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子供の言葉遣いが悪い…

2026.6.17

子どもの言葉遣いが悪い!乱暴な口の利き方になる原因と直すコツ

子どもの言葉遣いが悪い!乱暴な口の利き方になる原因と直すコツ

子どもの口の利き方を正そうとして、頭ごなしに「そんな言葉使っちゃダメ!」と怒鳴っていませんか?それは実は逆効果です。子どもの自己肯定感を傷つけずに正しい言葉へと導く「言い換えのテクニック」や、親がやってはいけないNG対応を対比表でわかりやすく紹介します。

「最近、言葉遣いが悪い…」子どもの口の利き方にハッとしたら

今まで「うわあ、すごい!」「ねえ、お母さん」と可愛らしく話していた子どもが、ある日突然「やばいよね!」「ちょっとお前!」「うるせーな!」などと乱暴な言葉を使い始めたら、親としては軽いショックとともに驚いてしまいますよね。

特に、幼稚園や保育園に入園したばかりの時期や、小学校に入学して新しい友達が増えた時期に、子どもの言葉遣いが急激に変化することに気づくママやパパは多いのではないでしょうか。「どこでそんな悪い言葉を覚えてきたの?」と不安になり、つい頭ごなしに叱りつけてしまうこともあるでしょう。

しかし、子どもが悪い言葉を使うのには、年齢ごとの発達段階や、周囲の環境から受ける影響など、必ず何らかの理由が隠されています。言葉遣いが完全に荒れて定着してしまう前に、なぜ口の利き方が悪くなるのかという根本的な原因を探り、子どもの心に響く「正しい言葉へ導くコツ」を一緒に確認していきましょう。

【年齢別】いつから悪くなる?子どもが乱暴な言葉を使う理由

親に反抗的な言葉を遣う男の子

子どもは成長に伴い、家庭以外の場所でたくさんの言葉を吸収していきます。その過程で、使ってほしくない言葉も区別なく覚えてしまうのです。年齢によって「悪い言葉を使う心理」は異なります。

【5歳〜年長】友達の影響と「新しい言葉」への好奇心

幼稚園に入園した頃はまだ親の影響が強く、綺麗な言葉を話していた子どもでも、年長(5歳頃)になると急に悪い言葉を使うようになることがあります。

発達の観点から見ると、この時期の子どもは仲間意識が芽生え、友達と同じ行動をとることで集団に属そうとする段階にあります。友達が使っている強い言葉を面白がって真似する行動が出やすく、だからこそ「その言葉は悲しいな」と感情を伝える関わり方が合いやすいのです。

子ども自身は、その言葉が持つ暴力性や本当の意味を理解していません。単に「テレビで見た新しい言葉」「友達が使ってウケていた言葉」として、好奇心から使っているだけなのです。ここで「〇〇ちゃんと遊んじゃダメ!」と友達を否定してしまうと、子どもの反発を招くため逆効果になります。

【小学校中学年】「悪い言葉=カッコいい」という背伸びの心理

小学校1〜2年生の頃はまだ親の言いつけに素直に従いますが、小学校中学年(3〜4年生)頃になると、「ちょっと悪い言葉を使う方が、大人っぽくてカッコいい」と考える子どもが増えてきます。

「オレ、こういう言葉を知ってるんだぜ」という背伸びの心理から、わざと乱暴な言葉や大人びた言葉を使いたがる時期です。ここで「大人の真似をして変よ!やめなさい」と叱ることは、子どもが大人に憧れる成長の芽を否定することになってしまいます。意味を理解せずに使っている言葉に対しては、「それは人を傷つける言葉だから、使ってほしくないな」と、使ってはいけない理由を論理的に教えるアクションを取りましょう。

【中学生〜高校生】親からの精神的自立とネット用語の影響

中学生にもなると、精神的に親から自立しようとする「思春期(反抗期)」に突入し、「子ども扱いしないでよ!」という反発心から、親に対してあえて冷たい言葉や乱暴な口の利き方をするようになります。

さらに、SNSやYouTubeなどで流行している「若者言葉」や「ネットスラング」を日常会話に取り入れるため、親にとっては理解不能な言葉遣いになることもあります。高校生になると体も大きくなり、幼い頃のような「そんな言葉使っちゃダメ!」という叱り方は全く通用しません。親は干渉しすぎず、自分自身が美しい言葉を使い続けることで「背中(お手本)を見せる」スタンスに切り替える時期です。

どうしてそんな言葉を?悪影響を与える4つの環境要因

反抗期を迎えた姉弟

子どもはスポンジのように、周囲の環境からあらゆる言葉を吸収します。子どもに悪影響を与えている可能性のある4つの要因を振り返ってみましょう。

1. クラスや習い事など「新しい環境」でのお友達の影響

クラスに1〜2人、悪い言葉を使う子どもがいると、今までそのような言葉を聞いたことがない子どもにとっては「何か新しい!強そう!」と強烈なインパクトを受けます。言葉の意味を理解することなく、一緒になって使ってしまうのは、幼稚園への入園やクラス替えなど、環境が新しくなった時によく見られる現象です。

