子供が迷子にならない防止法

子供が迷子になる前に防止を!今からできる親の対応策

子供が迷子になってしまうその前に、親ができる予防策がいくつかあります。子供が迷子になる原因から、万が一迷子になった時に役立つもの、迷子になった時に親はどう行動すればいいのかを紹介します。GPSなど、迷子防止のおすすめグッズも紹介しますので、子供の迷子予防に役立ててみてください。

子供が迷子になる前に防止を!今からできる親の対応策

どうして子供は迷子になるのでしょうか

子供が迷子になるということは、親から離れ、1人きりになるという状態のことです。その状態を作り出してしまう子供の迷子の原因とは一体なんなのか、考えてみましょう。

子供が迷子になる原因

  • 関心のあるものに夢中になって周りが見えなくなる
  • 混雑している場所で親を見失ってしまう
  • 親が子供を置いて先に行ってしまう
  • 親が他のことに気を取られて子供から目を離してしまう

などの4つが原因として挙げられます。

こういった原因によって、どんなに親は子供を見守っているつもりでも、ふと気が付けば子供を見失ってしまった!という事態になりかねないのです。

しかし、親は突然子供がいなくなって、焦りのあまりパニックになり、どうしたらいいか分からなくなってしまった!という事態は避けたいです。まずは落ち着き、冷静になって子供を見つける為の、きちんとした対応が取れるようにしましょう。

子供が迷子になるとパニックになる!

子供は迷子になると、心細さから不安になりパニックに陥りやすくなります。それは最悪の場合、事件や事故を招きかねません。

子供と外出する際に親が気を付けたいのは子供が1人きりになってしまう事、つまり「迷子」の状態になってしまうことです。そうなる前に、親は事前に子供の迷子について、色々と知っておかなくてはいけません。

迷子を事前に防ぐ方法4選

図解:迷子を事前に防ぐ方法

子供を迷子にさせないために理想的なのは、子供と離れずにいることです。しかしながら、迷子になる原因を把握していても、子供が迷子にならないよう、ずっと目を離さず監視しているというのは難しい事です。

基本的なことですが、行動をするときは子供と手をつなぎ、出来るだけ目を離さない事が大切です。できればお出かけするときは、必ずパパかママと手を繋ぐということを子供との習慣にしましょう。

手をつないでいれば、予測不可能な子供の行動にも対応しやすいですし、はぐれたりすることもありません。

中には手を繋ぐのを嫌がる子もいますので、そんな場合は子供の手首の方を持ったり、保護者の洋服の端やベルト、バックなど持たせたりし、手の代わりに親とつながっていられる方法をとりましょう。

また、まだ手も繋げないような小さなお子さんに関しては、混雑している場所では抱っこするようにしましょう。

また、施設によっては、無料でベビーカーなどの貸し出しなどを行っている所もあるので、上手く利用するのもいいでしょう。

そこで、常に手をつなぐ意外の、子供が迷子にならない為の予防策を4つご紹介します。

1.目立つ服を着せる

明るい目立つ服を着ている女の子

混雑しているような場所では、できるだけ目立つ色だったり、大きくキャラクターが描かれた印象的なもの、ハッキリした柄の洋服を着せていきましょう。

少しだけ離れてしまっても、それだけで親が子供を発見しやすくなりますし、万が一、迷子になったとしても、迷子放送の時や、係員に洋服の特徴などを伝えやすいので良いでしょう。

また、出かける前には、子供の全身の服装をスマートフォンなどで撮影しておきましょう。服装以外の子供の特徴も、とても伝わりやすくなりますし、写真は後にお出かけの時の記念にもなります。

2.音の鳴るアクセサリー類を身につける

小さな鈴を子供のカバンや服につけてあげたり、歩くとピコピコと音の出る靴などを履かせましょう。
何か大きな荷物を持っていたり、その子以外にも小さな子供がいて、常に目視が難しい時でも、音で子供がどの辺りに居るのかを確認することができます。

少し音が遠くなったなと思ったら、その都度確認をして、声を掛けてあげ、親と離れないよう注意してあげましょう。

とにかく子供は気になるモノや場所に好奇心旺盛で、親の一瞬のスキをついて、傍を離れることもあります。親はその事を意識して、常に子供を傍で見守り、決して1人にしない事が、一番の迷子予防策です。

