子供とドライブを楽しみたい
電車やバスが不便な地域だと、子供がうまれる前から自動車移動が当たり前のこともあり、出産後、病院から帰宅する時にチャイルドシートを設置して、車で帰宅する人もいます。
週末のおでかけもドライブで遠出をすることがあったり、旅行や帰省で車を利用する家庭も多いでしょう。そんな時に、子供がドライブ嫌いだったらどうしたらいいのか途方に暮れてしまいます。
子供のドライブ対策をして車好きになってもらい、一緒にドライブを楽しみましょう。
子供がドライブを嫌う理由4つ
自動車が好き、嫌いなのは、その子の性格にもよりますし、ドライブ嫌いになるきっかけがあり、車に乗るのを嫌がるケースもあります。
ドライブが嫌いな子でも、ちょっとした工夫でドライブが好きになるかもしれないのに、見当違いの対策をしたとしても子供は喜びません。
子供は間違った対策をされたと思うと、それ以降はますますドライブが苦手になってしまい、嫌いな気持ちに拍車がかかってしまうこともありえます。子供が車に乗るのを嫌がり、頭ごなしに叱って無理やり乗せるのはやめましょう。
子供がドライブを嫌う理由はいくつかあります。わかりやすい問題点はスモークガラス、車内のにおい、チャイルドシート、車酔いをしてしまうといった理由があります。
1.スモークガラスが視界を遮る
子供は、ドライブ中に外の景色を眺め、興味のある車を見て飽きずに車内での時間を過ごしてくれることが多いです。
しかし、車の窓をスモークガラスにしている場合、薄いグレーの色のガラスになっただけでも子供はドライブ中に外を見にくいと感じるようになります。濃い色のフィルムを貼っているとなおのことで、変化のない車内で飽きてしまうのです。
車を買い替えた時、それまでガラスの色が透明からグレーになっただけで、苦手意識を感じる子もいます。
スモークガラスで外を見にくくなったら、ミニカーなどのおもちゃを持っていくなどして対策をし、苦手意識を払拭しましょう。
2.車内のにおい
普段乗ることがない車の場合、芳香剤のにおいやタバコの残り香が嫌いで、乗るのを嫌がることがあるため、自分の家の車以外や、レンタカーだと嫌がる子供がいます。
また、ガソリンのにおいが苦手なため、ガソリンスタンドに寄ると調子が悪くなったり、不機嫌になる場合があります。
ドラッグストアをはじめ、カー用品店にも車内衛生用品がたくさん販売されています。ドライブ中は長時間になりやすいため、車のニオイが問題あると感じたら、あらかじめ無香の消臭剤で対策をしましょう。
3.チャイルドシート・ジュニアシート
子供をドライブに連れていくには、チャイルドシート、ジュニアシートの着用が必須で、シートベルトで長時間拘束をして座らせなくてはいけません。このチャイルドシートの相性、シートベルトの拘束や、シートベルトが肌に当たる感触が嫌だという子供もいます。
チャイルドシートは生後すぐから必要で、ジュニアシートはある程度大きくなってから使います。ドライブが苦手だったり、帰省や旅行などで長時間の車移動の予定がある場合、事前にレンタルをして座った感じを体験したり、販売品店のサンプルで座り心地を確かめるなど、子供の座り心地の良いシートを準備しましょう。
チャイルドシートはメーカーによって車の振動が伝わりにくいなどあります。簡単に交換できる価格の製品ではありませんので、シートベルト部分にクッション性のカバーをつけるなどして肌あたりを柔らかくするなど対処法が取れます。
4.車酔い
乗り物酔いは、バランス感覚の異常によるもので、症状がひどいと吐き気、胃のむかつき、めまいが起こります。赤ちゃんのころはなりにくいのですが、3~4歳前後で乗り物酔いしやすくなります。
乗り物酔いは、空腹や満腹だといつもは車酔いをしない子供も酔いやすくなりますので、消化のいいものを食べるようにし、長距離ドライブの場合は前日の睡眠を十分とることも必要です。おでかけをすると疲れるので、睡眠不足にならないようにしてドライブに挑みましょう。
