生活臭の原因とニオイを消す方法
生活臭にサヨナラできる部屋の嫌なニオイを消す方法
生活臭は、生活をしている中で発生するニオイと、家の雰囲気を現わすときに使われます。この2つが出る原因と消す方法を紹介しています。子どもがいるとどうしても生活臭は漂うもの。掃除や重曹、空気清浄機などを上手く使って、いい匂いがする生活感のない部屋を目指しましょう。
生活臭には「ニオイ」そのものと生活感を感じさせる「雰囲気」がある
生活臭とは2つの意味で用いられる言葉で、1つ目は生活する中で出るニオイのことを指します。いい匂いがふんわり漂っている家もあれば、何とも言えない独特ニオイがする家もあります。2つ目の生活臭は、人や家の雰囲気を現わすもので、「生活感」と同じような意味で使われます。
「急な来客でも、いい香りのする素敵な家にしたい」「子どもがいても、常にキレイで生活感のない家にしたい」これらは多くの主婦が思っていることですが、実行できている家はあまりありません。どうしても、家には独特のニオイが漂い、部屋がゴチャゴチャして生活感が出てしまいます。
家族が住みやすくお客様に褒められる家にするために、今日からニオイと雰囲気の両面の生活臭を消す取り組みを始めませんか。取り組みは慣れるとそれほど大変ではないので、ぜひできることから取り入れてください。
生活臭を「ニオイ」の面で消す解消法6つ
生活臭の中でも、ダイレクトにお家のイメージに直結するのが「ニオイ」です。どの家にも独特のニオイがありますが、嫌な臭いよりいい香りを目指したいものです。そこで、まずはニオイの面で生活臭の原因と解決法を見てみましょう。
1.生活臭を改善するには玄関の消臭から始める
生活臭を消そうとおもっても、1日や2日で家全体のニオイを変えるのは難しいものです。そこで、まずは掃除などの負担が少なく、効果の高い玄関からスタートしてみましょう。
玄関は、お客様が最初にその家のイメージを決める場所です。また、家を出るとき最後に訪問した家の印象を決定付ける場所でもあります。玄関がキレイでいい香りがしていると、不思議と家全体がそうでなくても、印象として「いい匂いの家」というイメージが残るのです。
まずは玄関で出る生活臭の元となる、靴箱の消臭から始めます。玄関の生活臭のほとんどは、靴のニオイが原因です。靴箱の消臭には、次のことに注意してください。
玄関の靴箱の生活臭をさせない方法
- 靴は面倒でもこまめに洗う
- 靴は履いたあと消臭スプレーを振ってじゅうぶん乾かす
- 履かない靴はたまに天日干しをする
- 靴箱の換気をマメに行う
- 各段に新聞紙を敷いて靴を収納する
- 靴箱には消臭剤を置く
上記のことをするだけで、靴箱のニオイはかなり軽減します。靴箱の消臭には重曹もおすすめで、紙コップに重曹を入れて靴箱の中に置いておくだけでもOKです。履いた靴にしばらく10円玉を2~3個入れておくのもいいでしょう。
靴箱以外にも、手垢の付きやすいドアの表面やノブ、靴箱の扉も軽く拭き上げる習慣をつけると、より生活臭がなくなります。傘立てやゴルフバッグなど、物をできるだけ置かないようにして、常に風通しを良くしておくことが生活臭を防ぐコツです。
2.朝に窓を開けて家じゅうの空気をリフレッシュする
部屋のニオイを変えようと思うと、芳香剤などでニオイを足すことを考えがちですが、まずは換気をして家に漂う生活臭を外に出すのが先です。換気に適している時間は、1日の中で空気が一番澄んでいる早朝がベストです。
朝起きたらカーテンと窓を開け、朝日と新鮮な空気を部屋に入れましょう。溜まった生活臭を外に出し、空気の入れ替えをすると芳香剤の効きも良くなります。雨で窓が開けられない日は、換気扇を回すようにして、できるだけ空気を入れ替える工夫をしてください。
換気をするメリットとしては他にも、ニオイの発生源が分かりやすくなるという点があります。家全体に変なニオイが充満していると、そこで生活する私たちはそのニオイに鈍感になります。換気をして、常に空気を入れ替えるようにすると、嫌なニオイに慣れることがなく生活臭に敏感でいられます。
3.部屋の掃除を徹底する
家のイメージをダウンさせる生活臭の原因には、次のようなものがあります。
生活臭の原因
- 床や壁、扉などに付着した垢や皮脂
- ファブリックに付着した汗や皮脂