3.迷子札を用意する

まだうまくお話できない子や、いつもなら名前や年齢などが言える子でも、迷子の時はパニックで言えなくなってしまう事もありますので、そんな時の為に、迷子札を用意しておきましょう。

迷子札には、保護してくれた人が分かりやすいよう、以下の情報を記入しておきます。

  • 子供の名前
  • 年齢
  • 血液型
  • 保護者の名前
  • 自宅電話番号と両親の携帯電話番号

迷子札は、100円ショップで売っているものだけでも簡単に作れますし、手作りなら子供が好きなキャラクターのシールやデザインなどにしやすいので、いつでも持ち歩いてもらえるようなお気に入りのものにしましょう。

4.事前に出先の情報を調べておく

お出かけ先の施設の情報を事前にチェックしておくと安心ですので、事前に、サービスカウンターや迷子センターの場所を確認しておきましょう。

子供が迷子になった時、慌てて施設内の地図を探し、確認する手間が減ります。また、子供が行きそうなお店や施設、遊具などがあるようなら、そこもチェックしておくと、居場所の候補になるので便利です。

迷子札の注意

迷子札は、子供のリュックやバッグにつけますが、一見してわかる場所につけると、名前や電話番号が、必要がないのに第三者にわかってしまいます。

バッグを開けたらすぐ見える内側につけておき、「迷子になった時はこれを係りの人に見せてね」と迷子札の事を子供に教えておくと、より安心です。

迷子になったら子供がすることを決めておく

図解:迷子になったら子供がすることを決めておく

どんなに親が子供のそばにいて注意をしていても、予期せぬ行動はつきものです。2~3歳位の子供がお店や遊園地で何かを見つけ、つないだ手を振り払い、いきなり歩き出す位ならまだ追いつけますが、4~5歳になると、全身の運動機能が発達してくるので、走り出したら親でも追いつくのが大変になってきます。

お出かけの際に迷子になるリスクは常にあると考えましょう。そこで万が一、迷子になってしまった時の為にできる、予防策をご紹介します。

迷子になったときの集合場所を決めておく

目的地についたら、万が一はぐれた時の事をちゃんと話し合って決めておきましょう。いつも行くような施設だと、その子が欲しいものや好きなものがある場所を集合場所にすると、覚えやすいです。

また、初めて行く施設なら、何か遠目でも見えるような目印のある場所を集合場所にしておくと、子供には分かりやすいです。

スタッフや警備員に助けを求めるように教える

施設についてから、迷子になった時は誰に言ったらいいのかを教えておきます。施設のスタッフや警備員など、できれば服装や名札をつけているといった、特徴がある人に「あの服を着た人に迷子になったと言ってね」と助けを求めることを教えましょう。

子供が迷子になった時の親の適切な対応

図解:子供が迷子になった時の親の適切な対応

いざ子供が迷子になってしまったら、親もパニックになって、何をしたらいいのか分からなくなってしまった!なんて事にならないように、事前に子供が迷子になった時の、適切な対応を考えておきましょう。

サービスカウンターや迷子センターに相談する

施設内であれば、サービスカウンター、迷子センターに相談に行けば、迷子がいたら教えてもらえますし、店員が施設内を探してくれるところもあります。

迷子のアナウンスもしてくれるので、子供に向けて「○○君、サービカウンターでお母さんが待っています」と放送してくれるので大変便利です。

子供が行きそうな場所を把握しておく

子供がよく行く、または、行きそうな場所を把握しておきましょう。おもちゃ売り場やゲームセンター、もしくは、子供が駆け寄って行ってしまいそうな、遊具が置いてあるスペースなど、子供がいそうな場所を探してみるのもひとつの方法です。

また、すぐに子供とはぐれた場所から離れるのではなく、今一度、冷静になってその辺りを探してみると、案外すぐそこに居たという事もありますので、とにかく一度、冷静に周りを見てから次の行動に移りましょう。

迷子にならないためのおすすめ便利グッズ

子供が迷子になるのを防止するために、便利なグッズがあります。おすすめの便利グッズを紹介します。

せっかくの家族でのお出かけも、子供が迷子になると散々な思い出になってしまいます。迷子は重大な事件や事故にもつながりかねない可能性を含んでいる場合もあるので、お出かけの際はしっかり子供のことを見守って、楽しいお出かけにしましょう。

