子供の自転車練習おすすめ方法

子供の自転車練習はいつからはじめる?親が教えるコツ

子供が自転車の練習を始めたいと言った時が、パパ・ママが乗り方を教えるベストタイミングです。バランス感覚のつかみ方やペダルと補助輪をはずす練習法など、自転車の乗り方を教えるコツがあります。子供の練習に対するモチベーションを上げながら、補助輪なしでも乗れるように頑張りましょう!

子供の自転車練習はいつからはじめる?親が教えるコツ

子供と自転車の練習にチャレンジ!

子供も成長と共に三輪車、補助輪ありの自転車と順調にステップアップをしてきて、そろそろ補助なしの自転車を子供に練習させたいな、と思っていませんか?子供と一緒に補助輪なしで自転車の練習をする方法を紹介しますので、参考にして自転車の練習にトライしてください。

自由自在に自転車を操れるようになるまで時間がかかるでしょう。乗れるようになるまで、子供は何度も転びますが、あきらめない気持ちが大切です。

自転車の練習をしている小学生の女の子

いつから自転車の練習を始める?

三輪車からキックバイクに移り、そして自転車に挑戦していくという流れが多いです。ストライダーにハマるのが、幼稚園の年少・年中さんで、それから徐々に自転車の練習をスタートしていきます。

本格的に補助輪なしの自転車を乗りこなしていくのは、大体幼稚園の年長~小学校低学年の頃になるでしょう。

一番小さいサイズの自転車は12インチなので、早くて3歳頃から乗れるような大きさになっていますが、無理に小さいころから自転車の練習をさせる必要はありません。

自転車の練習開始は子供のタイミングで

補助輪なしの自転車に乗る練習は、子供が始めたいと言ったタイミングで始めましょう。出来ないことにチャレンジするのはストレスも時間もかかるので、子供に乗りたいという気持ちがないのに無理に練習させても上達は難しいです。

子供から「やってみたい」「教えて欲しい」「どうやればいいの?」という言葉が出てきた時は、パパ、ママが積極的に自転車の練習をサポートしてあげましょう。

自転車練習にはモチベーションが必要

自転車で遊んでいる男の子

自転車練習の前には、ある程度のモチベーションが必要です。やる気が全くない状態では集中力が続かないのでケガをしやすいですし、上達もしません。

幼稚園の年長さんになると補助輪なしの自転車に乗れる子が出てきますし、小学校の低学年にはほとんどの子供達がスイスイと乗りこなしています。

自分の周りのお友達が、補助輪なしの自転車に乗れるようになってくると「僕も補助輪なしの自転車に乗れるようになりたいから教えて」と自分でパパ、ママにお願いしてくる子供は、モチベーションアップもしすいでしょう。

補助輪なしの自転車に挑戦するのが怖いと感じていたり、練習する気持ちが無い子供のモチベーションをアップさせるのは、非常に難しいことです。

子供のモチベーションアップ法

「自転車に乗れるようになったら、今度の家族旅行で自転車をレンタルしてサイクリングしようか!」などと、自転車に乗って楽しい思い出を作ろうと提案してみましょう。間違っても、プレッシャーを与えるような言い方はしないでください。

例えば「○○ちゃんはもう乗れているのにどうして乗れないの!」「早く練習しなさい!」などと、出来ない子供を追い込むような言い方は控えましょう。

定番の自転車に乗る練習方法

子供に自転車の乗り方を教える時に、自分はどうやって乗れるようになったのかと思い返してください。よくある練習方法の、「親がいつの間にか支えてなかった」ではありませんでしたか?

補助輪を外した後に、親が自転車の後ろから支えるようにして走行させて、子供に気付かれないようにそっと手を離すという方法が多いです。

「押さえているよ~!押さえているよ~!」と子供に伝え、子供達は補助輪なしの自転車で走行し終わった後に、実は押さえてなかったことを知らされるという方法です。

この、定番の練習方法以外に、「W(ダブル)外し」の練習方法もおすすめです。次の項目で、詳しくお伝えします。

補助輪とペダルのW外し自転車で練習

効果的な子供の自転車練習の方法として、「補助輪とペダルのW(ダブル)外し」を取り上げてみます。

自転車から補助輪とペダルをはずした状態で練習をし、ハンドルの操作方法やバランスの取り方をしっかりと覚えた上で、再びペダルを付けて自転車に乗る方法です。基礎練習を積み重ねることで、自転車の練習がよりスムーズに進められることを狙っています。