- 排水溝の水垢、カビ
- 食べ物や生ごみ
- ペットの毛やトイレ
- タバコ
これらを見ると、すべて掃除で取り除けるものばかりなのが分かります。生活臭を消すなら、いい匂いの芳香グッズを買う前に、生活臭の原因となるものを排除しなくては意味がないということです。
忙しいママにとって、排水溝や床の掃除などは大変な作業です。ただ、家じゅうの掃除を毎日する必要はなく、時間ができたら5分でも掃除をするという習慣をつけると、常にキレイな家を保つことができます。また、子どもやパパにも上手く手伝ってもらう工夫も必要です。
4.ファブリック類はこまめに洗濯する
生活臭の中には、家の中のファブリックに付着したニオイが大きく関係しています。表面積の広いカーテンやソファー、手垢や汚れの付きやすいクッション類、体臭が残りやすい寝具類などは、ニオイの原因になるので対策が必要です。
カーテンやソファー、カーペットなどは、簡単に洗濯できないので消臭スプレーを習慣にするだけでも生活臭は抑えられます。クッションや寝具、特に枕カバーなどはこまめに洗濯してニオイを予防してください。
ニオイや汚れがヒドイ場合は、漂白剤でしっかり除菌するとニオイが取れスッキリします。お気に入りの香りがする洗剤を使用すれば、家じゅうがほんのり柔軟剤や清潔感のある洗剤の香りに包まれます。
5.重曹を上手く活用して悪臭を絶つ
重曹は、生活臭を取るのに万能なアイテムで使い方もさまざまです。消臭したいけど芳香剤を使いたくないという場所に粉のまま置く、ニオイの元に直接振りかける、水に溶かしてスプレーするなどの使い方があります。
粉のまま置くだけの場合は、冷蔵庫の中、小さい子供の手が届くかもしれない場所、靴箱などが最適です。重曹を振りかけると消臭できるのは、生ごみや三角コーナー、排水溝などです。振りかけるだけなので、キッチンに常備しておくと手軽に使えます。
水に溶かしてスプレーするのは、カーテンやカーペット、干せないマットレスなどに最適です。雑巾がけするときも、バケツの水に溶かしておいてトイレや洗面所など、ニオイが気になる場所を拭き掃除するとスッキリします。
重曹は口に入れても害がないので、子どもやペットのいる家庭には、常備しておきたい最高の消臭グッズです。
6.空気清浄機やエアコンを掃除する
部屋を消臭するには、空気清浄機などの消臭機器が便利ですが、頼りすぎず掃除や洗濯、その他の消臭は怠らないようにしましょう。あくまでも、キレイな空間がある上でのサポートとして使用しなくては、消臭機器自体が生活臭を吐き出すようになります。
同じ理由で、エアコンの掃除も定期的に行いましょう。夏や冬のつけ始めは、カビなどの変なニオイに気付けますが、ずっと使用しているとニオイに鈍感になってしまいます。そうなると、どんなに良い匂いのアロマや芳香剤を使っても、エアコンから生活臭が出続けることになり意味がありません。
アロマディフューザーなども、常に清潔に保ち生活臭の原因にならないように気を付けましょう。どんなに便利な消臭機器があっても、掃除を怠ると生活臭は消えません。
7.ゴミ箱は蓋つきのものを選ぶ
家の中のニオイといえばゴミが大きく関係していますが、ゴミ箱はできるだけ蓋つきのものを使うようにしましょう。トイレや洗面所にゴミ箱を置いている人も、蓋つきを使用するとニオイが部屋に出てきにくくなります。
また、ゴミは家の中にため込まず、こまめに捨てることも忘れないようにしましょう。どうしてもこまめに捨てるのが難しい場合は、家の外にゴミを安全における場所を作り、家の中にいつまでもゴミを置かない工夫をしてください。
生活臭は、こまめな掃除と洗濯ですぐに改善できます。いい香りの家にしようと芳香剤を置いても、ニオイの原因が取り除けていないと無駄になるので、まずは生活臭の原因を排除しましょう。
生活臭を「雰囲気」の面で消す解消法5つ
生活臭がするという言葉には「生活感が出ている」「生活に余裕がない」など、その人や家の雰囲気を現わす意味もあり、あまり良い意味で使われることはありません。できれば、子どもがいても生活臭のしない家を目指したいものです。ニオイ以外で使われる生活臭のない家を目指したいなら、こちらもチェックして改善しましょう。
1.物を減らす・使わないものは仕舞う