車内の空気の入れかえも重要です。長距離のドライブの場合はSAや道の駅に立ち寄るようにし、リフレッシュ休憩を取るようにします。もちろん、音楽やおもちゃを持ち込んで、車内でも過ごしやすい環境づくりをすることも大切です。
車酔いの薬は3歳から飲めるものがあります。ドライブ中、いつも気分が悪い、嘔吐グセがあるなど親が見ていて大変そうと感じるのなら車酔いの薬を飲んでおでかけすることも検討してみてください。
ドライブを楽しむ対策
ドライブ中、車内の雰囲気を楽しいものにするだけで、子供は比較的長距離のドライブでも大丈夫になってきます。
子供は繊細なので、自動車に乗った時の雰囲気を敏感に察知しています。例えば、運転が荒かったりパパトママが喧嘩をして不機嫌になってしまうと、子供はずっと引きずってドライブが苦手になってしまうことがあります。
ドライブで楽しい時間を過ごすことで、楽しかった体験を実感でき、ドライブを好きになってくれることもあります。それには、おもちゃ、遊びで乗り切ることが大切です。
おもちゃ・グッズで遊ばせる
子供の年齢や性別、よって好きなおもちゃが違いますが、ドライブ中に退屈するのを防ぐため、おもちゃを与えてみるのがおすすめです。
子供におすすめのドライブおもちゃ
2~3歳になるとミニカーやしかけ絵本、マグネット絵本、音が出る絵本など複雑なおもちゃやグッズを楽しむことができるようになります。ドライブ中は多少音が出ても構わないと考えるママも多いので、女の子ならピアノ絵本、男の子なら電車の運転やサウンドが楽しめる絵本、タッチペンで英語の発音を楽しめる辞典を持参してもいいでしょう。
親子でしりとりをする
ドライブで大切なのは、親子の会話です。そこで、取り入れたいのがしりとりです。しりとりは、ことばを覚えた3~4歳くらいの子供から遊べるゲームで、大きくなってからもルールを厳しくして楽しめます。
普通にしりとりをする他に、条件をつけてしりとりをするのも楽しいです。条件しりとりにはいくつかの遊び方があるのですが、動物だけ、食べ物だけしりとりといった条件しりとり、最後の2文字をしりとりにする方法があります。しりとりは頭の体操にもなり、条件付きだと盛り上がります。
条件しりとりの方法
動物しりとり:ふらみんご→ごまふあざらし→しか→かんがるー……といった動物だけで行うしりとり
最後の2文字しりとり:あるぜんちん→ちんげんさい→さいかにあ(恐竜の種類)→にあみす→みすていく
普通のしりとりに慣れていると、最後に「ん」がつくルールではないので間違えやすいですが、頭も使い、考える時間も必要なので、飽きずに過ごすことができます。
音楽を聞く
小さい子供と一緒なら童謡のCDをかけたり、保育園、幼稚園で教えてもらった歌を動画サイトで探したりして、親子で一緒に音楽を楽しみましょう。大声で家族一緒に歌うのもおすすめです。
童謡も知っている曲だけでなく、知らない曲も聞かせてみましょう。子供はどんどんと吸収していけるので歌える曲が増えていきます。また、ママやパパが好きなロックミュージックやクラシック、ジャズなども積極的に聞かせることもおすすめです。
DVDをみせる
子供が好きなキャラクターのDVDをドライブ中にみせることも、楽しい空間にするために大切です。アニメのほか、ひらがなを教えてくれるもの、マナーを教えてくれる知育要素の強いものもあり、教育系DVDならママも安心です。
ただ、DVDなど映像をみせながらドライブすることは、視点が一点に集まるため、乗り物酔いしやすい子供はみていない時よりも酔いやすくなります。
酔い止め薬を飲む子供はDVD以外の方法で対策してみてください。大きくなってくるとゲームをしたいと言う子供もいますが、DVDと同じくゲームをすることで視点が一点に集まります。車酔いしやすい子は注意してみてください。
