なぜ勉強するのか?勉強する意味
なぜ勉強するのか?「勉強する意味」を子供に伝える方法
「なぜ勉強するのか?」勉強する意味を子供に質問されたら、親としてどう答えますか?将来の夢のため、人生の選択肢を増やすためなど、色々な回答方法がありますが、答えに詰まってしまった方もいるでしょう。今からでも遅くないので、改めて「勉強する意味」「学ぶ意味」を親子で話し合いましょう!
なぜ勉強するのか?「勉強する意味」を子供に伝える方法
「どうして勉強するの?」子供にこうした質問をされたとき、親としてどう答えるべきか迷ってしまいます。
しかし、この問いは子供が必ずと言っていいほど投げかけるものであり、また、子供がこの問いをするときというのは、「勉強がつまらない」「勉強に意味なんてあるの?」と学びへのモチベーションが下がっている状態でもあります。
子供の問いにどう答えるべきか、回答例や答え方のヒントをご紹介。真摯な態度で、子供の疑問に答えてあげましょう。
将来の夢のため
子供が将来、どのような職業に就くのか、どのような人生を送るのかは誰にもわかりません。しかし、その職業に就くためには得てして勉強が必要ですし、学歴がとても重要な意味を持つケースも少なくありません。
子供には無限の可能性があるとは言いますが、成長していくにつれてその夢が狭まっていくこともまた事実です。「〇〇になりたい」と自分の夢が見つかったときに願った通りの道を進むためには、勉強しておくに越したことはありません。
夢に近づくための一歩
ゆうこりん(30代前半)
我が家の息子は小学校2年生です。学校の宿題をしながら、なんで勉強しないといけないのかと私に聞いてきました。その時私は息子の将来の夢はなにかと聞き、その夢を叶えたいのならば勉強しなくては叶わないと答えました。勉強は夢に近づく第一歩だよとも教えました。
そしてママも小さい時は勉強が嫌いだったことを素直に伝え、でも、がんばって勉強したからこそ今があると伝えました。子供が完全に理解したかどうか分かりませんが納得はしてくれたようです。子供には少し難しい話だったかもしれませんが、私は何事においてもごまかすことなく教えることにしています。
子供にとって勉強は楽しいものではないです。なので私は勉強のやる気スイッチを起こすために、小さなことでも褒めるように心がけています。
やりたい仕事に就く為には、勉強すべき!
ゆみゆみ(30代前半)
我が家の子供は現在7歳です。小学校2年生になり、漢字の書き取り等勉強する量も増えてきました。宿題を手伝っていたある日、娘に「何で勉強をしなければいけないの?」と聞かれたことがあります。勉強をしたくなくて聞いてきたのではなく、素朴に疑問に思って質問してきたようでした。
私は「やりたい仕事に就くために勉強するのだよ」と答えました。やりたい仕事が見つかっていようがいまいが、勉強をすれば今後やりたい仕事の就職率は上がると思っています。
仕事の応募欄には大学卒が必要条件のところもあります。勉強をせず、大学にも行かなかれば、応募すらできない職業もでてくるというわけです。なので私はやりたい職業に就きたければまずは勉強すべきだと思うのです。
人生における収入のため
「夢のため」と似ていますが、より現実的な答え方です。勉強ができないと、仕事に就けず、日々の暮らしに困ってしまう。例え仕事が見つかったとしても、高収入な仕事に就くことは難しいことを説明します。
もちろん勉強さえできていれば幸せになれるという訳ではありませんが、最終学歴によって生涯年収が違うというのは紛れもない事実。子供相手とはいえ、現実はしっかり教えておきたいという方に、おすすめの答え方です。
大人になった時に、ちゃんと働くためだよ
みとみさと(38歳)
小学1年生の息子がいます。息子は勉強があまり好きではなく、宿題や授業を受けるのを嫌がるようなり、ある日宿題の途中に「なんで勉強なんかしないといけないの…」と泣き出したので、勉強ができないとどう困るのかを教えました。
「勉強ができないと働くことができない。働けないとお金が稼げない。お金が稼げないと食べ物も買えないし、家に住むこともできないんだよ」という感じです。息子は1年生なので、まだ簡単な読み書きと足し算引き算程度です。それができないと、どんなに生活が不便かということも教えました。