自転車に乗るには、「ハンドル操作」と「自転車を漕ぐ」という2つの動作を、同時にしなければいけません。自転車に乗れない子供が補助輪の無い状態で、同時に2つの動作をおこなうのはなかなか難しいです。

最初はペダルを取った状態で、ハンドル操作に集中できるようにします。その後ハンドル操作が安定して来たら、再びペダルをつけて、今度は自転車を漕ぐという動作に集中するようにして下さい。

W外しの準備

図解:W外しの準備

本格的なW外しの練習を始める前に、準備をしましょう。補助輪とペダルを外してしまうので、自転車を使いたい場合は、乗れるようになることが必須の状態になります。

ブレーキの点検をしよう

練習を始める前に、ケガや事故を防止するため、きちんとブレーキが使えるかどうかをチェックします。パパ、ママが自転車のブレーキのことまでよくわからない場合、自転車店でブレーキの効き具合を点検してもらってください。

補助輪とペダルを外してみよう

ハンドル操作の練習用の自転車にするために、補助輪とペダルを外します。わざわざペダルを外さなくても、ペダルのない自転車としてストライダーも流行っているので、代用するのもいいでしょう。

ペダルを外した後、子供をサドルに座らせて、しっかりと足の裏が地面につく高さに調節してください。

W外し練習の実践

図解:W外し練習の実践

ブレーキの点検をし、補助輪とペダルを自転車から外したらいよいよ練習の始まりです。最初はバランスがとれず、転びやすいのでパパ、ママがそばにつくようにしましょう。

ハンドル操作の練習

補助輪なし、ペダルなしの状態でサドルに座り、歩くようにして自転車を動かしていきましょう。はじめて挑戦する子供は怖いという感情が先だち、足元を見ながら運転してしまいます。ハンドル操作の練習時には、真っ直ぐ前を向くことを教えてあげましょう。

次に、ハンドルを右と左に回して、グネグネとしたハンドル操作を練習させてください。ハンドル操作がしっかり出来ないと、補助輪なしで自転車に乗れるようになった時に危険を回避できません。

転倒するリスクが高まりますので、ハンドル操作の練習は時間をかけてゆっくりと行いましょう。

地面を蹴って走らせる

補助輪なし、ペダルなしの自転車で歩けるようになったら、地面を強く蹴って反動をつけ、走ってみましょう。

サドルに座った状態で、両足で強く地面を蹴り、勢いをつけて進みます。真っ直ぐ進めるようになったら、ハンドル操作をして、曲がる練習もします。

子供の脚力に頼るので、上り坂やゆるやかな傾斜になっている場所では進まない場合があります。急な下り坂だと止まれなくなる恐れがあるので、見た目ではハッキリ区別付けないくらいの緩やかな下り坂で、練習することをおすすめします。

ペダルを付けて漕いでみる

ハンドル操作がしっかりと出来るようになったら、次は「自転車を漕ぐ」という練習です。はずしたペダルを元に戻しますが、また外れてしまわないよう、しっかりと装着します。

バランスがとれずに転倒する可能性もありますので、ひじあてとひざあて、ヘルメットを着用させましょう。

右利きの子供の場合は左足を地面につけた状態で、右足で思いっきりペダルを踏み込んで漕ぎ始めるように教えてあげましょう。右足を踏み込んだら、次は左足を踏み込むことを教えます。最初はフラフラしますが、短い距離を目標に、徐々に距離を伸ばしていきます。

ハンドルとペダルの練習に分けるメリット

ハンドルを上手に操作しながらペダルを漕ぐという動作は、自転車に乗れない子供にとって非常に難しいことです。でも、ハンドル操作とペダル練習をマスターすれば、子供達も1つ1つの段階を経て着実に習得でき、教える方も混乱しません。
W外しでハンドル操作とペダル練習に分けるメリットは以下のようなものがあげられます。

  • 子供の頭が混乱しない
  • 基礎練習がしっかりできているので自転車の上達が早い
  • 子供は1つ1つを着実にクリアできるので達成感を得られやすい
  • 親も教えやすい
  • 子供も習得しやすい

自転車の練習体験談

子供の自転車の練習と、自分が子供のころ、どうやって乗れるようになったのか、体験談を2人のママに聞いてみました。

安心感があるのですぐ乗れた

あっこ(30歳)