生活臭や生活感が出るのは、物が多くてゴチャゴチャしていることが大きな原因です。物が多いと掃除をするのも大変なので、こまめにキレイにできなくなり、ニオイの面での生活臭の原因にもなります。どちらの生活臭を消すにも、物を減らすことは必須です。
生活臭のない部屋にするには、まず不要なものは捨てて、すぐ使わないものは仕舞いましょう。床や棚、机の上に出しっぱなし、置きっぱなしになっているものを無くすだけで、スッキリして生活臭のしない家になります。
2.生活感のあるものを上手く隠す
生活感の出るものの代表としては、ティッシュ、ゴミ箱、チラシやDM、子どものおもちゃなどです。これらのアイテムを、どれだけ上手く隠せるかで部屋に漂う生活臭に違いが出ます。
ティッシュやゴミ箱は、移動すると不便になるので、シンプルな色のカバーを付けるとインテリアを邪魔しません。チラシやDM、子どものプリントなどは、可愛い紙袋を準備しておき、一旦そこに入れるように癖をつけると、外に出しっぱなしになりませんし、なくなる心配もありません。
子どものおもちゃは、子供と一緒に収納場所を決めてなるべく子ども自身に収納させるようにすると、スッキリした部屋を持続しやすくなります。神経質になりすぎると、家がギスギスしてしまうので、散らかす部屋とそうでない部屋のメリハリをつけるのもいいでしょう。
3.インテリアは安い物ではなく好きなものを買う
主婦になると、安い物を探して買うのは必須の節約スキルです。しかし、安いものを5つ買うより、しばらく我慢して好きなものを1つ買う方がインテリアとしては良いものが購入できます。
100均のグッズでも、可愛い物や便利なものはたくさんありますが、やはり見た目としては安っぽさが出てしまいます。生活臭は、こんな安っぽさが家の中で増えることが原因で出てしまうので、多用するのはNGです。
改善するには、安いものを使う場所と、そうでない場所でメリハリをつける、見える場所やよく使うものは良いものを買うということで改善できます。生活臭を出さずに節約できるスキルが高くなると、自然と家は生活感のないシンプルで素敵な雰囲気が漂うようになります。
4.インテリアや雑貨は色を統一してゴチャゴチャ感を出さない
生活感を出さない家づくりの定番ですが、インテリアや雑貨の色を統一すると生活臭はしなくなります。インテリアで使用する色は、多くても3色までに抑えるようにして、1色は白やアイボリー、ベージュなどの明るい色にします。
また洗剤や調味料は、統一した容器に移して使うとスッキリ見えて生活臭がなくなります。容器を準備しなくても、ラベルを剥がすだけでも雰囲気が変わるので試してみてください。
いただきものやお土産の雑貨なども、色が増えてしまうようなら飾るのは控えましょう。本当に好きなものなら、数を抑えて1~2個飾りゴチャゴチャ感が出ないように気を付けてください。空間ができたら何かを飾るという部屋作りから、あえて空間を空ける部屋作りを意識しましょう。
5.子どものモノは飾る場所を特別に作る
子どもが書いた絵や手紙は、いつでも目に付く場所に飾っておきたいのが親心です。しかし、ただ飾ってしまうと生活臭が出てしまうので、空間作りの面ではあまりいいものではありません。そこでおすすめなのは、子供の作品を飾る場所を特別に作ってあげることです。
クローゼットの一角や子供部屋に、子供の作品をまとめて飾るようにすると子供も喜んでくれます。特に大切な作品は、飾るよりしっかり保管してあげた方が、成長した後に思い出としてキレイに残せます。どこかに、子供の作品を飾る美術館コーナーを作ってあげましょう。
家の雰囲気を悪くする生活臭は、少しの工夫で大きく改善できます。高いインテリアを買う必要はなく、今あるものを上手くリメイクしたり隠したりするだけでいいので、できることから挑戦してみてください。
家のイメージをダウンさせる生活臭は早急に消そう!
生活臭は、ニオイの面でも雰囲気の面でも、家のイメージをダウンさせてしまいます。急なお客様でも、「素敵な家」と思ってもらえるような生活臭のない家を目指して、簡単なことから始めてみましょう。
子どもがいると、生活臭を完全に排除するのは難しいのですが、家族で協力して楽しく取り組めることを見つけてみましょう。いい香りがする上に、生活感がないスッキリとした家は、住んでいる家族も気持ちよく過ごせる家になります。