小さな子供にはハーネス付き子供用リュック

犬の散歩じゃないんだから…という周りの目が気になるという方もいるようですが、最近ではハーネスも徐々に周知されてきていて、買い物中の迷子だけでなく、お散歩中の事故なども未然に防ぐことができます

離れると鳴る迷子防止ブザー

一定以上の距離が離れるとアラームが鳴って、お知らせしてくれるもので、子供の好きなキャラクターが描かれているのもあるので、子供に持たせやすいです。

子供のリュックやバッグにつけておきましょう。

キーホルダータイプのGPS

迷子になった子供を、GPS機能を使って捜すという方法もありますが、キッズ携帯にGPS機能がついているものが多いですが、まだ子供が小さく、持たせる年齢ではないこともあります。

子供が小さい場合、キーホルダータイプの電池式のGPS端末があり、Bluetoothの電波が使える範囲で、GPS機能を使って探せるというものです。

我が家の子供の迷子体験談

迷子の子供と親の再会

6人のママの、我が子が迷子になったときのヒヤリ!とした体験談です。突発的な行動で迷子になった子供が多く、親は大慌て…なんてことが多いようです。

いつもと違う展開で迷子に

Lino(40代後半)


上の子が2歳の頃です。育児サークルの打ち合わせに、近くの地区センターに集まる約束をママ友としていました。

娘はとても元気がよく、母親と手をつないで歩くなんてことをしない子で、靴を履くと、さっと出ていきました。

いつもはエレベーターの前まで走っていくと戻ってくるので、私は靴を履き、鍵を閉めていましたが子供が戻ってきません。

おかしいと思いエレベーターまで行くといませんでした。結局マンションに配達にきていた人が、ずいぶん前にマンションを出て、道路の方に走っていったと教えてくれました。

近くのスーパーに行って尋ねてみると、スーパーにはいないがそれらしい子が交番にいる、探している親はいないか問い合わせがあったと言われました。

交番に行き娘に会うと、娘はにこやかに「お巡りさんがかわいいね、って言ってくれたの」と言って上機嫌でした。

手をつないでくれないのに、持ち物に記名すらしていなかったことをとても反省し、子供の名前や、私の携帯の電話番号を書いたメモを入れておくなどするようになりました。

助けてくれた方に感謝

わいん(33歳)


落ち込んでいる子供

子供が2歳半の時に、近所のショッピングモールに行きました。週末だったのでかなり混んでいましたが、主人が一緒に行っていたので、娘を見てくれているだろうと決めつけてしまい、私は買い物をしていました。

買い物が一通り済んで主人と合流すると、娘がいない!主人は、娘が私に付いていったと思っていてようです。

すぐに娘を探しましたが、人が多く、なかなか見つけられませんでした。探していると、近くに案内カウンターがあったので、迷子の放送をかけてもらいました。

15分位探し続け、娘を発見しました。娘は30代位の女性の方と手をつないで歩いていました。その女性の方は娘が迷子かと思い、一緒にいてくれたようです。

見つけた時は、涙が出そうになりました。また、一緒にいてくれた女性の方にも感謝です。その方もご家族で来ておられて、娘と同じ位の子供さんがいました。

ちなみに、子供は泣きもせずきょとんとしていました。それからは必ず、主人と離れる時は、娘をどちらが見るのか確認するようにしています。

大人の思い込みで迷子

なぎ(40代)


息子が5歳の冬休みでした。幼稚園のお友達の家でクリスマス会があり、お家がわからないので近くのコンビニで待ち合わせをしていました。

みんなが揃った後、子供だけで先にお友達のお家へ走って行ってしまい、息子も着いて行きました。1人のママが子供たちに着いて後から追いかけて、自分は下の子が居るママのお手伝いをして、ゆっくりお家へ向かいました。

お友達の家に着いたら、自分の子供の靴が無く、他の子に聞いても息子の事は知らないと言うので、慌てて外に出ました。

コンビニからお友達の家までは200m位で、コンビニへ戻る途中で、泣きながら大人の人に連れられた息子に会えて、事なきを得ました。

どうやら他の子供たちとはぐれてしまい、別の道を行ってしまった様でした。自分は、子供たちが皆で行ったと思い込み、着いて行ったママも後ろに居ると思い込んでいたので、迷子になって居る事に気づくのが遅れました。

