跳べるわよ!けど、縄跳びは教えられない
「ママ縄跳びを教えて!」と言われて、少し困ってしまうお母さんも多いのではないでしょうか。0歳と4歳の子供の母であるアラサー筆者は、自分では何とか縄跳びができますが、誰かに教えるのは正直不得意です。ちなみに、4歳の息子のママである筆者は「縄をぶんぶん回して、目の前にきた縄を跳べばいいんだよ」と教えてみましたが、息子は全く出来ず…。
「それができないから、聞いているのに。もう、教え方がへたくそ~」ですって。悔しいです。だって、跳べるのに教えられないからです。そこで「縄跳びのコツ」をリサーチしてみました。出来ないなんて、言わせません。小学校低学年になるまで、子供達がしっかりと縄跳びが跳べるようにしましょう。
ビックリ。縄跳びは大変な動きなんですって!
みなさん、出来るだけ遠くまでジャンプをしてみてください。くれぐれも、グキッとならないように。その時、無意識に腕を大きく振り上げていませんか。人間は遠くまで跳ぼうと思うと、腕を振り子のようにして、できるだけ高く振り上げて勢いをつけるのです。学生時代におこなったスポーツテストなどで、垂直跳びや幅跳びをする時を思い出せば、なんとなくイメージも掴みやすいです。
しかしながら、縄跳びの場合はどうでしょう。ジャンプをする時に腕を振り上げるのではなく、飛ぶときに腕を下して、縄を回さなければいけないのです。これは、人間に本来備わっている自然な動きではありません。だからこそ、子供ができない!できないというよりも、縄跳びはからだ本来の動きとは逆の動きになるので、最初は頭の中が混乱してうまくできないという表現が当てはまります。
からだは「ジャンプをする時には、腕をあげるものよ」と思っているのに、縄跳びをする時だけ「ジャンプをする時には、腕を下げて縄を回すのよ」となっているのですから、なかなかうまく出来ないのも納得がいくでしょう。まさに、子供たちが縄跳びを苦手と感じる、最大の理由はこれなのです。
まだある!子供達が縄跳びを跳べない理由
筆者の息子は、縄跳びが苦手です。私も一生懸命教えているつもりですが、どうしても縄を回すタイミングと、縄を跳ぶタイミングがはちゃめちゃ。縄跳びの練習をするたびに、このようなプチ喧嘩へと発展していきます。
筆者:だから、縄が目の前に来たら跳べばいいのよ。
息子:どうやって回せばいいかわかんないもん。
筆者:回し終わってから跳んでも、遅いんだよ!
息子:だからさぁ、ママの言っていることわかんないの!
このように、喧嘩に発展してしまう場合がよくあります。しかしながら、縄跳びが喧嘩の原因になっている親子は、珍しくはないようです。保育園のママ達に聞いてみると「全然伝わらない」「教え方が分かんない」と、同じような悩みを抱えている人も、少なくありません。
親が知っておこう!子供達が混乱する理由
- 練習を開始する年齢が低いと、親が教えている内容が理解できない。
- 練習を続ける集中力がない。
- 大人も、子供ができない理由が分からなくて困る。
- できないものは、やりたくないと練習をしなくなる。
子供も親の言っていることが分かりませんし、親も子供がどうして出来ないのか理解することができない場合、縄跳びができない負のスパイラルが完成してしまいます。でも、心配することはありません。縄跳びはコツさえつかめば、あっという間にできるようになります。
でも、コツが分からなければ、なかなか出来ません。子供が縄跳びをできるようになるためには、教える立場のお父さん・お母さんも、実際にチャレンジしてみる子供も、それぞれが縄跳び上達のコツを理解しておく必要があります。
縄跳びの縄を準備しよう
縄跳びの縄にも、さまざまな種類があります。ひも・ビニール・ビーズなど、さまざまな素材で作られているものが増えてきました。縄跳びが跳べるようになってからは、どの縄跳びを使っても良いのですが、縄跳びができるようになるための練習の段階では「重さがある縄跳び」を使ってみましょう。どうして、初心者は重い縄跳びを使った方が良いのでしょうか。
初心者は、縄を回す感覚を身に付けることが大事
