ドッジボールは昔から大人気の遊び
小学生たちに「好きな遊びは何?」と聞くと、ドッジボールという答えが多く返ってきます。現在は0歳と4歳の子育てと仕事の両立で、なかなか取れない疲労感に襲われている筆者でも、小学生の頃は、夢中になってドッジボールをしたものです。ここだけの話、たくさんボールをキャッチして、敵にボールを当てまくる自称名プレーヤーでした。
今回のテーマは「ドッジボールのルール」です。地域や学校によってルールも違ってきますので、そこが面白いという人も少なくありません。本気の遊びは、必ず子供の成長につながります。一緒に確認していきましょう。
【豆知識】ドッジボールは遊びであり、スポーツ競技
アラサーの筆者の小学校時代の遊びと言えば、とにかくドッジボールでした。男女一緒に大人数で遊べますし、ボールを当てて攻める側にも、ボールから逃げる側にもなれるので飽きがきません。主に小学校でドッジボールは盛んに行われる遊びですが、実は遊びであり、スポーツ競技の1つでもあるのです。
1991年に一般財団法人日本ドッジボール協会が設立されて以降、全日本ドッジボール選手権大会・全国小学生ドッジボール選手権大会と、いくつかの大会が行われています。ドッジボールは誰でもできる気軽な遊びであり、本気で取り組むスポーツの1つでもあるのです。
ドッジボールの基本的なルールは?
「改めてルールを聞かなくても、いざゲームがスタートすれば体が勝手に動くはず!」と、アクティブなお父さん・お母さんもいるでしょう。世の中には当たり前のように出来ていることがたくさんありますが、改めて言葉にして的確に伝えようと思うと、難しいです。今回は改めて「ドッジボールのルール」をご紹介していきます。
基本ルール1.2つのチームに分かれて大人数でおこなう
遊びのドッジボールには、バレーボールやソフトバレーボールほどの大きさのボールを使います。基本的に10人以上の大人数で、2つのチームに分かれて、お互いにボールをぶつけ合うゲームになります。ドッジボールは地域や学校ごとに、オリジナルルールがあるからこそ楽しいのですが、複数のチームに分かれて大人数でおこなうというルールは共通しています。
基本ルール2.自分達の陣地から出てはいけない
ドッジボールは2つのチームに分かれてゲームを進めていくので、コートもお互いに対面するように向き合う形で二分化されています。ルールとして、ボールが当たらない限り、自分の陣地からは絶対に出てはいけません。また、実際にゲームをしていくと、陣地ではなく違う呼び名で呼んでいきます。
自分達の陣地の中のことを「内野」、そしてボールが当たって相手側のコートの周囲に移った人のことを「外野」と言います。ルールによっては、最初から外野を複数人配置してから、ゲームをスタートさせる場合もあります。
基本ルール3.基本的にボールを敵に当てるゲーム
ドッジボールを一言で表現するならば、敵にボールを当てるゲームです。ボールを持っているチームが攻撃をして、持っていないチームはボールを当てられないように逃げます。または、ボールをキャッチして敵の攻撃を阻止していきます。野球のように、どちらかが攻撃・守備の状態が長く続くのではなく、サッカーやバレーなどのスポーツのように、攻撃と攻守が目まぐるしく変化していくのが、ドッジボールです。
基本ルール4.当たったら場外へ。当てたら復活も可能
基本的には、ボールに当たってしまったら、場外に行かなければなりません。つまり、内野の人から外野の人になるというわけです。また、外野として敵の内野にボールを当てた場合には、ほとんどの場合は復活して内野に戻り、スタート時と同じ状態に戻ります。
基本ルール5.当たっても、バウンドなしでキャッチすればセーフ
ドッジボールは当たってしまうとアウトとなり、外野に行かなければいけません。しかしながら、ボールが当たってしまっても、バウンドなしでキャッチすればセーフになります。
けれども、本人がバウンドなしでキャッチした場合のみセーフになるルールもあれば、同じ内野にいる人が代わりにキャッチしても、セーフと見なされるルールもあります。また、バウンドしたボールに当たってしまっても、ルール的にはアウトになることはありません。
基本ルール6.アウトになった人は、ボールに触れてはならない
ボールに当たってアウトになった人は、その後ボールに触れてはいけません。アウトになった人が外野に出る時に、ボールを動かしてはならないのです。もし、わざと触った上で出ていった場合は、相手のボールとなってしまうケースもあるので十分に注意しましょう。
基本ルール7.時間制限か、全員いなくなったらアウト
ドッジボールは時間制限か、全員いなくなった時点で終わりになります。基本的には、全員いなくなった時点で、ゲーム終了になることが多いです。
以上が、基本的なドッジボールのルールになります。地域や学校によって違うでしょうが、この基本ルールを押さえておけば、楽しめるはずです。
ドッジボールの良さは?