睡眠時間にする
効率的なのは、タイムスケジュールを子供の睡眠時間に合わせることです。帰省の時、遠方の旅行の時に使えるワザで、移動時間が子供の睡眠時間になるように配分します。
あらかじめ長距離ドライブになるのがわかっている場合、朝早く出発して寝ているまま移動時間を過ごす、旅行先で午前中にしっかり遊んでもらい、宿泊場所に移動するのはお昼寝のタイミングといった工夫です。
計画通りにいかないこともありますが、車の心地よい揺れが睡眠を誘い、良い環境と思ってリラックスしてくれるとドライブ中に静かに寝てもらうことができます。
子供との長距離ドライブ体験談
子供と長距離のドライブをしなくてはいけない時、他のママはどういう対策をしているのか聞いてみました。参考にしてみてください。
幼児連れのドライブで気をつけた点
Kumiko3(34歳)
1歳7ヶ月の子供を片道3時間のドライブに連れていったことがありました。それまで30分くらいのドライブはしたことがあったのですが、遠方のドライブは初めてです。親戚への顔見せでのためで、高速道路を利用しました。
まだオムツがはずれていなかったのでオムツ交換が必要で、あらかじめ高速道路のSAで授乳室がどこにあるのかわかる地図を印刷しておき、トイレでもオムツ交換が可能か調べました。車内でも交換できるよう、大きめのバスタオルも持っていきました。
後部座席に乗せていたので、ミラーを見ながら様子がおかしくないか確認しつつ休憩をこまめにとりました。
後部座席からもみることのできるDVDを設置し、好きなキャラクターのDVDを流し、挿入歌など、曲が流れるたびに一緒に大声で歌うなど、子供が退屈しないようにつとめました。
「置きおもちゃ」があります。
あんぱん(43歳)
赤ちゃんの頃はそこまでじゃなかったのに、言葉を話し始めてから「ドライブが嫌い」というようになりました。ジュニアシートになってからです。
シートベルトが身体にくいこむのが嫌なのかとカバーをつけています。洋服のタグも嫌がり、切っているので、シートベルトが嫌なのは子供の性格だとも思います。
また、車内で退屈するようなのでタッチペンで音がでる子供用の英語辞書を持参しています。
車に乗った時にないとシートベルトから脱出しようとしたり、困ったことがあったのでいつもおもちゃを車内に置いておき遊べるようにしています。英語学習もできるので一石二鳥かと考えています。
慣れが大切
もここ(38歳)
生活する上で車が必須の地域に住んでいます。そのため、子供が小さいころからチャイルドシートに乗せて移動していました。物心がついたころには、車に乗る=チャイルドシートに乗る。という認識でいたようです。
そのため、長距離ドライブになってしまうときでも、問題なく車内で過ごすことができましたが、やはり子供ですので、景色が変わらない峠などを走行しているときは、「まだつかないの?」「あとどれくらい?」などと文句が出てくるので、高速道路の場合はPA、一般道の場合はパーキングでこまめに休憩をとり、少しでもいいので歩かせるようにしました。
チャイルドシートから解放されるだけで気分転換になりますので、休憩をとるのは大事ですが、何よりも、小さなころから車移動に慣れさせておくのが一番です。
ドライブを楽しいものにするために
親子の会話と気持ち良い空間で、長距離のドライブも楽しいものになります。帰省などで渋滞にハマったりすると親の年齢でも憂鬱になってしまうので、子供と一緒のドライブが難しいものだということはよくわかります。
車に乗るのを嫌がる場合でも、移動に車を使わなければいけない状況もあります。子供とドライブを楽しむために、好きそうなものを車内に取り入れて、飽きずに長距離、長時間でもドライブができるようにしましょう。
車酔いしやすい場合は、子供の車酔い対処法・乗り物酔いしなくなる10の予防策を試してみて、親子でドライブを楽しみましょう。