縄跳び初心者は、縄を回す練習もしていく必要があります。日常生活で縄を回す機会なんてないでしょうから、子供達ができないのも不思議ではないです。基本となる前跳びを練習する場合には、ある程度の重さがあり、空気の抵抗も大きな縄跳びを使うことをおすすめします。ひも製の縄跳びは、ビニール製の縄跳びよりも回す時に重さを感じるので、縄跳びの基本となる回す感覚を身に付けるには最適というわけです。
縄跳びは、やっぱり昔ながらの「ひも」がいい
「ひも」タイプは、昔ながらの縄跳びです。回す時にある程度の重さを感じるので、最初は重く感じるかもしれませんが、跳べるようになってビニール製の縄跳びを使うと、とても軽く感じてさまざまな技に挑戦してみたくなるでしょう。基本の姿勢や縄が回る感覚を身に付けるのなら、昔ながらの「ひも」タイプをおすすめします。
ビーズロープもおすすめ
最近注目されているのが、「ビーズ」タイプの縄跳びです。ビーズが数珠つなぎになっていて、ある程度の重さがあるので、最初の練習に使う縄跳びにおすすめです。ビーズが地面に着くと音がするので、回すのが楽しくなりますし、何より見た目がカラフルなので子供にも気に入られます。
まずはカタチから入って、縄跳びの練習が楽しくなるように準備をするのもいい作戦です。練習をつらいと感じさせずに、楽しいと感じさせられるかどうかは、お父さん・お母さん次第です。
【実践】縄跳びの練習!教えるコツは?
さて、気合も十分、縄跳びの準備もバッチリときたら、縄跳びの練習を始めましょう。ここでは、縄跳びの練習を引っ張っていくお父さん・お母さんに「縄跳びが跳べるようになるコツ」をお教えします。キーワードは「何事もコツコツと取り組む」です。早速、確認していきましょう。
練習法1.両足で跳んでみよう
「両方の足、一緒にジャンプしてみて」と伝えても、片足しか上がらない子や右足と左足でタイミングがズレてしまう子など、さまざまです。もちろん、両足ジャンプができる子もいますが、意外とできない子が多いのです。ですから、心配し過ぎなくても大丈夫です。
両足同時にジャンプできない子へは、大人が両手を握ってタイミングを合わせて一緒に跳んであげたり、何回もお手本を見せてあげて感覚を覚えさせてください。両足ジャンプは縄跳びの基本動作ですから、ここを曖昧にしないでしっかりと取り組みましょう。
練習法2.ジャンプしながら手を叩こう
人間本来のからだに備わっているのは、ジャンプする時に腕を振り上げるという機能です。ですから、縄跳びのように腕を振り下ろしながら、ジャンプするのは結構難しい・・・。そこで、両足ジャンプの次は「腕を振り上げないで、ジャンプする動作」を身に付けるようにしましょう。練習方法としては、ジャンプをしながら腕を下に下げて、手をパチッと叩いて下さい。
うちの息子は「手を叩くなんてつまらなーい」とわがままを言うので、「じゃぁ、お尻でも叩いたら?」と伝えると、楽しそうに何度も叩く練習をしていました。練習の中にも、ユーモアを取り入れて、苦手意識を失くしてあげることが大切です。
練習法3.目の前のものを跳び越えよう
縄跳びを上手く出来ない子は、目の前にあるものをどのように跳んでよいのか分からないケースが多いです。そこで、動いていない障害物を跳ぶ練習から始めましょう。目の前に、ロープ・紙・箱・ボールを置いて、動かない状態でジャンプをして跳び越えます。これで、物を跳ぶという感覚を覚えつつ、恐怖感を取り除くのです。動かないものの次は、動きがあるものを跳び越える練習をしていきましょう。くれぐれも子供が怪我をしないように、親がちゃんと見守りながら行ってください。
練習法4.縄跳びに慣れよう
縄跳びを持つと、急にドキドキしてしまうという子もいます。そこで、縄跳びを片手に持って回してみたり、縄跳びを跳ぶようにゆっくり歩くなどして、縄跳びに慣れていくようにしましょう。縄跳びに慣れてくると、練習のモチベーションもアップしてくるので、縄跳びを身近なアイテムにしておけば良いのです。
練習法5.スローモーション前跳び→前跳び
