子育てHOWTO

かけっこを上達させる方法

かけっこが短期間で上達!早く走れる姿勢や走り方

かけっこが苦手で走るのを嫌がる子や、もっと早く走りたいと希望する子に、教室に通わず自宅でパパやママが教えられるレッスン法を紹介します。正しい姿勢やスタートダッシュの方法が分かれば、早く走る方法を教えられます。子供と一緒に楽しくかけっこの練習にチャレンジしてみましょう!

かけっこが苦手な子供を上達させる方法を試してみよう!

パパやママが子供にかけっこを教える方法や、短期間でタイムが縮まるコツを見ていきましょう。

小学生になると運動会だけではなく、体育の授業でかけっこをします。足が遅くてかけっこが嫌いな子供もいるでしょう。かけっこが早くなり、体を動かすことが好きになるレッスン法を紹介しますので、ぜひ実践してみましょう。

子供にかけっこを教えるときの注意点をチェック!

親が子供にかけっこを教えるとき、いくつか注意して欲しいことがあります。レッスンを始める前にチェックしてください。

最初から親が教えるより子供に考えさせてみる

こうしなさい、ああしなさいと教えるのではなく「腕はどう振った方が早くなると思う?」「どうしてつま先で走った方がいいのかな?」というように、子供に「どうして?」と考えさせ、自分で答えを導き出させましょう。

親から言われるがまま走るより、子供ながらに自分で体の仕組みを考え、理屈が分かって走り方に取り入れる方が何倍も身につきます。

常に「どうして?」と会話をし、答えを考えさせ、出た答えの通りに実際体を動かして検証。また反省するというのを繰り返しながら練習を進めましょう。

できなくても厳しく言わない・上達しなくても叱らない

「何でこんな簡単なことができないの!」と叱りながら教えても、子供の上達にはつながりにくいので注意しましょう。最悪の場合、走ることが嫌いになってしまうこともあります。

叱って子供の脳が委縮すると、体が柔軟に動かなくなり上達が遅れてしまいます。自由に楽しく練習した方が、より早く練習の効果が出やすいのです。遊びの延長のような気持ちで教えてあげてください。

他の子と比べずに子供のペースに合わせた教え方をする

子供には、それぞれ個性があります。スポーツが得意な子や苦手な子、長時間頑張れる子や飽きっぽい子など、どの個性にも良し悪しはありません。教える子供の性格を考慮して、親はその子のペースにあった教え方を工夫してあげましょう。

他の子供や兄弟と比べることはせず、目の前にいる我が子の個性だけ考えて、どのようにかけっこを教えると上達が早くなるか考えてあげてください。

子供のかけっこが上達するのは、親子にとって嬉しいことです。しかし、その練習が苦痛にならないよう、教える親は気持ちに余裕を持って、楽しく教えてあげてください。

かけっこが早くなるための練習をする前の大事な準備3つ

かけっこの練習に入る前に、3つの準備すべきことがあります。子供に足りないと思うことは、できるだけ練習前にやってあげましょう。事前にしっかり準備することで、その後の練習効果がアップしやすくなります。今日からできることばかりなので、チャレンジしてみましょう!

1.体力アップ!体力がないと早く走れない!

かけっこで早く走れないのは、足が遅いとか運動神経がないなどの問題以前に、体力がないことが原因になっている可能性があります。かけっこの練習をするのと同時に、子供の体力アップも行ってください。

子供の体力を向上させるには、以下のような方法があります。

  • 歩く機会を増やす
  • 体を動かすイベントやスクールに積極的に参加する
  • 自分の荷物は自分で持つ
  • 掃除や持ち物を持つなど体を使うお手伝いをさせる
  • 休日は公園などで体をじゅうぶん動かす
  • ハイキング程度でもいいので山登りを始める
  • 朝食は必ず食べる習慣をつける
  • 好き嫌いなく何でも食べる工夫をする
  • 睡眠時間が短くならないようにする

食事や睡眠は、体を動かす習慣がつくと自然と改善されます。まずは、楽しく体を動かす機会をできるだけ増やし、かけっこを最後まで全力で走りきれるくらいの力をつけてあげましょう。

