子育てHOWTO

子供が言うことをきかないとき

子供が言うことを聞かない!無視する子に魔法の言葉がけを

子供が言うことを聞かないと、イライラすることは誰にでもあることです。でも、どうして言うことを聞かないで無視をするのか、理由を知ることで対処をすることもできます。言葉がけのタイミングや伝え方次第で、しっかりと親の言うこと聞く子供になります。まずは子供の目線になってみましょう。

子供は言うことを聞かない生き物

子供はなかなか大人のいうことを聞いてくれません。というより、子供は言うことを聞かない生き物です。頭でわかってはいても、言うことを聞いてくれない子供に、毎日イライラカリカリしてしまう自分に落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったり…こんな、子育てあるあるを経験したママも大勢いるでしょう。

子供が言うことを聞かないと、親もイライラしてしまい、ついキツイ態度をとる、感情的に大きな声を出してしまいがちですが、子供がなかなか言うことを聞かないときや、反抗的な態度をとるときには必ずその子なりの「理由」があります。

その理由がわかれば対処のしようもあるもの。子供が言うことを聞いてくれないときには、子供が言うことを聞かない理由を突き止めることが、イライラ解消の第一歩です。

子供なりの言うことを聞かない理由とその対策

子供が親や周りの大人の言うことを聞かないとき、必ず、子供には子供なりの言うことを聞かない理由があります。

ただ、自己主張しているだけ。このことをまずパパママが理解しましょう。子供の目線で、子供の気持ちに寄り添うことができるようになると、子供とのコミュニケーションでイライラすることも激減するはずです。

1.何かに集中している

例えば、テレビを見ているとき、ゲームをしているとき、読書をしているときなど、何かひとつのことに集中しているときに「それを中断して他のことをやりなさい」と言われたら、どうでしょうか。

今いいところなのに~!!と無視したくなったり、腹がたったりしませんか?「今は無理」「あとでやるから!」などと口答えしたくなりませんか?自分にも覚えがあるはずです。

子供が何かに熱中している最中に、それを止めて他のことをするように言っても、素直に言うことを聞かせるのはとても難しいこと、というより不可能に近いです。

子供はまだ気持ちの切り替えに時間がかかるのが普通です。頭ごなしに「今すぐやりなさい!」では言うことを聞くはずはありません。

子供が何かに集中しているときは、様子を見ながら段階的に声かけをして、子供自身の気持ちの切り替えを手伝ってあげるとスムーズです。

2.言われていることが難しくて理解できない

子供は複雑な指示や命令は理解できません。難しい言葉も意味がわかりません。分からないから言うことを聞かないのです。

例えば、「部屋を片づけなさい!」と親に言われても、子供には「何を片付けるのか」「どこまで片付けるのか」がピンときません。具体的に何をどうするというようなイメージができないのです。

抽象的な表現ではなく、「床に出してある本を全部本棚に片付けようね」と具体的に「何を」「どうする」と指示を出すと子供はよく理解してくれます。

また、危険な遊びをしているのを見つけた時に、とっさに「危ないよ!」と言ってしまいませんか?これも子供には全く伝わらない表現です。子供は「何が」「どう」危ないのかが理解できないからです。

「落ちたら痛いから、そこには登らないでね」「他の人にぶつかるとケガしちゃうから、棒を振り回さないでね」と、具体的にどうして危ないのかを子供に伝えるようにします。

子供に響く伝え方や言葉の選び方をすると、子供は素直に言うことを聞くようになります。

3.パパママにもっとかまってほしい

悪いこと、パパママが嫌だなと思うと、ちゃんと理解していても、わざと言うことを聞かない子供もいます。わざと言うことを聞かないように振る舞って、大人の気を引こうとする子はとても多いです。

子供はいつもどんなときもパパママの一番でいたいため、自分以外の何かに気を取られていると、不安感からわざと悪いことや、駄々をこねて自分に注意を向けさせようとするのです。

子供を叱る前に一呼吸をし、自分自身の行動をまず振り返ってみましょう。

「ママ、見て見て!」と子供が呼んでいるのに、スマホに夢中になっていませんでしたか?