「ゆっくりと縄を回して、目の前に来たら跳んでみよう」と子供にアドバイスしてください。何回かして慣れてくると、きっと物足りなくなってきて、自ら縄を回すスピードを上げてくるはずです。「ちょっと早く縄を回したら、両足一緒にジャンプしてみよう」とアドバイスしてあげてください。
「ロープ回して!」「はい、次は跳んで!」と掛け声をかけながら、練習に付き合ってあげましょう。そうやって、何度も何度も引っかかりながら、前跳びができるようになっていくのです。
子供に縄跳びを教える際の心構え
子供に縄跳びを教える際には、しっかりとした心構えを持ちましょう。0歳と4歳の子供2人を育てている筆者も、これを読んで下さっているみなさんと一緒に、心構えを肝に銘じておきたいと思います。
心構え1.教える人の根気強さが大事
「うちの子運動神経が良いから、教えたらすぐにできるようになるわ」と、淡い期待を抱くのは止めましょう。すぐにできるようになったら「縄跳び 教えるコツ」「縄跳び コツ」などで検索する人はいないはずです。教えるのも、子供が縄跳びを跳べるようになるもどちらも難しいから、悩みにつながるのです。
縄跳びを教える時には「根気強さ」が一番大切。子供ができなくても、ぐずっても、暴れても、冷静になって前向きな気持ちで教えてあげる根気強さです。筆者も縄跳びを我が子に教える時に「もういや!やらない!」と何度も駄々をこねられて、イライラスイッチがONになってしまいそうになりました。
でも「私よ、無になるのだ。根気強さが大事」と心の中で、何度も唱えました。教える人の根気強さが、練習の回数につながります。
心構え2.親の応援が子供の力になる
子供に一生懸命教えているほどに「どうしてできないの!?」と言ってしまいたくなる気持ちも、分かります。でも、できないことを責めるのは、とてもナンセンス。子供が縄跳びをできるようになる、最大のパワーの源は「親の応援」です。松岡修造さんのように、本気で熱い応援を捧げましょう!
頑張れ・もう少しでできるよ・○○なら、絶対に大丈夫・お母さん信じているよなど、少し大げさに応援をしてみてください。お父さん・お母さんが真剣に応援してくれている姿を見て、子供のパワーにつながらないわけがないのです。子供の力を信じましょう。そのために、応援には力を入れていくようにしましょう。
心構え3.具体的な目標でモチベーションをアップ
縄跳びをできる、できないだけで判断せずに、縄跳びができるようになる過程を大切にして、具体的な目標を提示してあげましょう。例えば、こちら。
- ジャンプをリズムよくできるようになる。
- 縄が怖くなくなる。
- 縄を回せるようになる。
- 1回跳べる。
- 連続で5回跳べる。
- 交差跳びができるようになる。
このように、段階を追って細かな目標を随時設定してあげましょう。そうすれば、子供も親も目標を達成した時の嬉しい気持ちを何度も味わえます。達成感がやる気へとつながっていくのは、間違いありません。
心構え4.親が諦めない
親が諦めたところで、縄跳びの練習は行き詰ってしまいます。何事も、諦めなければ次のステップに進めるはずです。ですから、親が諦めないで根気強く練習をしていくようにしましょう。子供が諦めていないのに、親が最初に諦めるなんて、それはすごく恥ずかしい!同じ目標ができると、親子の関わりも増えるので、よいことばかりです。
以上の心構えをしっかりと胸に留めて、子供に縄跳びを教えてあげてはいかがでしょうか。縄跳びのコツを伝授するのも大切ですが、諦めない心、前向きなモチベーションなども教えてあげるのも大切な事です。
親が積極的にかかわることで本気の気持ちが伝わります。遊びを通じて親と子供が楽しい時間を過ごせるようにしてください。
縄跳びのコツをしっかり押さえよう
「縄跳びのコツ」についてご紹介しました。縄跳びの練習は単調なので、子供達は飽きてしまいがちです。しかしながら、親が子供のことを褒めてあげて、モチベーションを高く保ってあげることが大切です。お父さん・お母さんたちが教えるコツをつかめば、子供達も縄跳びのコツをつかむはずです。是非、親子で縄跳びの練習に取り組んでみてください。