ほめる育児を取り入れる方法
ほめる育児の取り入れ方・子どもの良いところを探すには?
ほめる育児を意識して子育てに取り入れて、お母さんも子育てを楽しいものにしましょう。子どもの良いところをたくさん見つけることができるほめる育児は、上手く取り入れれば子どもの成長を伸ばすことに繋がります。怒ってばかりでイライラした子育てになっているのであれば、褒めることに目を向けて見ましょう。
ほめる育児で子どもの良い所をいっぱい見つけよう
ほめる育児を取り入れて、子どもの良いところをいっぱい見つけて、子どもの生きる力を伸ばしてあげましょう。子育ては、ただ褒めるだけではなく、時には叱り、しつけをすることが必要です。怒ってばかりいたお母さんもほめる育児を取り入れれば、子どもにはこんなにも良い所があったのかと驚くことがあるはずです。
ほめる育児とは
ほめる育児という言葉を知っている人はいるものの、まだまだ認知度は低く、初めて聞いたという声があります。また、ほめる育児という言葉を見ただけで自分なりに解釈しているお母さんがいて、意味を間違えて覚えてしまっている場合があります。
ほめる育児とは?
ほめる育児とは褒めることで自信をつけ、良い点を伸ばす教育メソッドです。企業では社員の育成に、保育園では子育ての方法として採用され広まっています。
子どもの褒めるところを探していこうというのが本来の趣旨
ほめる育児という言葉だけでは本来の意味とは違い、怒らず、褒めるだけの育児だと勘違いしている人が多く、子どもに怒ってしまったからほめる育児ができていないと思っていることがあります。ほめる育児は褒めるだけではなく、子どもにはきちんとしつけをしたり、時には怒ることも必要です。褒めるだけの育児ではなく、褒めるところや良いところを育児の中で探していこうというのが本来の意味です。
怒ることはお母さんも子どももお互いに嫌なこと
子どもを怒ると、子どもも嫌な思いをしますし、お母さんも良い気分ではないものです。ダメなことはダメと教えることは大切ですし、子どもが育つ上で必要なことです。しかし、それだけで終わらさずに、褒める点を探すことはもっと大切です。◯◯はダメなことだけど△△したことはとても良いことだよなど、良いところを伝えてあげることで子どもはダメなことと良いことの区別がはっきりします。
「叱る」「教える」「褒める」で教えにめりはりをつける
子どもは、怒られ続けていると上手くできていたこともできなくなったり、何に対しても興味がなくなってしまって、せっかく頑張っていたとしても成長の芽を積むことになってしまうことがあります。だらだら怒ってしまうことのないように、ほめる育児を意識して、叱る時、教える時、褒める時のめりはりをつけましょう。
ほめる育児のポイント
- 子どもの気持ちや存在を認めてあげる
- 一人一人の良いところを探し伸ばしてあげる
- 褒めるだけではなく怒ることやしつけが必要
ほめる育児で子どもの良いところを探そう
ほめる育児で子どもの良いところや褒めるところを探しましょう。大きなことでなくてもいいので、些細なことから探してみてください。
- 今日は早起きできたね
- いっぱい遊んだね
- 弟に優しくできたね
- ありがとうが言えたね
子どもはお母さんに褒められたいと思っている
子どもは、頑張っている時、良いことをした時にお母さんに褒められたいと思います。子どもにとってお母さんに褒めてもらえることはとても特別なものですから、褒められることが頑張る為の原動力になるのです。お母さんに褒められるとさらに頑張ろうという気持ちになりますし、子どもの成長を促す効果もあるので、子どもの良いところを伸ばすことを意識して、褒めてあげてください。
いつもダメなことができた時がほめる育児のチャンス
いつも兄弟ゲンカをしていて、弟に優しくできないのに仲良く遊べた時や、いつもご飯を残すのに綺麗に食べることができた時のように、いつもできていない、いつもダメなことができた時が子どもを褒めるチャンスです。できたことを褒めることで、できたことをさらに伸ばしてあげることができます。
ほめることを探すことで子どもの成長を感じられる
子どもの褒めることを探すことで、子どもの成長を感じることができます。こんなことができるようになったの?いつの間に?とできている子どもに驚くこともあるでしょう。毎日一緒に生活していても気がつかないうちに子どもは成長しています。良い方に伸びた成長をひっぱってあげられるように、子どもの成長を日々感じて見逃さないようにしましょう。
ほめる育児を取り入れる時に注意するべきこと
ほめる育児を子育てに取り入れる時に注意するポイントを頭に入れておきましょう。ただ褒めるだけではなく、子ども一人一人を見て、本当に褒めるべき点を見極めることが大切です。