忙しく家事をしているときに子供に話しかけられても「後でね」と流してばかりいませんでしたか?

そういえば…とドキッとしたパパママは、子供を叱る前に自分の行動を意識してみましょう。

親に原因がある場合のNG行動4つ

親自身の行動が、我が子を言うことの聞かない子供にしてしまっている可能性もあります。子供に不安や混乱を与えないように日頃から気をつけたいものです。

なかなか言うことを聞かない子供の特徴として、下記のようなことがあげられます。

子供がこのような精神状態になるのは、親がついやってしまいがちな4つのNG行動が原因です。

1.子供の目を見て話をしない

子供に話しかけられたとき、子供と話すとき、手を止めてきちんと子供の顔を見ながら話をしていますか?
何かをしながら、供と目を合わせずに会話をすることは、子供に大きな不安を与えますから、子供が話しかけている時に「ながら会話」はしないようにしましょう。

どうしても手を止めることができないときはきちんと理由を説明して、子供に待ってもらうようにします。

手を止めて、しっかり目を見ながら会話をすることは人に安心感と信頼感を与えます。子供は自分の話をちゃんと聞いてもらえているという安心感があると、親の言うことも素直に聞けるようになります。

2.感情的に怒鳴る・大声を出す

感情に任せて怒ったり怒鳴るという親の行動は、子供に恐怖心を植え付けることしかできません。親が自分の都合で一方的に感情を爆発させても、子供には全く伝わりません。

「なんで怒られているのかわからないけど、怖いからとりあえず言うことを聞いておこう」という受け止め方しかできなくなります。

パパやママに感情的に怒鳴られて育った子供は、自尊心が低くなりがちです。不安感からびくびくと他人の顔色を窺うようになるケースもあるので注意したいところです。

子育てをしていると、ついカッとなってしまうときもたくさんありますが、感情に任せて子供を叱ってもいいことはありません。怒りにまかせて大きな声を出すのは今すぐやめましょう。

親自身が怒りの感情をコントールする効果的な方法が、子供から少し離れた場所に移動する、深呼吸をする、飲み物を飲むなどです。自分に合った怒りの感情の鎮め方を探してみましょう。

3.言葉と行動が一致していない

子供にはしてはいけないと注意しているのに、親自身がやってしまっているというようなことはありませんか?

例えば、赤信号で横断歩道を渡る、帰宅後のうがい手洗いを親自身がしていない、リビングのものが溢れて汚れているのに、子供には部屋を片付けなさいと指示する、などというようなことです。

親自身の普段言っていることと実際の行動に矛盾があることは、4歳くらいになればちゃんと理解しますから、親の言動の不一致に混乱してしまいます。

子供は親のことをよく見ています。普段子供に言い聞かせていることは、親自身も手本となるよう行動で示さないといけません。

4.言っていることがコロコロ変わる

パパママ自身も、言うことがコロコロ変わる人に振り回されたり、混乱したりという経験が一度はあるでしょう。子供に同じことをしていないでしょうか。

その都度言うことが変わるのは、人をとても混乱させてしまいます。幼い子供にとって親は絶対的に正しい存在ですから、より混乱と不安の度合いが大きくなるのは当然のことです。

子供に言って聞かせることはブレないように日頃から気をつけましょう。また、パパとママで言うことが違うというのも子供はとても混乱しますから、夫婦間でもすり合わせをしておくとよいでしょう。

言うことを聞かないときは言葉かけがポイント

子供が言うことを聞かないときは、子供の気持ちを立てながら話し合いをすることがポイントです。子供の様子を見ながら言葉かけのタイミングを見計らいます。

そして、頭ごなしに「いいからやりなさい」などと言葉を遮らない、子供の気持ちを否定しないことが鉄則です。そのことに気を付けて子供に接していくと、子供はすんなり言うことを聞いてくれるようになりますよ。

言うことを聞くようになる魔法の言葉がけ

親の使う言葉や話し方、行動を少し変えるだけで、言うことを聞かない困った子が、素直で優しい子に変わる言葉がけの方法があります。

子供を変える言葉がけをするときのポイントは2つです。難しいことではなく、本当に些細なことですので、必ず実践できることです。

この、たった2つを意識して、魔法のことばがけをするだけで子供は変わります。子供は親がいつも自分を見てくれている、受け止めてくれるという絶対の安心感や信頼感があれば、優しく素直な子に育ちます。

さっそく、魔法の言葉がけを3つみていきましょう!