例えば、買い物に行ってもお金の計算ができない、知らない所に行った時に看板も読めない、本も読めないなど、具体的に言いました。本当は子どもがもっと夢や希望を持てるような事を教えた方がいいのだろうと思いましたが、私自身がそういうのが苦手なので、現実を突きつけてしまいました。
それでも子どもなりに「なるほど」と思ったようで、静かに頷いて宿題を始めました。
将来良い生活をするため
mmm(40代前半)
私の子供は小学校4年生(10歳)です。子供から「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたことはないですが、もし聞かれたら「将来良い生活をするためだよ」と答えますね。そもそも基本的な学力がないと生きていくのにも困るし、プラスの学力があれば学校や仕事の選択肢もグッと広がります。
勉強を全くしなかったら当然仕事もそれなりのものしかできない。当然お金はそれなりにしか稼げない。生きていくことはできるかもしれないけれど、満足のいく生活、豊かな生活はできないかもしれないよ、と言います。
もちろんある程度子供の学校や仕事の目標が定まっているのであれば、ある程度限られた分野に特化した勉強をするのはアリだと思いますけどね。
世界の見方を知るため
人間には好奇心があり、知らないことを知ることは、本来とても楽しい経験です。そして知識というのは、物事を見たり、考えたりするうえでのベースとなるものです。
特に小学生のうちの勉強は、世界の仕組みを知るための基礎の基礎。漢字が読めないと、本も読めませんし、算数がわからないと世の中のお金の流れは到底理解できません。理科や社会も同様で、自然の偉大さを知ったり、日本の歴史や政治の仕組みを学ぶことは、これからの人生において大きな意味を持ちます。
自分がなにに興味があるか知るためにも、まずは満遍なく、様々な知識を得ていて損はありません。子供の頃は勉強が好きじゃなかったけれど、社会に出たら勉強の大切さ、楽しさが分かったという人も多いでしょう。日々の暮らしを面白く、より深く味わうために勉強は必要なのです。
勉強すると色々なことが分かるようになる
りんご(30代後半)
子供は8歳です。子供からなぜ勉強しないといけないのか、聞かれたことがあります。
その時あまりにも咄嗟のことでどう答えたら良いのかわからなかったのですが、勉強することで物の名前が分かったり、漢字で字が書けるようになったり、物の計算などが出来るようになるから。
色々なことが分かるようになると、毎日の生活がどんどん面白く、楽しく見えてくるよという説明をしました。
正直、どうやって説明したら良いのかとても迷いました。
子供の間は知らないことが沢山あるから
佐藤七瀬(40代前半)
子供は小学5年生の男の子です。「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれたことはありません。でももし聞かれたら、「子供のあいだは知らないことがいっぱいあるから、いろんなことを知ったほうがいいよ」と言うつもりです。
うちの子は、もともとこれは何?なんで?と聞きたがりやので、そのように話せば納得してくれそうです。子供って大人が思う以上に、知識欲が強いように思います。そこをうまくつついてあげると、勝手に自分で調べたりしています。
また、そうして得た知識を話してくれたときは、こちらも大げさなくらいに感心てみたりします。自らすすんで勉強することで、自分の興味のあることに気づき、将来につながってくれるのを期待しています。
魅力的な人になるため
「勉強する人と、勉強しない人、どちらが魅力的か」そう答えたら、やはりほとんどの人が「勉強がする人」と答えるでしょう。
勉強をしっかりしてきた人の中には、人々の生活の役に立つものを発明したり、特定分野における大発見をする人もいます。勉強することで、人の役に立てることも多いのです。
また、「こんなこと覚えてなんの役に立つの?」と子供は言いますし、自分も子供の頃にそうした言動をした経験がある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実は何を勉強するかは大きな問題ではなく、勉強を通して集中力を高めたり、論理的思考力や忍耐力を身に着けることそのものが重要という考え方もあります。日々の勉強は、自分を磨くために必要であり、学生時代に机に向かった経験は、大人になってからも役に立つものです。
カッコいい大人になるためだよ!
