それから、食事でも小さい頃からみんなが一生懸命冷ましてくれたので、かなりの猫舌です。横で次男はあちー!といいながらもモリモリ食べれているのに、長男はひたすらフーフーしています。
長男は物静かで、我慢強いですが、逆に恥ずかしがりやで積極的ではないです。でも、その子のペースで成長してくれたら良いのかなと思い、見ていてじれったい時もありますが日々見守るようにしています。
がんばれ長男!ママはずっと見守っています!
長男は、真面目で穏やかと評される性格の子が多いのですが、ママ達は長男の優しい性格に感動しつつ、弟や妹に比べて要領の悪さが目に付いて、見ていて歯がゆさを覚えることも珍しくありません。
「正直すぎて馬鹿を見るタイプだ…」「世の中の厳しさに耐えられないかも」と社会に出たときのことが心配になるのは、自然な親心。
ですが、これから自己主張の大切さを学んだり、上手な息抜きの仕方を覚えていくはずです。
長男は見ていてじれったい面も確かにありますが、長所に目を向け、温かく見守っていきましょう!