ほめる育児の注意点1:褒めすぎに注意する
ほめる育児を取り入れて子育てをする中で、子どもを必要以上に褒めることはやめましょう。褒められることが当たり前になってしまうと、褒められることにあまり喜びを感じなくなり、子どもが努力しなくなったり、上を目指すことをしなくなる可能性があります。
ほめる育児の注意点2:適当に褒めない
子どもを適当に褒めることはやめるようにしましょう。子どもをほめる育児でしてはいけないのが、本当に褒めているのか分からない状況を作ってしまうことです。些細なことを大袈裟に褒めたり、同じことを褒め続けたりすると、子どもには上辺だけの言葉に聞こえてしまいます。子どもは本当に褒められていると感じられないとお母さんに対して不信感を抱いてしまいます。子どもの褒めるところを探すことが子どもとしっかり向き合うことになるので、必要以上に褒めちぎらなくても大丈夫です。
ほめる育児の注意点3:年齢に見合うことを褒める
子どもを褒める時は、年齢に合うことで褒めてあげましょう。例えば、小学生の子どもに幼児ができることを褒めても、それは「もうできて当たり前」のことなので、子どもは褒められたというよりは、馬鹿にされていると感じることがあります。子どもの年齢に合った内容で褒めてあげられるように、個人をしっかり見てあげましょう。
ほめる育児の注意点4:1番であることを褒めない
子どもを褒める時は、褒めることに条件を付けないようにしましょう。例えば、運動会で子どもが走る姿を想像してください。1位の子どもも最下位の子どももみんな頑張って走ったはずが、1位だから凄いね!1位だから頑張ったね!というふうに条件を付けて子どもを褒めてしまうことがあります。
子どもが1位になったことを褒めると、子どもは1位にならなければ褒められないというふうに解釈してしまい、1位や1番に固執してしまうことになりますのでやめましょう。1位や1番はどのような場面でも凄いことでが、人生において結果より頑張った過程が大切な時があります。結果の前に子どもが頑張った過程を認めてあげることが大切です。
ほめる育児の注意点5:感謝を伝える
ほめる育児を取り入れる中で、子どもがお手伝いをしてくれた時に、すごいね、お利口さんだね、と褒めるのではなく、手伝ってくれてありがとう、お母さんはすごく助かったよと子どもに感謝を伝えてあげましょう。言葉の選び方一つで子どもへの伝わり方が変わります。子どもに感謝を伝えることで、自分の頑張りが認められたと思うことができますので成長に繋がります。
ほめる育児はなかなか続かないことが多い
ほめる育児で子育てを実際に意識して行なっているお母さん達に、ほめる育児が実際にできているのか尋ねてみたところ、実際のところほめる育児が成功しているという意見より、上手く実行できていないという意見が多くあげられていました。
- ほめる育児を試みているが、褒めた後に我を忘れて怒ってしまっている自分がいる
- ほめる育児を理想としているが、現実的にできるわけがない
- 幼児にも怒っている自分がいてほめる育児とは程遠い
ほめる育児が続かないのは心に余裕がないから
ほめる育児ができない理由として、お母さんに時間がない、心に余裕がないことがあげられます。仕事が忙しく頭が休まる時がない、兄弟が多くひとりの子どもにかまう時間が取れないなど、心に余裕がないからいつもよりイライラしてしまったり、いつも許せることが許せなかったりするのです。
子育て中のお母さんにゆっくり休もうと提案することは難しいことですが、上手く息抜きの時間を見つけてリフレッシュすることで、いつもと違う目で子どもを見ることができ、子どもとの時間を楽しく過ごせるようになります。ほめる育児は、たまには息抜きを挟みながらやっていくことを心がけてみてください。
ほめる育児はほめたことを再度インプットしていくことが大切
ほめる育児を理想で終わらせない為には、ほめた内容や言葉を繰り返し思い出したり、関連の本や記事を読み直してみたりすることが必要です。ほめる育児を取り入れようと思った時に、何かの言葉に感銘を受けたり、きっかけが必ずあるものです。ほめる育児が素敵だなと思って取り入れようとしたのであれば、忘れてしまわないように、ほめる育児を意識して子育てができるように、毎日のめまぐるしい子育ての中で思い出す時間、もう一度頭に入れる時間を持ちましょう。
ほめる育児という言葉を繰り返し思い出すようにする
ほめる育児は意識していても、なかなか実践できないものです。お母さんも子育ての場面で、繰り返し思い出す必要があります。子どもを叱る場面があれば、良いところを探すことを思い出しましょう。根気よく続けていくことでお母さんの意識にも癖をつけることができます。
