滑り台はルールを守って楽しもう

滑り台は3つのルールとメリットで楽しく遊ぼう!

滑り台遊びは、子供に大人気の遊具です。また、子供の体と心の成長にプラスの影響を与える遊びでもあります。さて、公園の人気遊具の1つ「滑り台」のメリットは何なのでしょうか?今回は、滑り台のメリットとルールを合わせてご紹介します。

滑り台は3つのルールとメリットで楽しく遊ぼう!

滑り台は、公園でもトップを争う人気遊具

幼い頃に、公園でよく遊んだ遊具として必ず上位に入ってくるのが「滑り台」です。シューっと滑り落ちるワクワク感と、いつもはなかなか見られない高いところからの景色に、子供たちはドキドキしながらも楽しんでいます。

滑り台は、公園の中にいくつかある遊具の中でも、1位2位を争う人気遊具です。そこで、公園の人気遊具である「滑り台」について、徹底的にご紹介します。滑り台のルールやメリットをまとめてみました。

わが子が滑り台で遊ぶとヒヤヒヤする!

わが子が滑り台で遊び始めると、ドキドキ・ヒヤヒヤしてくるのは、私だけでしょうか?いえ、そうでもないようです。滑り台で遊ぶ子供の数が増えるほどに、滑り台の周りで見守るお母さんの数も確実に増えています。「危ないことしないの~!」「ほら、順番を守りなさい」など、お母さんの力強い声掛けが見られます。

滑り台の枠につかまって笑顔の女の子

4歳の息子を育てる筆者も、つい気が緩むと・・・けたたましく注意しています。自分も小さい頃から遊んできた滑り台でも、わが子が遊ぶものとなると、話は別。そこで、お母さん達に「わが子が滑り台で遊ぶときの心配ごと」について、聞いてみました。

私、滑り台のこんなことが心配です!

  • 順番を守らないで割り込むから心配
  • 頭から滑り落ちてこようとする無謀さにため息が出る
  • お友達が、まだ滑り終えていないのに、加速をつけて滑ってくる
  • 滑り台なのに、逆に上っていく迷惑なわが子
  • 自分より高い位置にある滑り台は、どうなっているのかわからなくて不安

このように滑り台で遊ぶわが子を心配する親は少なくありません。ルールを守って楽しめれば良いのですが、ハチャメチャに遊ぶと滑り台は危険な遊具に変身してしまいます。

滑り台のルール

滑り台はどのようなルールを守って遊べばよいのでしょうか。滑り台遊びでは、子供達は2つの動きをします。まず1つ目は、滑り台の後ろ側から登って、一番上に行く動きです。そして2つ目は、滑り台を滑り降りてくる動きです。この2つの動きを安全にこなして、滑り台を楽しむためにはルールを守る必要があります。一緒に確認していきましょう。

1.順番を守る

二人が続けて滑り台を滑り降りる

滑り台は、1度に複数の子供たちが使える遊具ではありません。滑り台1つにつき、滑る人1人、滑り台の上まで登る1人の合計2人で使うのが望ましいでしょう。ですから、きちんと順番を守って使わなければいけません。子供達が実際に滑り台で遊んでいるところを注意深く見ていると、本当に事故リスクの高い遊び方をしている時も少なくないのです。

すぐ後に続いて、登ろうとする

例えば、誰かが滑り台の後ろを登っているのに、すぐあとに続こうとしている子がいます。もしも、前の子がバランスを崩して落ちてきたら、すぐ後ろにいる子も巻き込まれて大惨事となりかねません。

一緒に滑ろうとする

滑るときにも同様のことが言えます。二人仲良く滑っている子も見受けられますが、前の子が急に止まったり、最後にスピードを緩めないで着地に失敗する姿も見受けられます。滑り台で遊ぶときには、しっかりと順番を守るのが大前提です。私は息子が滑り台で遊ぶときには、必ず見守って「ピピー!まだ前のお友達が登り切っていないので、待っていて」と注意をしています。

何度も注意するので、息子からは「ママは声がでかくて、恥ずかしい」と嫌がられています。けれども、嫌がられているということは効果抜群の証です。息子がきちんとルールを守れるようになるまで、母として大きな声を出します。

2.お尻で滑る

頭から滑り降りる女の子

初めて滑り台を、息子にチャレンジさせたときにビックリしたことがあります。なんと、ずりずりと這いつくばって、低い体勢になり、頭から滑り落ちようとしたのです。何度体を起こしても、怖がって這いつくばり、頭から滑ろうとしていました。私は、頭から滑り落ちる方がずっと怖いので、息子の気持ちはちょっと分かりません。