車移動が多い子供は、塾やクラブに通うのを可能な限り徒歩に変えるだけでも体に変化が出ます。

2.足に合ったシューズを!走りやすくてサイズがぴったりの靴を選ぶ

足のサイズに合っている走りやすいシューズを履くことは、かけっこが早くなるために必要な条件です。子供の足はどんどん大きくなるので、意外とサイズの合っていない靴を履いている子も少なくありません。

シューズを買う時は、サイズを靴屋さんでしっかり計ってもらい、ピッタリなものを選びましょう。

つま先にはゆとりがあり、締め付け感のないもので適度に柔らかく、軽量なものが理想的です。両足で試履きをし、実際に歩くなどして履き心地を確かめてから購入しましょう。

3.体を動かすことは楽しくて気持ちがよく、スッキリすることを教える

体を動かすことは楽しい、気持ちがいいと思えなくては、かけっこの練習が子供にとって苦痛になります。アスレチックのある公園や、気持ちのいい景色が見られる山へのピクニックなどで、体を動かすことの気持ち良さを感じさせてあげましょう。

今まで家で遊ぶことの多かった子供は特に、かけっこの練習より先に、体を動かすことの楽しさを優先する方がいいでしょう。

かけっこの練習だけをがむしゃらに行わず、練習の効果をアップできるような下準備をしましょう。

かけっこを上達させるコツやポイントをおさえた練習方法

かけっこを上達させるための具体的な練習方法や、練習効果を高めるコツをご紹介します。これから子供の練習を始めるパパやママは、無駄なく効率よくかけっこを上達させるために、一度チェックしてみてください。

正しい姿勢を教えるにはまず歩き方から教える

体を真直ぐにして、体の中心に1本の芯が通っているイメージで姿勢をキープします。まずは、真直ぐとした姿勢のまま歩く練習を始めます。歩き始めて姿勢が崩れてきた場合、走るときも同じような姿勢の崩れが出てしまいます。姿勢は常に確認しましょう。

体が曲がると反発力が体に吸収されて、走るのが重く感じてしまいます。できるだけ真っ直ぐな姿勢で走るクセをつけましょう。

子供の場合、走り出すと首が決まった方向に倒れたり、顔の向きが下や上に向きすぎることが多いので、しっかり前を見て固定させるよう教えてあげてください。アゴが上がりすぎる子も多いので、その点も注意して見てあげましょう。

劇的に早くなる!かけっこには重要な腕の振り方を教える

早く走るために重要なのが腕振りです。ここが変化するだけでも、かけっこは劇的に早くなることがあります。その場で、腕の振り方だけ練習し、要領が分かってから走り始めましょう。

子供も、腕の振り方ひとつで走るのが楽になるのを実感してくれます。以下が腕振りの注意点です。

  • 腕を振る時、肩も一緒に前後しないようにする
  • 手の平に力が入らないよう、グーではなく手を開いた状態で練習する
  • 肘が外側に広がらないよう注意しながら体の横で真直ぐ腕を振る
  • 腕を真後ろに上げるとき、手の力が抜けてブラブラさせない

最初は、後ろに肘を引くのを難しく感じるでしょう。親が子供の後ろに立ち、肘が当たるところに手をセットしてあげて、そこに肘を当てるように教えてあげてください。しっかりと真直ぐ肘を引く練習ができます。

かけっこの練習を始めてしばらく経つと、正しい腕振りを忘れることがあるので、定期的にチェックしましょう。

出だしが勝負!スタートダッシュの練習も重要

短距離走の場合、走る時間はあっという間なのでスタートの時点で差がつきます。また、スタートの時点で素早く先頭に出ることができれば、自信を持って全力でゴールまで走り抜けるようになります。

スタートの姿勢は、前に出している足に重心をかけ、頭が出した足より前に出るくらい体を倒します。そのとき、前かがみにならず体に1本の芯が通っているイメージで、真直ぐの姿勢のまま倒してください。

出した足のかかとはつけず、つま先に体重をかけてスタートの合図を待ちます。後ろ足もかかとは浮かせて、いつでも動ける体勢を作っておきましょう。ママやパパの合図で、何度かスタートだけの練習をするとコツがつかめます。