2. テレビやYouTubeなどのメディア・動画配信からの影響

お笑い芸人やYouTuberが番組を盛り上げるために使う過激な言葉やツッコミも、子どもにとっては耳に残りやすく、悪気なく日常生活で真似をしてしまいます。

何度も繰り返し聞いているうちに、悪い言葉も「普通の話し言葉」として脳にインプットされてしまいます。ある程度の年齢になれば親がすべてを制限するのは不可能ですが、影響を受けやすい低年齢のうちは、乱暴な言葉が飛び交う番組や動画の視聴時間を親が管理するアクションを取るべきです。

3. 身近なお手本である「上の兄弟(兄・姉)」からの影響

年上の兄弟姉妹がいる場合、下の子は上の子の行動や言葉遣いを最も身近なモデルとして徹底的に真似をします。高校生のお姉ちゃんが「うわ、やばい!」と言うのは許容できても、幼稚園の妹が全く同じイントネーションで「やばい!」と言うと、親としてはギョッとしてしまいますよね。

同じ言葉でも、年齢によって受ける印象は異なります。下の子にだけ注意するのではなく、「小さな妹が真似するから、家の中では少し言葉遣いに気をつけてね」と上の子に協力を求めることが解決の近道です。

4. 最も身近な大人である「親の言葉遣い」の影響(モデリング)

子どもの言葉遣いが悪いと気になったら、まずは親である自分自身や、パパ、祖父母など、家庭内の大人の言葉遣いが乱れていないかを振り返ってみてください。

発達心理学では「モデリング(観察学習)」という考え方が知られています。これは身近な他者の行動を観察して無意識に真似をする現象で、家庭の場面では「親の口癖がそのまま子どもの口癖になる」として表れます。この理解があると、子どもを怒鳴って直そうとするのではなく、まずは自分自身の言葉遣いを丁寧にするというステップへの向き合い方が変わってきます。

【対比表】やってはいけない!親のNG対応と正しい接し方

悪い言葉を使っている子どもを捕まえて、感情的に叱りつけても効果はありません。子どもの言葉遣いを正すための、NGな対応と望ましい接し方を整理しましょう。

やりがちなNG対応 子どもの受け取り方とリスク 心を育てる正しい接し方
「そんな汚い言葉使っちゃダメ!」と頭ごなしに怒鳴る なぜダメなのか理解できず、親の前でだけ隠すようになる 「その言葉を言われると、ママは悲しい気持ちになるな」と伝える
「〇〇ちゃんが悪い言葉を使うから遊んじゃダメ」と友達を否定する 自分の大切な友達を否定されたと感じ、親に反発する 「〇〇くんが使っていても、うちの家族は使わないお約束だよ」
意味をわかっていないのに、執拗に問い詰めて謝らせる 言葉を使うこと自体に恐怖を感じ、萎縮してしまう 「それは〇〇って意味だから、お友達には使わないでおこうね」
親自身が「ふざけんな!」など乱暴な言葉を使っている 大人は良くて子どもはダメという矛盾に不信感を抱く 親が率先して「ありがとう」「ごめんなさい」と美しい言葉を使う

一般的には、悪い言葉を使ったらその場ですぐに厳しく叱るべきだと思われがちですが、実際には「正しい言葉に言い換えてオウム返しする」方が、子どもの心にはスッと入りやすいのです。なぜなら、否定されるよりも肯定的に修正される方が素直に受け入れられるという発達の特徴があるからで、結果的に正しい言葉遣いが自然に定着するという結果につながりやすくなります。

子どもの言葉遣いを正す!親が実践すべき4つのコツ

子供の言葉遣いが気がかりなママ

子どもの口の利き方を修正していくには、ただ叱るのではなく、子どもがどんな表情で、どんな態度でその言葉を発しているかをよく観察することがポイントです。

1. 子どもの表情を観察する(悪気があるか、意味を知らないか)

子どもが悪い言葉を使う時、少しニヤニヤしながら親の顔色をうかがっている場合は、「これを使ったら親がどんな反応をするかな?」とわざと試しています。そんな時は過剰に反応せず、「その言葉は使ってほしくないな」と冷静に伝えましょう。

一方、全く悪びれずに当たり前のように使っている場合は、その言葉が悪いものだとすら気づいていません。感覚が麻痺している状態なので、「それはチクチク言葉(人を傷つける言葉)だから、ふわふわ言葉(嬉しい言葉)に変えようね」と、善悪の基準を丁寧に教えてあげるアクションが必要です。