自分が子どもの頃どのように育てられたかを考える
どうやってほめる育児をしていこうかと悩んだ時は、自分の子どもの頃の経験を考えてみましょう。自分は子どもの頃にどのように育てられたのか考えてみると、よく怒られて育った、放任されていた、褒められた記憶はあまりない、兄弟がいれば、兄はよく褒められていたが自分は全く褒めてもらうことがなかった等、自分自身がどのように育てられたかをいろいろなことを思い出すことができると思います。自分はよく怒られていたから子どもは褒めて育てたい、兄弟の差がないように気を付けようなど、ほめる育児を取り入れる時に、自分自身の経験をどのように取り入れれば良いかの参考になるはずです。
ほめる育児をするときはお母さんが深呼吸する
ほめる育児では、お母さんは一息、深呼吸をしましょう。お母さんは完璧ではないので、仕事や家事、育児に追われる中でストレスを抱え、つい怒りすぎてしまうことがあるものです。怒るというのはすごく体力を使うものですので、くたくたのお母さんが更に疲れることになります。もしもイライラした状況が続いていて毎日子どもに怒っている状態になっているのであれば、ほめる育児という言葉を少し意識して深呼吸してみてください。深呼吸すると、子どもの良いところをゆったりした気持ちで探してあげられるようになります。
ほめる育児をするとお母さんの反省点が見つかる
実祭筆者は、ほめる育児を考えた時に「子どもの良いところを探す」という言葉にハッとしました。自分は子どもの良いところを探すことをいつからしていないのかと驚いたからです。毎日子どもと過ごす時間があるのに、子どもの悪いところばかりに目がいったり、子どもの口答えにイライラしたりして、一人一人の良い点をしっかり見てあげられていなかったなと反省しました。
ほめる育児を続けていくと、ほめる育児を通してお母さんも今までの育児の反省点に気が付くことがあります。ほめる育児という言葉を知り、自分の子育てに当てはめてみましょう。子どもを褒めてあげる機会はありますか?子どもの成長や頑張っていることに目を向けていますか?自分自身に聞いてみましょう。
子どもの褒めるところを見つけられることは幸せなこと
ほめる育児では子どもの良い点ところ、頑張っているところを見つけることが重要です。子どもの嫌なところや不満はすぐに見つかりますし目に付きますが、褒めるところや良いところを見つけられると、どの場面でも親子のコミュニケーションに役立ちます。相手の良いところを見つけることができるのはとても素敵なことですし、幸せなことだと思います。
ほめる育児では一日一つ褒めることを探すと続きやすい
子どもと過ごす時間が長い人もいれば、保育園、幼稚園、小学校と帰宅後の数時間しか子どもと過ごせない人もいますので、一日に一つでいいですから子どもの良いところや褒めるところを探すようにしてください。その場で話をしても良いですし、寝る前に今日の良かったところを子どもに伝えてあげるのもコミュニケーションになります。簡単なことから始めると、ほめる育児が続きやすくなります。
ほめる育児は相手に伝えてあげることが大事
子どもの良いところを見つけてあげたら、言葉に出して伝えてあげましょう。子どもも自分の良いところを知ることができ、自信に繋がります。
子どもをほめるのが苦手なお母さんには交換日記がおすすめ
子どもを褒めるのが苦手、今更褒めると変に思われそう、家事の忙しさに追われて子どもに伝える時間がないという時は、親子の交換日記がおすすめです。読み書きのできる子どもはお母さんとの交換日記を喜んでしてくれます。〇〇ちゃんは今日こんなことができてお母さんは嬉しかったよとひとことでも書いて交換日記をしてみましょう。
普段伝えにくいことも文章では簡単に伝えることができます。子どもが寝てからお母さんの自分の時間にゆっくり冷静な気持ちで書くことで、今日一日の子どもの成長も振り返ることができます。毎日続けることが大変な場合は、書きたいことがあった時に書いて子どもの机に置いておくのが良いでしょう。
筆者は下の子どもが生まれた時に長女との時間が取れず、交換日記を始めました。今日のできごとや2人で出かける約束などを書いて楽しみましたが、下の子ども達とはできない特別な感じが手伝ってくれて、良いコミュニケーションになったと思っています。直接伝えるのが苦手、伝える暇がないお母さんはぜひ、交換日記を試してみてください。
ほめる育児を続けると子育てが楽しくなる
ほめる育児は子どもを褒め続けて育てるのではなく、子どもの良いところを見つけ褒めて伸ばしてあげることです。ほめる育児を続けていくことで、自分の子どもの良いところや成長を沢山発見することができ、普段悪いところに目がいきがちなお母さんも、イライラが軽減され子育てが楽しくなります。