ドッジボールは、子供達にとても良い影響を与える遊びです。スポーツ競技にもなっているので、ぜひ毎日の学校生活や放課後時間に、取り組んで欲しいと思います。ここからは、ドッジボールの良さについて、お話していきます。
ドッジボールの良さ1.みんなで一斉に遊べる
ドッジボールは、クラスや部活単位で一斉に遊べる良さがあります。おもちゃやカードゲームだと一定人数でしか遊べませんが、ドッジボールならみんなで一緒に遊べるので、楽しみも大きくなります。
ドッジボールの良さ2.反射神経が培われる
ドッジボールは、遊びの中でも比較的動きの激しい遊びです。だるまさんが転んだは、バランス力や筋力を鍛える遊びですが、ドッジボールは自分に向ってくるボールから素早く逃げなければならないので、反射神経も十分に鍛えられるのです。
ぼけーっとしていると、あっという間にボールに当たってしまいますので、いかにボールに当たらないように逃げるのかがポイントです。日常生活の中で、反射神経を鍛えられる動作はなかなかありませんから、ドッジボールという遊びを通して培ってみてはいかがでしょうか。
ドッジボールの良さ3.ボールを投げる動作がうまくなる
「もっとボールを遠くまで投げたい」「高速球を投げられるようになりたい」と思ったら、キャッチボールの練習をするのが一番です。しかしながら、ボールを投げる練習は単純動作なので、子供達にとってはあまり面白くありません。おそらく、飽きてしまうだけなのです。
そこで、ドッジボールを通して、ボールを投げる動作を練習してみてはいかがでしょうか。ゲームとして勝敗がかかっていると、子供達の闘争心が刺激されて、普段以上に投げられるかもしれません。目の前に味方が両手を広げて待っていると、きっと力強い投球ができるようになるはずです。
ドッジボールは動いている人に対して、ボールを当てる遊びなので、何度もしているうちにボールコントロールが良くなってくるのも納得がいきます。自分の投球レベルをもっと上げたいのなら、ドッジボールを積極的にして、楽しみながら投球練習をしていきましょう。
ドッジボールの良さ4.一度に色んな動作や能力が鍛えられる
ドッジボールは、ゲームを通してさまざまな動きができる遊びです。子供の頭とからだの成長に、とても良い影響を与えてくれるのです。
<ドッジボールで鍛えられる子供の動き>
- 向かってくるボールから逃げる力
- ボールを投げる力とキャッチする力
- ゲームの状況をよく理解する力
- 味方と助け合う力
- 誰にぶつけたら良いのか、どこに投げたら良いのかを瞬時に判断する力
このように、ドッジボールを通して子供達の運動能力や判断能力が、しっかりと鍛えられます。遊びを通して学んだり、身に付くことが多いのは、親としても嬉しいです。
ルールをアレンジして、ドッジボールを楽しもう
基本的なルールありきですが、アレンジ可能なドッジボール。0歳と4歳の現役ママである筆者も、昔はとことんドッジボールを楽しみました。筆者はクラス単位でドッジボールをすることが多かったので、男の子たちがさまざまなアレンジをして楽しんでいました。
親となったこれからは「こんな風に、アレンジしてみたら面白いんじゃない?」と子供達に伝えていこうと思います。そこで、ドッジボールのアレンジ方法をまとめてみました。
アレンジルール1.ダブルボールに挑戦
ドッジボールをしていて思っていたのですが、人数が多い時、つまりゲームの最初は割と暇です。ボールを積極的に取りに行こうとするなら別ですが、明らかにボールの行く方向から逃げてさえいれば、ゲームの中盤まで生き残ることができるでしょう。
そこでオススメするのが、ボールを1つから2つ、3つと複数個に増やしていくアレンジ方法です。ボールが増えていくほどに、自分がどこを見たら良いのかが分からなくなって、恐怖を感じます。
1つのボールだけを見ていると、2つ目のボールがどこにあるのかが把握できなくなり、いきなりボンと当たってしまう可能性が高いのです。もう、ボールが増えてしまうと・・・ドキドキが止まらない!プチパニックを楽しめるので、おすすめです。
アレンジルール2.王様を決めて、徹底的に守る!