りぐみ(40歳前半)
8歳になる娘がいます。普段学校から帰ってもなかなか宿題をしたがらなく、私が散々促してやっと始めるという感じで、あまり勉強が好きではないと言っています。
成績は決して悪くないので私もそこまで悩んでいないのですが、あまりに勉強自体をすすんでやらないので時々不安になり、ついつい「勉強しなさい!」と言ってしまうことがあります。そんなある日娘から「なぜ勉強しないといけないの?」と聞かれました。
瞬間、私はどう答えたらいいかわからなくなりました。しかし冷静になって一言、「カッコいい大人になるためだよ!」と言いました。その後、カッコいい大人とは物事をよく知っていて何事にも努力できて、何でもできるスーパーマンみたいな存在だよと説明しました。
娘は少し私の話したことを理解できたみたいです。
「なぜ勉強するのか?」と子供に聞かれたときの心得
『なぜ勉強するのか』という問いにはっきりとした答えはなく、親が「〇〇だから!」自信を持って答えたからといって、子供が納得するとは限りません。それでも、この問いには意味があります。子供に勉強をして欲しいと思っているのなら、無下に扱うものではありません。
なぜ勉強するのか聞かれたら真摯な態度で答えよう
今勉強するのは将来のため…と漠然に答えても、子供にはちゃんと伝わりません。今勉強していることが、将来どんなことに役立つのか、具体的に説明してあげるといいでしょう。
自分の経験を話すのも効果的
子供に勉強する意味を聞かれたときは、ママやパパが自分の経験を話すのも効果的です。
子供と大人の感じる時間の流れは違います。「将来のため」と言われても、子供にとって大人になった時のことは想像もできないくらい先のことだったりもします。そこで、ママやパパなど身近な人の経験を話すと、現実味が増すはずです。
- なりたい職業があったけれど、あきらめた。
- 仕事をしていて、もっと勉強しておけばよかったと後悔した
- 人と話すときに恥をかいた
など、ママやパパの失敗談や挫折した経験を話してあげましょう。
一方で、
- 昔は嫌いだった勉強が思わぬところで役に立った
- 仕事で、算数の知識が役立っている
- 歴史がわかると、大河ドラマが2倍楽しめる!
など、勉強していて良かったこと、知的好奇心を持つことの大切さを一緒に説いてあげると、勉強へのモチベーションが上がりやすくなります。
一緒に考える姿勢を見せよう
「なぜ勉強するのか」という子供の問いに、親として十分な答えを用意できなかった、子供がまったく納得していないようなときは、この問いを親子で一緒に考え続けましょう。偉人や有名人などの言葉を調べて、話し合うのも良い方法です。
「お父さんやお母さんはこう考えるけど、あなたはどう?」と子供自身へ問いかけて、考えさせてみましょう。質問には即答できなくて構いませんから、その代わり真摯な態度で答えてあげてください。
「勉強=学校で習うこと」と限定しない柔軟さも大事
「なぜ勉強するのか」「勉強に意味なんてある?」こうした問いかけは、子供の勉強へのモチベーションが下がっているサインでもあります。
教科書に書かれていることというのは、「子供たちが人生において知っておくべきこと」として厳選された情報ですが、その子の興味と合致していなかったり、単なる暗記になってしまうと面白さが味わえないことも数多くあります。
しかし、『勉強』とは教科書の内容だけを指すものではありません。
博物館や美術館、動物園に出かけたり、本や図鑑を読んだり、テレビだって良質な番組はあります。そうした知的な体験を積むことで、ある日、教科書に書かれていることが実感を伴って深く理解できるケースもあるのです。
『学ぶことが楽しい』と思えれば、学校の勉強だってきっと乗り越えられるはず!「勉強しなさい」と叱るより、子供たちが勉強好きになってもらえるような働きかけをしていきましょう!