1.「そうだよね!」で共感を示す

魔法の言葉その1は、子供の言葉に対して最初に「そうだよね!」と同意を示すことです。仮に間違っていること、違うことだとしてもまずは「そうだよね!」と子供の気持ちや考えに共感を示します。

子供の言葉にまずはいったん「そうだよね!」「だよねぇ~」と同意することです。この一言があると、子供は自分の思いや主張を受け止めてもらえたと安心しますから、その次に親が言ってくることもすんなりと聞き入れやすい心理状態になります。

2.「じゃあどうしようか?」で子供自身に考えさせる

魔法の言葉その2は、「じゃあどうしようか?」「どうしたらいいと思うの?」と子供自身に考えさせる言葉の投げかけです。

自分の気持ちと状況を子供なりに整理しながら、自分で折り合いをつけられるように導いてあげるためです。

「そうだよね!」といったん親に自分の気持ちを受け入れてもらっている子供は、落ち着いて状況や気持ちの整理をしようとします。

親は子供の考えを否定することはせずに、子供なりの折り合いのつけ方を見守る気持ちでいましょう。

3.「こういうのはどう?」で子供に納得させる

魔法の言葉その3は、子供が自分で折り合いをつけられそうにないとき、判断できそうもないときに、親から「こういうのはどう?」「こうしたらいいんじゃない?」と、提案する方法も効果的です。

お風呂に入らなくてはいけないのはわかっているけど、テレビを見ていたいとき、子供が折り合いをつけるのはとても難しいです。

子供が自分で折り合いをつけることができないときは、親の側から「じゃあ、このテレビが終わったらお風呂に行こうか」とサジェストしてみましょう。子供はすっきりと納得でき、気持ちの切り替えがしやすくなります。

性別で使い分けたい言葉がけ

男の子の方が言うことを聞かないとよく言われていますが、男の子は、何かに夢中になると没頭しやすい、集中しやすいからです。ですから、正確には聞き分けが悪いのではなく、女の子より男の子の方が、切り替えに時間がかかるということなのです。

遊びに没頭しているときに、親から何か話しかけられるとすぐに反応できるのが女の子、集中しすぎて聞こえていないのが男の子です。

ですから、子供の性別によって伝え方を工夫すれば、よりスムーズに言うことを聞いてもらえるようになります。

  • 女の子には、優しい言葉で丁寧に伝える
  • 男の子には、聞いてくれそうなタイミングを見計らって端的に短い言葉で伝える

子供の年齢に応じた言葉遣いや伝え方をする

性別による伝え方の違いがあるように、年齢によっても子供に響く伝え方は異なります。2歳の子供と、10歳の子供では言葉の理解度も情緒の発達も全く異なりますから、言葉の選び方や伝えるタイミングを変える必要があります。

幼児期には「部屋を片付けなさい」だけではうまく伝わらず、「一緒に片付けようね」という伝え方がいいでしょう。小学校中学年にもなれば「部屋を片付けなさい」の一言だけで親が何を求めているのかを理解できるようになっています。

言うことを聞かないときのその「理由」は幼児と小学生とでは大きく異なりますから、親としては上手に子供の気持ちをコントールしながら接していく必要があります。

子供が言うことを聞かないときの向き合い方

子供が言うことを聞かないとイライラする前に、子供なりの気持ちや考え方を尊重してあげることで、子供は安心して自分の気持ちをぶつけることができます。

もしも親の言い分とぶつかってしまったときも、自我を通すだけでなく、折り合いをつけることを自然に学んでいくことができます。「言うことを聞かない困った子」は親の適切な言葉がけと伝え方次第で、変わるのです。

子供への言葉かけを間違ってしまうと、「うざい」と思い、益々いうことを聞かなくなってしまう可能性があります。母親が嫌い…子供が親を嫌う理由と「うざい」母親の特徴を参考にして、自分はうざいママじゃないか、一度振り返ってみましょう。