夫が6歳の娘にやった自転車の練習方法ですが、補助輪の位置を地面より若干あげるというものでした。

補助輪が地面についていなくても、補助輪があるという安心感からか、娘は臆することなく自転車をこげます。

実際、乗っている様子を見るとしっかりと乗れていて、補助輪も地面についていません。ちょっとバランスを崩しても、補助輪があるので倒れることもありませんでした。

試しに補助輪をはずすと不安感からか、それまで乗れていたのにすぐにバランスを崩して転倒してしまいます。ですが、本来乗れていたのですから、補助輪なしで感覚をつかむのに時間はかかりませんでした。

最初は直線しかこぐことができませんでしたが、やはり子供は吸収が早いので、すぐにスイスイと乗りこなせるようになりました。

38歳

みさ(補助輪を全部はずさない)


自分が子供のころ、父が教えてくれた自転車の練習方法です。それは、補助輪を片方だけはずすというものでした。

いきなり全部外してもバランスを崩して転ぶだけですが、片方だけでも補助輪がついているということが恐怖心を和らげてくれました。

補助輪がない側に倒れるともちろん転んでしまうのですが、ついている方に傾いても倒れないため、バランスをとるコツがすぐにつかめた記憶があります。

息子は三輪車の次にキックバイクを乗りこなしていたので、バランス感覚がバッチリだったせいか、すぐに補助輪なしの自転車に乗れるようになりました

自転車に乗るときのルールを教える

図解:自転車のルール

子供が自転車に乗れるようになったら、次は自転車に乗るときのルールをしっかりと教えてあげましょう。恐怖感が薄れて自転車にスイスイ乗れるようになると、無茶な走行をしてしまいがちなので最初にしっかりとルールを教えてください。自転車に乗るコツを教えながら、動きに合わせてルールを教えていくのがポイントです。

1.ヘルメットを着用しよう

自転車に乗っているときに転倒し、頭を打ってしまうことは決して珍しくありません。自転車の練習を開始すると同時に、子供の頭のサイズに合ったヘルメットを準備し、転倒から頭を守ります。子供には、なぜヘルメットが必要かをしっかりと伝え、自らかぶってもらえるように納得させましょう。

2.カッパや傘はNG

自転車に乗っているときに雨が降っても、カッパや傘を使わないよう、子供に言い聞かせましょう。カッパはすそがタイヤに絡まったり、フードをかぶって顔にかかると前が見えづらく、大変危険です。

傘は片手運転になるだけではなく、バランスを崩しやすくなるので絶対に使わせないようにしましょう。

子供が自転車ででかけているのに雨が降ってきた場合、道路はとても滑りやすくなります。途中で雨が降ったらスピードを出さず、濡れてもいいので自転車を押して帰るように言い聞かせておきましょう。

3.子供の自転車は歩道もOK

自転車が通れるのは歩道ではなく車道走行が原則となっていますが、自転車を運転している人が13歳未満の子供の場合は、歩道走行も許可されています。

ですが、歩道はあくまでも歩行者優先です。歩行者の邪魔にならないよう、危ない運転はしないよう、徹底した指導が必要です。下記のように、歩行者優先の自転車運転を心掛けるように教えてあげましょう。

  • 歩行者に無理にスペースを空けさせるような運転はしない
  • むやみにベルを鳴らさない
  • 歩行者を抜く時にはスピードを落とす、声をかける
  • 歩道を塞ぐような並走はしない

4・スピードの出しすぎに注意

自転車の運転に慣れてくるとスピードを出しすぎてしまう子供が多いので、自転車の練習をしているときから、スピードは出しすぎてはいけないと注意しておきましょう。

ケガや事故リスクが高まりますし、万が一衝突してしまった時のダメージが大きくなるので、スピードの出しすぎは控えるように、子供に言い聞かせる必要があります。

子供の自転車練習を家族みんなで楽しもう

大人になると、補助輪なしで自転車を乗りこなすのが当たり前になりますが、乗り方や練習方法が分からない子供に教えるのはなかなか難しいです。

パパ・ママが諦めずに根気強く練習に付き合い、できないところを責めるのではなく、出来たところを思いっ切り褒めてあげるようにしましょう。

自転車に乗れるようになると、親も驚くほど遠くまで遊びに行っている場合があります。その場合、門限までに帰ってこないこともあり、かなり心配になります。

自転車で遊びに行くときは小学生の門限は何時?学校や家庭でのルールを徹底しようを参考に、自転車に乗るときのルールと共に、門限もしっかりと守らせるようにしましょう。