2. 手振りや身振り、言葉の裏にある「寂しさ」に気づく

娘と口論になった父親

子どもが乱暴な言葉を使う時、わざと物を乱暴に扱ったり、大きな身振りを交えたりしている場合は、「もっと自分を見てほしい」「寂しい」というSOSのサインかもしれません。

普段から親の関心が薄いと感じている子どもは、わざと怒られるような言葉を使ってでも親の気を引こうとします。言葉遣いを注意する前に、まずは1日5分でも子どもとしっかり向き合って遊んだり、ハグをしたりして、愛情のタンクを満たしてあげるアクションを取りましょう。

3. 親自身が「美しい言葉」に言い換えてオウム返しする

子どもが「これ、めっちゃヤバイ!」と言った時、「ヤバイって言わないの!」と叱るのではなく、「本当だね、すごく美味しいね!」と親が正しい言葉に翻訳して返してあげましょう。

青い服ではなく黄色い服を着てほしい時、「青は似合わないからダメ!」と否定するのではなく、「青も素敵だけど、今日は元気な黄色の方がもっと似合うと思うな!」とポジティブな言葉に置き換えるのと同じです。同じ内容でも、プラスの言葉で伝えるだけで子どもは嬉しく感じ、自然と美しい言葉を選ぶようになります。

4. 話す時は目を見て、愛情と感情を込めて伝える

親子関係が良好な家庭

家事をしながら背中越しに「言葉遣い気をつけなさいよ」と言っても、子どもには全く響きません。注意する時は、必ず子どもの目線を合わせ、しっかりと目を見て話してください。

パパやパートナーと関わり方をそろえると、子どもにとって「家族全員が美しい言葉を大切にしている」という安心感につながります。家庭内で「夫婦間でも『おい』『お前』といった乱暴な呼び方をしない」という方針を共有しておくと、子どもが自然と丁寧な話し方を身につけるという効果が出やすくなります。愛情がベースとなった話し方を親が率先して示すことで、子どもも誰に対しても愛情を込めた話し方ができるようになります。

言葉遣いに関するよくある質問(FAQ)

子どもの言葉遣いに悩む保護者の方から寄せられる疑問にお答えします。

Q1:外で悪い言葉を使ってお友達とトラブルにならないか心配です。

家で悪い言葉を使っていると、当然外でも使ってしまいます。もしお友達に乱暴な言葉を使ってしまったら、親が間に入り「今の言葉はチクチク言葉だったから、お友達が悲しい顔をしているよ。どう言えばよかったかな?」とその場で考えさせましょう。親が相手の親にしっかりと謝罪する背中を見せることも、子どもにとって大きな学びになります。

Q2:動画配信(YouTube)の言葉遣いが悪影響を与えています。

完全に禁止すると隠れて見るようになるため、「動画を見るのはリビングだけ」「〇〇のチャンネルは言葉が乱暴だから見ないお約束」など、家庭内のルールをしっかりと決めましょう。また、動画を見終わった後に「あの言葉、テレビの中では面白いけど、本当のお友達に言ったら悲しむよね」と、現実世界との違いを親がフォローしてあげることが大切です。

Q3:反抗期で「うざい」「死ね」と言われて傷ついています。

思春期の子どもが親に向かって放つ暴言は、親の愛情を試す「甘えの裏返し」でもあります。売り言葉に買い言葉で「親に向かって!」と怒鳴り散らすと泥沼化します。「その言葉はママすごく悲しいから聞きたくないな」とアイメッセージで伝え、本人が冷静になるまで物理的に距離を置くのが一番の特効薬です。

まとめ:美しい言葉遣いは、子どもに贈る最高の財産

「たかが言葉遣い」と思うかもしれませんが、言葉はその人の思考を作り、人格を形成し、人生の人間関係を左右する非常に重要な要素です。乱暴な言葉を使う人の周りには乱暴な人が集まり、美しい言葉を使う人の周りには、同じように相手を思いやれる人が集まります。

親は子どもの将来を思って、高い塾に通わせたりお稽古事をさせたりしますが、それらはお金を出せば買える「スキル」に過ぎません。しかし、「相手の目を見て話す誠実さ」や「人を傷つけない美しい言葉遣い」は、お金では買えず、日々の家庭環境の中で親から受け継ぐしかない一生モノの「財産」です。

子どもの言葉遣いが荒れた時は、ただ怒るのではなく「我が家のコミュニケーションを見直すチャンス」と捉えましょう。まずは親である私たち大人が、夫婦間や子どもに対して「ありがとう」「ごめんなさい」と丁寧で思いやりのある言葉を使うこと。その温かい環境こそが、子どもの心を穏やかにし、美しい言葉を紡ぐ優しい大人へと育てていくのです。