その後は、自分は必ず迎えに行くから、迷子になったら元の場所に戻る様に言い聞かせました。

どうしようもない3対1

ツッチー(31歳)


子供とお父さんが手をつないでいる

3歳の双子と1歳の子がいます。家族でデパートに買い物に行った時、奥さんが買い物をしている間、子供の遊び場的なところで待っていました。

するとしばらくして、双子のうちの1人が「トイレ」と言い出しました。トイレまでは距離があり、まだ1人ではできません。もう1人の子にトイレ行くよと言うとここで遊びたいとダダをこねてしまいました。

しかし、もう1人の子は我慢の限界、仕方なく「ちょっと待っててね」と、1人を待たせ、もう1人と1歳の子を抱えてトイレに行きました。そして、戻るとその場に残していった子が居なくなっていました。

慌てて呼びながら探しまわると、どうも1人で遊ぶのが不安になったらしく、追いかけてトイレに来ていました。

見つかるまでそこまで時間がかかったわけではありませんでしたが、その短時間でもかなり不安になり焦りました。どうするのが正解だったのかわからない大変な状況でした。

それ以来、出かける前には必ず行きたくなくてもトイレに行かせるようにし、大人が必ず2人、いるような状態をとっています。

灯台下暗し

きゅうぴい(20代後半)


子供が3歳の時、水族館へ行きました。一通り水族館を見て周り、出口付近にプリ機があったので記念にみんなでプリクラを撮りました。

ちょうどお昼時になったので、プリ機の横の飲食店で昼食をとり、食べ終わりパッと見ると子供がいない!と、気づきました。

目を離したのは数分でした。初めての出来事だし、その日は休日ということもあり、人がたくさんいて、人混みの中を探しても見つからず。

近くの定員さんに事情を説明し、アナウンスで迷子のお知らせを流しますね。って言う話しをして下さっているその時!「かぁか~」と姿は見えないけど、我が子の声が聞こえてきたんです。

すると、昼食を食べる前に撮ったプリ機の中から、ひょこっと出てきました。どこか遠くに行ったと思っていたけど、まさかの真後ろに!

プリ機はのれんみたいなものに囲われているから、中に子供がいるとは思いもせず探していなかったんです。

子供を抱きしめるとキョトンとしていましたが、本当に、何もなくてよかったです。それからは、どこへ行くにも子供と常に手を繋ぐことを心がけています。

親の心子知らず

海苔茶(30代後半)


娘3歳、下の子が0歳の頃でした。大きめスーパーの売り出し日で、人であふれかえっていました。

娘も好きなジュースが安売りで、お一人様1本。娘もカウントすればもう一本買える!とレジに並んでから思い直し「お母さんはここに並んでいないといけないから、ジュース持ってこれる?」と聞いたところジュースが好きな娘「うん!」と返事してジュースを取りに行きました。

ところが、レジが始まっても戻ってこず、とうとう精算が終わってしまいました。これは迷子か!とあわてて袋に詰め、探さねば!と動き出したところで「○○ちゃんのお母さん、○○ちゃんが待っています」とのアナウンスが。

急いで向かうと、のんびりキャンディーを食べている娘。店員さんに「〇君(下の子)はまだアメ食べれないから〇〇ちゃんがもらう」となんともびっくりの発言まで。

慌てる私に対して、娘は自分が迷子になったとは思っていなかったみたいです。こんなことがあってからは、買い物は厳選し、小さい娘に取ってきて、なんてことはせず、混雑も避けて買い物に行くようにしました。なんでも余裕をもってしないといけませんね。

迷子になっても連絡が取れれば安心

子供が迷子になっても、携帯電話やスマートフォンで連絡が取れれば、一発で今どこにいるのかわかります。ただ、子供が小さい場合、通話ができても説明ができないことも多く、キッズ携帯を持たせるべきか否か、迷う人もいるでしょう。

直接、通話して居場所を聞いたり、GPS機能で居場所を把握したりできますが、いつから持たせるのがいいのか、子供にスマホをいつから持たせる?を参考にして、子供がスマホを持つメリット・デメリットを把握し、持たせる時期を考え、迷子防止に役立ててみましょう。