子供のクセが出やすい足の使い方を教える

かけっこの時、足の裏のつけ方や地面の蹴り方なども教えてあげましょう。足の使い方を教えるときは、以下のことに気を付けてください。

  • 足の裏でベタッと着地しない
  • かかとはつけず、つま先で地面を蹴るイメージ
  • 回転数を意識して足に後ろに蹴り上げすぎるなどのオーバーな動きがないかチェック

つま先を使って走るのが苦手で、注意しても治らない場合はジャンプの練習から始めましょう。つま先でジャンプし、つま先で着地するコツがつかめると、かけっこにも応用できるようになります。

絶対に、ドタバタと足の裏全体で着地しないようにします。

かけっこで転ばない秘訣は太ももを上げること!練習しよう!

太ももを上げる練習も、かけっこには大切な練習です。太ももが上手に上げられないと、早く走れないだけではなく、転倒も多くなります。逆に言えば、走ったり遊んだりしているとき頻繁に転ぶ子は、太ももが上手く上がっていない可能性があります。

  • 太ももを上げる高さは腰の位置
  • かかとは前に出さず、真直ぐの位置で上げる
  • 最初はゆっくり上げて、徐々にスピードを上げる
  • 着地する足はつま先で、ベタッと足裏全体がつかないように注意する

スピードを上げたら、テンポよく同じリズムで足を上げるようにしましょう。子供が飽きてきたら、パパやママと太もも上げで追いかけっこをしたり、障害物を置いてゲーム感覚で練習させるなど工夫してあげてください。

タイムを計測して子供のモチベーションをアップしよう

年齢や体力に合わせて走る長さを決め、一度タイムを計測してみましょう。男の子や負けん気の強い性格の子は、タイムを縮めていくことがモチベーションアップにつながりやすいので試してみてください。

タイムが縮まったら、教えているママやパパは大げさに褒めてあげましょう。それが子供の「もっと早く走りたい」という意欲につながります。

走る動画を撮ってかけっこの練習に役立てよう

子供が走っている姿を動画で撮って、練習に役立てましょう。子供自身がちゃんとできているつもりだと、親から指摘されても素直に受け入れられません。実際に自分の目で自分の走るフォームを見れば、できていない所を素直に受け入れられます。

動画をチェックして、できていないところを意識し再度走る。これを繰り返すと、効率的に欠点を修正することができます。

ランニングやかけっこのレッスンに参加すると刺激になる

子供に親がかけっこを教えるのは素晴らしいコミュニケーションになりますし、何より子供にとって嬉しいものです。しかし、親に対して甘えが出てしまうことも多く、練習の妨げになります。

ある程度かけっこに慣れたら、近所で開催されているかけっこのレッスンやランニング教室に参加してみましょう。他の講師から走法を教えてもらうと、違った刺激があり勉強になります。

他の子供達と競い合う機会があれば、競争心が芽生え子供の持っているパワーをフルで発揮できます。

足裏のツボを刺激すると運動神経が鍛えられる?

足裏には多くのツボが集中していて、足裏を刺激することで心身に良い影響があります。一流スポーツ選手を育てた親は、子育て中に子供の足裏をマッサージしていた、よく裸足で遊ばせていたという共通点があり、足裏への刺激が運動神経を鍛えるとして注目されています。

子供が大きくなっていくと、徐々にコミュニケーションが減っていきます。足裏へのマッサージで、毎日とは言わずとも子供とのふれあいタイムを持ちましょう。

マッサージをする時間がとれない場合は、公園で遊ばせるときなど、安全を確認したら裸足にして遊ばせてあげてください。海が近ければ、砂浜を素足で歩くこともおすすめです。

かけっこの練習で親子のコミュニケーションをとろう

子供にかけっこを練習させるときは、技術や記録より楽しさや喜びを重視してください。走ることが楽しいと思えることが、1番の上達法です。練習や体作りを通して、子供とのコミュニケーションをたくさんとってあげましょう。

かけっこが大好きな元気で健康な子育てをするために、元気な子に育てる方法は?健康な心と体の成長を促す育児を参考に、体を動かすことが好きな、元気いっぱいの育児をしましょう。