ママ友に息子の不審な動きを相談すると、私の他にも子供が頭から滑ろうとして困っているというママたちが結構いたのです。滑り台に慣れていない頃は、高い所にいる恐怖感から這いつくばって滑ろうとした息子ですが、今はふざけて頭から滑り落ちてこようとします。

頭から滑るのはとても危険な行為ですから、「滑り台はお尻で滑る」というのをママたちも共有して、自分の子供だけではなく一緒に遊んでいる全ての子供達に目配せをしてあげるべきです。そうすれば、遊具の事故も少なくなるかもしれません。

3.滑り終わったらすぐにその場を離れる

滑ったあとに、ずーっとその場に居続けるのはルール違反です。なぜなら、後ろから追突されるリスクがあるため、非常に危険だからです。また次に滑ろうと思っている人も、着地する場所に人がいては滑り出せません。滑り台を楽しみたいのなら「滑る→その場から離れる→また登る→滑る」のルールをしっかりと守りましょう。

子供と大人の両方が理解しておくことが大事

ルールは、子供と大人の両方がきちんと理解しておくことが、大切です。子供達は頭の中でルールをきちんと理解していても、友達とワイワイ過ごしているうちに、忘れてしまうこともしばしばです。大人も子供と同じようにルールをきちんと把握して、間違った行動をした時に、きちんと指摘できるようにしましょう。

滑り台のメリットとは?

はじめにお伝えします。普通は「滑り台にはどんなメリットがあるのかしら?」なんて、なかなか考えないと思います。筆者もよく子供を公園に連れていきますが、公園にいる間は伝え歩きの0歳児の子守りをしながら、目で必死に4歳児の居場所を把握するので精一杯・・・滑り台のメリットなんて考えたこともありません。

帰宅すると、子供のおもちゃの片付け・食事の準備・仕事のメールや電話対応などで、これまたゆっくり滑り台のメリットなんて考えている暇はありません。おそらく、どのお母さんも同じだと思います。しかしながら、滑り台には知っておいて損はない「メリット」があります。知っておいて損はないのではなく、知っておいてお得な「滑り台のメリット」を調べてみました。

1.日常生活では得られない感覚を味わえる

滑り台を楽しむ幼児

滑り台は、自分の身長よりも高い場所から滑り落ちる遊具です。普段目にしない景色、滑る時のスピード感、着地した時の達成感など、日常生活ではなかなか得られない感覚を味わえるのです。登っている時のワクワクする気持ち、滑る時のちょっと怖い気持ちは、子供の脳にも刺激を与えることは間違いありません。遊園地のジェットコースターでも同じような感覚を味わえますが、毎日遊園地に連れて行くわけにはいきません。身近にある公園なら、お金もかかりませんし、気軽に子供達を連れていけます。

2.ルールを守って遊ぶことを覚える

先ほどもお伝えしたように、滑り台の使用にはルールがあります。ルールを守らない子は、自然と輪の中に入れてもらえなくなりますし、お友達と喧嘩をしてしまうかもしれません。一方で自分の中で少し我慢しても、ルールを守って遊べば、お友達と仲良く楽しい時間を過ごせるでしょう。

お父さん・お母さんがどんなに「ルールを守りなさい」と口をすっぱくして伝えても、子供には伝わらない場合もあるでしょう。そのような時には、お友達と喧嘩をしたり、自分なりに気を付けたりする機会を経て、自分でルールを身に付けていくのです。

3.何が危険なのかを理解する

滑り台にはじめて挑戦する時、怖いという感情が生まれる子も少なくありません。普段見ている景色とは違うでしょうし、滑り落ちる時のスピード間も日常ではなかなか感じられないはずです。そのような新たな感覚の中で、子供たちなりに何が危険なのかを理解していくのです。

「これ以上、前に進んだら落ちてしまいそうだな。」「手を離したら、ケガをしそうだ。」など、ケガのリスクも考えるようになります。滑り台は、ルールを守って使わなければ、ケガのリスクが高い遊具といえます。しかしながら、子供達は何が危険かを自然と理解しているため、事故を予防出来ているのです。