普通のドッジボールも、友達同士の協力が必要不可欠です。筆者が子供の頃によく遊んでいたのが、さらなる協力体制を生み出すドッジボール!その名も、王様ドッジボールです。基本的なルールはドッジボールと同じですが、ポイントは両チームで王様と呼べる存在の人を1人決めることです。そして「私が王様です。さぁ、狙ってきなさい」と宣言をします。王様以外の人は、家来のポジションとなり、王様を守っていくのです。
王様がボールに当たってしまうと、そのチームはどんなに家来がたくさん残っていても、負けになります。つまり、家来が体を張って王様を守り抜くのが、王様ドッジボールなのです。もしも、人数が多い時には、王様の数を増やして対応していきましょう。
ルールアレンジ3.だ円コートが面白い
真四角のコートではなく、だ円のコートにすると意外な楽しさが期待できます。逃げ回れるスペースが狭いですし、敵の外野とも距離が近いので、緊迫感がどんどん増していくでしょう。真四角のコートに飽きたら、だ円コートを作ってみてください。だ円を大きくすれば内野の子供達が逃げやすくなりますし、小さくすれば追い込まれた感覚を覚えて、ドキドキ感が増していきます。
ルールアレンジ4.利き手と反対の手で投げるドッジボール
高速球で投げ合うドッジボールも面白いですが、ふにゃふにゃと全然力が入らないボールも笑いが起こります。参加者全員が、「利き手とは違う手で投げなければいけない」というオリジナルルールを作りましょう。
利き手ではなくても意外と投げられる子もいれば、まったく投げられない子もいて、爆笑しながらドッジボールを楽しめます。男女一緒にドッジボールをする時や、年齢の違うお友達と一緒に楽しむ場合には、利き手と反対の手で投げれば自然とハンデが付くのでおすすめです。
ルールアレンジ5.手軽!コロコロドッジボールもおすすめ
いつもとちょっと違うドッジボールを楽しみたいというのなら、コロコロドッジボールがおすすめです。はじめに、大きな丸をグラウンドにかきます。その後、円の外でボールをとことん投げる人(通称:外野)と、円の中で逃げる人(通称:内野)を決めましょう。
制限時間は、5分です。外野の人はボールをコロコロと転がして、内野の人に当てましょう。当たった人は失格なので応援団になります。制限時間が終了したところで内野と外野の人数を数えて、残っていた人数が多い方が勝ちになります。
ドッジボールのルールはいろいろ!
ドッジボールのルールについてご紹介しました。基本的なルールをしっかり押さえておいて、あとは学校や地域によってオリジナルルールを決めて、楽しんでみてください。ドッジボールは瞬発力・反射神経・筋力・ボールを投げる力・協調性・判断力など、さまざまな力を身に付けられます。楽しく遊んで、子供の心と体の成長に良い影響を与えるのですから、子供たちには思いっ切り楽しんで欲しいものです。