4.緊急避難用滑り台を怖がらなくなる

緊急避難をしなければいけない時が、あるかもしれません。平穏な毎日を送りたいものですが、自然災害や火事など、自分の力ではどうにもこうにも避けきれない事態になってしまう場合もあります。緊急避難時によく使われる道具として、緊急用の滑り台があります。

2階以上にいる場合は、エレベーターを使わずに階段で降りるのが賢明ですが、火が燃え広がっているなどして、どうしても階段を使って脱出できない場合も少なくありません。そのような時に、緊急避難用滑り台を使ってシューっと降りて、脱出する方法があります。

普段から「滑りおりる」という動作に慣れていないと、いざという時になかなか滑れなくなります。でも、普段から滑り台で滑りながらおりていくという動作に慣れていれば、緊急時でも慌てることなく避難ができるでしょう。

5.意外と体力を使う

滑り台で遊ぶ子供

幼少期は、しっかり食べて、たくさん遊んで、ぐっすり寝て、頭も心も成長していきます。体を思いっ切り動かすために、子供にとって外遊びは大切な時間なのです。滑り台遊びも、意外と体力を使います。滑り台の後ろ側を登って、バランスを取りながら滑る。そして、また後ろ側に行くために走るという動作の繰り返しは、全身運動になるのです。

ちなみに筆者の息子は、滑り台を連続5回すると汗をかき始めて、10回連続ですると下着が汗だくになっています。子供と一緒にお父さん・お母さんも滑り台を楽しめば、ダイエットにつながるかもしれません。

以上が、滑り台のメリットになります。たかが、滑り台ではなく、されど滑り台なのです。子供達は遊びを通してさまざまことを学んでいきます。親が直接教えなくても滑り台遊びを通して、友達と仲良く遊ぶこと・ルールを守ること・危険な行動は慎むことなどを、自然と覚えていくのです。

ですから、積極的に公園に連れていって、滑り台で遊ばせてあげましょう。お父さん・お母さんもたまには一緒に滑り台を楽しめば、意外なストレス発散方法になるかもしれません。

もしも、子供が滑り台嫌いだったら?

はじめから滑り台を楽しめる子もいれば、我が息子のように滑り台が怖くて、なかなか出来ない子もいます。滑り台を苦手と感じる子は、実は多いのです。考えられる理由としては、「高いところが怖い」「ママから離れたくない」「滑るのがいや」「登る時に、地面が見えるのが怖い」などです。できないからといって強要してしまうと、それがトラウマになって、さらに出来なくなるという負のスパイラルに陥ります。では、もしも子供が滑り台を苦手としたら、どのように対処すればよいのでしょうか?

対策法1.一緒に滑る

大人と一緒に滑り台にのる子供

子供がはじめてのことに向き合う時は、頭の中が不安でいっぱいです。高いところから滑りおりるのが怖いと思うのも、無理はありません。そこで、最初は大人のひざの上に乗った状態で、滑ってみましょう。大好きなお父さん・お母さんに抱っこされているという安心感が、恐怖のドキドキを楽しみのワクワクに変えてくれます。大人と一緒に滑って、滑り台が楽しいと思えるようになった頃に、1人で滑らせてみてはいかがでしょうか。怖がっているのに、最初から無理をさせる必要はありません。

対策法2.室内滑り台を試す

リラックスできるお家に滑り台があれば、自然と恐怖心が和らぎ、苦手なことにも挑戦しやすくなります。ジャングルジムとセットになっているものなら、兄弟で楽しく遊べますし、雨の日でも室内で体を動かせます。どうしても苦手なら、無理にやらせるのは控えましょう。他の遊びでもルールを学んだり体や心を成長させることができますから、親が不機嫌になる必要はありません。

子供との遊び方の手引き/子供がどんどん賢くなる遊び
子供との遊び方の手引き/子供がどんどん賢くなる遊び

滑り台は、子供と一緒にお父さん・お母さんも楽しもう!

今回は子供の成長によい影響を与える「滑り台」について、詳しくお話をしました。滑り台遊びは、登って滑るだけでも結構な体力を使いますので、幼少期の運動には最適です。また滑り台での遊びを通して、順番を守ったり、安全に遊ぶためにはどうしたら良いのかなども学ぶことができます。

雨の日や強風のため外遊びが難しい日もあるでしょうが、おうちの中にも滑り台が設置できますので、是非ご検討なさってください。子供がゲームばかりをしている状況に悩んでいるのなら、思い切って室内遊具を設置するのも1つの方法です。